「……ただいま」
 日課の新聞配達を終え、寮の部屋に戻った明日菜。いつもの元気もなく、ボソッと呟いて部屋に入る。
「おっ。おかえんなさい姐さん」
「ん」
 カモの挨拶にもわずかに反応しただけ。ソファに体を預けるとぼんやりと窓の外に視線を投げた。
「……このかは」
「まだ帰ってないっす。刹那の姉さんと寄り道でもしてんじゃないっすかね」
「ふうん」
 自分から尋ねた割にはあまり興味もなさそうに生返事をする明日菜。
「ちなみにネギの兄貴もまだ帰ってないっすよ。学校の仕事で今日は遅くなるとか」
 カモはあえてネギの行き先を伏せた。あやかの部屋に一人で出掛けていった、などと聞かされたら、血相を変えて飛び出していくに決まっている。まだネギが出掛けてそう時間は経っていない。最終的にそういう流れになるにしても、もう少しネギに時間をやろう、というのがカモの考えだった。
「……あっそ」
 ぶっきらぼうに呟く明日菜。窓の外に顔を向けているためカモからは見えなかったものの、どこか安心したような表情を浮かべていた明日菜だった。




 ネギの一度目の盛大な射精の後。時間がかかる為ドレスの着替えこそしなかったものの、あやかはグチョグチョに濡れそぼった純白の手袋を外し、薄桃色の手袋に填め変えていた。濡れて冷えてしまった布地がネギに不快感を与えるのではないかという懸念が一つ。そしてもう一つは。
(ネギ先生の匂いがこってりと染み付いたこの手袋……私の宝物ですわ)
 ネギには見えないように、むせるような精臭のこびりついた脱ぎたての手袋を鼻に近づけ、思い切り匂いを吸い込む。鼻腔を通り抜け脳髄を刺激する強烈な淫臭に、あやかは軽くアクメに達する。切れ長の瞳を蕩けさせ、半開きの朱唇からはだらしなく唾液が垂れる。 ロングスカートの中では思わずへたりこみそうになる足を内股にしてなんとか耐えているものの、股間は溢れた淫液が下着の吸水量を越えて太股の内側に滴っていた。
 思わずそのまま手袋の匂いを嗅ぎ舐めしゃぶりながら自慰に没頭してしまいそうになったあやかであったが、本物のネギが手の届く所にいるというのにそんなもったいない話も無い。ネギに気付かれぬよう手袋はそっとしまい、あやかはネギに向き直った。

 あれだけ大量に射精したにも関わらず、ネギの肉茎はいまだ天を突く勢いでそそり立っている。あやかは再びソファにもたれ、脚の間にネギをちょこんと座らせて、股間をあやし始めた。少年を愛でる、あやかお気に入りの体勢だ。
 新たに填めた手袋もこれまた上質の布地である。とろけるような滑らかな肌触りで、くびれや裏スジ、尿道口や陰嚢と特別敏感な部分を撫で擦られまくり、ネギは女の子のような可愛らしい喘ぎをとめどなく漏らし続ける。
 ふと、ネギがチラチラと何度も背後を振り返り自分の顔を盗み見ている事にあやかは気付く。
「どうしましたのネギ先生。私の顔になにかついていまして?」
 まさか気付かぬ内にネギが尻込みするほど淫蕩な表情を浮かべていたのではないか、そう思い不安に駆られたあやかだが、あやかの顔を盗み見るネギの表情に怯えなどは含まれておらず、どこかポーッと熱に浮かされたような顔をしている。あやかのスベスベの手袋に包まれた左手のひらでクニクニと両方の玉を同時に揉みしだかれ腰砕けになったネギが身悶えながら答える。
「あ、あの、僕……あんっ……いいんちょさんの顔を、見ていたいんです……このままでもすっごくオチンポ気持ちいいんですけど、顔が見えないとなんだか不安で……それに、いいんちょさんのキレイな顔を見ながら、シコシコされたら、僕……んんんっ」
