背中を押されながら、カチーナはよたよたと廊下を歩いていた。
「おい、エクセレン。このヒール、歩きにくいんだけど」
「中尉はもうセクシーな大人の女なんですから、ハイヒールくらいビシッと履きこなさな くちゃダメよん」
 とはいえ、15センチは高すぎだろう。バランスを崩して歩きづらいったらない。アヤ は普段どうやって履きこなしてるんだ、と思ったが、新品同様の外観を見ればおそらく買 ったはいいがやはり履く機会がないんだろう。
「それに、体があちぃんだよ。手袋とっちゃだめか?」
「ダメですって。セットなんですから」
 今度はガーネットに止められた。いまだ体の火照りは続いていて、手にもじっとりと汗 をかいている。素っ裸で水風呂にでも飛び込みたい気分なのだが、後ろに控えたお調子者 二人はそれを許してはくれなかった。
「さ、ついたわよん」
 若い男性兵士が集まる一室の前で、背中を押す力が急に消えた。慌ててバランスを崩し そうになり、前の扉に寄りかかろうとするが、悲しいかなその扉は勝手に開いてしまった。

「うわっ」
「ん?どわぁっ」
 扉の前で立ち話をしていたタスクは、急に背中からぶつかられ、踏ん張ることもできず にそのまま地面に倒れ伏した。
 部屋の中にいた数名も、倒れたタスクの心配半分、いきなりタスク抱きついてきた派手 な格好をした女性への興味半分で、わいわいと集まってきた。
「お、タスク、ツイてるなぁ。そんな美女にいきなり抱きつかれるなんて」
「じょ、冗談じゃないっすよっ。いきなり背中からのしかかられて……ツイてるかも」
 イルムにからかわれて、仏頂面で上体を起こしたタスクの頬が急に緩んだ。背中に、や わらかな感触が感じられる。
「イタタ……」
 背中から聞こえるハスキーな女性の声。ほのかにいい香りが漂う。タスクは振り向いて もたれかかっていた女性を助け起こした。
「大丈夫っすか?」
「ん、ああ……」
 顔をあげた女性を見て、タスクは目を見張った。
(こ、これは……すごい美女じゃん)
 派手目の化粧が施されているが、元々メリハリのある顔なのか、かえって魅力を引き立 たせている。少し酔っているのだろうか。頬はほのかに朱に染まり、唇は妖しく照り輝く。 左右違う色の瞳を潤ませながら、なんとも言えない表情でタスクの顔を見つめていた。
(レオナ、ごめんっ)
 心の中でレオナに手を合わせ、タスクは素早く美女の肩に手を回した。
「いや〜、申し訳ないっ。お礼に何かおごるんで、一杯どうですか?ついでに世紀の大マ ジックも披露しちゃいましょう」
「……気安く」
「えっ?」
「触んなっ!」
 ボカッ!
「ぐへぇっ」
 潰れたヒキガエルのような悲鳴を上げて、タスクは仰向けにひっくり返った。まったく の死角から、美女の拳はタスクの顎を打ち抜いていた。
「あはは〜、タスク君、残念ね〜」
「え、エクセレン少尉……?ガーネット少尉も」
 笑いながら扉の向こうから女性の二人組が入ってきた。エクセレン・ガーネット・そし て謎の美女。地面から仰ぎ見ると3者それぞれのプロポーションの良さがはっきりわかり、 かなり壮観だ。
「どうです?イメチェン大成功でしょ?」
「……こんなバカが群がってきても嬉しくないよ」
「まぁまぁ、そんなこと言わずに〜」
 倒れ伏す自分を放って話を進める女性3人。タスクは頭に?を山ほど浮かべながら、思 わず聞き返した。
「あの〜、もしもし?いったいどういうことなんすか?」
「タスク君も普段なら絶対こんなことできないわよね。知らないって怖いわね〜」
 答えになっていないエクセレンの答え。視線を巡らすと、イルムがニヤニヤと笑いなが ら見下ろしていた。
「イヤ〜、やるねぇタスク。俺でもなかなか手は出せないぜ」
 ますます。わけがわからない。タスクは混乱しながら、美女の顔をジッと見つめた。ど こか見たことがあるような。でも、こんな美人がこの艦にのってて、チェックしてないわ けがないんだが……。
「……んだよ」
 ぶっきらぼうな物言い。左右の色の違う瞳が睨んでいる。
「ん?」
 左右の色の違う、瞳?
