「ん……ううん……」
 小さく呻くと、あやかは目を開けた。背中には固い感触。豪奢な絨毯が敷かれているとはいえ、やはり床の上とベッドの上とでは天と地ほど感触が異なる。
「わたし……眠ってしまったのですわね」
 まだどこか靄のかかった頭で、ぼんやりと天井を見上げる。すでに外は日が落ち、窓から月明かりが柔らかく差し込んでいた。ふと、胸を微かな風の流れがくすぐった。視線を下ろすと、そこには。
「まあ……」
 ネギがすやすやと寝息を立てていた。その顔は安らかさに満ちている。あやかは弟を見守る姉のように、優しい瞳でネギを見つめていた。
「んん……おねえ、ちゃん……」
 ふと、小さく呟いたネギがあやかの体を抱き締めた。裸で眠ってしまった為、寒いのかあやかの肢体に体を摺り寄せてくる。
「あら。すごいですわ、ネギ先生ったら」
 あやかは頬を染めて一人呟いた。ネギが無意識にあやかの太股に押し付けた肉茎が、ムクムクと膨らみ始めたのを肌で感じたのだ。
「いつまでもこうしているとネギ先生がお風邪を召してしまうかもしれませんし。それに、まだ私はお礼を差し上げていませんものね」
 あやかはネギを起こさないように静かに体を起こすと、よほど疲れたのか眠り続けているネギを抱き上げ、ベッドの上に寝かせる。寝息を立てるネギの髪を優しく見つめながらそっと撫でると、ベッドから離れて部屋の扉の前でチリンチリンとベルを鳴らす。
 程なくして現れたメイド長にあやかは2、3言いつける。その内の一つに一瞬目を丸くしたメイド長だが、しかし主に尋ね返すなど無粋な事はせず、一礼するとすぐ様その場を離れた。

〜〜〜

「できたえ〜」
 テーブルの上には、色とりどりの料理が並んでいく。しかしそれを目にしても、明日菜に笑顔は浮かばなかった。
「ちょっと。ネギのヤツ、まだ帰ってこないじゃないのっ」
「いんちょんとこで晩御飯ご馳走になってるんちゃうかな。ええなあ〜」
「いいな〜、じゃないわよっ。こんな時間まで連絡もしないでっ。もーっ、迎えに行くっ」
 立ち上がった明日菜の袖を、木乃香が掴む。
「あんっ、ちょっと待ってやアスナ〜。せっかくご飯作ったのに、冷めてまうやん」
「そうだぜ姐さん。腹が減ってるからそんなにカリカリしてんだよ。せっかく木乃香姉さんが作ってくれたんだし、飯でも食って落ち着こうぜ」
 カモの言葉に加え、木乃香の懇願するような瞳。明日菜は仕方なく、ドスンと腰を下ろした。
「もう、わかったわよ。食べ終わったら迎えに行くからねっ」
「よし、ほなご飯よそうわ。茶碗貸して」
 結局明日菜は、再び出かけるタイミングを逸してしまったのだった。

〜〜〜

「んん……」
 胸元を撫でる心地良さとくすぐったさの入り混じった感触に、ネギは目を閉じたまま体を捩る。しかし、その瞬間は静寂が訪れたものの、一呼吸置くと再びネギの体を擽り始める。絹のような滑らかな感触が肌の上を通り過ぎたかと思うと、熱く湿った感触がネギの敏感な部分を念入りに這い回る。
 その心地良くももどかしい感覚に、とうとうネギは堪えきれず、重い瞼を持ち上げて薄目を開けた。
「……あ……いいんちょさん……」
「ん……ちゅっ……あら、お目覚めになりましたか、ネギ先生」
 ネギの目の前には、赤い舌を伸ばしてネギの胸元をチロチロと舐めるあやかの美しい顔があった。意識を取り戻したネギに気づき優しく微笑みかけるが、その口端に唾液の架け橋がキラリと煌き、聖女のような微笑みをたまらなく淫靡に変えてしまっていた。
「えっと……いいんちょさん、その、何を……それに、その格好は?」
 まだ意識をぼんやりさせたまま、ネギはとりあえず眼前に広がる不思議な光景について尋ねた。
「オホホ。ネギ先生とのお約束を、果たさせていただこうと思いまして。衣装もそれに相応しいものにしてみたんですけれど、いかがでしょう」
