一際隆起した平らな大岩の上、私は暗い天井を眺めながら横たわっていた。なんだか大きなテーブルの上に乗せられたお皿のよう。そんなことをぼんやりと考える。
 ……人間の体というのは、なんて貪欲なのだろう。あれほど大量の精液を飲みほし、全身に浴びたというのに、いまだ股の間の割れ目は火照り、おなかの下の辺りがズンと重く感じられる。
 ここを擦られると、どうなってしまうのだろう。サラも、ここ、……オマンコを、海月さんのチンポで、こすり、えぐり、突きまわされ、国も友人も全てを捨ててもいいと思えるほどによがり狂わされてしまったのだろうか。
 そしてまた私も、これから憎むべき水妖の手によって狂わされてしまうのかもしれない。あれだけ射精したというのに、二人の美しき水妖達の股間にそそり勃つ肉棒は、いまだ臍につくのではないかと思えるほどに反り返っていた。
「フフフ……やっとこの時が来たわね」
 シェシェが嬉しそうに微笑む。時をおいて理性を取り戻したミミもまた、ニコニコ笑いながら言葉を継いだ。
「ホントだよね〜。ガイト城にいた頃は人魚のココとしかできなかったもん。やっとオマンコとアヌスに突き入れられるね」
 オマンコと、アヌス。直接的な淫語に、私はゴクリと唾を飲む。
 人間の姿になった時にそなわる二つの穴。本来なら、生殖と排泄、それぞれ人間にとって重要な機能を持つ必要不可欠な部位。けれどその二つの穴は、時として身を持ち崩すほどの膨大な快楽をもたらす禁忌の場所であることも、私は知っていた。
「それにしても……フフフ、なんていやらしい格好なのかしら」
 シェシェが私の足先から頭のてっぺんまでを舐めるように見る。
「年甲斐もなく、そんなかわいらしいコスチュームにムチムチの体を押し込めて。その姿と妖しい歌声で地上の男共を惹きつけて、むさぼり喰らっているのでしょう」
「そんなこと、してないわ」
「どうかしら。人間の世界にも、人魚が歌声で人心を惑わす、という言い伝えがあるそうね。大方、発情した人魚が甘ったるい声でむせび泣いて、人間の男を誘って精液をしぼりとっているのではなくて?」
「何をバカな」
「フフフ……ま、そのうちに試してみるといいわ。その格好で地上を歩けば、どれだけの男から視姦われるのかを、ね」
 ガイト城から脱出した後、リナに聞いたことがある。地上で計らずもライブを開くことになった際に、熱狂の渦の中、時折混ざる男達の舐めるような視線に背筋が寒くなったことがあるそうだ。無邪気なるちあは気づかなかったらしいが、波音は明らかに気づいた上で恍惚の表情を浮かべていたとか。
 ……そう言えばサラからも、ライブコスチュームのままで海月さんの上にまたがった話を聞かされたことがあったっけ。
「とりあえず〜」
 ミミがいきなり私の顔の前にガチガチの肉棒を突き出す。
「アタシたちがこんなになっちゃったのはこのエロコスチュームのせいなんだから、責任とってよね」
 言うと、コスチュームの上から亀頭を乳房にグリグリ押し付けてきた。
「どうすればいいの。胸で挟んでシゴキあげればいいのかしら」
「んもう、とぼけちゃって。決まってるじゃん、ねえ、シスターシェシェ」
「シスターミミ。プリンセスは照れてらっしゃるのよ。なんせ、初めてですものね」
 シェシェが私のスカートをめくり上げ、股間ををしげしげと覗きこんできた。
「や、み、見ないでっ」
 腰をくねらせるが、そのくらいでシェシェの視線から逃れられるわけもなく。
「まあ、すごいわ。まだ触れてもいないのにもうグショグショ。卑猥なオマンコの形、クッキリ透けちゃってるわよ」
「はぁあうっ」
