見るだけでは P5
「うわぁっ!だ、誰か…っ!」
「この部屋に通じる扉は入ってきたところだけでね。ここからじゃどんなに叫んでも声は聞こえないよ。」
「し、城山先生!やめてください!!」
恭平は、後ろ手に縛られたままなんとか城山の手から脱出したが、彫刻や画材が所狭しと並べてあるこの部屋での逃げ場はあまりなかった。
「大丈夫、見るだけだから…。何もしないよ。」
「何もしないって…う、わあ!」
恭平のTシャツに再び手を伸ばし、それを胸の高さまで引き上げた。
二つの突起が、影になってよく見えない。
城山は背中のTシャツも捲り上げると、腕を引っ張って小窓からの光が当たる位置まで恭平を移動させた。
「痛い…!やめて、城山せ…っ!」
光にあたって、恭平の形のいい紅い乳首が城山の前に露呈した。
城山の顔が、興奮のために一瞬で硬直した。
「綺麗だ…。光にあったって輝く様が、なんとも芸術的だ。」
「城山先生!いい加減に…!」
「声はいらないな。少し黙っていてもらおうか。」
城山はそう言うとポケットからハンカチを取り出すと、細く撒いて恭平に噛ませた。
「うんぅ!んんッ!!」
暴れるが、手を縛られているためにうまく動けない。
動くたびに乳首による影が変化して、城山はしばらくそれに見とれていたが、急に口を開いた。
「沖田くんには、背中だけしか見せてないの?」
よくはわからないが事実なので懸命に頷く恭平。
それを見てにやりと笑った城山が、もがく恭平の腰のベルトに手をかけた。
「んぅー!」
「全部見たいな…。沖田くんの知らないところも、全部。」
「う!んぅ!」
恭平は腰を抑えられ、ベルトが外されていくのを見ていることができずに目を閉じた。
どうして、こんなことに…!
ベルトが外され、トランクスが覗く。
城山は暴れる恭平を器用に押さえつけて、ズボンを脱がし始めた。
視線は恭平の下半身に釘付けだ。現われた恥らう白く長い足も、見逃せない。
恭平は、見られている恐怖に、そして羞恥心に顔を赤らめた。
あ…!駄目だ、俺…!
過去に何度か、孝平によって視姦というものを経験させられていた恭平の体は、自分の制御を外れて火照りだしていた。
城山は幸いにも気付いてはいないようだが。
「どうしたの、呼吸が速くなっているよ恭平くん。大丈夫、何もしないから…。」
城山は優しく言って、ひとまずその場を離れた。
チャンスだと思って逃げようとしたが、今度は足がズボンによって固定されていた。
…この男、なんだかこの手のテクに慣れている。
戻ってきた城山は、手に椅子を持っていた。
恭平の近くにその椅子を置くと、恭平の体を持ち上げてその椅子に座らせた。
「うん、いいね。その光の当たり具合が最高だ。もっとこう…胸を反らせて。」
腰を触られ肩の辺りを押されると、否が応でも胸が突き出た。
城山はその状態で腰の辺りに本を積み立てて、恭平の姿勢が変わらないように工夫する。
「んんんん…っ!」
恭平の目が涙を含んで揺れている。
城山はその目に一層の興奮を表し、ズボンを足首のあたりで固定して足を左右に大きく開かせた。
トランクスを履いている、股の間が丸見えだ。
恭平の心臓が高鳴り、背筋がゾクリとした。ヤバイ…!
城山が一歩下がってその光景を見つめ、ニヤリとしてまた戻ってきた。
「…見てもいいかなぁ…。恭平くんの、大切なところ…。」
「うんぅー!!」
恭平は首を横に振って拒否を表したが、もとよりそれを聞き入れるようならこんなことにはなっていない。
「恥ずかしいの?大丈夫だよ、背中と同じじゃないか。」
同じなんかじゃない!
恭平の心の叫びも虚しく、城山の手がトランクスのゴムを引っ張った。
その隙間を、城山が上から覗きこむ。
「おおー!いいねぇ!久々の上玉だ。」
「んうぅーーーーー!!」
「暴れるんじゃない!暴れたら、写真に残してやってもいいんだぞ!」
「…っ!」
城山の突然の剣幕に、恭平が恐怖におののいた。
助けて…誰か。
「さぁて。早く全身を見たいところだが…。君はなぜだか私を狂わせるようだ。」
恭平が、ビクリと震えて城山を見た。
光に反射した恭平の肌が、城山の全身の感覚を捕らえて離さない。
今までに見てきた人間とは、何かが違う、このカラダ。
「原因は…これかな。」
恭平の体を嘗め回すように見つめていた城山が、恭平の首筋でその目を止めた。
近づいて、確認する。
「キスマークがあるね。君、処女ってわけじゃないんだ。」
「…う、ん?」
「私にはわかるよ。ココにも…、ある。」
今度はしゃがんで恭平の股の中を覗き込んだ。右足の付け根の内側に、赤く咲いたキスマーク。
恭平からはまったく見えないが、覚えのあることなので何があるかは予想がついた。
「そうか…。だから君は私を狂わせていたんだね。」
「…?!」
城山はそのまま股間に顔を埋めて、そのキスマークを舐め取った。
恭平が驚いて跳ねる。
「そういう子は、見るだけでは飽き足らないよ。…触って確かめなくちゃ。」
「…ん!んん…っ!」
城山の舌による愛撫は、恭平の体に熱を溢れさせるのに十分なものだった。