ともすればそれは、憧れが屈折して浮かび上がった淫らな白昼夢ではないだろうか、そんな風に思ったひとみであったが、絶頂の余韻に焦点がぶれる視線の先には、憧れの人が肉棒に囲まれ淫蕩な表情を浮かべている姿が確かに映っていた。
「さ、麗子ちゃん、アンタの大好きなチンポだぜ。しっかり握ってくれよ」
「は、はい」
 男達が左右から腰を突き出すと、麗子は肉幹に長い指をかける。
(ああっ……麗子さんが、あんなの握らされちゃってる)
 どす黒い肉棒を握らされる光沢を放つ白い手袋、それはそのまま黒い欲望に塗り潰される美しい麗子自身を連想させ、それを見つめるひとみの心にも黒い淀みをじわじわと広げていく。
「はあん……オチンポ、すごく熱いです……」
 熱のこもった視線で左右の肉棒にそれぞれ目をやりながら、何度か握りなおして最良の位置を模索する。雁首に親指と中指をかけ、人差し指で尿道を突付き亀頭をそっと撫で回す。微かな刺激とはいえ敏感な部分をあやされて、男達は腰を震わせる。
「ふへへ、さすが麗子はチンポを握り慣れてるな。どうすればチンポが喜ぶか、よくわかってやがる」
「そんな……恥ずかしいです……。でも、皆さんに気持ちよくなってもらいたいの。麗子に、オチンポシコシコさせていただけますか」
「いいぜ。たっぷりシゴいてくれよ。そうしたらドロッドロに濃いご褒美をたっぷりやるからよ」
「ああん……ご褒美……」
 麗子は期待に体をフルッと震わせて、両手を動かし始めた。
 拘束具により首と両手首が一直線に固定されている為、両手の稼動範囲は広くない。それでも、手首のスナップを使い肉棒の根元から雁首までをリズミカルに擦りたて、人差し指で亀頭や裏筋をくじり回す。
「いいぜ、麗子。さすがはザーメン搾り器、エロい指使いだぜ」
「あん、恥ずかしいわ……でも、嬉しいの……麗子の手コキで、沢山感じて……ああ、オチンポ、ビクビクしてる……先走り、漏れてきた……」
 尿道口を人差し指の先でほじり、漏れ出した透明な液を指先にまぶし、亀頭全体に塗り広げていく。手全体の動きも平行移動から、小指から中指までを順番に柔らかに握りこむ、中の液を搾り出す動きへと変わっている。
「ああ……オチンポ、熱いの……もっともっと、麗子の手コキで、ビキビキに固くなって……おっきなタマタマに、ザーメンいっぱいチャージして……」
(麗子さん……いやらしすぎるよ……そんなエッチな顔で、うっとりオチンポシゴいちゃうなんて……)
 手の中で暴れる肉棒もさることながら、手淫を続ける麗子の陶酔した表情にひとみは興奮をかき立てられていた。それは、周りの男達も同様であったらしい。
「まったく、エロすぎるぜこの手コキ牝はよ。お前の魔羅シゴキと発情ヅラを見てたら、こんなにおっ立っちまったじゃねえか。どうしてくれんだよ」
 亀頭から先走りをにじませた肉棒が、麗子の形良い鼻に押し付けられ、豚のようにひしゃげさせる。
「ご、ごめんなさい。お口でよければ、お慰めしますから」
 顔の中心に押し付けられた肉棒に、唾液でぬめる舌をソロソロと伸ばす麗子。しかし、あと数ミリというところで肉棒はフイと遠ざかってしまった。
「アン……どうして……」
「おいおい、その手には乗らねえぜ。なんたって麗子は、イラマチオで喉奥突かれてイッちまう口マンマゾだからな。口マンでアクメしたけりゃ、ちゃんと俺達に手コキ奉仕してからだ。褒美はちゃんと働いてからだぜ」
「ああ……そうですね、ごめんなさい……麗子、いっぱいオチンポシコシコしますから……そうしたら、ご褒美下さい……」
(そんなのっ。麗子さん、謝る事なんかないのに)
 理不尽な物言いにも抗う素振りすら見せずおもねる麗子の姿にひとみはやり場のない憤りを感じた。だが、当の麗子本人はまったく気にした様子もなく、むしろ男に煽られ手淫の激しさを増していく。
「くっ。そろそろ出るぞ、麗子」
「あんっ、イキそうなんですね。オチンポビクビクしてます、今にも濃いザーメンドピュドピュ噴き出しそうっ。どこに、どこにかけてもらえるんですかっ」
「そうだな。よし、まずは頬だ。お前のツルツルのすべらかな頬を、左右同時にザーメンで焼いてやるぞ」
「んあぁっ、ほっぺ、私のほっぺ、ザーメンに犯されちゃうっ。私の顔、ドロドロザーメンでサンドイッチレイプされちゃうっ」
 左右から等しく射精を受け止める為、麗子は顔を中心に据え、両の手をよりいっそう激しく動かしていく。握った肉棒に顔を向けられない為か、目の前でぶら下がる数本の肉棒の間を視線だけ行ったり来たりさせる麗子。やがて、射精を管理している麗子のテクニック故か、ほぼ同時に握りこまれた左右の肉棒が爆ぜる。
 ドビュッ、ブビュビュッ!
