「んっ……んぶっ……ふむぅん……」
ピチャッ、ペチョッ、ジュブブッ……。
「ふぅん……んえ、ぇあ〜っ……あむ、むぅんっ……」
ニチョニチョッ、ベロッ、ベチョッ、ベチョォッ、ヌチュチュ、ムジュルッ……。
「ん、むぐぅん〜〜〜っ……ぷはぁっ」
長いキスから解放されて、アヤは大きく息をついた。口の周りも、口内も、男のイヤな匂いのする唾液で汚された。それなのに、舌は余韻を楽しむように鈍くジーンと痺れており、心からも、行為への嫌悪感が薄れ、むしろ唇が離れたことに対する不満すら湧き上がってきてしまう。
(な、何を考えているの、私っ)
アヤは慌てて頭を振り、冷静な自分を取り戻そうとする。が、いきなり大きな手に両頬をガッチリと掴まれた。
「きゃっ、な、なにっ?」
視線を上げたアヤの先には、先ほどまでキスをしていた男とは別の男の顔があった。そして、その顔が一気にアヤに近づいた。
「むぐううっっっ!?」
抵抗するまもなく、プリプリと弾力にとんだアヤの柔らかな唇に男の唇が押し当てられる。たっぷり数秒は押し付けたかと思うと、男は口を開き、アヤの唇を丸ごと頬張り、口内で舌をアヤの唇にベチャベチャと押し付けてきた。
「ふ、ふむぅぅ〜〜んっ」
あまりの荒々しさに逃れようとするアヤだが、顔はガッチリと男に掴まれており、体もまた拘束されている上に複数の男達の手が這いずっていて、ろくに抗うこともできない。
「クヒヒッ、たまらねえぜ。こんな美人が口をグチャグチャ吸われてやがる」
「ああ、こっちも抑えが効かなくなりそうだ」
男達は口を犯されているアヤを見ながら欲望を募らせ、すっかり股間の肉棒はそそり立ってしまっている。
「ウヒッ、ヒヒヒッ」
アヤの青い手袋をはめた左手を、男の一人が感触を楽しむように、両手で握ってしきりに撫でさすっていた。が、それでは我慢しきれなくなったのか、アヤの手に股間を押し付けはじめた。
「むむぅっ?」
不意に指先に触れた熱すぎる感触の正体を確かめようとしたアヤだが、顔は相変わらずガッチリと抑えられたままで、視線を動かしても首より下は死角になって確かめることもできない。
男は右手でアヤの手首を掴むと指先を一本一本開いていき、手のひらにたぎる肉棒を押し当てると、今度は指を一本一本戻し、しっかりと握らせる。
(やあっ、手、手が熱いっ……な、なに、なんなのっ?)
すっかりパニックを起こして目を白黒させているアヤが状況を認識できたのは、男達の会話からだった。
「ひひ、こ、こりゃたまんねぇ。スベスベして、こうやってやわやわ握られているだけで出ちまいそうだぜ」
「お、そいつぁ良さそうだな。こっちもやってもらうか。……って、手錠が邪魔だな。班長、コイツはずしちまっていいのかい?」
「おう、好きにしていいぞ。今更逃げようなんて思わねえだろうよ、大尉どのも」
班長がポケットをまさぐり、アヤの右手に目をつけた男に鍵を放り投げる。カチャカチャと、鍵穴をいじくる音がアヤの耳にも届く。すばやく頭の中で、両手の拘束が解かれた時の算段を立てていたアヤだが、
「んひゅうんっ」
まさにその時、背後からうなじに吸いつかれて背筋を仰け反らせ、千載一遇のチャンスを逃してしまう。
「おいおい大尉さん、まさか逃げようなんて考えてんじゃねえよなあ。俺たちゃ仲間なんだからよ、もっともっと仲良くしようぜぇ」
うなじを下から上へネロネロと舐め上げながら、男はアヤに囁きかける。
……そう、今のチャンスで男達の手から一時的に逃れられたとしても、どの道その先の逃げ道はアヤには残されていないのだ。ならば、男達の臍を曲げなかった分だけ、状況はマシだと言えるかもしれない。
「くぅ〜、こ、こりゃホントにたまらんぜ。美人大尉さまは指先一本一本までそこいらの女どもとはつくりが違うらしいや。ヘヘヘッ、ほら、もっとしっかり握ってくれよ。シコシコシゴキたててくれ」
「ん、んうんん〜〜っ」
いまだ唇を吸いたてられながら、両手は男達のオモチャにされている。正気であれば泣きたくなるようなその惨状も、靄のかかったアヤの頭は悲しいという感情すらおこしてくれず、むしろ甘い疼きだけをゆるゆると湧き出している。
「へ、へへへ、こんなに肩を剥き出しにして歩き回ってよ、男にゃ目の毒だぜ大尉さん」
自分の肉棒を握り締めながら、一人の男はアヤのすべらかな肩にむしゃぶりつく。男の言うことももっともで、ノースリーブの制服に身を包み颯爽と歩き回るアヤの姿は自然と男達の視線を引きつける。そのきめこまやかな白い肌を見せつけられて、夜のオカズにする者も一人や二人ではなかった。もっともアヤ自身はそんな事実は知る由もないが。