 シェシェの指が布地の上から性器に触れ、輪郭をなぞるように指を滑らせていく。以前人間の姿になった時に自分で触れてみた時は一本の縦筋でしかなかったのに、シェシェの指の動きから、そこがパックリと口を開けてしまっているのだということを嫌でも思い知らされてしまう。
「アハッ、もう準備OKってかんじ。ねえ、シスターシェシェ、もう入れちゃっていいよね」
「ダメよ、シスターミミ。手荒な事はしたくないもの」
 口ではそう言いながらも、指は激しく上下して擦りあげてくる。
「あひっ、ひぃんっ」
「それに、プリンセスはこれが初めてのオマンコでしょう。女の子なら、初めては好きな人に捧げたいわよねぇ」
 布地の上から指がズブズブと穴に押し入ってくる。浅い所を出し入れされ、蜜がジュプジュプと溢れ出す。
「あっ、やめっ、ひぃぃんっ」
「じゃ、ダメなの? セックスしないんだ」
 ミミが残念そうに言う。そして私もまた、その言葉にドキリとした。ここまでしておいて、最後までしないなんて……。
「そうねぇ」
 考えるそぶりをしながら、シェシェが私の肉真珠に爪を立てた。
「ひぃあああっ!」
 鋭い刺激に体がのけぞり、ビクビクと跳ねる。
「プリンセスがどうしてもとおっしゃられるなら、それはとても光栄なことですもの、喜んでお受けいたしますけれど」
 手を休めて、シェシェが私の顔を見つめる。
「高貴なプリンセスが、自ら指でアソコを広げて、オマンコして、なんておねだりするなんてありえないでしょうしね」
 それはつまり、セックスしてほしければそこまでしろということ。あまりの屈辱に、私は唇を噛む。シェシェはそんな私の顔をニヤニヤと見つめている。
 どうせ拒む事はできないんでしょう。早くおねだりしなさい。そうすれば、シテあげる。
……言葉にしなくても、そう語りかけてきているのがわかる。
「……そうよね。アナタはプリンセスですものね。そのようなはしたない真似、できませんわよね。仕方ないわ。いらっしゃい、シスターミミ」
 逡巡する私から目を切ると、シェシェはミミを抱き寄せ、そそり勃つ肉棒を握りしめた。
「きゃうっ。なにするの、シスターシェシェ」
「入れるオマンコもないし、仕方ないから二人で慰め合いましょう、シスターミミ。ああ、たぶん次に射精したら、今日はもう勃たなくなっちゃうでしょうね」
 私を横目で見ながら、見せつけるようにゴシュゴシュとミミの肉棒をシゴくシェシェ。ミミもまた、腰砕けになりながらもシェシェの肉棒を握りしめ、コシュコシュとシゴキたてはじめる。
「ウフフ、気持ちいいのね、シスターミミ。先端からお汁ドバドバ漏らしちゃって」
「あぁんっ、シスターシェシェのもピクピクしてるよっ。トロトロいっぱいで、手がニチャニチャになるぅ」
 甘い声をあげながら互いの肉棒を手淫しあう妖姉妹。ヌラヌラと濡れ光る二本の剛棒に私の視線は釘付けになってしまう。
「シスターミミ。私のコレを初めて入れられた時ってどんな感じだったの?」
 シェシェが、今まさに私が一番知りたかった事をミミに尋ねた。
「初めはね、少し怖かったよ。でもね、シスターシェシェの亀頭のエラに私の膣壁がゴリゴリって擦られると、気持ちいいのが身体中にビクンビクンて伝わって」
 自分でも意識していないうちに、手がソロソロと下腹へと下りていく。
「オマンコの奥をゴツンッて突かれると、頭の中が真っ白になって……気づいた時には腰を振りたくってたの。ただ、キモチイイって、それしか考えられなくなって」
 やがて両手は秘所に到達し、手袋をはめたまま、右手は肉真珠をこねまわし、左手の指は布地ごとズボズボと穴に突き入る。
 ミミの体験談を聞きながら手淫にふける私をシェシェはチラリと横目で見やり、再び視線をミミに戻して問いかける。
