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└5:怖いんだ…
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5:怖いんだ… / 牧村都代子
良平は、幽霊とかお化けとか、そういった死後の世界的なものが苦手。
霊的なものが苦手。
目に見えるもの、耳に聞こえるもの、肌で感じられるものだけが唯一無二に信じられるものなんだそうです。
高校の夏の修学旅行で、恒例の肝試しをやりました。
くじ引きで決まった男女ペアが5分おきに森の中に入っていきます。
全長…20分くらいの道のりだったかな?
瑞樹がお化け役を買って出て、じゃ俺も、って言うかと思ってた良平はヤダって言ってくじを引きました。
偶然、私とペアでした。
まー、良平ならいっか。
…って思ったのが間違いでして、良平ったら、1分歩くごとにヒィヒィ言って泣いてました。
「大丈夫?」って聞くと「は、何が?」って言い、「怖いの?」って聞いても「は、何が?」って言ってましたけど、絶対震えてました。
声が。手が、足が。
挙句の果てに、「頼りないわねえ」って言ったら「お前頼りになるよな…」って小さい声で呟きました。
へぇー…?
それ以降、瑞樹や祐也たちと遊園地や文化祭に行くと必ず、お化け屋敷やホラー体験コーナーを見つけては、良平を引きずって連れて行きます(笑)