長い腕 川崎草志 角川文庫
ホラー色の強いミステリでした。
最後にもうちょっと色つけるとこの作品はホラーに分類されちゃうんだろうな。
ゲーム会社を退職したヒロインが田舎に帰ってきて謎解き…という粗筋です。残念ながら田舎部分の描写がイマイチでのめりこめません。前半のゲーム会社描写くらい力を入れてほしかったところです。愛媛に。
俺の言いたいことここじゃないから先に行くね!って感じで、文章が若いです。
その分、描きたかったであろうシーンは読み応えがあります。
全体としてそれが緩急になって読みやすくなっているという不思議な構成でした。