あるクリスマス P9



「あぁっ…、何する…っ」
恭平は嫌がった。
今までアルコールと必要以上の愛撫とで高まり続けていた感情が、元に戻りつつあった。理性で本能を押さえられる。
孝平は息子の抗議に耳など貸さず、作業を続けた。

頭上で手を縛りつけ、それを机に繋ぎとめた。
先ほど手にしたモールで縛ったものだから、糸状のビニールがチクチクと恭平の肌に刺さってくすぐったい。
腕に沿ってくるくると巻き、首元を通って身体にまで巻きつけた。
「せっかくクリスマスなんだ。少しはムードを出さないとな。」
孝平は上機嫌で言う。
巻かれていく恭平はたまったものではない。
少し動くたびに、肌に食い込んで、かゆい。少し痛い気もする。
「やめて…!」
恭平は足をこいだ。
と言っても右足は思うように動かないので、左足だけである。
孝平はその足すら捕まえて、新しいモールを巻き始めた。
「ああ…!いや…いや…っ」
涙を浮かべて首を左右に振る。
しかし恭平の中心は、頭を上げたまま存在を主張し続けていた。
お尻の辺りにモールが触れると、全身がひくついて反応を示した。
「や、いや…っ」
「ココは嫌がってないようだよ、恭平くん。」
愉快そうに囁いて、孝平は秘孔に手を伸ばした。
モールの先端で入口を刺激する。
「ひ…ぁぁぁぁぁぁ…!!」
予想外の刺激に恭平が鳴き叫ぶ。腰を捩って逃げようとするが、身体に巻かれたモールが邪魔して思うように動けない。
それどころか、全身を刺激するようにモールの先端一本一本が肌に食い込んでくる。敏感に研ぎ澄まされた恭平の神経が限界までそれを感じ取り、更に何度も身を捩る羽目になった。
「ぁ!ぁ!ぁぁ!あっ…!」
一度の刺激で何度も理性が飛ぶ気がする。

予想外の出来具合に、孝平は高揚を押さえ切れなかった。
残った右足にもモールを巻きつけ、恭平の上に覆いかぶさるように手を突いた。
「恭平。感じてるね…とてもキレイだ。」
「あうっ…い、や…っ」
恥ずかしさの余り恭平は首を左右に大きく振った。
孝平に触れられて鳴かされるのなら、我慢できる。心の奥底で自らも望んでいたことだ。
だが、こんな物に鳴かされるのなんて、どうかしてる。
やめて欲しいのに、身体は次の刺激を求めて震えているのがわかる。
孝平は息子の身体の意志を優先し、恭平の秘孔を探った。
もちろん、手に持ったモールの先端で。

「ああぁぁぁあっっ!」

ビクッビクッと恭平が痙攣する。
あまりの快感に耐え切れず、恭平のものの先端から涙のように精液が溢れ始めた。
「あっ、ぅっ、やめてぇ…っ」
「メリークリスマス、恭平。」
「ああぁぁぁぁーーーっ!!」
恭平は何度目かの絶叫をし、腹の上を白濁の体液で汚してしまった。
腰を浮かせ、足を宙に舞わせて射精する様は見ている誰もを魅了するだろうと思われる。
孝平は顔が綻ぶのを止められなかった。
余韻に浸る身体に容赦なくモールでの刺激を与える。
恭平が跳ねる。
汗が飛ぶ。
悲鳴が舞い上がる。
全身を同時に犯されて、短い周期で絶頂を繰り返した。

「はぁっ、はぁ…っ、」

孝平は、速い呼吸をしながら意識を手放した恭平の腕を解き、右手首を右足首に縛り付けた。同時に左手首は左足首に。
そうした状態で両足を開き、散々モールで愛撫し尽くした秘孔の中へ、人差し指を差し入れた。
「んっ」
恭平が呻く。だが意識は戻らない。
孝平は半ばまで指を差し入れて、知り尽くしている恭平の弱い部分で折り曲げた。
引っかくように内壁を抉ると、恭平が覚醒した。
「はぅ、あっ!……あ、俺…っ」
「起きたかい?先に寝てしまうなんて、お仕置きだよ。」
「そんな…、ごめんなさい。」
「謝ってもダメだ。しっかり慣らさないと。」
「待って…待って。父さん…っ」
「待たない。もう待てない。早く入れたいな。」

「ひぅ…っ!!」

恭平の中で孝平の指が暴れだした。
一本だけの指を激しく出し入れし、蜜が溢れ出したところで二本目を差し入れる。
慣らされ尽くした恭平が、絶え間なく与えられる最高の快感に耐えられるはずもなく。
全身を痙攣させて困ったように首を振る。
腕を動かすと同時に足が引っ張られ、股間が開いてしまった。その隙に孝平が更に奥へと指を進める。
恭平は鳴き叫びながら足を閉じ、同時に手を引っ張られてモールが胸の突起をくすぐるように刺激した。
「あ!ぁぁ!あ…ひぃあぁっん…!」
どこをどう刺激されたらこんなに大量の快感が一度に襲うのかわからない。
恭平の理性は粉々に吹き飛び、二度と修復が不可能なのではないかとさえ思われた。それほどに、全身に巻かれたモールは想像以上の痺れを恭平にもたらしていた。
逃げ場が無い。
身体を動かすたびに、恭平のウィークポイントは確実に触られ、撫でられ、炙り出された。
股間から粘着質な音が響き、体内のアルコールは全身を駆け巡った。


指、じゃ、足りない。

恭平の脳裏に、いつしかそんな言葉が過ぎり始めた。


++
++
+表紙+