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注意:この話はX指定です、18歳未満の方、架空と現実を読み間違えるような方は閲覧をお避け下さい。


全てを焼き尽くす光が視界を覆い、成層圏まで爆炎が立ち昇る・・・・
やがて・・・かって第三新東京市と呼ばれていた場所から、
黒煙がゆっくり晴れ、巨大なすり鉢状のクレーターが姿を表す・・・

何も無いはずのその底には、巨大な人型の紫の鬼がたたずむ・・・
紫の鬼は、その口を開け心を削り取るような雄たけびを上げた・・・
鬼の背から幽鬼の様に揺らめく6対のオレンジの羽が広がる・・・
紫の忌まわしい怪物の目が光った・・・


EVA・全てに滅びをと彼は願った
前編 Mana
by kouji.saiki 20021112


ここは第3新東京市のはずれの、うち廃られた巨大マンションの一室・・・

薄汚れた打ちっ放しのコンクリートの壁、窓にはカーテン代わりにダンボールを
テープで貼り付けて光が漏れないようにしてある、電気、ガス、水道は私が
配管や配線をうまく細工して使える用にした、でも好きでやってるんじゃないわ、
わけあって、勝手にこの部屋を使っている私達には他に選択の余地が無いからなの・・・

そして、部屋に在る冷蔵庫なんかの家電と生活用品一式は買ったり、拾ったり、
盗んだり・・・ちょっと心が痛んだけど、ともかく在るとあらゆる方法で入手したわ・・・
買い物も、変装して出来るだけ出なくて良いようにまとめて買出しをしているし・・・

日本で有数な軍事組織、
戦略自衛隊を敵に回している私達には微細な事にこだわっている余裕は無いの・・・
私が愛する彼・・・気が弱くて繊細でとても優しい・・・碇シンジ君・・・
彼を守るためなら、私はそれが人を殺める事だって平然とやる、それで彼に嫌われたって本望だわ・・・

もともと孤児の私は、戦自に買取られてトライデントという戦略兵器の開発パイロットをしていたの、
でもその計画は潰れて、元孤児の仲間達はちりじりになった、そんな私が投入されたのがネルフの
司令官の長男”碇シンジ”君の内偵。
何故私が選ばれたのか、
おそらく体術の成績が良くて潜入工作の座学を専攻してたのがその理由みたいね。

たしか、転校初日、私があの人に言った第一声はこうだったわ・・・
「本日、わたし霧島マナは、
碇シンジ君の為に朝7時に起きて、この制服を着てまいりました!・・・どう、似合うかな?」
いまでも、たまに思い出して頬を染めるわ・・・我ながら、なに考えてたんだろうって・・・・

もともと、人付き合いが悪かったシンジ君は私の挨拶が元で、クラスの中で完全に孤立した・・・
それを私は、シンジ君を自分に繋ぎ止める絶好の機会だと捉えたの・・・
いま思うと、自分で自分が許せなくなるわ・・・私はなんて浅はかだったんだろうって・・・

やがて、所詮付け焼刃の私は早々とシンジ君に戦自のスパイだとばれてしまった・・・
でも・・・そんな私をシンジ君は邪険にしなかった、むしろ謝りさえしたわ・・・
”父さんには10年前に捨てられたから、霧島さんの力になれないや”って・・・
私は打ちひしがれたの・・・私と同じようにシンジ君も親に捨てられたんだって判ったから・・・

それからの私は、虚偽の報告を混ぜるようになったの、だって私はシンジ君と別れたくなかったから・・・
学校をサボってデートへ行って、プール、映画、ピクニックへも行ったわ・・・
でも、そんな私達にとって天国のような時は長くは続かなかった・・・

ある日、私の上司からシンジ君を誘拐するから連れ出せって指令が届いたわ・・・
いつの間にか事態は、これ以上、私の力ではどうにもならない所まで来ていたの・・・
私は泣きながらシンジ君にわけを話して、私は警察に自首するから貴方はお父さんを頼ってって・・・

もちろん私は、警察に自首した後、間違いなく自分が戦自に消されるだろうって判って言ったの・・・
その間のごたごたで、
少しでもシンジ君が戦自から逃れる機会が増えるなら、たとえ死んでも良いって思ってたから。

シンジ君は私が死ぬ気だって気づいたみたい、自分を捨てた親に頼るのはいやだって・・・
一緒に逃げようって言ってくれたの・・・私が死ぬかもしれないよって言うと、自分は何も出来ないけど
私の弾除けにぐらいにはなるからって・・・
その時私は、思わすシンジ君を抱きしめて大人のキスをしてた・・・

そして、シンジ君の誘拐実行の前日、
打ち合わせと称して私は実行犯を呼び出してかえり打ちにしたわ・・・
その時の死体の処理は、すごく辛かったけど私とシンジ君が青くなって泣きながらやったの・・・
なぜかって、それは追っ手を少しでも近づけないため・・・
それから、彼らの乗ってきた車へ身の回りの荷物だけを詰め込んで、
幸い運転の講習を終わってた私が運転して、いま住んでるところまで運転したわ・・・
その後、車は湖に沈めて・・・橋の下や公園で野宿をしながら、やっとここを見つけたの・・・