 あやかはネギに馬乗りになると、鼻先数センチの距離に顔を寄せる。重力に引かれはらはらと垂れ落ちた長く美しい金の髪を、左手で悩ましげにかき上げた。その仕草にドキリとしたネギは、悟られぬように下半身をもじつかせながら、重ねて尋ねる。
「あの、約束って」
「あら、覚えていらっしゃいませんの。私にキスをしていただけたなら、そのお礼に心を込めてご奉仕させていただくと、お約束いたしましたでしょう」
 あやかが瞳を潤ませて、ネギの目の中を覗き込む。吐き出される吐息はが熱と湿り気を帯びていた。
「あんな、身も心も蕩けてしまいそうな激しく情熱的なキスを、意識を失うほど何度もして頂いたんですもの。私も誠心誠意心を込めてご奉仕させていただかないと、釣り合いが取れませんでしょう。でも、殿方へのご奉仕などなにぶん初めてですから、せめて形から入ろうかと思いまして。その、似合いませんでしょうか」
 そう言ってはにかみながら微笑むあやか。ネギはそこでようやく合点がいった。あやかの頭に乗ったヘッドドレスに、身につけたフリル付きのエプロン、そして手首までを覆った白手袋。あやかはネギへの奉仕の気持ちを込めて、メイド服を身につけたのだ。
 普段はメイドを使役する側に立つあやかにとって、仕える側に立つというのは初めての事なのだろう。どこかそわそわと落ち着きがない。
「そんな事ないです。とてもよくお似合いですよ、いいんちょさん。すごくキレイです」
「まあ、そんな。ありがとうございます、ネギ先生」
 ネギの褒め言葉に、あやかは花のように微笑んだ。
「ネギ先生に気に入っていただけたのなら、思い切って着てみた甲斐がありましたわ。では、これからたっぷり、ご奉仕させていただきますわね」
「あ、でも、僕……」
「遠慮は必要ございませんわ、ネギ先生。ネギ先生のオチンチンが小さくなるお手伝いをさせていただくというお約束も、まだ完全に果たせていないんですもの。今だって、ほら」
 あやかは白のオーバーニーソックスに包まれた右足の膝を、ネギの股間に押し付けた。
「はうんっ」
「こ〜んなにオチンポ、カチカチに勃起させていらっしゃるんですもの。まだまだたくさんドピュドピュしないと、収まりませんわよね」
 胸の中でかわいらしく喘ぎ鳴くネギに触発され、あやかの瞳が妖しく光る。白手袋を填めた右手でネギの頬を優しく撫で、膝頭でネギの股間をグリグリと攻めながら、あやかは美貌を寄せてネギに迫る。
「さあ、ネギ先生。あやかに命じてください。今の私はネギ先生の忠実なご奉仕メイド。ネギ先生の為ならどんな事でもさせていただきますわ」
 熱い吐息を吹き掛けながら耳元で悩ましく囁くあやかを前に、ネギの紳士の仮面はすっかり外れてしまっていた。
「そ、それじゃ、いいんちょさん。……その、僕のオチンポが大人しくなるまで、奉仕してください」
「はい。喜んでご奉仕させていただきますわ、ご主人様」
 ゴクリと唾を飲み込んで命じたネギに、あやかは艶やかに微笑むと、その切れ長の瞳を伏せて主に誓いの口付けを捧げたのだった。

「んっ、んむっ、チュウッ……むちゅ、ぺちょっ……」
 ネギの両頬を白手袋を填めた両手でさわさわと撫でながら、あやかはネギとのキスに再び酔いしれていた。最初は奉仕の前のご挨拶に軽く済ますはずだったのに、ネギの唇の柔らかな感触をダイレクトに感じてしまうと、歯止めが効かなくなってしまった。はしたなくも唇をブチュリと押し付け、舌を伸ばしてネギの口内に潜り込ませる。お互いの口元をべちゃべちゃに汚しながらの淫らなキス。幸福感に包まれ、一生このままでいたいとさえ思ったあやかであったが、そんなあやかを責める様に太股をビタビタと叩く肉茎にハッとする。今のあやかはあくまで奉仕する立場。自分の欲求を抑え、ネギの快楽を最優先とせねばならないのだ。
 吸い付いて離れない己の唇を必死の思いで引き剥がすと、あやかはネギの顔中にキスの絨毯爆撃を降らせる。唇はいつしかネギの横顔へと辿り着き、右手でネギの左頬を撫で回しながら、舌でネギの右耳の輪郭をなぞり、耳たぶをはみ、穴の中へ舌をねじ入れた。