「ねえ、シスターミミ。オナニーと、どっちが気持ちいい?」
「そんなの決まってるよ。比べ物にならないくらい、セックスの方がず〜っと気持ちいいよ。オナニーもそれはそれで気持ちいいけど、セックスの、イクのと同時におなかの奥に熱いのブッかけられる感触がたまんないのっ」
 私は、だらしなく口を開け犬のように舌を出し、ハアハアと荒い息をしながら激しいオナニーにふけった。妖姉妹の肉棒の擦り合いを見ながらオナニーに狂う私。セックスの方がよほど正常な行為ではないのか、そんな風にも思えてくる。
「ああっ、シスターシェシェ、もうダメッ、チンポ汁出ちゃうっ!」
「私ももうすぐイキそうよ。さあ、最後に同時に射精してザーメンを全身に浴びあいましょう」
 最後。その言葉を聞いた途端、私は思わず叫んでいた。
「ダメッ! ま、待ってっ!」
 二人の肉棒をシゴく手がピタリと止まる。ミミは驚いた顔で。シェシェは、まるで私がそうすることを初めからわかっていたかのようにニヤリと笑って、こちらを見た。
「どうしたんですの、プリンセス? 私達、今イイところだったんですけれど。ねえ、シスターミミ」
「ホント、だよねっ。アァンッ、もう出したい、出したいよっ」
 シェシェは余裕たっぷりに、ミミは切羽詰まった様子で、私を非難する。
 このまま口を開かなければ、凌辱の宴はこれで終わる。私の貞操も守られて、明日からはまたプリンセスとしての一日が始まる。それでいい。わかってる、けど……。
「……下さい」
 ポソリと呟く私。聞こえていないはずはないのに、わざと聞き返してくるシェシェは、やはり生粋のサディストだ。
「今、何かおっしゃって? よく聞こえませんでしたわ」
 事ある事に繰り返されるこのやりとり。悔しいけれど、それがお互いの興奮を高めあうのもまた事実。
「オチンチン、下さい。私のアソコに」
 恥を忍んで発した言葉。けれど、やはりシェシェはその程度の言葉では満足してくれなかった。
「はぁ……。マーメイドプリンセスも、意外と躾がなっていないのかしらねぇ。
……してほしくてしてほしくて、たまらないのでしょう?なら、一番イヤらしい言葉を考えて、おねだりしなさいな。何を、どこに、どんな風にしてほしいのか。言葉だけでこの娘のコレが跳ねちゃうくらい、とびきりヤラシイ言葉で、シテほしいことをハッキリおねだりするの」
 言いながら、ミミの肉棒を軽く一擦り。ピクンとかわいらしく反応するミミ。その瞳が、私に訴えかけてくる。  早くおねだりして。そしたらこのチンポ、ズボッて入れてあげる。一緒に気持ち良くなろう。
 熱っぽい目で私の顔と股間を交互に眺めるミミ。私は一つ、息を吸う。
「……オチンポ、ください。私の、ドバドバお汁を垂らしてる発情マンコにを、お二人のガチガチに反り返った極太チンポで、ゴリゴリ抉って、ガツンガツン突いて、濃いザーメンドピュドピュ注ぎ込んでください」
 私は腰を浮かせ、潰れたブリッジのような姿勢をとると、布地をずらし、かわいらしくはみ出した肉ビラに両手を添えてグニッと左右に広げて見せた。
「まあ、キレイなピンク色。お汁でテラテラ濡れ光っているわ」
「マン肉がウネウネうごめいて、チンポ食べたい、ザーメン飲みたいって、泣きながらおねだりしてるぅ」
 膣壁に二人の視線が突き刺さり、子宮にも脳にもビリビリと電気が走る。ますます火がついた私のアソコは、いつ突き入れられてもいいようにドプドプと淫ら汁を湧き出し続ける。
「アァン、エロい、このアングルエロすぎるよぅ。アタシ、もう、たまんないぃっ」
 正面に立っているミミには、角度の関係で、オマンコの上に乳房と顔がのっかっているように見えるのだろう。そのアングルを自分で想像してみる。