ここは取壊しが決まってるみたいだから、
いつまでも居られないけど、しばらくほとぼりを冷ますにはもってこいだわ・・・
どうやらこの1万人規模の団地には、私達と、髪を蒼く染めた女学生の子しか住んでいないようなの・・・

だから見つかりにくいし、逆に探されるとすぐわかるはず・・・
トラップとセンサーを回りの道路へめぐらした私は、いまは、安心してシンジ君と一つの布団の中・・・

寝返りをうつと、すぐ横に私の愛する彼の顔がある・・・ちょっと中性的だけど整った顔だち・・・
私はちょっと意地悪な気分になって、彼に馬乗りになると上半身をかがめて唇を奪う・・・

「シンジ君・・・もうお昼だよ・・・」

私が彼の上になるため () いだ薄い毛布には、もう同じみになった二人の体臭が染込んでいる・・・

「おきないと・・・ 悪戯(いたずら) しちゃうぞ・・・」

寝起きの彼の物が私のお尻に後ろから当たる・・・はあっ・・・背筋が快感を求めてゾクゾクする・・・
それに私の下腹部が熱くなって来てる・・・
疲れてるかも知れないけど、良いよね、他にすることも無いし・・・

「ううん・・・」

私が彼のお腹に乗ってるせいか、シンジ君が低く唸り声を上げる・・・
やばい、このままじゃ何もしないうちに起きちゃう・・・
体をシンジ君のお腹の上から持ち上げる、 淫猥(いんわい) な音が響き蜜が二人の間で糸を引いた・・・
ああ・・・私、こんなに彼を求めてるんだ、あまりの濡れ様にちょっと頬を染める・・・

「はぁ・・・シンジ君・・・」

私は右手にシンジ君の物をつかむと、ゆっくりと自分の中へ収めていく、
彼の物は大きすぎず小さくも無い、私の物にちょうど良いサイズなの、
そして、それが程よい刺激と共に、私の奥底の子宮口をノックする・・・
ちょうど日本刀とその鞘みたいに・・・

「ん・・・はぁっ・・・あんっ・・・」

彼の物をお腹へ収めると、とても気持ちが良い・・・
たぶん、私は彼に出会うために生まれてきたのかもしれない・・・

「はぅん・・・はぁん・・・」

私はシンジ君に負担を掛けないように、ゆっくり彼の物に沿って体をスライドさせる・・・

「はぁっん!・・・くぅっ・・・」

シンジ君の物が、私の中でピクリと 蠢き(うごめき) 私の 膣壁(ちつへき) を削る・・・
思わす私は甘い悲鳴を上げる・・・彼の方を見ると薄らと目を開けていた・・・

「はふっ・・・シンジ君ごめん起こしちゃった・・・
「マナ・・・朝からなにやってんの・・・」

私はシンジ君に笑いかけながら腰を振るのをやめない、だってとても気持ちが良いから・・・

「マナも好きだね・・・」
「なんかその言いかた・・・許せない気がするわ・・・」

私は下腹部に意識を集中し 膣内(ちつない) の筋肉を自在に操る・・・戦自の女スパイ必修の 房中術(ぼうちゅうじゅつ) だ・・
これのおかげで、私はシンジ君に始めてを上げれなくなった・・・
でもいい、その分を埋め合わせる以上の快楽を彼にプレゼントできるから・・・

「うはあっ・・・マナやめて出ちゃうよ・・・」
「はふっ・・・どうせ私は好き者の淫乱ですよっ・・・」

ふふふ・・・私を怒らすとどうなるか教えて上げるわ、シンジ君・・・

「マナっ!はあああっ!」
「シンジ君、いった?・・・でも、私はまだなのよね・・・」

シンジ君は、私の中へ熱い樹液をほとばしらせ、がくりと力を失う・・・
でも、私は微笑むと再び下腹部に意識を集中する・・・
私のあそこは、彼の力を失った物を 弄び(もてあそび) 、再び臨戦態勢まで持って行く・・・

「ひはあっ!・・・やめてよマナ・・・」
「だめ!やめないよシンジ君、今度は私と一緒に行くの」

今度は私も積極的に感じる様に体を動かす・・・
ゴメンねシンジ君、ここまで気持ちよくなったら、もう自分で止められないよ・・・
私は心の中で彼に謝る・・・でも私の動きは止まらない、否、止めれない・・・

