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「サバイバー2リプレイ・ケース1
  ゆきんこプロレス編」

〜目次〜

1年目へ

2年目へ

3年目へ

4年目へ

5年目
 〜閑話〜
 4月
 5月
 6月
 7月
 8月
 〜閑話2〜
 9月
 10月
 11月
 12月
 1月
 2月(12/16更新)
 3月(12/16更新)
 5年目・総括(12/17更新)
6年目へ


『5年目』

〜閑話〜

「全員揃ったな」
 ゆきんこプロレスが起業して5年目を迎えた4月。社長は選手全員に、ジムに集まるよう通達した。改まった社長の様子に、何事かと顔を見合わせる選手達。
「この春で、ゆきんこプロレスが誕生して5年目を迎えた。キミ達の頑張りのお陰で、私達はこの東北の地にしっかり根付く事が出来た。とりわけ本拠地であるココ秋田県では、名物の一つに数えられるようになったほどだ。これに関しては、本当に嬉しく思っている」
 社長のねぎらいに自然と選手達の頬が緩む。
「私達のプロレスの、会場での熱は、どの団体にも負ける事はないと私は思っている。それは来場していただいたお客様の、会場内での大歓声と、興行終了後の帰り際の笑顔を見ていれば十分に伝わってくる。一度でも見に来ていただければ、必ず満足してもらえ、リピーターとなってもらう事が出来る。それだけの物を提供できていると私は思っている。
……だが、世間一般での評価はどうだろうか」
 社長は20X5年度のプロレス選手名鑑を取り出した。
「キミ達の中でも、これを見た者はいるだろう。もちろん、これが絶対的な評価だとは言わん。だが、世間一般の評価にもっとも近いであろう事は確かだ。これによると、確かに我が団体の底上げは年々なされているものの、やはりまだ実力ナンバー1団体、とまでは至っていないというのが正直な所だろう。現に、プロレス大賞に関してはノミネートこそされるものの、我が団体からの受賞者は新人王を獲ったカンナくんだけだ」
 社長はいったん、そこで言葉を区切る。
「私は今の東北中心の興行スタイルを変える気はない。なぜなら、それが私の理念だからだ。だが、中央に進出しないからといって、実力でナンバー1になれないとは思わない。むしろ、インディーと呼ばれる団体が実力ナンバー1と言われるようになったら、さぞ面白いだろうと思う」
 社長はわずかに身を乗り出す。
「そこで私は、団体全体としてのさらなるレベルアップを計りたいと思う。具体的には、まずこのジムを拡張する。そうすれば、より効率的な練習が計れるだろう。そして、これまで行なっていた集中的な個人へのトレーニング、いわゆる特訓だな、これの対象者を増やしたいと思う。新しくなったジムなら月に二人は特訓を行なえるはずだし、アフターケアもきっちりできるはずだ。そうしてレベルアップを計っていけば、必ずや近い将来実力ナンバー1団体と言われるようになるだろうと確信している」
 社長の熱意を受け、選手達の表情が引き締まる。
「さて、その特訓対象者だが、まずは年間を通しての長期の対象者と、半年ごとの短期の対象者に分けようと思う。以前特訓を行なった選手には話してあるが、私は一人の選手にずっと特訓を行なうことはしない。ウチは試合スケジュールもハードだからな。あまり詰めすぎてはかえって故障の原因になると思っている。基本的には、二人の対象者が一月ごとに交互に行う事になる。まあ言葉で説明してもわかりにくいか。今年度は具体的には……金井くん」
「えっ、あたし?」
「そして、ノエルくん」
「……ん」
「キミ達二人を、今年度の長期の特訓対象者とするつもりだ。金井くんは昨年も年間通して特訓を行い、大きく成長した。だがそれでも、同期のカンナくんや富沢くんが同じように成長している為、あまり実感を得られていないだろうと思う。そしてノエルくんは、入団が遅かった事もあり、早く先輩たちに追いついて欲しいという想いがある。……とはいえ、もちろんキミ達の自主性は尊重するつもりだ。キミ達自身が明確に頭に描いているビジョンがあるのなら、そちらを優先してもらって構わない。キミ達はプロレスラーだからな。まずは自分で考え、判断して欲しい」
「あたし、やるっ。レイちゃんにもカンナちゃんにも、置いていかれたくないもん」
「…………やる」
 二人はそれぞれ頷いた。
「わかった。では、長期の対象者は決定だ。まずは今月、ノエルくんから行なおう。短期の対象者については、その都度状況を見て判断しようと思う。……それでは、各自練習に励んでくれ。解散っ」