「………………エエーーーーーッ!?」
「う、うるせぇなっ」
「げふっ」
 急に大声を出したのが気に入らなかったのか、美女が寝転がるタスクの腹を足蹴にした。 それで、確信に変わった。目の前の美女は……。
「カ、カチーナ中尉っ!?」
 名を呼ばれて、美女は赤くなった顔を背けた。
「そ、そんな……このトリックを見抜けないなんて、タスク・シングウジ、一生の不覚」
「トリックとか言うなっ」
「まぁまぁ」
 再度タスクに蹴りを入れようとした美女…カチーナを、エクセレンとガーネットがなん とか抑えた。
「しょうがないですよ、それだけ中尉が見違えるほどセクシーになったってことだもの」
「そうですよん。中尉の新たな魅力に、タスク君もと・り・こ、ってかんじ」
「やめろよ、きもちわりぃ」
 気まずいのか、カチーナはプイッと横を向いた。
「イヤー、さすがの俺もびっくらこいたね。どうしたのよいったい」
 笑いをこらえながら、イルムが問いかけた。
「フフン、女を見る目がないタスク君たちに、本当のオトナの魅力を教えてやるんだって、 ね?カチーナ中尉」
 恥ずかしいのか、あいかわらずカチーナは横を向いたまま。
「う〜ん、素材の良さは認めてたけど、これほどまでとはねぇ。どうよ、中尉?俺と今晩、
飲み明かすかい?」
「……アンタとなんかあったら、月のリン社長が怒るだろ。ますます新型が回ってこなく なっちまう」
「ありゃ、これは残念」
「なぁエクセレン、もうわかったから、これ脱いでいいだろ?」
「あら、まだダメですよ〜」
「そうっすよ、中尉。いや、オイラもビックリしたっすよ。中尉がこんなにお美しいなん て」
 転んでもただでは起きない、男。それが、タスク・シングウジ。復活したタスクは、さ っそくカチーナをヨイショし始めた。
「……さっきまではどう思ってたんだよ」
 カチーナがジト目で見るが、気にしない。
「いやいや、それはそれ。オイラの目が曇ってたんすよ。でも、その曇りを取り除いてく れた、地上に舞い降りた女神、それが、貴方様です」
「バカ、やめろよこっぱずかしい」
「謙遜する事なんてないっすよ。いやまったく、ずるいなぁ。そんな美しい姿を隠してた なんて」
「別に隠してなんか……」
「いやもう、普段からそのカッコしててくれたら、オイラ何でも言うこと聞いちゃうのに。 腕立て百回でもスクワット千回でも」
「うそつけ」
「ホントっすよ。もうオイラはアナタ様のしもべ。なんでもお命じください、ってかんじで」
 カタン……
「あ、レオナ」
「げっ!」
 タスクが入り口を勢いよく振り返ると、そこには冷たい目をしたレオナがタスクをジッ と見つめていた。
「あ、いやその、違うんだこれはその……」
 焦ってしどろもどろになってしまったタスクを一瞥すると、レオナは何も言わずに背を 向けた。
「あ、ちょっと待っ」
「私の事なんか気にせずに、ご主人様に仕えていればよろしいんじゃなくて?」
言い放つと、そのまま振り返りもせずにカツカツと音を立てて廊下を歩いていってしま った。
「ま、待ってくれよ、レオナ〜ッ」
 一瞬の間をおいて、タスクが後姿をドタバタと追いかけてゆく。
「……なんだありゃ」
 二人が去った扉を、カチーナはあきれた顔で見つめた。
「や〜んもうっ、若い二人の間を引き裂いちゃうなんて、中尉ってば魔性のオ・ン・ナ、 ね?」
「バ、バカなこと言うなっ。アタシのせいじゃなくて、あれはタスクがバカなだけだっ」