(んんんんまあああっっ)
 ネギの愛らしすぎるおねだりに、あやかは感激のあまり気を失いそうになった。頭の中では盛大にファンファーレがなり、天使達が祝福の花びらを撒き散らしている。再び噴出しそうになった鼻血にツンと痛くなった鼻の付け根を揉みながら、ネギの願いをかなえる為に体勢を入れ替えようと腰を浮かすあやか。ふと、その視線の端にある物が映る。その瞬間、あやかの脳裏に恐ろしく淫蕩で素敵な考えが浮かぶ。
「ネギ先生は、私の顔を見ながらオチンポシコシコされたいんですのね」
「あ……は、はい」
 あやかの恥ずかしい問いにも、羞恥より快楽が上回り素直に答えてしまうネギ。
「嬉しいですわ。ネギ先生が私をオナペットにしたいと思ってくださるなんて」
「え、あの、オナペットって、んあっ」
 肉茎のくびれを人差し指の先、手袋の縫製の関係上わずかに固くなった合わせ目でクニクニといじりながら、あやかは艶然と微笑んで答える。
「興奮してビクビク大きくなったオチンポを静めるため、自分でシコシコしごく事をオナニー、その時に思い浮かべる大好きな人の事を、オカズ、もしくはオナペットと言うのですわ。オナニー用のペット。すごくエッチな言葉だと思いません?」
「は、はい。とてもエッチです」
「ちなみに、恥ずかしいのですけど、私もネギ先生をオカズに、オナペットにして、オナニーしてしまうんですのよ」
「え、でもいいんちょさんは女の人だから、オチンポは……」
「オホホホ、それはもちろんついておりませんけれど。でも、女の子も大好きな人の事を思うとオマンコがクチュクチュしてしまうんです。それを解消する為に、おっぱいや乳首、オマンコやクリトリスをいじりながら、女の子用のオナニーをするのですわ」
 あやかの発する言葉の半分も理解できなかったネギだが、一つ一つの単語がひどく淫猥なものであることだけは伝わり、ネギの肉茎にますます血液が集まり固く大きくなる。
「ウフ、その辺りは後ほどゆっくりお勉強いたしましょう。今はただ、私の顔をオナペットに、私の両手をオナニーの道具にして、気持ちよくなってください、ネギ先生」
 あやかはネギの先走り汁を塗してヌトヌトになった左手で、亀頭の先から肉茎の根元までをぬるぬると撫で回しながら、右手をソファの脇に寄せてあったテーブルに伸ばし飾られていた写真立てをたぐりよせる。
「さあ。これをお持ち下さいネギ先生」
 あやかは所在なさげにあやかのドレスのスカートをキュッと掴んでいたネギの手に写真立てを握らせ、右手も再び股間に添える。
「こ、これはっ、はうぅっ」
 再び両手を使う事により激しさを増したあやかの手淫に翻弄されながら、ネギは写真立ての中を覗き込んで尋ねる。そこには今日とは正反対の、全身黒のシックなドレスに身を包んだあやかが澄まし顔で写っていた。
「以前雪広財閥のパーティが行われた時の写真ですの。あまり有意義ではありませんでしたが、こうしてネギ先生にご覧になっていただけるならイヤイヤ出席したかいがありましたわ」
 ネギの視線は写真に吸い込まれる。清純さを醸す今日の純白のドレスと違い、全身を包む黒が普段から大人びているあやかをさらに美しく艶やかに彩る。黒手袋に包まれたしなやかな二の腕と指先は、今のあやかの指技と重なりそれだけでひどく淫猥に見えてしまう。
「ネギ先生。この私の写真を、オカズにしてください。私の澄まし顔に、ドピュドピュたくさんザーメンをかけてください」
「そ、そんな。ダメですよそんなこと。大事な写真が汚れちゃうじゃないですか」
