口元をベチョベチョに濡らした祥子さまが優しく微笑みながら、これまた唾液でヌトヌトに濡れそぼった指で祐巳の頬を撫でながら尋ねてきた。
「ねえ祐巳。貴方は私の、なあに?」
「わたひ、は……おねえ、さまの……めす、いもうと、ですぅ……」
とろけた表情で、姉の望む言葉をゆっくりとつむぐ祐巳。いや、すでに姉に望まれたからではなく、それは本心からなのかもしれない。
「そうよ。貴方は私の牝妹。私だけのモノよ。だから、貴方のオマンコ顔をイカせられるのも私だけ。わかるわね」
「はい……おねえさま、らけぇ」
「フフ、いい子ね」
嬉しそうな笑みを浮かべて、お姉さまは様々な液体が混ざり合って濡れ光っている祐巳の頬に唇を寄せた。すると、祐巳の頬は水面に朱を一滴落としたようにパァッと紅色に染まってゆく。
「おねえさまぁ」
「なあに?」
「わたひ、おねえさまの前でしか、これからイキませんから。だからぁ」
「だから?」
「おねえさまのおそばにいるときは、その分いっぱいイキたいですぅ。わたしのスケベ顔が簡単に発情しないように、もっともっとイキまくらせてくださいぃ」
絶頂を迎えて頭のネジが弛んでしまった祐巳の甘えたおねだりに、お姉さまは苦笑していたが、最愛の妹にこんな風に甘えられるのはまんざらでもないようだ。
「仕方がないわね。妹を躾けるのはたしかに姉の義務だもの。いいわ。もっともっと、イカせてあげる」
ベッドの上に体を乗せたお姉さまは、祐巳の体を抱き起こすと背後から抱きすくめた。布越しとはいえ、お姉さまの体も熱を帯びているのがわかる。顔を寄せ、頬と頬とを擦り合せられると、まるで自分がペットにでもなったかのように思えてくる。愛嬌ある子ダヌキ顔で聖さまを筆頭に散々年上からかまわれる祐巳であるから、やはりどこかペット的な雰囲気を持っているのかもしれない。
「……そういえば、まだ大事な部分に触れていなかったわね」
フゥッっと、生温かい風が祐巳の耳をくすぐった。
「ひゃうぅっ」
背筋をなんともいえない感覚が走り抜けてゆく。
「耳って、本当に卑猥な形をしていると思わない?」
お姉さまの舌先が、祐巳の耳たぶをペロリと舐める。
「穴が開いていて、入り組んだ形をしていて。どこかに似ているわよね」
舌を限界まで突き出し、耳全体に重ね合わせるようにネチョリと押しつける。
「この穴を進んでいけば、頭の中までかきまわせてしまいそう」
舌先がピンととがり、耳の小さな穴にもぐりこんできた。
「ほああああっ」
ねっとりと耳を嬲る一連の流れに、祐巳の顔からはさらにしまりがなくなり、口からはだらしない声が漏れる。ピチャピチャという汁音が、ダイレクトに脳を揺さぶる。本当に、頭の中を直接犯されているよう。
ネトネトと耳を舐めしゃぶりながら、お姉さまは指先を祐巳の口元に差し出した。何を言われるまでもなく、祐巳は反射的にその指先をパクリと咥え込んだ。しなやかな指先にたっぷりと唾液をからませて、ちゅろちゅろと吸い上げる。
「あらあら」
言いつける前にその意図を汲み取ってしまったペットの行動に多少驚いたようだが、「ごほうび」とさらに耳責めが熱を帯びた。
ピチョ、ベチョッベチョッ、ネトォ……。
執拗に繰り返される耳への愛撫。頭の中に直接響きわたる淫らな音。脳はグズグズにとろけ、視界にピンクのもやがかかってゆく。鼻からはフンフンと発情した牝の息づかいが漏れ、体は時折ピクンピクンと跳ね踊る。
一度絶頂を迎えているためか、二度目はすぐに訪れた。
「そろそろね」
お姉さまが尋ねる。指を咥えたまま、ということもあるが、言葉を考えるのも億劫になるほど頭の中がグルグルしていて、コクコクと首を縦に振ることしか返事の方法が思い浮かばなかった。