 ブビュッ、ズブビュビュュ!
「ひああっ、あつい、あついぃっ! お顔が、ほっぺがザーメンにぃっ」
 打ちつけられる白濁液の熱さに視線を宙に彷徨わせながら、それでも全てを搾り出すべく無意識のまま両手を動かし続ける麗子。それに呼応し、次から次へと白濁液を吐き出す二本の肉棒。
「ああっ、まだ、まだ出てるっ……すごい勢いっ、ほっぺたもう、ドロドロ……あうっ、耳にまでかかっちゃってるっ……」
(そんな……麗子さんのキレイな顔に、汚い白い液があんなに沢山)
 尽きる事がないとすら思われた長い射精は、麗子の横顔を真っ白に染めた頃、ようやく終焉を迎えた。
「ああん……はああ……私、いっぱい顔射されちゃった……キャンペーンガールなのに、大事なお顔を、ザーメンでドロドロに染め抜かれちゃったの……」
 大量の射精故に半分は頬を流れ落ち衣装の肩口にボタボタと垂れ落ちたものの、それでも粘度の濃い白濁液の半分は麗子の肌に付着したまま。左右から湧き上がる熱と粘ついた感触、立ち込める精臭に、陶然として感嘆の溜息を漏らす麗子。
 肉棒を握ったままの麗子の手ごと自らの手で握り、二三度しごき立てて尿道に溜まった精液も押し出してから、名残惜しげな麗子の指を引き剥がし、肉棒をしごかせていた二人の男は麗子の正面に立つ。
「あぁ……卑しいザーメン絞り器・麗子に素敵なザーメンをこんなに沢山恵んでいただいて、ありがとうございました……」
 先走りと精液の残滓でぬらついた二つの亀頭に、麗子は心底愛おしそうに唇を重ねた。
(麗子さん……オチンポの先っちょに、キスしちゃってる……汚いのに……)
 ひとみは思わずボディコンワンピースの胸元をキュッと握り締めた。そこに生まれた感情が嫉妬だという事に、目の前の光景に心を捕らわれているひとみは気付きもしない。
 両頬の熱を感じながらうっとりと天井を見つめる麗子。が、再び両手に握らされた肉棒の熱が麗子の意識を引き戻す。
「余韻に浸ってるところを悪いが、チンポはまだまだあるんだぜ。たっぷりシゴいてもらわなきゃな、ザーメン絞り器さんよ」
「それに、アンタだってこんなもんじゃ物足りないだろ。顔だって口だって、ザーメンのかかってない所はまだいっぱい残ってるんだしよ。全身隙間もないほどぶっかけられないと満足できない体だもんなあ」
 肉棒を握らせながら、ニタニタと蔑んだ笑みを浮かべて見下ろす男達。
「ご、ごめんなさい……ザーメンたくさんいただけて、嬉しくて……でも、おっしゃるとおり、もっともっといっぱいザーメンほしいんです……毛穴の先までザーメン漬けにしてもらいたいの……麗子の手コキマンコで、もっとドピュドピュ射精して、麗子をザーメン臭い精液便所メスにしてください」
 射精の余韻と自らを卑下するメス宣言に再び体をプルッと震わせて、両頬にへばりついた大量の白濁はそのままに麗子は再び手淫に没頭していった。

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