 写真立ての縁に上品にちりばめられた宝石と、その宝石が色褪せるほど美しく輝く写真の中のあやか。それを穢すという背徳感に慌てて首を振るネギ。だがあやかはそんなネギの頬をチュッチュッとついばみながら続ける。
「いいんですの、ネギ先生。こんなつまらないパーティの写真など、何枚あっても仕方ありません。でも、ネギ先生のザーメンに染めていただけるなら、これほどステキな事はないですわ。いえ、むしろその為に撮っておいたのです。写真の中の私は、ネギ先生のザーメンにドロドロにされるのを待っているんです。ドレスも手袋も、髪も顔も、ネギ先生のザーメンで真っ白に染め抜いていただく為にあるのですわっ」
 自分で口にするシチュエーションに酔ったのか、あやかの口調も熱を帯びる。あやかは両手の指先をピンと伸ばし、肉茎を錐のように挟んで、クルクルと回しながらしごく。その発射口の直線上には、黒いドレスに身を包んだあやかの美しい顔。その黒を白に染め抜く瞬間を思わず夢想し、ネギはブルブルと腰を震わせた。
「あっ、それダメッ。もう、出ちゃいますっ」
「はぁん、ネギ先生、イッて。イッてくださいっ。私を全身ザーメン塗れにして、ネギ先生のザーメン臭を染み付けてくださいぃっ」
 あやかの手淫だけでは収まりがつかないのか、ネギの腰も自然に前後する。薄桃色の手袋を填めた両手の合わせ目から肉茎が何度もヌポヌポと出入りする様は、まさしく桃色の女陰を犯す肉棒と重なる。あやかの両手という淫具を使いながら、清楚なあやかを欲望に汚し抜く背徳感。その全てを頭では理解できなくとも、ネギの幼い性は湧き上がる衝動に押し寄せられ爆発する。
「はひぃっ、でる、でるうぅっ、いいんちょさんに、いっぱいかけちゃううぅっ、うひいぃぃぃーーーーんっ」
 ドビュッ、ドピュドピュッ。
 尿道口がブワリと広がり、小さな体のどこにそれほど溜まっていたのか、大量の精液が写真の中のあやかの澄まし顔を汚していく。
「はあぁ、でてます、でてますわっ。ネギ先生の可愛らしくも逞しいオチンポから、すごい勢いでたくさんのザーメンがっ。オチンポのビクビクが、私の手にも伝わってきますっ。私の顔もドレスも、ザーメンでドロドログチャグチャですわあぁ」
 あっという間に白濁に塗り潰される写真の中の自分。頭の中では、バケツ一杯ほどの精液を頭からブチ撒けられ恍惚に喘ぐ自分の姿がはっきりと展開される。
「あぁぁ、僕、汚しちゃった……いいんちょさんをグチョグチョに、汚しちゃった……」
 いまだ残滓をピュルピュルと噴き出しながら、ほぼ真っ白で何も見えなくなった手の中の写真を見つめるネギ。余韻にヒクヒクと蠢く腰が、動きの止まったあやかの両手をゆるゆると犯す。
「素敵でしたわ、ネギ先生……私、本当に頭の先からネギ先生のザーメンに包まれたような気分になってしまいました……最高の気分ですわ」
 鈴口に溜まった精液を掬い取り手のひらに塗すと、それを潤滑油に射精後の敏感な肉茎をヌチュヌチュと揉みしごくあやか。ネギは射精を終えた倦怠感に脱力し、背後のあやかにもたれかかる。まるで子供をあやすように、濡れそぼった肉茎を愛しそうに撫で回すあやかの手。
 ネギは後ろのあやかを振り返ることも出来ず、ただぼんやりと前に視線を向けたまま。ふとその視線の先、壁際の棚の上に、ある物が映る。それは普段なら心洗われる美しき姿であっただろうが、背徳の快楽を覚えた今となっては欲望の対象に他ならない。
「まあ……ネギ先生……」
 激しい射精を終えたばかりだというのに再びピクンピクンと反応し始めた肉茎に、あやかは驚きの表情を浮かべる。そんなあやかの呟きも聞こえぬほど、何かをじっと見つめるネギ。その視線を追い正体を知ったあやかは、思わず悩ましい吐息を漏らした。