「まったく、なんてイヤらしいのかしら。私は顔にしか触れていないのに、もう二回もイクなんて。恥知らずもいいところだわ」
言葉こそ辛辣だが、口調も表情もとてもイキイキとしている。祐巳を虐めるのが楽しくて仕方がない、という感じ。
「じゃあ、トドメを刺してあげる」
祐巳の耳元から朱唇が離れ、自らの右手の人差し指をパックリと咥え込んだ。モゴモゴと舌を転がすと、たっぷりと唾液を絡んだ指が口中からちゅぽんっと引き抜かれる。
右手を右耳に、口元を左耳に寄せると、
「さあ、おイキなさい、祐巳」
濡れそぼった人差し指が右の耳穴に、尖らせた舌先が左の耳穴にヂュボッと捻じ込まれた。
「ふごぉっ!」
液まみれの尖ったモノに両耳をジュボジュボと犯される。
「フグッ、ホヒィッ、フギイィッ!」
祐巳は目を剥いて、獣丸出しの奇声を上げた。ズチョズチョ、ネチャネチャと、卑猥な淫音が脳裏に刻み込まれてゆく。
(このままじゃ、バカになる)
わずかに残った理性がそう警鐘を鳴らす。が、体はまったく、抗う姿勢を見せなかった。何も考えずに快楽の流れに翻弄させるのが、とても心地良い。それは脳にも伝播する。このままお姉さまに弄ばれて、バカになってしまえばいい。そう思いはじめた時には、すでに警鐘は鳴りやんでいた。
祐巳の体が間を置かず小刻みに震えだす。もう間もなく、絶頂が訪れる。
いまだ祐巳の口内をねぶっていた左手指を引き抜くと、粘液で糸を引く指先がそっと喉仏を撫でる。と同時に、舌先と右手指がズブリと頭の奥へ入り込んだ。
「フゴォオォォォォォッッッ〜〜〜!!」
雷に打たれたかのように体がガクンガクンと暴れ狂い、咆哮をあげ、白目を剥きながら祐巳は背筋を折れんばかりにのけぞらせる。巻き起こった桃色の大波が、祐巳の意識を一瞬にしてどこかへ連れ去った。抜け殻となった祐巳の体は力が抜けてくたくたとくず折れ、口から泡を噴きながら背後へもたれかかる。
「フフフ……」
弛緩しきった祐巳の体が、優しくベッドの上に横たえられる。
「ずいぶんと派手にイッたわね、祐巳」
死んだように体を横たえ、それでも余韻か時折ビクッと体を震わせる、意識のない祐巳にゆっくりと話しかける祥子。もちろん、その声は祐巳には届いてはいない。
「貴方のケダモノのような姿を見ていたら、私の体もすっかりおかしくなってしまったわ」
ゆっくりと艶かしくネグリジェを脱ぎさると、現れた薄桃色のショーツは、秘所の形がクッキリわかるほどベッタリと淫液で濡れそぼっていた。
「責任、とってもらうわね」
続いてグチョグチョの下着を長い脚から抜き取り、祐巳の顔の上に跨って、そのまましゃがみこんで股ぐらを押し当てた。
「おぶっ」
目が覚めた瞬間、祐巳は溺れそうになった。いや、溺れそうになったから目が覚めたといった方が正しいかもしれない。目の前には赤い肉。そこからドバドバと溢れてくる粘ついた液が顔中をベトベトと汚していく。鼻にも流れ込んできて、鼻の奥にツンとして痛い。
息苦しさに体を起こそうとしても、なにか柔らかなものでガッチリと頭を固定されていてそれもかなわない。
「あんっ。動いてはダメよ、祐巳。もう少し、なんだからっ」
発情した牝声が頭上から聞こえてきた。そこで、ようやく状況が飲み込めた。お姉さまが祐巳の顔に跨り、腰をグラインドさせているのだ。両腿でガッチリと祐巳の頭を挟みこみ、突起物……祐巳の鼻の頭に、自らの肉真珠を擦りつけている。
「ウフフ……イイわ、イイ……もうすぐ、イケそう……」
ハッハッと息を荒げながら、ますます激しく腰を振りたくる。
