「おっそーいっ!」
明日菜はテーブルをバンと叩いた。
「何言うてんのアスナ。まださっきから10分しか経ってへんで」
「え、うそ!?」
木乃香の言葉に明日菜は時計に目をやる。確かに、先ほどから長針が数字二つほど移動しただけだ。
「だから落ち着きなって、姐さん。ホラ、お茶でも飲んで」
「う〜っ。わかってるわよっ」
明日菜は苛立ちながら、カモに促されるまま木乃香の淹れてくれたお茶に口をつけた。
「あちちっ。もう、何なのよっ」
淹れ立てのお茶を冷ましもせずに口に入れた為、わずかに焼けた舌に余計に苛立ちながら、明日菜はもう一度時計を見る。今度は長針すらも、先ほどの場所から動いてはいなかった。
「んむ……チュッ……チュブッ……」
「はふっ……む、んんっ……んふぅ……」
あやかは再びネギと濃厚な接吻を交わしていた。あやかが見下ろしネギが見上げる、通常の男女とは真逆の関係。しかしモデル体型の長身美少女と女装すら似合う愛らしい美少年との組み合わせでは、それすら違和感を感じさせない。
「はああ……ネギへんへぇ……んむちゅっ、ズチュッ、むちゅちゅぅっ」
「んふぅっ、む、むふあぁんっ……はあ、あむっ、チュチュッ」
「ん、くひぅんっ……はあ、あふ、んむぅ……ジュル、ちゅぱあぁっ」
あやかがネギの唇を吸いたてねっとりと口内で舌を蠢かせるたび、ネギの体がピクピクと震える。するとそれに触発されるように、あやかの体もピクンと震えるのだ。
もちろん濃厚なフレンチキスもその要因の一つではあるが、より直接的な快楽により二人の快感はごく近いところで繋がっていた。
(んああ……ネギ先生のオチンポが、私の太股の間でプルプルしてますわぁっ)
そう。お互いの唇が形を歪めるほどむちゅりと重ね合わせた二人。当然その体も密着してしまう。通常ならそこで邪魔になるはずのネギの中心でいきり立つ肉茎だが、あやかの太股へすっぽりと包まれる事で見事その問題を解決していた。あやかのスラリと長い脚と惚れ惚れするような股下の長さ、そしてネギの小柄さが成し得た体勢である。おかげで二人はお互いの腰に手を回し、臍を相手の体に擦り付けるほど密着しながらの濃厚な接吻に酔いしれる事が可能となったのである。
密着へのもう一つの障害であるあやかの豊かな双乳だが、元々がとろける様な柔らかさであるため二人の体に挟まれても容易に変形してしまいさほど邪魔にはならず、むしろネギには心地よい柔らかさを、あやかには柔らかな肉の上で唯一屹立し硬くしこっている乳首が擦れる事により引き出される快楽をそれぞれ与えていた。
「んっ、ふっ……あんっ……んむっ、ちゅっ、ぷちゅっ」
ネギはあやかに唇を吸いたてられながら、ピクン、ピクンと断続的に腰を震わせていた。あやかが口づけに酔えば酔うほど、無意識に震え締まる太股がネギの肉茎を挟み扱き立てるのだ。ともすれば痩せすぎとも思えるあやかだが、世の女性が羨ましがるほど、付くべき所にはしっかりと脂肪を乗せている。胸、尻、そして太股。足首などは細いのに、ムッチリとした太股はまさにとろける様な霜降りだ。そんな太股を最上級の滑らかさを持つ絹のストッキングで包み込んでいるのである。並の膣ですら生み出せないほどのとろける様な感触に包まれては、少年の敏感な肉茎が過敏に反応してしまうのは致し方ない事であろう。
「あ、はあっ、ぬぶ、ムジュ、ジュブヌプ……んぶむぅ」
そしてネギが受ける快楽は、そのままあやかへも跳ね返ってくる。合わせ目から唾液を溢れさせるほどの淫らな接吻を続けながら、ネギはあやかの太股を膣に見立てて無意識に腰を振る。敏感な股の内側を肉茎に擦りたてられるだけでもたまらない快楽をあやかに与えるというのに、若さ溢れるネギの肉茎は時に直角を超える角度で跳ね上がり、股の付け根、そう、あやかの秘所をショーツの上からズニュッと滑るのだ。
「むぶぅっ、ふ、ふむぅ〜ん……はむ、あむぅ」
(あはあっ! ネ、ネギ先生のオチンポが、私のオマンコにヌチュッて擦りつけられましたわぁっ)
あやかは目の奥に火花が散るような快楽に一瞬気をやり、そしてすぐまたネギとの接吻に溺れる。