「ひああっ、い、いいんちょさん、そんなことぉっ」
 左耳の穴を細く長い指先で、右耳の穴を熱くぬめる舌先でほじられ、ネギは華奢な体を震わせて女の子のようなかわいらしい悲鳴を上げる。すでにガチガチに勃起した肉茎は、ニーソックスに包まれたあやかの美脚に何度も擦り上げられ、ビクンビクンと跳ね回っていた。
「ウフフ……ネギ先生のかわいらしいお耳……美味しいですわぁ」
 唾液でヌトヌトになるまでネギの耳をむしゃぶり尽くすと、あやかの舌はゆっくりと南下を始める。首筋から鎖骨へ、ヌラヌラとぬめった淫靡な道筋を描き、途中何度も動きを止めてはキスマークを刻みつけ、そしてとうとう敏感な突起へと辿り着いた。
「まあっ。ネギ先生ったら、乳首をこんなにピンピンに勃起させて。とても興奮していらっしゃるのですね」
「み、見ないでください、いいんちょさん。僕、恥ずかし過ぎて変になっちゃいます」
「オホホ、気になさる事はございませんわ。男性も女性も、興奮すれば乳首が勃起してしまうものなのですから。私だって、ほら、こんなに」
 あやかはネギの左手を取ると、自らの乳房に押し当てた。布越しでもはっきりと感じられるとろけるような柔らかさと、その中心で屹立するコリコリした一点。
「はしたないですけれど、ネギ先生にご奉仕させていただいて、痛いほどに勃起させてしまっているのですわ。ですから、ひゃうっ」
 突如胸に走った刺激に、あやかは体をビクンと震わせた。気づけばネギの小さな手はあやかの美乳全体を包み込んで揉みしだき、勃起した乳首を手のひらでグリグリと転がしていたのだ。
「んはあっ、ネギ先生、いけませんわっ。そんなにされては、気持ちよすぎて、力が抜けてぇっ。ご奉仕、できなくなってしまいますわぁっ」
「ご、ごめんなさいっ。でも、いいんちょさんのおっぱい、とってもやわらかくて気持ち良くて、離したくないんです」
「ああん、私のおっぱいをそんなに気に入っていただけるなんて……。でも、私はご奉仕をしなくてはいけな、ハアァッ、左のおっぱいまでぇっ」
 両の乳房を激しくグニグニと揉みこまれ、あやかははしたなく喘ぎ鳴いた。四つん這いの体勢で下から乳房を揉み上げられ、あやかは美貌を喜悦に歪ませ、腰を淫らにガクガクと震わせる。スカートを捲くれば、白い下着に淫汁をたっぷり吹き零し、秘裂の形がクッキリと浮かび上がっているのが丸分かりになってしまうだろう。
 ネギの手を引き剥がす為に手首を掴んでいた両手は、いつしか快楽の前に目的を見失い、滑らかな手袋越しにネギの手首を優しく擦り上げ、もっともっとと愛撫をせがむ始末。
「はああ〜っ、ネギ先生、そんなにおっぱい、揉まないでくださいませぇ〜。私、もう、とろけて、ダメになってしまいますわぁ」
「いいんちょさん、ごめんなさいっ。でも、気持ちよくて、止まらないんですっ。それに、いいんちょさんもとっても気持ち良さそうな顔してるからっ」
「ああ、いやあっ。おっぱい攻められてはしたなく喘いでる、あやかの色ボケのメス顔見ないでぇ〜」
「いいんちょさん、すごくエッチですっ。瞳を潤ませて、半開きの唇から唾液を溢れさせて。いいんちょさんのエッチな顔を見ているだけで、僕のオチンポ、ますます固く大きくなってますっ」
 ネギの言葉通り、垂直にそそり立ったネギの肉茎はあやかのお臍の辺りを下からツンツンとノックしていた。
「僕、いいんちょさんのもっとエッチな顔、見たいです。いいんちょさんの一番エッチな顔、見せてくださいっ」
 ネギは手のひら全体であやかの乳房を揉みしだきながら、親指と人差し指であやかの乳首を摘まみ、押し潰し、激しくしごきたて始めた。
「ダメェッ、ダメですわぁっ。あやかのスケベな勃起乳首、そんなにシコシコしないでくださいぃっ。私、イッちゃいますわっ。おっぱいだけでアクメ来ちゃいますわっ。ネギ先生にあやかのドスケベアクメ顔、見られちゃいますわぁっ。ネギ先生に幻滅されちゃったら、私、わたしぃっ」