「お前、いつまで大尉の口を独り占めしてやがる。俺にもよこせっ」
何分もアヤの唇に吸いついていた男が引き剥がされ、ようやく息苦しさから解放された、と思ったのも束の間。今度は別の男に頭を掻き抱かれ、違う唇が押し付けられる。
「むぶうぅぅ〜……ムジュッ、ジュブッ……んふぅぅ〜〜んっ……」
ズジュジュッ、ジュルジュルッ、ブジュズジュジュッ……。
今度の男はアヤの体内から全てを吸い尽くそうとするかのように何度も何度も唇を吸いたてる。唾液はおろか空気さえも奪われていき、アヤは軽く白目を剥いていた。
「こ、この脚もたまんねえ〜。こ〜んなミニスカ履いて、真っ白い太股チラチラさせちゃってよお。この太股にいつかチンポ擦りつけてやりてぇってずっと思ってたんだが、本当にかなうとは思わなかったぜ」
アヤの白い太股をベチャベチャ舐めながら、肉棒をシゴく男。
「ウヒヒ、このブーツ姿もたまらんぜ。ロングブーツなんか履いてる女はよ、だいたい生意気なヤツが多いんだ。その女を組み敷いて、俺のマラしごきの道具にしてやる。いいか、アンタのブーツはチンポズリの道具なんだぜ、大尉さんよ」
つま先から膝まで、ロングブーツ全体に余すところなく肉棒をなすりつけてゆく男。
「ウヘヘ、ケツ、ケツだ。夢にまで見た大尉様のケツだぁ。いつもフェロモン振りまきながらケツ肉プルンプルンさせて歩き回りやがって。ムチムチのパイロットスーツもいいが、このピタピタのミニスカートも最高だぜ。知ってるかい、大尉様。アンタのミニスカ、ウチの軍で一番パンチラ率高いんだぜ。そのミニスカ捲り上げて、黒のTバック履いた牝尻をザーメンまみれにしてやりたいってヤツはゴマンといるぜ」
スカートの上から頬擦りをする男。
(ち、ちがうの……私……そんなつもりじゃないのに……ただ、あの人に、少しでも私を見て欲しかっただけなのに……)
朦朧とする意識の中、十人の男達に全身を嬲られながら、アヤは痛感する。自分の無意識の行動が、無数の男達の劣情に火をつけていた事を。そして、男達が一様に、自分の体を欲望の対象、オナペットとして見ていたという事を。
「オラッ、そろそろブッカケてやろうぜ。お前らの一番気に入ったところをしゃぶりながら、大尉殿に盛大にブチ撒けてやれっ!」
班長の号令がかかると、男達はいったんアヤを立ち上がらせ、両足首を繋いでいた鎖を解く。が、もうアヤの脳裏には『逃げる』という行動すら思い浮かばない。ただただ男達の歪んだ劣情に圧倒されていた。
血色の良いプリプリした唇はもちろんの事、ツンと高く形の良い鼻、プニプニと柔らかな火照った頬といった、顔を貪る者。艶かしい色香を放つうなじ、ムチムチと柔肉のつまった太股、優美な曲線を描く剥き出しの肩、ほのかな汗の香りと共にムンムンとフェロモンを撒き散らす脇といった、その肉体に喰らいつく者。手袋ごと指先を咥える者、ブーツのつま先を咥える者、スカートの布地にしゃぶりつく者もいる。
そうしてアヤの全身を舐めしゃぶりながら、男達は一様に限界まで反り返った己の一物をちぎれそうなほどガシュガシュとシゴきあげている。
体中をしゃぶり抜かれ、アヤの頭の中は男共の紡ぎ出すジュパジュパという淫らな舐め音で埋め尽くされる。そして、
「くっ、うおおっ」
一人の男がうめくと、それが全ての男に伝染し、次の瞬間、10本の肉棒から大量の白濁液がしぶく。
ドビュビュビュビュビュビュビュビュッッッッッ!!!
「むぶぅぅぅううううんんんんっっっっっ!!??」
その瞬間、アヤもまた脳天から電流を流されたような強烈な衝撃を覚え、ビクンビクンと震え上がる。男達が射精を終え、咥えていたアヤの体を放すと、力の抜け切ったアヤの体は足元の白濁の水溜りの中へくたくたとへたりこんでしまった。
「へへへ、さすがエロ大尉さん。俺達の射精に合わせてイッちまうなんてな。乳もマンコもまだ触ってねえってのに」
「ヒヒ、俺達のスケベ大尉様は全身どこもかしこも性感帯なのさ」
口々に勝手な事を言う男達。が、アヤはただ荒い息をついて、精液溜まりの中でジッとしているだけ。
「オラ、大尉殿。いつまでボケッとしてんだ。実験はまだ始まったばっかりなんだぜ。次はアンタのスケベ面、たっぷり拝ませてもらうからよ」
乱暴に髪を掴まれ、無理やり上向かせられる。アヤの顔の前には、すでに硬度を取り戻した10本の肉棒が、口をパクパクさせながら、今にも飛びかからんとてぐすねを引いて待っていた。背筋をジワジワと、恐怖と、もう一つ、何か得体の知れない感覚が這い登っていくのを、アヤはその時、感じた。
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