「少々お待ちくださいね」
 あやかは立ち上がると、フラフラとネギの視線の先にある物へ吸い寄せられるように近づき、それを手に取るとネギの正面に立った。
「ウフフ……これは私の誕生日パーティの時の写真ですわ。この時は、いつも忙しい両親も時間を取ってくれて、皆で楽しくお祝いできましたの。良い表情を浮かべているでしょう」
 先程の写真とは違い、眩しいほど満面の笑みを浮かべたあやかが写っている、二回りほど大きな写真立て。あやかはそれをネギの顔の前に突き出し、ゴクリと唾を飲み込んで、言った。
「ネギ先生……この私を、ザーメンで犯したいと思ったのでしょう。私の笑顔をオナペットにして、ドロドログチャグチャのザーメンでベトベトに汚してやりたい、そう思ったんじゃありませんか」
 ネギはギクリとして縮こまる。射精の余韻で鈍った思考回路とはいえ、あやかの大切な想い出を欲望で穢したいと思ってしまったのだ。
「ご、ごめんなさい、いいんちょさんっ。僕、そんな大事な写真だなんて知らないで……ひどいことを……」
 あやかへの申し訳ない気持ちでいっぱいになり、ネギは俯いてギュッと目をつぶる。だが、いくら待ってもあやかからは罵倒も非難も発せられない。それでも目を開けることが出来ずにいると、急に亀頭の先端にひんやりした感触が走った。
「ひゃっ」
 驚いて目を開けると、亀頭の先にはあやかの唇が……幸せそうに微笑む、あやかの唇が当たっていた。
「ウフフフ……」
 艶かしい笑い声に顔を上げると、そこは写真の中の少女と同じ人物とは思えないほどの妖艶な笑みを浮かべた少女が、ネギを見下ろしている。
「よいのですわ、ネギ先生……私の思い出も、何もかも……愛するネギ先生の色に染めていただけるのなら、これほどの幸せはありませんもの。さ、ネギ先生。おっしゃってください。この私を、どうしたいのかを」
「…………」
 ネギは思わず口ごもる。自分はこれから、とんでもない事をしてしまうのではないか。だが、目の前で艶やかに微笑む現実のあやかと、写真の中で柔らかく微笑む追憶のあやかを交互に見ていると、ネギの良心と欲望も混濁していく。
 眩く微笑むあやかもまた、淫蕩な素顔を持っていて、笑顔の下では、白濁を求めているのではないか。
「……僕……汚したいです。いいんちょさんの笑顔を、僕のザーメンで真っ白に染めてしまいたい。いいんちょさんをオナペットにして、グチャグチャに汚してしまいたい……」
「嬉しいですわ、ネギ先生。そのお言葉だけで、私、もうっ……」
 ネギの欲望をストレートにぶつけられ、あやかは軽いアクメに腰を震わせる。ムクムクと膨れるネギの肉茎が写真の上をのたくり、清らかなあやかの唇を透明な汁が卑猥に彩った。

 胸元に大きなバラをあしらった水色の優雅なドレス。濡れた光沢のある青い手袋に包まれた両手には、両親から送られたプレゼントのペンダントがしっかりと握られている。見るもの誰もが幸せになるような笑顔を浮かべた美しい少女。当時の彼女は思いもしなかっただろう。その笑顔が、最愛の少年にとって激しい獣欲の対象となろうなどとは。
「んひいっ。いいんちょさん、そんなところ、ダメですうっ」
 美しい少女のポートレートはゆったりしたソファの背もたれに立てかけられ、幼いながらも逞しい肉棒を鼻先に突きつけられていた。ネギはソファに向かい合うように立ち、快感にくずおれそうになる体を支える為、ソファの上部を両手でギュッと握りしめ、両脚は大きく開いて踏ん張っている。その背後には、蕩けそうな表情をしたあやかが跪き少年の小さな尻の間に美しい顔を埋めていた。