 背徳の愉悦に背筋をブルブル震わせながら、あやかは悶え泣く。言葉とは裏腹に両手はネギの乳房を揉む手に重ねられ、乳暈を親指と人差し指で摘まんで乳首をよりはっきり隆起させ、ネギの乳首攻めを自ら手助けしていた。
「幻滅なんてしませんっ。いいんちょさんはいつも優しくてキレイで、僕の大切なお姉さんですっ。大好きなあやかお姉ちゃん、僕に全てを見せてくださいっ」
「ひゃあっ、ら、らめ、イクッ、あやか、イキましゅわぁーっ」
 ネギのおねだりと同時に乳首をギュリッと捻り上げられ、あやかははしたなく絶頂を迎えた。
「ひゃひーっ、あやか、イッて、イッてましゅわぁっ。ネギせんせぃにちくびせめられて、ちくびだけでメスアクメェッ。みて、みてくだしゃいませ、あやかのドスケベなアクメ顔、もっとみてぇーっ」
 白目を剥き、舌をだらりと垂らし、涎をだらだらと溢れさせて。あやかは凄艶なイキ顔をネギに晒し続けた。

「……ひどいですわ、ネギ先生。私が奉仕してさしあげるはずでしたのに、あんなはしたない姿を晒させるだなんて」
 絶頂に達し力の抜けたあやかは、ネギの胸に突っ伏して顔を埋めていた。荒い呼吸をゆっくり整えると、上目遣いでネギの顔を覗き込む。
「ご、ごめんなさい、いいんちょさん。僕、調子に乗っちゃって」
「ダメです。許しませんわ」
「そ、そんなぁ」
 すっかりしょげてしまったネギを見てクスリと微笑むと、あやかはチロリとネギの乳首を舐め上げた。
「ひゃうっ。い、いいんちょさん、何を」
「いけないネギ先生には、私と同じ気持ちよさを、たっぷり味わっていただきますわ。ふやけるくらいこの乳首、攻めてあげますわね」
 あやかはそう宣言すると、パクリとネギの右乳首を咥えこんだ。左乳首には右手を沿え、摘まみ、撫で回す。
「ひゃっ、はうんっ。いいんちょさん、そんなっ」
「チュッ、ジュルッ……いかがですか、ネギ先生。これが乳首の快楽ですわぁ。……んはぁ。ネギ先生の乳首、おいしい……」
 舌でカジカジと噛み、チュウチュウと吸い上げ、ベロベロと舐り回す。ネギの乳首はますます屹立し、固くそそり立ってゆく。
「オホホ、とっても気持ち良さそうですわね、ネギ先生。ねえ、ネギ先生。どちらが気持ち良いですか。ヌトヌトになった、この右の乳首と」
 あやかは右乳首をチュウッと吸い上げ。
「撫で回されてピクピクしている、この左の乳首」
 左乳首を親指と人差し指の先で摘まみ、コリコリとくじいた。
「ひんっ。ど、どっちも気持ち良いです。いいんちょさんの熱くてヌチャヌチャした唾液でベチョベチョにされるのも、スベスベの手袋で撫で回されるのも、どっちも気持ち良いですっ」
 ネギの言葉と、どちらも負けないほどにピンと屹立している乳首を交互に見やり、あやかは艶然と微笑んだ。
「それは良かったですわ。では、奉仕の続きをいたしましょう。乳首攻めだけでビュクビュク射精しちゃうネギ先生も、見たかったですけれど」
 あやかはチュッチュッと両の乳首にそれぞれ口付けすると、脇腹を手袋を填めた両手でスベスベと擦りながら、お腹の中心に舌を這わせ下っていく。途中辿り着いた臍に舌を捻りこませ、吸い立て、存分にむしゃぶり尽くして。ようやく臍を離れ、またゆるゆると南下し、とうとうそそり立つ肉茎へと辿り着いた。
「お待たせしましたわ、ネギ先生。今までのご奉仕はほんの前戯。今からあやかがこのはしたない唇とスケベな舌で、このネギ先生の逞しいオチンポにたぁっぷりとご奉仕させていただきますわ」
 そそり立つ肉茎の前でしどけなく口を開いたあやかが、舌をテロンと垂らすとその舌の中心に人差し指でそっと触れる。ぬめ光る唾液に触れた指先の、布地がグジュッと液に塗れた。
 あやかの淫靡な誘いに、ネギはグビリと唾を飲み込む。
「はあぁぁ……今度こそ、今度こそ味わえますわ。ネギ先生の逞しいオチンポを、はしたなくもお口いっぱいに頬張って、唾液をたくさん溢れさせながらジュルジュル舐めしゃぶりつくしますわぁ」
