佐久間良平と杉野拓巳 P5



「ぅぁぁあっも、…やめっ…」
「ま〜だ。もう少し。」
「あっぁぁっ…な…ん…っ」
指が再び挿入されて一気に四本になり、穴はいっぱいに広がり、それらがバラバラに動く感触に良平は気を失いそうだった。
それを現実世界に繋ぎ止めていたのは、皮肉にも自分の喘ぎ声だった。
「はぁぁぁあっ!!」
快感に身を捩る。
二回目の射精感を感じた瞬間、ついに指が穴から抜かれた。
安堵に体の力を緩めたが、下半身の軽い痙攣は治まらなかった。
物足りなさも、感じている。
「そろそろ、かな。」
そう言って杉野は服を脱ぎ捨てた。
ついでに良平の腕にからまったワイシャツも取り去る。
「これも…。」
良平に促されてわざと取らなかった眼鏡も、外してやる。
杉野は良平の足を左右に大きく開いた。
「はぅ…っ」
良平が恥ずかしさに身を捩る。杉野がそれを見て意地悪そうに微笑んだ。
「緊張、してるの?」
堅く目を閉じて肯定の意を表す良平。その頬は火照り流れる汗が欲をそそる。
杉野は下に落とさないように流れた汗を舐め取った。
「んん…っ」
「大丈夫。いつもと同じだよ。」
わかってる。だから体が言うことを聞かないんだ。
これから何が起こるかわかっているから。
「行くよ。息を吸って。」
杉野が優しく良平の胸を撫でた。
乳首に緊張が走る。
良平は素直に息を吸い込んだ。
「ふ…。ゥぅんっ!!」
次の瞬間息が止まる。
杉野のものが良平の中に挿入を始めたからだ。
第一波の衝撃はその圧迫感から良平にとっては苦痛のみだ。
良平はこの瞬間だけはどうしても好きになれなかった。
しかしその後に得る快感と満足感に負け、いつも杉野に許してしまうのだ。
「う…んぁッ、はぁッ…い、嫌ぁぁッ」
「良平…大丈夫。」
杉野は良平の耳元で囁くと、良平の胸の突起に手を当て、その周りを刺激し始めた。
ゆっくり、早く、ねっとりと。
しかし良平の一番触ってほしいだろう場所には、触れそうで触れない。
良平は次第にその手に集中し始めた。
「はっ、はっ、あ、ああっ、すぎの…っ」
先程より熱っぽく呼吸を荒げる良平。
体を捩ってその興奮に耐えている彼の姿は杉野をも興奮させる。
意識が胸に行き緩くなった股間に、耐え切れず杉野が腰を進めた。
良平が再び悲鳴をあげた。
「ふぁぁあっ!!も…っゆっくり…」
「もう我慢は無理だ…」
「いあっ、くぅ…っはぁああっ!!」
杉野は強引ともいえる激しい動きで、良平の中に完全に侵入した。
そして良平の呼吸が整うのも待たずに腰を振り始めた。
「あぁぁぁああああっ」
狂ったように泣き叫び良平は杉野にしがみ付いた。
杉野は構わず良平をかき乱す。
「良平…もっと、聞かせて。」
杉野のそれが良平の内部でその体積を増した。
良平がびくりと腰を浮かす。
「あ…っああっ、すぎ…すぎのっ」
一番感じるところを突かれた。
良平が更に股間を締め付け、それが杉野を更に興奮させた。
「あぁっ!だめっ!はうっ、あぁぁぁっっ!!」
そこを連続して突くと、良平は喉を反らせて体を痙攣させた。
その喉に口付け、胸を揉み上げる。
良平の感度はメーターを振り切る寸前のようになった。
体が言うことを聞かない。
耐えず漏れる嬌声を押さえることなど不可能になった。
股間と胸の激しい刺激に彼は再び射精感を覚えた。
「んぅっ!!んあぁぁぁっ!!」
突きを止めると良平は物足りなそうに鳴いた。
そしてゆっくり抜こうとすると腰を捩って呼吸を早めた。
「だっ、だめっ。いやぁ…っん。」
「わかってるよ。」
杉野はニヤリと笑うと、良平の両足を更に左右に抑えつけ一気に差し込んだ。

んぁぁぁぁぁぁっ

良平が声にならない快感の悲鳴を上げ、股間を締め付けると同時に達った。
杉野も良平の中に達した。
どちらからとなく抱き合ってしばらくその場で動かない。
幸せな時だった。
「…良平。」
沈黙を破ったのは、杉野だった。
良平は杉野の胸に顔を埋めたまま言う。
「ん?」
「どうしよう、足りない。」
「何が?」
「…何がって。」
「え?」
「…良平の鳴き声、もっと聞きたい。聞いていい?」
「なっ、何言ってんだよ、もうすぐ聡平帰ってくるからだめだ!」
「だって。」
「だめだよ。早く抜いて。」
「…無理。」


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