「ま、面白いモノも見れたし、次に行きましょっか」
 そう言うと、ガーネットとエクセレンは再びカチーナの背後に回った。
「おい、だから押すなってのっ。オイッ」
 喚きながらも、そのままズルズルと部屋から追い出されるカチーナ。
「はぁ、まるで嵐だねぇ」
 イルムは一息つくと、振り返ってその場にいた若い整備班の面々に話しかけた。
「どうよ、オマエら。一つ賭けでもするかい?」
「賭けって、何を賭けるんですか?」
 一人が不思議そうに尋ねると、ニヤリと笑って答える。
「中尉が今晩、自室に戻るかどうか、ってさ」

「いくぜ、ブリット!」
「こいっ!」
「うおぉりゃあああぁっ」
 吼えながら、リュウセイがブリットめがけて突っ込んでいく。が。
「甘い」
「な、うおあたたたたっ」
 ドターンッ。竹刀をうちこむ寸前でヒラリとかわされバランスを崩すと、自分の勢いを 抑えきれずにリュウセイはそのまま床をゴロゴロと転がった。
「イッテェーッ。おいブリットッ、避けるなんて卑怯だぞっ」
「バカなことを言うなよ。今のが実戦なら、避けられた途端後ろから狙い撃ちだぞ」
「う……」
「たしかにSRXはすごいパワーだけど、必殺の剣も当たらなければ意味がない。だから 俺と稽古しようって言いだしたんだろう?」
「う〜〜、よし、もう一丁だっ」
「おう、こいっ」
 再びリュウセイが立ち上がり、二人が竹刀を構えて向き合った、その時。
「いや〜ん、青春ねっ。若いっていいわぁ」
 気の抜けるような声が聞こえてきた。
「エクセレン中尉……」
 振り返らずともわかったが、振り返るとやっぱりそこにはエクセレンが立っていた。連 れ立っているのは、ガーネットと、もう一人の女性。
「えっと……そちらの女性は?」
 女性の妖艶な出で立ちにドキリとして、視線をそっとはずしながらブリットは尋ねた。
「うふふ〜、もっとよく見てあげてよ、ブリット君。アナタもよく知っている女性よん」
 そうは言われても、あんなに露出の多い女性をジロジロ眺めるわけにもいかないし。女 性が俯きがちなこともあって、ちょっと誰だか想像もつかない。
「あーーーーーっ!?」
「うあっ」
 急にリュウセイが大声を上げ、ブリットは心臓が止まるかと思った。が、リュウセイの 次の言葉は、さらにブリットを驚かせた。
「も、もしかして……カチーナ中尉……?」
「ええっ!?」
 驚いて、改めてその顔を見つめなおすと、バッチリと化粧を決めてはいるが、たしかに カチーナのようだ。
「ホ、ホントにカチーナ中尉、なんですか?」
「……わりぃかよ」
「いえ、そんな……ただ、驚いてしまって」
 普段のカチーナの印象とは180°違う印象に、ブリットは唖然として見つめていた。
「二人とも、練習お疲れさまっ……あら?」
 そこに、お盆にグラスを乗せてクスハが入ってきた。
「カチーナ中尉、これからどこかへお出かけですか?」
『ええっ!?』
 リュウセイとブリットの驚きの声が重なった。
「どうしたの?私なにか変なこと言った?」
 キョトンとして尋ねるクスハ。
「いや、あのさ……」
「お前、よくカチーナ中尉だってわかったな」
 ブリットが言葉を濁したのに対し、リュウセイはあくまでも直球だった。
「え、そんなの見ればわかるじゃない」
「いや、だって、いつもと違いすぎるだろ?」
「女の人はオシャレすれば変わるのよ。リュウセイ君は鈍感すぎなんだから」
 ……自分もわからなかった、むしろリュウセイより気づくのが遅れた、というのは、ブ リットはあえて黙っていた。