 その日の夜。社長は越後と真田を社長室へと呼び出した。
「キミ達を呼んだのは他でもない。9月までの短期の特訓対象者は、キミ達下剋上の二人にしようと思う」
「ホントッスか! 嬉しいッス! 自分、しのぶが社長と特訓するようになってから、なんだかしのぶに置いていかれたような気がしてたッスから。これから追いついてみせるッスよ!」
 満面の笑顔を浮かべる真田。しかし越後は、渋い表情をしている。
「どうした? 越後くん」
「……社長はつまり、こう言いたいんですね。私達ももう20を越えた。いつまでも若手じゃない、下剋上なんて言ってる年じゃないと。だから、猶予はあと半年。その間に結果を出せ、具体的にはベルトを獲れということでしょう」
「いいっ!? そ、そうなんスか?」
「……その通りだ」
「昨年、十六夜さんを完全に越えるチャンスを手にしたというのに、私は掴みきれなかった。あそこで掴んでいれば、下剋上を完結させる事が出来たのに」
 唇を噛み締める越後。
「私としても、ユニット抗争を中心で引っ張ってくれた下剋上を、道半ばで解散させたくはない。だから、きちんと下剋上を成し遂げる事で、自分達の手で有終の美を飾って欲しいと思う」
「……わかりました。近い内にその時が来るとは、思っていましたから。この半年で、必ず結果を出します」
「自分も、やってみせるッス! 真田の名をこの団体の頂点に刻む事で、下剋上を完全に成し遂げてみせるッス!」

 ※5年度、年間特訓対象者〜ノエル、金井
  5年度、上半期特訓対象者〜真田、越後

「4月」
 行動順:4 4,480AP

☆アクシデント
 軽症:カンナ

タイトルマッチを前に、ケガをしてしまうとはなあ。
カンナ「柳生さんの性格なら、包帯を巻いている箇所は逆に狙ってこないかもしれませんね。
 ……いっそ、タイトルマッチでは全身に包帯を巻きましょうか。マミーみたいに。ククク」

○提携終了:ホリー

 〜空港にて〜

ホリー「十六夜さん、ハンさん。今までありがとうございました。
 すみません、こんな形で抜ける事になってしまって」
十六夜「構わないわ。向こうに戻っても頑張りなさい」
ハン「縁があったら、EWA本体の興行で会うかもしれないわね」
ホリー「はい。それでは、ごきげんよう」

ハン「それで、これからどうするつもり?
 私達二人だけでPCWを続けていくのかしら。私はそれでも構わないけど」
十六夜「私に任せてもらっても構わない? ちょっと、考えがあるのよ。フフ」
ハン「へえ。いいわ。期待しているわよ」

○来日:EWA〜ハン、クライ、エレン

○提携:マリー・ネルソン

ホリーくんとの契約が終了した為、早速新しい外国人選手と契約してみたぞ。
マリーくんはどんな試合をみせてくれるか、楽しみだな。

☆ニュース
 完治:獅子堂
☆イベント
 CDレコーディング:獅子堂

獅子堂くんはケガが多いものの、巡業しながらでも治るのが早いから助かるな。
獅子堂「えへへ〜」
それと、CDを出さないかというオファーが来たぞ。獅子堂くんは初めてかな。
獅子堂「おお〜。全国の弟子達に、やっと眠れる獅子拳のイメージソングを届ける事が出来ます〜」
いや、そういうオファーじゃないんだが……まあいいか。

☆ニュース
 ファンクラブ結成:杉浦(4)

○サイン会:埼玉 富沢人気A、杉浦人気8

 〜ジムにて〜

○ジム設備拡張:レベル2

越後「えっ。兼任コーチですか?」
ああ。キミは面倒見が良いだけでなく、後輩たちへの指導も的確なものがある。
是非、引き受けて欲しいんだが。
越後「しかし……」
それに、指導をする事で今まで見えなかった物も見えてくるかもしれないぞ。
越後「……わかりました。お引き受けします」