「はふ、むちゅ、ちゅばっ……ネギ先生のお尻を舐めさせていただけるなんて、夢のようですわっ」
 あやかはそのスッと通った鼻梁をネギの尻の狭間に埋めながら、ヒクヒク震える尻穴を舌でねぶりまわしていた。前に回した両手は、睾丸を一つずつ握りフニフニと揉み立てている。体感した事のない急所の三点攻めに、ネギは今にも腰砕けになりそうな体を必死で踏ん張っている。
「ダメです、いいんちょさんっ。僕、昨日お風呂に、はひゃあっっ」
 ネギの言葉を遮るように、尻穴をくじりまわす赤い舌先。グネグネと蠢き、奥へ侵入を試みる。
「お気になさらないで、ネギ先生。ネギ先生の体に不潔な所などありませんっ。私にとっては全てが愛おしくてたまらないのですわあ。ん〜〜、ぬちゅっ、にゅぱっ」
 倒錯した愛情に満ち足りた表情を浮かべ、少年の尻をねぶるあやか。
「はぶ、ブチュッ、ジュチュウ……ネギ先生のお尻の穴、しゃぶってしまいますわっ。……んはあ、ベロ、エロォ……なんて美味しいんですの……チュッチュッ、むちゅ、チュブブブブッ……」
「あひいっ、お尻ベロベロしないでえ〜っ」
 尻穴の皺一本一本に舌を這わせ、ベロベロ舐め回す。吸い付くような尻穴周辺へのキスの絨毯爆撃。未知の快楽にネギはただ翻弄される。
「ああんっ、タマタマがパンパンに張ってきましたわっ。ザーメンがドクドク生産されて溜まってきていますのね。私のはしたない尻穴奉仕に感じてくださっていますのねっ。このコロコロした感触がたまりませんわ」
 卵を握るようにそっと両手で一つずつ握り、掌でムニムニと揉みほぐす。体の奥から性感を搾り出されるような心地がして、ネギは身を捩る。
「すごい、いいんちょさん、こんなにキレイなのにっ……こんなにいやらしいことを……おふぅっ」
 ネギは視線を目の前の写真に移す。美しく微笑むこの清楚な美少女が、自分の後ろで玉をくじり尻をねぶりながら愉悦の声を上げているなどと、到底信じられない。
「ああっ、ネギ先生っ。私を軽蔑しないでくださいね。ネギ先生のためなら、私はどんなにいやらしくもなれます。はしたないことだってしてしまいますわっ」
 年端も行かない愛らしい少年に変態の淫売と蔑まれる。そんな倒錯した快楽に溺れ、あやかの奉仕はますます熱を帯びる。
「はあぁんっ、はぶっ、じゅぷちゅっ、ネギ先生のタマタマ、もうはちきれそうなほどパンパンッ。2回も射精したのに、オチンポもビンビンに反り返ってますわっ。んはぁ、レロレロ、ねばぁっ、もうすぐ射精しますのね。私の顔に、ドピュドピュザーメンブチ撒けられてしまいますのねっ」
「はいっ、出ます、もうすぐ出ちゃいますっ。とっても清楚で美人だけど、本当はものすごくエッチないいんちょさんの顔いっぱいに、ザーメンドクドク出しちゃいますっ。ドロドロのヌチャヌチャにしちゃいますうっ」
 あやかに釣られ、ネギも快感に翻弄されながらいつの間にかあやかを蔑む言葉を投げかける。少年の尻に顔を埋め奉仕している自分の姿を思い浮かべれば、何の言い訳も出来ない。最愛の少年に蔑まれ肉玩具となる背徳感に、あやかは白目を剥きながら何度もアクメを迎え、それでも尻にむしゃぶりつき続ける。
「あひゃあっ、もうダメ、ホントにダメェッ、もうでちゃうぅっ」
 ネギが切羽詰った声を上げる。手の中の睾丸の反応にネギの絶頂が間近である事を感じ取ったあやかは、右手を陰嚢から放して肉茎を軽く握るように円筒を作り、左手は大きく広げて二つの陰嚢をまとめて握りこむ。