「おねえ、ひゃまっ……フゴッ……くるひ、れふ……ウブッ」
「ああ、イイわ、震動がいいのぉっ……もっと、もっと震わせてぇっ」
すっかり自分の快楽に没入してしまい、祐巳を思いやる余裕など全くないお姉さまは、祐巳の咳込む震動さえ愉悦に変えてしまっていた。
とりあえず、お姉さまは一度絶頂を迎えないと収まりがつかない状態であったから、息苦しさを堪えてぬらつく秘貝に吸いついた。
「アヒィッ、ソレ、スゴイィッ」
不意をついた攻撃に、背筋を反らせながら歓喜の声を漏らすお姉さま。
が、それがリミッターをはずしてしまったのか、さらに激しくロデオのようにガクンガクンと腰を、というより体全体を揺すり、祐巳の顔を使ったマンズリを繰り返す。
「アハァッ、イクッ、もうイクッ、祐巳の顔がイヤらしいから、擦りつけたオマンコが気持ち良くなりすぎてしまうっ」
アマノジャクなお姉さまは、発情した原因を祐巳に押し付けながら嬌声を上げて狂ったように体を揺すり続ける。
「……ンンッ……ングッ……」
祐巳の息苦しさもそろそろ限界に来ていた。後一押し、何か強い刺激を加えれば、お姉さまは絶頂を迎え、この戒めからも解放されるはず。
「アヘェ、もうらめ、らめぇっ、イキ、イキそうよぉっ、もう、イクイクゥッ」
ピクッと、今までとは違う種の痙攣がお姉さまの体を走り抜ける。その瞬間、祐巳は無意識に口を開け、お姉さまのクリトリスを咥え、噛みついた。
「ウギイイイィィィィィーーーッッッ!!」
自らが導いた絶頂と、不意に訪れた強烈すぎる刺激が混ざりあい、予想を遥かに上回る爆発的な快感に襲われて、祥子様はケダモノのような咆哮を上げて骨も砕けんとばかりに背筋を限界まで反り返らせた。
形の良い唇はだらしなく開かれ、涎を噴きこぼしながら酸素を求める魚のように時折パクパクと開閉させている。
ブジャッ、ビシャビシャッ。
「わぷっ」
極まった赤い肉は勢いよく大量の潮を吹き出し、祐巳の顔を水浸しにする。すると、力の抜けたお姉さまの体が背後へゆっくりと倒れこみ、祐巳の体の上へ折り重なった。
「ぷはぁっ……ジュルッ……はひゅ〜、はふぅ〜……ズジュルルッ……」
ようやく戒めから解かれた祐巳は、顔中にぶち撒けられた淫水を手で拭い、口内に侵入したソレはなんとか飲み下しながら、深呼吸を繰り返した。
酸素が体内に十分に行き渡ると、霞がかかっていた脳も活性化し、思考も巡り始める。天井から視線を下ろすと、赤く蠢く媚肉が目に入った。心地良さそうにヒクヒクと蠢いているさまを見ていると、なんだか無性に腹が立ってきた。
(私、すごく苦しかったのに……こんなに気持ち良さそうに……だいたい、私はまだオマンコ触ってもらってないのに……)
自分の体の上で弛緩しきっているお姉さまの秘所を見ていると、ムカムカが抑えられなくなって。いまだヒクヒクと震えている肉突起に、パクリと噛みついた。
「きゃうっ!?」
全く予想していなかったのか、お姉さまは悲鳴を上げて体を仰け反らせた。
「ゆ、祐巳? やめなさい、私、イッたばかり、ヒッ、敏感になりすぎて、ダメ、アヒィッ」
力の入らないその体では祐巳の逆襲から逃れる事もできず、クネクネと腰を揺するだけ。その仕草にますます嗜虐的な欲求をそそられ、祐巳は淫核にコリコリと歯を立てた。
「アヒンッ、や、やめなさいって、言ってるでしょう、キヒィッ」
軽く甘噛みするたび、その美しい肢体が面白いように波打つ。
「……お姉さま、私が苦しいって言っても、やめてくれなかったじゃないですか」
「そ、それは……私を放っておいて、貴方が気を失ってしまうか、ハギィッ! は、歯を立てないでっ」