「それにしてもカチーナ中尉、そのカッコどうしたの?何のコスプレ?」
「バ、バカッ、コスプレなんかじゃねぇっ!」
「あははっある意味そうかもね〜」
「おいエクセレンッ、適当な事言うなっ」
 興味津々といったリュウセイに、慌てふためくカチーナ、面白がるエクセレン。
「なぁに、リュウセイ君てば、こういうカッコ好きだったりするの?」
「ん、いや、シリーズ物の格闘ゲームでさ、そういうカッコで戦う女キャラがいるんだよ ね」
 こんな格好でまともに格闘なんてできるのか?と思ったが、ブリットはあえて口を挟ま なかった。
「で、まぁ、そのキャラがさ、なんて言うか、ちょっとエッチで、いいんだよなぁ」
 言いながら照れたのか、リュウセイは頬をポリポリと掻く。
「ホラ、中尉、ちょっとエッチだって。中尉のセクシー路線のイメチェン、やっぱり大成 功みたい」
 ガーネットに脇腹をつつかれ、もとから赤かったカチーナの顔がさらに赤くなった。
「こういうの好きなら、アヤ大尉に頼んでみればいいんじゃない?彼女、こういう服いっ ぱい持ってるから、頼めば着てくれるわよ」
「そ、そうなのかっ」
「……ホント、リュウセイ君は鈍感ねぇ」
 エクセレンはため息をついた。チームとして自分たちより長く一緒にいるはずなのに、 普段のあの格好を見てそれを気づかないとは、なんて鈍感さだろう。これはクスハちゃん も苦労するわねぇ。と、クスハの方を見ると。
「そっか、リュウセイ君こういうの好きなんだ……」
 俯いて、何やら決意を固めた乙女の顔をしていた。
(んふふ、こういうのっていいわねぇ。アタシもダーリンにせまっちゃおうかしら)
 しかしどうもキョウスケはそういう時のノリが悪い。
(冷静につっこまれちゃうと、ツライわねぇ……)
「ところでエクセレン、お前誰を探しにここまで来たんだ?」
 次はどの手でいこうかと思案を始めたその時、カチーナが尋ねてきた。
「あ、そうそう、忘れてたわ。ラッセル君てどこに行ったか知ってる?」
「ラッセルなら、トレーニング終わった後、腹が減ったって食堂に行ったはずですが」
「そっか、ありがとっ。じゃ、中尉、いきましょっか」
「え、オイ、ラッセルにこの格好見せるのか?」
「もっちろん。いちばん中尉がお世話になってる人じゃないですか」
「お世話って、面倒見てんのはアタシのほうだろがっ。こらっ、だから押すなってのっ」
 ジタバタと暴れるカチーナをまたもグイグイと押す二人。
「もう熱いし喉渇いたし、部屋に戻って飲みなおそうぜ」
「あ、それならっ」
 クスハがポンと手を叩くと、テーブルに置いてあったグラスの一つをとってカチーナに 差し出した。
「どうぞ」
 ニコリと微笑む。グラスの中の液体は濃い紫色でドロッとしていて、時折ボコリと泡立 っていた。
「な、なんだこれ」
「私の作ったオリジナルの栄養ドリンクです。すごく体にいいんですよ。キンキンに冷や しておきましたから、さっ、どうぞ」
「う……」
 いくら酔っているとはいえ、正直目の前のドリンクにはかなり危険を感じる。が、それ 以上に喉の渇きに耐え切れなかった。
 カチーナは目を閉じると、グラスを掴み一気に喉に流し込んだ。
「ああ〜っ」
 リュウセイの唖然とした声が聞こえたが、気にせずに全てを飲み込む。
「どうですか?自信作なんですけど」
 クスハがニコニコと笑いながら問いかける。
「……けっこう、美味いよ」
