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チビ玉とジョージ 5
「No,No Fuck! Never you can't do! He is new boy,and too young.」
何としてもそれは制したい。でなければ自分がついてきた意味がない。あんな小さなからだで、何の経験もない彼のアナルに、男が興奮して無理なことをすれば、どうなるかわからない。
払いのいい客の要求に思い切って乗って、自身ストレートで経験のなかったアナルセックスを受け入れた同い年くらいの少年が、おかしな歩き方で帰ってきてひそかにねぐらで泣いていたのを知っている。あれで12歳くらいだったし、チビ玉より身長で20cmは高かった。
絶対無理だ。ジョージは必死だった。
やがて男は、んー、と呻ったり少し目を閉じて考え出した。
そして、彼がジョージに提案したのは、「君の指でチビ玉のアナルをファックするところを見せてくれればいい」というものだった。
(……妥協するしかないよな)
そのくらいなら耐えられるとは思う。肉体的にはの話だが……。そして問題は、ジョージ自身の手でそれをしなければならないということだ。チビ玉がかなり嫌がるのは目に見えている。それを押し切るのは客の大男ではなく味方であるはずの自分でなくてはならない。
「チビ玉、ちょっと気持ち悪いかもしれんけど、力抜いて大人しいにしてるんやで」
うつぶせ寝のチビ玉の横にからだを並べ、背中を抱いて囁いた。
「何すんの?」
「お前古い本で知ってんにゃろ。男同士でエッチなことする時は、おしりに、その……」
――いろいろなものや、性器を入れたりする。チビ玉はうなずいた。
「おっさんにやらしたら痛いことしよるかも知れんから、いろいろ言うてたら、俺が指入れるの見せたらええて言うとるんや。辛抱してくれや」
チビ玉はほとんど迷わずうなずいた。怯えや不安すら先ほどよりかなり軽くなっているように見受けられ、視線はしっかりしている。
ジョージは、チビ玉の頭を軽く撫で、ごく自然な気持ちで頭を抱えそこにそっと口づけする。からだをずらし、男からローションの小瓶を受け取ると、チビ玉の腰の位置にあぐらをかき、からだに覆い被さって、尻の谷間を手で撫で、そっと足を開かせ、ローションを尾てい骨のあたりに流した。
「っ……冷、た……」
その怯えと不快感を含んだ反応がジョージの胸を突き刺す。少し震える指で、ローションを谷間に伸ばし、穴を通り過ぎさせ、指の腹を返して、また上に伸ばす。
チビ玉は枕に顔を埋めていた。左肩にすごく力が入って、細かく揺れている。ジョージはそれをちらっと見て、生まれたためらいを頭を振って追い払う。
指二本にローションを垂らし、親指でなじませると、中指の腹を上にして、皺になった小さな穴に押し込む。爪の先ほどが入ったところで、チビ玉の尻が大きく動いた。
「い……」
枕で押さえられた口から漏れ聞こえた言葉は、「いや」だったのか「痛い」だったのか、ジョージにはわからない。
「力抜いてな、すぐすむからな……」
チビ玉の腹部に手を入れ、腰を上げさせ、膝を立てさせる。マットについた膝と膝は、少し開いて、シーツに皺をつくっている。この方が入りやすいはずだった。
行為に夢中になっていたジョージはいつか、男の存在を忘れていた。
男は彼らの視界外で、少し撮影をした後、またベッドに上がり、枕を一つ(ベッドはダブルで枕は二つある。一つはチビ玉が必死に抱えている)つかむと、ジョージの方に押しやって、チビ玉の腹の下に入れるようジェスチャーで指示する。その方が、チビ玉は力まずに、「入れやすい」姿勢になれる。ジョージはうなずいてその通りにした。
そして再度、中指を入れてみたが、今度はすんなり、第一関節まで入った。呼吸する植物の気孔か何かのように、チビ玉のアナルは収縮していた。性的なものかは、彼自身にわかるはずもなかったが、ジョージは得体の知れない興奮にとらわれる。
男は、すぐに指をさらに押し込むのではなく、回して、肛門やアナルの内壁をなじませるように、実際に自分の指を淫らに回転させたり曲げたりして、ジョージに指示し続け、ジョージは、言われたとおり指を動かした。額から頬に汗が流れる。チビ玉の背中は荒い呼吸にゆっくりと波打っていた。
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