「だからって、あんな、私の顔を、オナニーの道具みたいに……私は、顔しか触ってもらってないのに……」
思わず漏れてしまった本音を聞き、お姉さまはフフッと笑った。
「なるほどね。貴方、オマンコ触ってもらえなかったからスネているのね」
「えあっ、ち、ちがっ」
図星をさされて動揺した祐巳の隙をついて、起き上がったお姉さまは体を入れ替え、祐巳に馬乗りになった。
「まったく、貴方はなんてイヤらしいの? あんなに激しく二度もイッたのに、まだイキたりないなんて」
祐巳は真っ赤になって、顔をプイと背けた。
「私のアソコを顔に擦りつけられて、オマンコビチョビチョにしていたのね。ウフフ、やっぱりアナタの顔は性器ね。刺激を与えられるとたまらなくなるのでしょう。まるで発情期の牝猫ね」
自分はどうなんだ、と言いたくなった。気を失っている妹の顔を使って自慰にふけるなんて、よっぽど発情中のケダモノじゃないか。
「仕方がないわね。どうしようもなくはしたないメスでも、私の妹だもの。しっかり面倒見てあげなくてはね。これからたぷりイカせてあげ、キャッ?」
祐巳が勢いよく跳ね起きると、自分に酔いながら話していたお姉さまは、不意を突かれてバランスを崩した。その隙に、お姉さまの細い腰を左の脇にかかえこむ。母親が子供のお尻を叩く時の姿勢だ。
「な、何をするの祐巳。放しなさい」
ジタバタともがくお姉さま。が、
ピシィッ!
「ひゃうっ」
祐巳の手のひらが尻たぶを一閃すると、途端に大人しくなった。
「人のことばっかり責めて、そういうお姉さまはどうなんですか。あんなにオマンコからドバドバはしたないお汁溢れさせて。はしたないのはご自分の方じゃないですか」
「な、なんてことを言うの、この子は、姉に向かって」
「口答えしないっ!」
ビシッ。
「あうっ」
さらに平手で尻を打ちすえると、秘唇からプシャッと蜜がしぶいた。
「どうしたんですか、お姉さま。まさか、妹にお尻を叩かれて感じていらっしゃるんですか」
「そ、そんなこと、あるはずがないでしょう。早く放しなさ、アヒッ」
「アハ、またお汁溢れてきた。わかりました。祥子さまのようなアマノジャクの変態マゾは、私が妹として責任を持って躾けてさしあげます」
「祐巳、調子に乗るのもいい加減に、アウッ、も、もうぶたないでっ」
「アハハッ、ほら、どうですか、マゾの祥子お姉さま。こんな事されて、感じているんですか、アハハハッ」
叩くたびに悩ましくくねり、汁を噴きこぼす尻の反応と甘い悲鳴が心地良くて、祐巳はお姉さまの形良い尻を叩き続けた。口ではイヤだヤメテと言いながら、いつのまにか自ら尻を突き出すポーズをとっているお姉さま。
そこで、ようやく気がついた。意図的か無意識かはわからないが、散々憎まれ口を叩いて祐巳の逆襲を導いたのは、まさしくお姉さま自身であったのだ。
マゾッ気のあるお姉さまの事、祐巳を一方的に責めるだけでは満足できなかったのだろう。理不尽な事を言い、祐巳を煽っていたのだ。
「それっ、イッちゃってください、変態お姉さまっ、えいっ!」
一際力をこめて、祐巳は赤く腫れ上がった尻たぶを思いきり打ちすえた。
ビシイィィッ!!
「ぎゃひいぃぃっ!」
鋭い悲鳴を上げ、一瞬の後、お姉さまの体がグッタリと弛緩する。股間からはブシャブシャと潮を噴いていた。
「ウフフ……お姉さま、まだまだこれからですよ……」
うつ伏せに倒れこんだお姉さまに、祐巳は背後からゆっくりと覆いかぶさっていった。
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