花火 P2



週末になると、その花火大会が始まった。
幸いにも明美と良平は友達の家に泊まってくるといい、聡平は彼女と旅行に行ってしまって留守だった。

花火会場で少しの間、外を歩いて屋台を見たりしたので、恭平は浴衣を着ていた。
…孝平は、普段どおり背広のままだ。
恭平は父親に連れられて、湖の近くにあるホテルに、夜の七時に到着した。
ホテルというよりは、民宿みたいな感じだ。
湖がすぐそばにあり、二階の部屋から窓を開けると一望できた。

「わぁ〜〜!すごい!」
恭平はその景色に感動して、笑った。
その笑顔が見られただけでも連れてきた甲斐があるというものだ。
孝平は車のキーを鞄にしまって、恭平の隣から窓の外を見た。

確かに、絶景だ。

「ここから花火が見えるの?」
「ああ、見えるよ。」
「楽しみ。」
恭平は子供のように嬉しそうに笑っている。
孝平がそれを見て微笑んでいると、彼はふと気がついて恥ずかしそうに頭を掻いた。

「…人の多いところにあまり来たことないから。打ち上げ花火って見たことなくて…。」
「ああ、わかってるよ。だから連れてきた。実は私もあまり経験はないんでね。」
「ふぅん…。」

だったら、家族みんなで来たかった…。

恭平の脳裏にふとそんな考えが過ぎったが、すぐに打ち消すように首を振った。
そんなことを言ったら、父さんは困るだろう。
明美も、良平も聡平も、みんな戸惑うだろう。
それだけはわかっていた。

「おいで、恭平。風呂に入ろう。」
「え?」
孝平の突拍子もない言葉に、恭平が驚いて振り返る。
「風呂。入るぞ。」
「…何言って。先にいいよ、俺は後でも。」
孝平はニヤリとして、恭平の肩に手を回して、回れ右をさせた。

「ここは家じゃないから誰にも見られる心配はない。父さんが久しぶりにお前の体を洗ってあげよう。」
「え…!い、いいよ、そんな…。」
「綺麗にしてあげるよ。さぁさぁ。」
「う、嘘…っ!」

恭平を押して部屋に一つだけある広くもないバスルームに入り込むと、孝平は恭平の浴衣を脱がしにかかった。
胸元から手を差し入れて、わざと肩を肌蹴させる。
腰の辺りまで映る鏡に反射して、その光景が恭平の目に入ってきた。

「と、父さん…っ!やめて、自分で…。」
「お前は何もしなくていいよ。全部父さんがやってあげよう。」
「いい!いいって…。アッ!!」

反論を止めるために、割られた浴衣から覗いた乳首を摘んでやると、恭平がその衝撃に震えた。
思わず膝の力が抜け、崩れ落ちそうになった体を孝平が支える。

「ちゃんと立ってなさい。」
「う、うん…ごめんなさい。」
恭平が素直に頷いて、洗面台に手をついて体重を支える。

孝平は帯に手を掛けて、それを一気に解いた。
はらりと帯が足元に落ち、浴衣が左右に割れる。

下着も何もつけていない、恭平の細い体がそこにはあった。
若干くびれた腰に、張りのよさそうなしっかりした尻。
色っぽくかかった浴衣の裾が、辛うじて恭平のものを隠していた。

「恭平。今日はまた一段と…。イイ体をしているじゃないか。」
孝平が感嘆の声をあげた。
恭平が恥ずかしそうに顔を背けるが、そこには鏡があった。
父によって肌蹴させられている自分が見える。後ろで孝平が嬉しそうに笑っている。

「う、あ。父さん…っ!」
「待ちなさい。まずは、私が消毒でもしよう。」
不敵に笑うと、孝平は恭平の胸の辺りに吸い付いた。左の乳首を、ねっとりとした舌触りが通過する。
恭平は、ハッと息を吸って、自然に目を閉じた。
首が自然に仰け反る。

「あぁ…ッ父さん…ッ。」
いつものように恭平の形のいい乳首を嘗め回すと、恭平の下半身は早くも疼きだしてくる。
しかも今日は、なんだか唾液と肌がぶつかる音がやけにハッキリ聞こえる。
粘着質な、厭らしい音。

「んあぁぁぁ…っ。はっ、………ふっ。うんぅ…ッ!」

孝平は左だけでは飽き足らず、右の突起にも手を掛けた。
お得意のパターンだ。
恭平はそうなるとわかっていても、体が跳ねることを止められない。
…快感を表すかのように喘ぐことを、止められない。

「んっ!あはぁぁ……ッ。あぁぁぁ……ッ。」

恭平の下半身が反応を見せ始める。
乳首の刺激に合わせて彼が跳ねるので、浴衣はどんどん乱れていく。
恭平は頬を快感の色に染め、乱れていく浴衣も気にならないかのように、喉を仰け反らせて与えられる快感に翻弄された。
孝平が乳首への刺激を早める。
恭平は大きく腰を振って、絶頂へ上り詰めた。

浴衣にシミができては困るので、急いで彼の体から剥ぎ取ってやる。
恭平は一際大きく悲鳴を上げて、射精した。


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