「本当ですかっ」
「ああ、喉越しはいいね。んで、なんか熱いのが胸にこみ上げてきて、なんか、アゥ……」
「わわ、中尉っ!?」
 途中まで平気な顔をしていたカチーナだが、急に顔が赤黒くなり、気を失って後ろの二 人にもたれかかってしまった。
「あれ〜っ?」
「アハハ、ま、とにかく、ラッセル君探しに行くわ。じゃね〜」
 ぎこちない笑みを浮かべながら、エクセレンとガーネットはズルズルとカチーナを引き ずって部屋を出て行った。
「……アルコールと一緒に摂取したのがいけなかったのかしら」
 クスハが何やら考え込んでいる間に、男二人はそろそろと部屋を抜け出そうとしていた。 が。
「そうだわ、もともと訓練をがんばってる二人のために持ってきたドリンクじゃない。ちょっと待っててね」
 そう言って、グラスを両手に掴む。二人がぎこちなく振り向くと、そこには天使のよう な微笑みを浮かべた少女が、毒々しい液体を両手に掲げて立っていた。
「さ、どうぞ。召し上がれ」

 目が覚めたカチーナは、なぜかさらに体が熱く燃え盛ってしまっていた。早く部屋に戻 りたいというのに、食堂も、大浴場も、艦橋にも、ラッセルはいなかった。
「だーっ!どこいったんだアイツはっ」
 カチーナは頭をかきむしった。行く先々で驚愕の瞳で見られるのはもう慣れたが、こう も見つからないとイライラしてくる。
「ああっ、ダメよ中尉、せっかくセットしたのに崩れちゃうわ」
 くせっ毛が跳ねかけたカチーナをの髪を、ガーネットが慌てて整える。
「……もしかして、自分の部屋かしら」
 エクセレンが呟く。考えてみれば、それは一番最初に選ぶべき選択肢ではなかったか。 二人に行き先を任せて連れ回されていたため、自分で考えることをしなかったのがよくな かった。
「ちっ、手間かけさせやがって。じゃ、いくぞっ」
 歩き出したものの、鬱陶しいほど背中を押してきた二人が、なぜかついてこない。 カチーナは振り返って尋ねてみた。
「おい、どうしたんだよ?」
「あはは、私キョウスケと約束があったの忘れてたわんっ」
「あ、そういえばアタシもジャーダのとこに行かなくちゃ」
 言うが早いか、二人はカチーナに背を向ける。
「オ、オイッ」
「たぶん今度こそ、ラッセル君は部屋にいると思いますよ〜」
「じゃ、中尉、がんばってねん」
 文句を言う間もなく、二人はスタスタと通路の向こうに消えてしまった。
「……なんなんだよ、ったく」
 悪態をつきながらも、とりあえずカチーナはラッセルの部屋へ向かうことにした。

 カチーナの死角に入ってすぐ、二人は歩みを止め、クスクスと笑い出した。
「フフフッ、さぁて、どうなるかしらね」
「ラッセル君がどんな反応見せるのかは楽しみだけど、二人のお邪魔をするのはよくないわよねん」
「そうね、艦内のみんなへのお披露目は終わったし、後は若い二人の時間ってことで」
 自分より年上の女性を掴まえて、二人は年寄りくさいことを言う。
「さぁて、じゃ、どうしましょっか」
 エクセレンが伸びをしながら、ガーネットに尋ねる。
「アヤの部屋に言って、夜の作戦を立てながら飲みなおすってのはどう?」
「んふふ〜、いいわね、それ。酒の肴には不自由しなさそうだし」
「ジャーダを燃えさせるにはどんなのがいいかしらね〜」
 人騒がせな二人の女性は、まだまだ騒ぎ足りないようだった。

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