監禁 P7



「トモヤって、呼んでみろよ。良平さん。」
「…く、…誰がっ!!あぁ…くぅ…っ」
「そんなこと言っていいの?」
「あっ…あぁん…っ!」
力加減を知らない智哉の手の動きに、良平はビクビクッと激しい反応を返す。
服を着たままの智哉の手が、タオルケットを剥ぎ取った。
下半身が、腹が、胸が、良平の全てが智哉の前で露になる。

「すげぇ、濡れてるよ。ぐちょぐちょ。」
「うるせ…っ」
智哉は良平の股間を覗き込み、冷酷な眼で微笑んだ。
「期待しちゃってる。もしかして…初めてじゃないんだ?」
「…っ!!」
良平の脳裏に浮かぶ、杉野の笑顔。

彼は今、何をしているのだろう。
心配してくれているだろうか。
いつか助けに…来て、くれるかな……?

一瞬誰かに想いを馳せた良平にむっとして、智哉の目付きが鋭くなった。
「ふーん…。誰かいるんだ。良平くんを我が物顔で好き勝手にしてる奴がさ。女?それとも…男?」
「ふざけんな…!勝手に決めんじゃねぇよ!!」
「ま…、どっちでもいいか。今お前をを目の前にこうしていられるのは、俺だけなんだからな。」
智哉はおもむろに、良平の足を左右に大きく開いた。
杉野のことを悟られそうになった良平は磨り減ってきていた理性を幾らばかりか回復し、必死に抵抗しようと足をばたつかせた。
智哉は軽く舌打ちをして、その足を良平の胸の前で押さえつけ、全体重で圧し掛かった。

「…って…っ!」
「抵抗されると燃えちゃうよ、俺ってば。泣くなよ。」
「誰が…泣くかっ!!」
「その意気だ。」
「く…あぁ…っ?!」
良平の股間の奥に伸ばされた智哉の指が、良平の秘孔を無理矢理探り当てた。
中指が、ぷくっと飲み込まれる。

「あぁん…っっ!」
「すげぇ。飲み込んでいく。感じるの、良平さん?」
「あぁあん…っやめ、やめ…ぇ!」
「ちょっと具合が悪そうだね。」
「ひぅ…っ!は、ぁあんっ…」
「初めてだからわからないしな。じゃあ…これはどうかな。」
智哉は不快そうに鳴き叫ぶ良平の股間に顔を鎮めた。
一旦指を抜いて、ヒクヒクとしているその入口に、唇を寄せて舌をねじ込む。

「………ひあぅっ!!」

良平が息を止めて、突然の柔らかい刺激に大きく仰け反った。
ガチャッと手錠が軋み、両足が宙を掻く。
良平の穴の入口を広げるように、智哉の舌が股間の中を這い回る。
初めてとは思えないほど、巧みな舌遣いに逆らえず、良平は全身を痙攣させるしかなかった。

良平は、恋愛対象は男というよりは杉野拓巳であり、セックスも彼としかしたことがない。だから智哉が少しでも杉野と異なる動きをしただけで、身体が意識とは裏腹に新たな快感を得てしまう。
良平は智哉の舌に何度も何度も出入りされ、抉る様に嘗め回された。
結果、いとも簡単に、白濁の液体を開放してしまった。
狂ったようにビクビクと震えて悲鳴を上げる。

「はっ。ぁはっ、はっぁっ…」
荒い呼吸を繰り返しながら、良平はビクビクッと痙攣している。
イった余韻に浸る良平の反応を隅から隅まで観察し、智哉は笑みを浮かべた。
「すげぇな…ある意味、めちゃくちゃそそるな、男がイく姿ってのは。」
「はっ。はっ…っせ…っ!」
良平は頬を高潮させて、濡れた唇を噛み締めた。

壊れてしまいそうだ。
カラダも、ココロも。

「もう一度見たいな。今度はどこが気持ちいいんだ?」
「はっ。…教えるかってーの…あぁ…っ。」
「それなら探すまでだ。もう一度イかせてやる。」
智哉は両手の指と唇を使って、良平の全身をくまなく愛撫し始めた。
興奮し切った体に、この刺激はたまったものではない。
しかし、良平のわずかな抵抗もむなしく、自由のない良平は全身の性感帯のほとんどを見破られ、いたぶられた。
感度のメーターは振り切れっぱなしだった。
連続して射精を促され意識を手放しかけると、小瓶に入った気体を嗅がされる。
意識とは関係なしに興奮し出す肉体はまるで自分のものではないように跳ね上がり、ふっくらとした唇からは耐えず熱っぽい嬌声交じりの吐息が溢れていた。

「あ…っ、はぁあん…っ」
「ココも感じるの?すごいな、全身性感帯じゃないか。」
「ぅ、ふぅぁあん…っ。やぁ…あぁあ…っ!!も…っ許し…っ!」
「泣き言かい?良平さんには似合わない。でも相変わらず…身体は正直だ。ココとココ、同時に…。」
「やっ、あぁああぁぁんっ!!」


薬が完全に体内に充満してくると、開発された性感帯とはまた別の、新たな箇所まで感じてしまうようになる。
良平は狂ったように嬌声を上げ、理性は遥か彼方に飛び散ってしまった。
自分から腰を振る。
それに智哉は喜んで更に奥まで犯し続けた。
大きく仰け反った格好のまま、智哉に見せ付けるような魅力的な表情をして、良平は数え切れないほどの絶頂を繰り返した。


お昼を回った辺りで、智哉はふと、顔を上げた。
汗と精液にまみれた良平の身体に手を触れたまま、時計を見上げる。
そろそろ、お昼だ。

「良平さん。ちょっと、休憩だ。」
「ふ…あ…っ」
空ろな目で、良平が智哉の声に返事をした。
智哉の指が、少しでも肌の上を這うと、良平はヒクヒクッと身体の一部を揺らした。

「物足りなそうな声をあげるね。カワイイ。」
「ち…っ。ぁ…。」
反論にも力がなかった。
良平の半分開いた唇に、智哉がそっと口付ける。
舌を絡めると、呆然としている良平はゆっくりとそれに応え始めた。
「ぁん…。んふ…っ。」
鼻にかかった吐息を漏らし、良平は目を閉じた。

疲れきった身体は脱力し、白い肌の上にはそこら中に紅い華が咲いている。
とくに乳房や股間の辺りには満遍なく印が施されていた。

「傷ついちゃったな。痛いか?」
「…。」
「夢中になるとつい、な。少し眠っておけ。楽になる。」

そう言われた途端。
次の瞬間には口元に白いハンカチを当てられていた。
意識がふらっとして視界がぼやけ、弱っていた良平はカクリと首を落として眠りに落ちてしまった。

智哉はハンカチをベッドの下にしまい…
立ち上がって、私服を脱ぎ、制服に着替えた。

もうすぐ午後になるが、高校へ登校するつもりだ。


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