挑戦 P11



「あ…はぁ…。父さん…ッ。」
「胸元がよく見えないよ、恭平。」
「ぅん…?」
「せっかくボタンを外したのだから、もっと肌を見せなさい。隠すことがあるなら別だがね。」
「な、ないってば…。」

恭平はなぜか早まってしまう呼吸をこらえて、服を左右に大きく開いた。
自分から孝平に自身を曝け出すことで、さらに身体が熱くなる。
「あ…。」
恭平は切なげに鳴いて、その先端に咲いた二つの赤い花びらを見せびらかすように仰け反った。
当然、元凶である孝平の視線はその突起に集中し、それが恭平をさらに興奮させた。

「や、あ…ッ。」
「すごいな、恭平は。何もされなくても、イけるらしい。」
「ああぁぁ…ッ。む、無理…!」
「そうかな。見られて興奮してるくせに。」

反論できない。
しかし恭平はイけるにイけず、孝平の視姦に身を捩りながらしばらくの間耐えた。

「ん…ン…あぁっ…。」
静かな室内に恭平の喘ぎ声だけが響く。
「父さん…っ。お願い、早く…。」

恭平の切ない懇願に少しだけ魅了されつつも、孝平は意地悪そうに笑って恭平の細部を観察し続けた。
「何が?」
「も、もう、何もないってわかったでしょ…。」
「まあ大方はな。」
「じゃ…早く…っ。」

「だから、何が?」
恭平は恥ずかしさのあまり涙を流している。
明るい部屋で一人裸にされて、あらゆる箇所を曝け出しているだけでも十分耐え難いのに。
見られて興奮して達しようとしているなんて、恭平の羞恥心の限界を越えていた。
その上、もっと恥ずかしい単語まで言わされたのでは、舌を噛んで死にたいくらいだ。

「もぉ…やだぁ…!」
恭平が耐え切れずに泣き声をあげた。
それにはさすがに困った孝平は、恭平の身体を持ち上げて、背中から抱き寄せた。

恭平の脇の下から手を差し入れて内股を押して足を左右に開いて支える。
孝平の動き一つ一つに、恭平が短い嬌声を上げて震えた。
後ろから首を伸ばして恭平の頬を伝う涙を舐め取ってやると、恭平が唇を重ねてきた。
孝平は舌を絡ませた。
夢中でそれに応えようとする恭平。

孝平はそのままどこも触らずに、恭平に射精させたかった。
7年かけて調教されてきた恭平の身体には、決して不可能ではない。
だがこうして泣かれてしまっては、さすがの孝平も助けてやらないわけにはいかなかった。

そうしなければこちらが先に我慢できなくなりそうだ。

孝平は、浅く速い呼吸を繰り返して耐えている恭平の耳元でささやいた。
「恭平…矢吹は、もしかしたらお前の裸を見て一人遊びしていたのかもな。」
「……えっ。」
「お前の身体は魅力的だ…どんな男も惹きつける。どんな男でも…触りたいと思うものだ。」
「そ、そんなこと…!」
「だって、どこも触っていないのに、こんなに濡らしてる。」
「ち、違う…これは…あぁ…。」
「もっと興奮しなさい。もっと、私を感じて。ほら。」
孝平は、わざとゆっくりと、恭平のものの上に手を近づけた。

「あ…ああ…!」

恭平の身体が歓喜の舞を舞い、喉が仰け反り腰が震える。
しかし孝平は、触れるか触れないかの直前で、手を離した。
「ぁぁぁぁ………!」
またしてもお預けされてしまった快感に、恭平がもどかしさで吐息を漏らす。

「感じて、恭平。いつも、どうやって揉んでやってるか考えて。いつもどうやって、弄られてる…?」
「ひゃ…は…ッ」
「これが終わったら、今度は今のでは調べられなかったところを調べてあげる。何かわかるか?」
「ん…んッ。あッ。」
恭平の身体が、腰を中心として大きく痙攣し始めた。
言葉に攻められて、恭平の興奮度はとうとう限界に来たらしい。

「まずは、指で調べてあげる。入り口のあたり…疼くだろう。」
「ん、あ、あぁぁ…ッ!」
「奥まで届かなかったら、その時は…。」

「ひ、ぁ…、ぁぁあああああーーー……ッッ」

一際高い悲鳴をあげて。
恭平は全体重を孝平に預けたままソファのシーツを両手で握り締め、孝平の視線と言葉に犯されて、射精した。
孝平はその光景を黙ってみている。
腕の中でビクンビクンと痙攣をして、達する様子を。
我を忘れて絶頂に上り詰めた息子の淫らな反応を、少しももらすことなく見つめていた。


どこも触れられずに射精した恭平は、その余韻に浸る時間もなく、今度は激しくものをしごかれてしまった。
さきほどとは打って変わった衝撃的な刺激に、恭平の身体は狂ったように跳ねた。
なんとか身体を支えようと手でソファを握り締め、息を止めた。
「んッ!あッ!あぁ…くぅ…ッ!」
何度も上下にしごかれて、あっけなく二度目の射精。

そして、また余韻に浸る暇を与えられずに、股間を大きく開かされた。
「父さん…!待って…!」
「待たない。昨日は、せっかく早く帰ったというのにお預けだったのだからな。」
「え、あ、ひあぁぁ…ッ!」

興奮の残った身体の中心に、孝平の指が侵入してくる。
この時の恭平には、”せっかく早く帰った”という言葉を深く考える余裕などまったくなかった。
ただひたすら体内で感じる異物感に耐えることに必死であった。

「調べてあげるって言ったのは、ここのことだよ。傷を残さずにセックスできても、この中には液体が残るからね。」
「んぁぁぁぁぁぁ………ッ!」

恭平の耳にはもはや孝平の言葉は入ってこなかった。
平日の昼間から、会社のビルで、実の父と濃厚なセックスをしていることの罪悪感など、吹っ飛んでしまっている。


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