 ……なんてイヤらしいの。まさに、チンポをシゴク為だけに存在する、性道具。思い浮かべた瞬間、体奥から再び熱い牝汁がドプリと溢れたのがわかる。
 ミミも衝動をこらえきれなくなったのか、シェシェの手筒をオナホールに見立てて腰をカクカク揺すりはじめる。シェシェのしなやかな指が溢れ出す先汁でますます濡れそぼり、クチュクチュと粘つく水音を奏でた。
「オマンコ、オマンコしたいの、シスターシェシェ。ココのあつあつグチュグチュのマンコに、アタシのガチガチチンポ入れたいっ。ネチョネチョの蜜壷でマラ絞りされたいのっ」
「しょうがないわねぇ」
 シェシェは握ったままのミミの肉棒を私の股間に近づけて照準を合わせた。このまま腰を前に突き出せば、肉棒は間違いなく私の身体の中心を穿つだろう。私とミミは、同時に息を飲む。
「ホラ、自分で握って」
 シェシェは照準がズレないように左手でミミの肉棒を支えながら、右手を一旦放してミミの手をとり、彼女自身に肉棒を握らせた。
「さあ、シスターミミ。麗しの南太平洋のプリンセス・ココのバージンを、奪ってやりなさい」
 シェシェが後ろからミミの腰に両手を添え、グイッと突き出させた。
 ズボオォォッ!
「きゃはあぁぁっ」
「ひゃうぅぅっ!」
 突いたミミと突かれた私が同時に喘ぎ泣く。初めてだというのに、私の肉穴は何の抵抗も示さず、むしろずっと待ち焦がれていたのだとばかりに奥へ奥へと引っ張りこもうとする。
 純潔を守る薄膜など何の役にも立たず、あっという間に突き破られた。襲い来る破瓜の痛みも、直後にゴツンと子宮を突きあげられることにより発生した爆発的な快楽の前に飲み込まれ、私の被虐感をわずかに刺激したにすぎなかった。
 私とミミは、状況は正反対ながらも、共におとがいを反らして襲い来る快感の暴風雨に耐え、ジッと動きを止めた。子宮には深々と肉の楔が打ち込まれている。
 危ういバランスの上の、一瞬の静寂。私とミミの視線が交わる。その瞬間、本能がお互いを求め合い、亀頭はさらに子宮にねじ込まれ、膣襞が一気に蠕動した。
「うはぁぁぁぁぁぁんっ!」
「あひゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 体の最も奥で引き金を引かれ、鋭敏な子宮が灼熱の弾丸に打ち抜かれた。白濁がしぶくたびに爆発的な快感が全身を駆け巡り、体がビクンビクンと暴れ踊る。膣穴もまたそれに応えるように、精を浴びせられるごとにギュムギュムと肉棒を揉み上げ、更なる射精を促そうとする。
「ひゃぁっ、出てる、ザーメンでてるぅっ! いっぱい絞られてぇ、ビュクビュク、でるぅ〜〜〜っ!」
「ひぃっ、あたってる、子宮の奥、出されてるっ! あつあつザーメン、ビクビクッてっ、子宮、やける、とけるぅっ!」
 すさまじい快楽に翻弄され、切れ切れに言葉を発しながら悶えなく私とミミ。
「あうっ、また出るっ、最後にスゴイの出るっ! イク、アタシ、イキまくりなのに、チンポ汁最後の一滴まで絞られてぇっ、またイク、イクゥゥゥッ!」
「ヒィィッ、子宮にバシャバシャザーメン当たってるぅっ。もうダメッ、子宮、とけ、アヒィィッ、イクゥゥゥーーーッ!!」
 たっぷり数十秒は続いたミミの射精の全てが子宮に流れ込む。最後のドロドロの塊に輸精管、尿道口を押し広げられ、噴き上げさせられると同時に、ミミは更なる絶頂を迎える。私もまた、零距離から一際濃く大量の熱い濁流を子宮に叩きつけられ、アクメ地獄に堕ちた。

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