(ネギ先生のオチンポ、私のオマンコの上をムニュムニュッてぇ……どうしましょう……これでは私がショーツがヌチョヌチョになるほどオマンコをお汁でベチョベチョに濡らしてしまっている事、ネギ先生に知られてしまいますわっ……私がはしたない女だって、ドスケベの変態女だって、ネギ先生にバレてしまいますっ……そんな事になったら、私、恥ずかしくて、恥ずかしくてぇっ)
あやかはせめてネギが亀頭の先に付着した粘ついた液の正体に気付かぬようにと、ネギの意識を接吻へ向けるようより強く唇を押し付けて貪った。だが実は、それはあやかの杞憂であった。ネギもまた、敏感な亀頭を柔らかな布地とその下にある肉に擦られた瞬間、肉茎を震わせ先走り汁を飛ばしていた。亀頭の先が濡れているのは自分が漏らした液体があやかのショーツを汚してしまったからだと思っていたのである。
あやかのキスが激しくなればなるほど、ネギの肉茎は硬度と角度を増してあやかの股間のクロッチをニュルニュルと擦り上げ、生まれる快楽を誤魔化す為にさらに激しくなる接吻。途切れる事のない快楽のスパイラルは、しかし少年の限界によって唐突に打ち切られる事となった。
「ンプ、ジュパッ……ああっ、い、いいんちょさんっ。ボク、もうガマンできませんっ。出ちゃう、破裂しちゃうぅっ」
ネギはあやかの唇からわずかに離れると、涙目になりながら必死に訴えた。
「んはあ〜……ネギ先生、また、出ちゃうんですの。このかたぁいオチンポから、ザーメン沢山ビュルビュルさせちゃうんですのね」
キスへの名残惜しさに唇をパクパクさせながら、あやかは高貴な顔立ちを妖艶極まりない淫婦の顔に歪めてネギを見下ろし尋ねた。
「はい、出ます、ザーメン射精しますっ。いいんちょさんのキスで体が熱くてたまらなくてっ、このスベスベでムニュムニュの太股が気持ちよくてたまらないから、僕、ザーメンいっぱい出ちゃいそうなんですっ」
言いながらもあやかの太股へ一心不乱に腰を振りたてるその姿を見れば、その言葉に露ほどの嘘も含まれていない事ははっきりとわかる。
「アァン、ネギ先生、そんなに一生懸命腰をお振りになって……私の手だけでなく、足もネギ先生のオナホールになってしまいましたわ。気持ち良いですか、私の素股」
「素股? 素股って」
「このように、オチンポを太股の間でズリズリして、オマンコのような射精の道具として使ってしまう事を素股と言うのですわ。いかがですか、私の素股はっ」
「いいです、素股いいですっ。いいんちょさんの太股とストッキング、ただでさえスベスベなのに僕がお汁で汚しちゃったからニュルニュルしてますます気持ちよくてっ。ごめんなさい、いっぱい汚しちゃってごめんなさいっ」
謝りながらも快楽の誘惑に耐えられず腰を振りたくるネギに、あやかは淫蕩な聖女の顔で許しを与える。
「良いのですわっ。私の体はネギ先生の為にあるのです。ネギ先生に気持ちよくなっていただく為にあるのですわっ。さあ、思う存分私の体をお使いになって、イキまくって下さいませぇっ」
あやかは両手でネギをぎゅっと抱きしめ、その柔らかな胸にネギの頭を埋めさせた。
「んぷっ。んああ、もうダメ、イクッ、ザーメンでるうぅーーーっ!」
ネギはあやかの胸の間で窒息しかけながら、太股の間で肉茎を数回抽送すると、一旦腰を深く引いてから肉襞を割り裂くように太股の間にズニュルッと肉茎を押し込んだ。
亀頭が膨らみ尿道口が大きく開いた瞬間、太股の間を突き抜けて露出した亀頭をあやかの左手のひらが包み込んだ。
「んむぁーっ、でる、でりゅーっ、ザーメンでりゅうぅーーーっ!」
ネギはあやかの乳房に埋もれながら、脳が弾けてしまいそうなほどの快楽にはしたなく悲鳴を上げた。肉幹全体を太股とストッキングでしめつけ揉み立てられ、敏感な亀頭を手袋を填めた手のひらですっぽり包まれ握り締められる。ネギの肉茎は壊れたホースの様に、ビュービューと白濁を噴射し続けた。
「んいぃぃっ……熱い、熱いぃっ……手のひら、ドロドロのグチョグチョで……まだ、まだ出て、ひいぃんっ」
あやかは絶頂を迎えていた。手のひらの中心に精液を叩きつけ続けられるという行為は、ある意味子宮の奥に射精されるのに似ていた。