「くぅっ・・・くぁっ・・・くううっ・・・」
「はひっん!あんっ!はうっ・・シンジ君・・・」

私達二人は、お互い共振する様に高めあっていく・・・
体を揺する私に合わせて、シンジ君が腰を突き上げる・・・

「あぅ!はぁ!くぅ!はぁぁっ・・・マナぁ・・・」
「はふっ・・・あんっ・・・くううっ・・・いくっ・・・行くううっ」

私達の繋ぎ目は、 淫猥(いんわい) な粘液質の音を響かせた・・・
私がシンジ君の上で歓喜に背をそり返すと、薄茶色のショートカットが激しく揺れる・・・

「マナぁぁぁぁっ!」
「ふぁはぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

私達が歓喜の声と共に一緒に達した時、それが起こった・・・
テルミットでドアが焼切られ、大量のゴム・スタン弾が撃ち込まれる・・・

「ぐひっ!あぐっ!ぐあっっ!ひいぃぃぃっ!!」
「がはっ!・・・」

虚を突かれた私達には、なすすべが無かった、私達の悲鳴が部屋に響く・・・
射線は主に私を狙っていた、数十発が私の全身に当たり、
私の日に焼けていない、全裸の白い体を紅い痣だらけにする・・・・
そして何発かゴム・スタン弾がシンジ君へ兆弾し、彼を沈黙させた・・・

私は仰向けに倒れ、垂れ目気味の瞳から涙を流しながらも、隙をうかがう・・・
数人の黒服の男と、一人の少女が何の遠慮も無く部屋の中に入ってくる・・・
私が頑張らなくっちゃシンジ君が・・・ゴム・スタンに袋叩きになった痛みが全身を襲う・・・

少女はあの髪を青く染めた子だ、学校の服を着たその子が、
包帯を巻いた右腕で、軽機関銃を構えて無表情に部屋に上がり込む・・・
彼女の土に汚れた靴が、S−DATのカセットを踏みにじり二つに割った・・・
それは、私がシンジ君に始めてプレゼントした・・・思い出の・・・

私の瞳が怒りに燃える・・・許さない!あんただけは絶対に許すものか!
大量に分泌されたアドレナリンが体を駆け回る・・・私は布団の下に隠していた銃を引き抜いた・・・

銃口を、あの女に向けようとする私に、再び大量のゴム・スタンが撃ち込まれる。
たちまち私は後ろへ吹き飛ばされ、銃もどこかへ飛んで行ってしまう・・・

「ひいっ!ひぎっ!いやあっっ!」

うずくまり転げ回る私、それでもゴム・スタン弾が撃ち込まれた、
一発一発が、プロボクサーのストレートパンチの威力をに持つそれに、
肋骨が耐え切らずに折れ、内臓のいくつかが潰れる。
痛みに 痙攣(けいれん) する私の瞳に、無表情に引き金を引き続けるあの女の顔が焼き付けられる・・・

シンジ君、シンジ君、シンジ君、私は心中で彼の名を呼び続ける、
ああ、なぜ私は指一本も動かせないの・・・・
動いて、私の体・・・で無いと、シンジ君が連れて行かれてしまう・・・

動かなくなった私の傍らから、シンジ君が引きずられて行く・・・
いや!・・・私のシンジ君を連れて行かないで・・・

私の口からその叫びは出なかった・・・代わりに私は大量の血を吐く・・・
フローリングの床へ、紅い水溜りが私の体を中心に広がる・・・

「再三の召集に応じず、戦自のスパイと雲隠れして、そいつを抱いてるとはなんて餓鬼だ!」
「マナ!・・・はなしてよ!・・・マナをどうするのさ!マナをたすけてよ!マナ!」

男の憎々しげな声に、私のシンジ君の弱々しい声が重なる・・・
全身が痣だらけで、内臓を傷つけられ 血を吐き身動きが出来ない私へ黒服の男が銃を向けた。

「世界で三人しかいないチルドレンを、お前は物にしたんだ、満足してあの世に行くんだな」

私はその黒服の男に額を撃ち抜かれる瞬間、心からシンジ君に謝った・・・
”ごめんシンジ君、私、あなたを守れなかった・・・”

私の頬を涙が伝う・・・打ちっ放しのコンクリートの壁に銃声が二発響く・・・
でも私には、一発目しか聞こえなかった・・・シンジ君、私は貴方を・・・・



To Be Continued...



-後書-


テルミット = 粉末アルミと粉末酸化鉄の混合物。点火すると超高熱を発生する
ゴム・スタン弾 = 鉛玉の代わりにゴムの弾を打ち出す当たるとボクサーに殴られたくらいの威力が在り大変いたい。
もちろん腹部や頭部に集中的に撃込まれると内臓破裂や内出血で死にいたることも在る。

なんかすごく独白と説明が多いですごめんなさい
まずはマナご臨終、”きっと沢山”の方では幸せにして上げるから、迷わず成仏してくださいね(汗)
たぶんこのパターンの小説は無いだろと、高をくくって書いて見ましたがあったらごめんなさい(苦笑)
マナリアンの方々にもごめんなさい、私は持ってるんですが”鋼鉄”やってません。
この話のシリーズの少年少女達が何歳かは合えて語りません。
年齢に付いては皆様のご想像にお任せします。(投げてるかも、苦笑)


ご注意!:新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAXの作品です。


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