「さあ、ネギ先生っ。私の手を、手マンコを、存分に犯してくださいっ。上質の手袋に包まれていても、私の手はいやらしいオマンコなのですわっ。このいやらしい手袋マンコに何度も腰を突き立てて、ぐぽぐぽ犯しぬいてっ。私の顔を濃厚ザーメンでドパドパオシオキしてくださいませぇっ」
 その卑猥にすぎる懇願を合図に、あやかの奉仕もクライマックスに入る。5本の指全てをバラバラに蠢かせて二つの睾丸を壊れそうなほど揉みしだき、尻穴の奥の奥まで舌をねじこむ。それでも右手で作った淫らな肉筒は崩さない。それはネギの為のただの道具なのだから。
 急所から湧き上がった暴力的な快楽に、ネギが理性は飛ぶ。その行為の意味も分からぬまま、獣の本能に任せて何度も腰を振り肉棒を抽送する。そして。
「んひいいいいぃぃぃぃぃっっっっっ」
 ネギの快楽が、爆発した。
ドビュルッ、ズルブバッ、ブチャブチャアッ。
ビュブッ、ドクビュクッ、ブビュルリュブチュゥッ。
 あやかの笑顔はたちまち白濁で覆い尽くされ、神々しいまでの輝きは卑猥な淫欲に染め抜かれる。
(あひゃあっ、ネギ先生、イッてますのね、絶頂してますのねぇっ。タマタマがビュクビュク収縮して、手の中でオチンポブルブル暴れてぇっ。ひっ、お尻が締まって、舌があっ)
「んぶひゅうぅぅぅぅぅっっっ」
 両手一杯にネギの射精と絶頂を感じながら、あやかはネギの肛門に舌を絞られ絶頂を迎えた。ネギの尻に顔を埋めながらの変態アクメ。あやか自身の夜の妄想にも思い浮かべる事など出来なかったほどの、壮絶な変態絶頂であった。

 ソファにうつ伏せでよりかかるネギ。口元をベトベトにしながら呆けたようにへたりこむあやか。二人共動けぬまま、荒い息を吐き続ける。
 ふとあやかの鼻になんともいえない香りが漂ってくる。けして良い香りとは言えないが、脳髄を痺れさせ口内の唾液を溢れさせる背徳の香り。その香りに誘われるように視線を動かすと、そこには在りし日の自分が獣欲で真っ白に染められた姿があった。
 前に倒れこんでソファに頭をもたれると、白濁に塗れた自分をうっとりと見つめ、鼻を引くつかせる。脳髄を焼き切るほどの濃い精臭。その瞬間、胃が、喉がそれを欲し始める。
「……はむ……ズジュ……ジュル、ズルゥ……んく、ふあ……むちゅ……ぺろ、ねろぉ……」
 体の命ずるまま、あやかの舌は蠢き、白濁を啜り取っていく。口一杯に頬張っては、舌を蠢かせて存分に堪能し、食道をゆっくり流した後胃に収める。そしてまた、舌を伸ばす。
「んは……はむ、チュルッ……んく、んむ……ちゅぴゅ、むちゅ、ぬちゅ……」
 大きな写真立ていっぱいの白濁液。それは尽きることのないもののように思えたが、あやかの何十回に及ぶ舌の活動にとうとう底をつく。白濁の膜を拭い取られたあやかの笑顔は、それ自体は変わらないはずなのに、わずかに残った残滓と大量のあやかの唾液に塗れてひどく淫靡に見えた。
 吐く息が精液臭くなるほどたっぷりと胃の中に収め、ソファに左頬を押し付けたままぼうっと余韻に浸るあやか。どのくらい時間が経っただろうか。ふと、あっやかの頭上に影が差す。右頬に押し付けられる熱い感触。その何かが放つ精臭が、再びあやかを刺激し、口内に唾液が溢れる。
「いいんちょさん……」
 視線を動かすと、ネギがぼんやりとした表情であやかを見つめていた。頬に感じるのは、熱い肉茎。
「ネギ先生……今度は、私の顔を犯したいのですね。写真ではなく、直接、私の顔を。その逞しいオチンポで、ドロドロに、なさりたいんですのね……」
 ネギは口を開けない。ただ、あやかの頬の上で、肉茎がプルンと大きく跳ねたのだった。


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