お嬢様として育てられたあやかは、身だしなみには人一倍気を使っている。特に挨拶の基本となる握手を交わす手には、爪の長さから肌の荒れまで一部の隙もないほどに整えている。その手を、手袋に包まれているとはいえ中心から男性の欲望で染め抜かれてしまう。いやむしろ、高貴さの証である手袋ごと欲望に塗れ汚されてしまった事で、あやかは倒錯した底知れぬ快楽を味わっていた。
「ああ、あへぇ……わらひ、左手もぐちょぐちょにぃ……右手も左手も、ネギせんせぇのザーメン受け皿になってしまいましたわぁ……」
あやかが左手でつくった半球では到底収めきれず、溢れ出た粘り気の強い精液はあやかのストッキングにドロドロと流れ出し、濃い染みを作って膝へ垂れていく。それはあやかがこの数時間で、純潔の乙女から淫らな妖婦へと変わっていったことを示しているかのようにも見える。しかしあやかに後悔などはない。誰に認められずとも、それはあやかの愛の証であるから。
ネギが腰をプルプルッと震わせると、最後の射精があやかの手のひらの、すでに層となった精液の上に、さらにブピュッと打ち出される。
あやかは零さない様にそっと亀頭から左手のひらを離すと、太股をよじって少し萎んだ肉茎を包み、残滓に塗れた亀頭を腿でキュッキュッと擦り上げる。射精したばかりの敏感な亀頭を締め付けられ、ネギはアンアンと可愛らしく喘いだ。
あやかはこってり白濁精液のスープ皿と成り果てた左手を、顔の前に静かに持ってくる。いやらしくも芳しい臭いを立ち昇らせながらプルプルと波立つ半固形の白い液体。つい先ほどあれだけ味わったというのに、見ているだけで止め処なく唾液が口内に溢れてくる。
「んへあ……あぁ〜〜……あみゅ……」
あやかの舌はその誘惑に抗う事も出来ずに口を飛び出し、精液のプールの上で泳ぎ始めた。突き出された真っ赤な舌が、白濁の上をねっとりと行ったり来たり。
「ザーメン……ネギ先生のざーめん、こんなにいっぱぁい、ですわぁ……いいにおひぃ……おいひぃん……」
白痴の表情で精液と戯れるあやかを、射精後のけだるい感覚に包まれたネギはぼうっと見つめる。しかしそれでも無意識に太股を蠢かせネギの肉茎を締め付けるあやかに、ネギはまたピクンと体を震わせた。その瞬間、ネギにふと小さな嗜虐心が生まれる。普段であれば自制するに違いない他愛もないイタズラは、しかし快楽に蕩けきった脳ではストッパーがかからない。
「ざーめん……ざーめぇん……ネギへんへぇのぉ……」
唇をつけ、鼻をつけ、舌で掻き回す。幼女のような、しかしそれにしては淫蕩すぎる遊びに耽るあやかを見つめるネギ。その手は無意識のまま誘われるように動き、皿を作るあやかの手の甲に添えられると。グイッと押しつけ、皿をひっくり返した。
「あ……ああ〜……」
ネギがひっくり返した精液皿は、あやかの顔に正面から張りついた。その上に乗っていた大量の精液は、当然のようにあやかの顔中を埋め尽くす。
「えへ……えへへ……」
ネギは小さく笑うと、あやかの手の甲に自分の手を重ね、まるで雑巾で窓を磨くように、精液塗れのあやかの手をあやかの美しい顔の上に何度も這わせ、精液を塗りこんでいった。
「あ……あへ……ネギせんせいの……ネギ先生の精液……私の顔中に、塗りこめられて……あひいぃんっ!」
頭がその状況を理解した瞬間、あやかは再びアクメを迎えた。顔全体を覆う精液の熱と感触、ダイレクトに鼻へ抜ける強烈な精臭。長い脚をガクガク震わせ、股間から大量の蜜をしぶかせて。
たっぷりと塗りこめてからネギはあやかの手を彼女の顔から引き剥がすと、手のひらを自分の方へ向けた。そして、
ベロォッ。
「ひいぃっ!」
あやかは悲鳴を上げた。ネギが、その可愛らしい舌であやかの手のひらを手袋の上からベロリと舐め上げたのだ。
「ああっ、い、いけませんネギ先生っ。そ、そんな事をなさっては、アヒイィンッ」
「ンベロ、チュチュッ、ンネロオォ〜ッ」
ネギは何度も舌を這わせ、唇を押しつけ、吸いたてる。ネギの掌奉仕に、戸惑いながらもあやかは打ち震える。やがて手のひらを舐め尽したネギは、あやかの指へと狙いを定めた。
「んむっ、ちゅっ、ジュルッ、チュウゥ〜ッ」