 あやかは左手で肉幹を掴むと、親指と人差し指で輪っかを作り、余った皮をズルリと引き下げる。
「んひいっ」
 敏感な部分を剥き出しにされ、ネギは思わず悲鳴を上げる。あれだけ射精したというのに未だパンパンに張り詰めている、ネギの子種汁がたっぷり詰まった陰嚢を右手でさわさわと撫で回しながら、あやかは今にも爆発せんとばかりに尿道口をパクパクさせている亀頭の先を見つめる。
「さあ、ネギ先生。あやかの口奉仕、心ゆくまで味わってくださいませ。今のあやかはネギ先生専用のご奉仕肉メイド。遠慮せずにこの淫らな口マンコにドピュドピュザーメンを吐き出して、あやかをネギ先生のザーメンで溺れさせてくださいませぇ」
 右手でクルミを転がすようにネギの二つの陰嚢を撫で転がし、左手でガッチリと肉茎を固定して。あやかは肉穴となった口を目いっぱい開き、舌を大きくだらんと垂らして、ネギの肉茎に迫る。そして、その舌が肉茎の裏筋にネチョリと触れた瞬間。
「ひああぁっっ」
「んひゃっ」
 ネギの肉茎が、ポンプのように噴出を開始した。
「あひいぃーっ、ダメ、と、止まんにゃいぃぃっ」
 ネギの第一射はあやかの眉間を直撃。さらに次々と吐き出される白濁液も、完全に意表を突かれたあやかは反応する事すら出来ず、あやかの美貌は瞬く間に白濁に覆われていった。
 考えてみれば、あやかのアクメ顔を間近で見せつけられ、乳首攻めでギリギリまで高められたネギの興奮は、いつ暴発してもおかしくない状態であったのだ。そこに来て、あやかの淫らなご奉仕宣言と、最も敏感な部位へのダイレクトな刺激。経験の少ない少年に耐えられるはずも無かった。いや、ここまでよく持ったというべきなのかも知れない。
「あぁーっ、ご、ごめんなさい、いいんちょさんっ。止まらない、気持ちよすぎてビュクビュク止まらないんですぅーっ」
 顔中を白濁で覆い尽くし、美しい髪や白い首筋まで汚液で染めても、ネギの射精はまだ終わりを見せなかった。あやかは固まったまま、ネギの射精を顔全体で受け止め続ける。大きく開かれた口と舌の上にもこんもりと白濁の層が積もっていた。
「はひぃー……あひぃ……オチンポ、すごかった……ザーメン、いっぱいでちゃったぁ……」
 長い射精を終え、ネギは虚脱感に天を仰ぐ。一つ深呼吸をし体を起こすと、いまだ固まったままのあやかが白濁に埋もれて佇んでいた。
「あ…………ああっ。ご、ごめんなさい、いいんちょさんっ。僕、なんてことをっ。いいんちょさんをこんなにドロドロに汚しちゃうなんてっ」
 慌てふためくネギだが、ろくに力も入らない為ただジタバタするばかり。
 すると、ネギの言葉に反応したのか、あやかがピクンと反応を示した。舌を口内に収め口を閉じると、ネギが見守る中、口内をグチュグチュと蠢かせる。たっぷり数十秒そうして味わって見せた後、グビッ、グビッと喉を鳴らして嚥下していき。再び開かれた口の中は、全てを飲み下したのか白濁は一切消えていた。
「……あの……いいんちょ、さん?」
 ネギが恐る恐る尋ねる。
「…………んぽ…………」
「へ? あの……」
 小さく何事か呟いたあやかに再び問いかけた時。ネギは、プツリと何かが切れる音を聞いたような気がした。それは、あやかの理性の糸が切れる音だったのかもしれない。
「……ぉちんぽ……おちんぽぉーーーっ!」
「キャアァァーーッ」
 次の瞬間、一匹の獰猛な獣と化したあやかはネギの肉茎に飛び掛り、むしゃぶりついた。
「ネギ先生のオチンポッ……ジュルルッ……ザーメン……ざーめぇん〜っ……ジュブルリュルッ……」
「ひいぃーっ、ひゃ、らめぇ〜〜っ」
 淫獣と化したあやかに最も敏感な部位を貪りつくされ、ネギの悲鳴はすぐさま快楽の喘ぎへと変わっていったのだった……。


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