女社長 P7
ベッドが軋む。
その音すらも耳に慣れ、手足の感覚が痺れ始めてきた頃。
孝平は絶え間なく恭平に与え続けていた律動を止めて、強くシーツを握り締めている手に触れた。
「ぁあぁ…っ」
すると恭平の掠れた声。
疲れきったように肩で呼吸をする姿に興奮する。
自分の中でまた一回り大きくなった孝平を感じて、恭平が身体を引きつらせた。
大きく首を振って痛みをこらえると、前髪が汗を吸ってその表情を隠す。
汗の浮かんだ太股を抱えて、孝平は更に体重をかけた。
最奥まで犯される。
「はぅ…っ!!」
目の前が真っ白になって、気を失うかと思うくらい、感じる。
身体が快感という電流に犯されていうことをきかない。
必死に何かを求める恭平の腕が、宙を掻いて孝平の首元に絡みついた。
痛いくらいに抱き締めて、ねだるように腰をくねらせる動きはいつどこで覚えたのか。
孝平は再び、恭平の細い腰を掴んで律動を開始した。
「あっ、あっ、は…ぁあっ」
孝平の動きに合わせて恭平が甘い吐息を弾ませる。
逆らいもせず、何もかも任せて孝平にすがりつく。
実の父親に犯されているという事実は、もはや興奮のスパイスでしかないかのようだ。
恭平の中から不意に、孝平が抜けた。
「あぁ…ん?!」
「物足りなそうな声を出すな。」
「だって…ひ、ぁあ…っ」
興奮の冷めやらぬ恭平の身体を仰向けからうつ伏せに回転させ、ぐいっと腰を浮かせる。
そのまま再び、挿入した。
「あぁぁあぁーーーっ!」
恭平が絶叫ともとれる大きな嬌声を上げた。
今まで当たらなかった場所へもダイレクトな刺激が行き渡る。
汗と精液で濡れた恭平の入口はすんなりと孝平を受け入れ、物欲しそうに咥え込んだ。
「ふ…。恭平、いいぞ。」
「はぁっふ…んぁっあっあぁふ、ぃ…っ。」
突然、恭平の腰がぶるぶるっと小刻みに震えた。
仰け反るようにシーツに身を這わせ、恭平はシーツに額を押し付ける。
あ、はん、ィ、く、…っ!
そう思ったのも束の間、気が付いたら吐精していた。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ…っ!!」
細い、搾り出したような熱っぽい溜息。
恭平の液をいつものタオルに吸収させて、孝平はそれでも突くことをやめなかった。
射精の余韻に浸る間もなく、恭平のものは再び立ち上がらざるを得ない。
「や、ぁ、待っ…!」
「待てないよ。ついて来るんだ。」
「あぁぁん!!」
いつも自分勝手で。
いつも一人で先に行く。
いつでもどこでも、孝平のスタンスは変わらない。
恭平は後ろばかり翻弄されているというのに、再び何度目かの射精感を覚えた。
もう、やだ、こんな感じて…っ
恭平の瞳から生理的な涙がこぼれた。
早くっ。父さん焦らさないで……っ
途端に孝平の腕が伸びてきて、前のものを押さえ込む。
突然のことに恭平が驚いて閉じていた瞳を開けた。
「と、さん…っ?」
「そろそろ限界だ。」
「…っ。」
根元をぐっと押さえられて恭平が悶絶する。
孝平は片方の手で喘ぐ息子のものを抑えたまま、もう片方の手で恭平の手を掴んだ。
紅い色の印のついた、手の甲。
「…答えを教えてあげよう。」
心なしか孝平の息も上がっている。
普段淡々としているだけに、そんなことぐらいで恭平は少し嬉しくなった。
「こた、え…?」
「そう。」
言って孝平が体勢を変えるために少しだけ動いた。
その動きが恭平の前立腺に伝わり、視界が揺れる。
押さえられた根元が痛い…
「これは、玲子の口紅だ。心当たりはないかな?」
「…あ!」
「思い出したか。」
「そういえば帰り際に…。」
「ふふ。あいつはよく、帰り際に手を出す。他のところにも口紅がついていたらどうしてくれようかとヒヤヒヤしたよ。」
「………!!」
恭平は玲子と自分のそういうシーンを想像して恥ずかしそうに肩をすくめた。
その仕草を見逃す孝平ではない。
大きく腰を捩って恭平の奥を殴った。
「ひぁあっ。」
「こら。今、少しでも想像しただろう。」
「ァアッ。違うよ…ぉ。」
「一瞬締まりがきつくなったぞ。正直な身体でよかった。」
「ん…っ!」
恭平がやけに優しく、執拗に胸の辺りを撫で回す。
感じるところを全てお見通しの孝平の愛撫。
恭平の小さなピンクの突起が期待に膨らみ、ツンと張った。
「はぁはぁは、あ…はぁ」
「かわいいな…触って欲しいか?」
「は…ぅあ…っ。」
焦らす言葉よりも、直接的な刺激を。
欲しがっている身体とは裏腹に、なけなしの理性が本能を押さえ込む。
もちろん、その理性を散り散りにさせることが孝平の楽しみである。
「父さんもギリギリなんだ…恭平くんが早く言ってくれないと、父さんだけ先にイくぞ。」
「…ん、やだ…っ。」
恭平の羞恥心を煽るように、孝平の愛撫は近付いては離れ、離れては近付いて、強弱をつけて揉み解していく。
やがて焦燥感に、恭平はきゅうっと孝平のものを締め付けた。
孝平は若干額に汗を浮かばせて、ふふっと笑った。
「ほら。すごい悦んでる。」
「あっ、い、言わな…っ」
「上も下も触ってあげるよ。恭平くんの言葉一つでね。」
「や、だ…っ早く…ぅ!」
「早く、何?」
許してくれない孝平の態度に恭平は耳まで真っ赤に染めて目を閉じた。
胸の突起に触れそうで、触れてくれない。
右へ左へ、行ったり来たり。
回りばかり揉み解す。
押さえ込まれている恭平のものからポタッと一粒、液体が零れ落ちた。
かと思いきや、また一滴。
とろとろと、我慢しきれなくて溢れ出す。
孝平との結合部からも粘着質で光沢のある厭らしい液が幾重にも重なって太股を伝った。
もう、限界。
「あっあぁ…っ。と、父さん…っ。」
「なんだい。」
「さ、わって…!」
「ふふ。」
孝平が満足そうに笑う。
人差し指が、期待に咲いた一輪の花の中心部に、触れた。
「あああああっ。」
「恭平、もう一回。」
「さわ、って…。あ、あああぁんっ!!」
禁断の果実を貪るように、孝平の指が恭平の突起を撫でまくる。
強く、弱く、指の上で転がした。
「は、あぁぁぁぁぁっっ!」
「もう一回。」
「さわっ…さわって!」
「いいよ…色っぽい。もう一回。」
「あああぁぁんっっ!!さ、あやぁぁぁああっ!あっ!あっ!!」
やがて下半身の律動も再び開始される。
恭平は何日分かもわからないほど鳴かされて、意識が朦朧とする中、何度も欲望を吐き出した。
後ろでは孝平の欲望を受け止めて。
濃くて美しい、極上のエキスだった。