「ひいっ、ネ、ネギ先生、そんな、指をしゃぶるなんてそんな、フェラチオみたいな、あひいぃっ」
あやかの細くしなやかな5本の指を手袋の上から一本ずつチュパチュパとしゃぶり、指の股も全てベロベロとねぶり上げ、あやかの手のひらはすっかりネギの唾液に塗れてしまった。逆にその口は、すっかり自らの精液で塗れている。しかしすでに抵抗感は薄らいでしまっているのか、ネギはどこか魂の抜けたような笑顔を浮かべると、あやかに優しくこう言った。
「いいんちょさん……また、いいんちょさんの大好きなもの、差し上げますね……」
そしてネギはあやかの頬に両手を添えると、むちゅっと唇を押し付けた。
「んむぶうぅーーーっ」
あやかは呻いた。行為自体は先程とさほど変わらないというのに、ネギ主導で行われるというだけで、その倒錯感は何倍にも膨れ上がっていた。
「んむ、ズチュッ、ブチュウッ、ズビュブチュッ」
「ふお、んむ、プチュッ、んはおっ、あふむっ、ブチュズチュッ」
ネギは挑むように、貪るようなフレンチキスを繰り返す。それはあの、あやかを腰砕けにさせた無意識のテクニック。顔中を精液に覆われ、口からは精液と唾液を流し込まれ、あやかの快感は更なる高みを覗こうとしていた。
そして、ネギも同様に射精寸前にまで高まっていた。意識のリミッターが外れたのが体にも影響したのか、股間の屹立は臍まで反り返らんばかり。そのそそり立った肉茎は、あやかの肉土手を布地の上からプニュプニュと突付き続けている。
(ひいぃっ! オマンコに、オマンコにネギ先生のオチンポがっ。当たってる、当たってますわっ。このままネギ先生が伸び上がったら、いいえ、私が腰を落としたら……入っちゃう、私の処女オマンコに、ネギ先生の愛らしくも逞しいオチンポがニュボッって入っちゃいますわっ! ああそんな事になったら、そんな事になってしまったらぁっ、あひいぃっ)
あやかは股間から再びプシャッと蜜を吹き零し、吸い取りきれなくなった下着から染み出させてネギの亀頭を濡らした。ザーメンキスと処女喪失の妄想で、あやかの意識は捻じ切れそうになっていた。
あやかの手は支えを求めて宙を掻き、そしてネギの体にすがりつく。崩れてなくなってしまいそうな自分を繋ぎ止める為、あやかは精一杯の力でネギを掴んだ。しかし、あやかの両手がつかんだのは左右のネギの尻たぶであった。尻をギュッと掴まれ、ネギはビクンと反応する。そして、
ブビュルッ!!
背筋をブルッと震わせると、肉茎は再び白濁を噴射した。直情にある、薄い布地に包まれたあやかの肉唇に向かって。
「んむひゅううぅぅっっ! んむっ、ふひゅ、ふきゅうぅーーーっ!」
唇を解放されぬまま、あやかは肉唇に精液をブチ撒けられ、あやかはまたも絶頂を迎えた。
(ひいいぃーっ! オマンコ、オマンコにザーメンッ! お顔もお口もザーメンなのに、オマンコもザーメンッ! イクイク、私イキますわっ! 体中ネギ先生のザーメン塗れで、イクウゥーーーッ!)
白目を剥き涙すら零しながら、あやかはこれまでで一番の絶頂を迎えた。ガクンガクンと大きく揺れる体は、意図せずネギの体に擦り付けられる事となる。ネギはあやかの口内に捻りこませた舌で、震え上がっているあやかの舌をベチベチと乱暴に嬲りながら、あやかの肉唇に布地越しの零距離射精を続けた。
(んひいぃっ、まだ、まだ出てぇっ! イクイク、オマンコイクゥッ! あやかのオマンコ、ネギ先生のザーメンでイクゥッ、ドピュドピュビュルビュルされて、イクウゥーーーッ! んあぁっ)
長い射精による連続絶頂を味わわされ続けたあやかは、とうとう意識が吹き飛んだ。力の抜けた体はズルズルと崩れ落ち、仰向けに倒れてしまった。
ネギの射精もようやく終わりを迎え、宙にビュビュッと最後の一飛沫を射ち出すと、重力に引かれたそれは横たわるあやかの体に舞い落ち、ベチャベチャと汚した。そしてネギもまた支えを失い、前のめりに倒れる。あやかに折り重なるようにうつ伏せに横たわったネギは、あやかの乳房の間に顔を埋めたまま、安らいだ表情で意識を失ったのだった……。
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