○コーチ雇用:越後

越後「ということで、私が白石の練習を担当する事になった。
 ビシビシ行くから、ちゃんとついて来い。
 巡業中や試合でも私と行動を共にする事が増えると思うから、そのつもりでいるように」
白石「……ん」
越後「ちゃんと返事をするっ!」
白石「……はい」
越後「よろしい。……って、きゃあっ!?」
白石「……ふわふわ♪」
越後「わ、私のお尻に頬擦りするんじゃなーいっ!」

○越後、白石の担当コーチに

キミ達を呼び出した理由はわかるな?
越後「……はい」
真田「……なんとなく」

リングではどれだけ激しくやり合っても良いがな。リングの外には持ち込むな。
越後「……わかりました。社長がそう言うなら」
真田「…………自分、悪くないッスから」

お、おい。真田くんっ!
越後「美幸は、レナとぶつかることが多かったですから。
 いくら社長の言葉とはいえ、簡単には納得できないんだと思います」

ふむ……。まあその対抗意識が良い方に向かってくれればいいがな。

○遺恨発生
 真田→獅子堂〜継続
 越後→獅子堂〜解消

○特訓:真田〜失敗、白石〜成功

○4月行動まとめ
軽症:カンナ
提携終了:ホリー
来日:EWA〜ハン、クライ、エレン
提携:マリー・ネルソン
ファンクラブ結成:杉浦(4)
サイン会:埼玉 富沢人気A、杉浦人気8
ジム設備拡張:レベル2
コーチ雇用:越後
越後、白石の担当コーチに
遺恨発生:真田→獅子堂〜継続、越後→獅子堂〜解消
特訓:真田〜失敗、白石〜成功

○他団体
1.太平洋:参戦依頼〜メロディ小鳩
3.東女:スカウト入団〜神田幸子
4.新女:提携〜IWWF、参戦依頼〜ライラ神威
5.WARS

 〜他団体の興行〜

1.太平洋 170AP
6day PWPWヘビー
 ○斉藤 vs 氷室× ※防衛2回目

3.東女 186AP
2day TWPジュニア
 ○ソニック vs ノティア× ※防衛30回目
3day NJWPヘビー
 ○キャシー vs 零× ※防衛2回目

4.新女 368AP
4day TWWAジュニア
 ○千秋 vs つばさ× ※防衛6回目
※六角葉月、引退

5.WARS 216AP
4day GWAジュニア
 ○菊池 vs 真鍋× ※防衛12回目
5day IWWFジュニア
 ○菊池 vs 真鍋× ※防衛8回目

 〜興行〜

今月はまず、白石くんのデビュー戦。
そして、柳生くんとカンナくんのタイトルマッチがか。
「真田さんと獅子堂さんの関係もどうにかしないといけませんね」
うむ。こればかりはお互いがリングで答えを出すしかないだろう。

『後楽園プラザ興行&甲信越シリーズ&奈良興行』

1.後楽園プラザ

第1試合「杉浦美月 vs ノエル白石」 ※ノエル白石デビュー戦

 試合自体は杉浦が組み立てたものの、時折見せる白石の新人離れしたパワーに観客もどよめく。
 二度に渡りアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げた時は歓声が上がったが、
 最後は杉浦が必殺バースピアーからダイビングショルダーに繋いで白石をマットに沈めた。

 ○杉浦 vs 白石× 12分28秒 ショルダータックル→体固め

杉浦「…………」
獅子堂「どうしたの美月、難しい顔して」
杉浦「……理解できません。あの体で、あのパワー」
獅子堂「あの子に興味出てきた?」
杉浦「……いえ。あんな力任せのデタラメなプロレス、私は認められないと思っただけです」

〜メイン開始前

先に入場したのは下剋上の二人。それぞれマイクを獲る。
越後「私達下剋上が結成して今年で3年目。
 なまはげトーナメントにKanto-1、かまくらタッグも獲りました。
 でも、まだ天下を掴んだとは言えない。
 けど、年齢的にも、もう下剋上を掲げる年ではなくなってきたのは自分達でもわかります」
真田「だから、自分らはケジメをつけるつもりッス!
 半年以内に自分かしのぶのどっちかでCoSQを獲って、下剋上を完了させるッス!
 その為にも……美冬師匠っ! 自分らの挑戦、受けて欲しいッス!」

ここでテーマ曲と同時に修羅道が入場。
柳生「私はまだカンナとの決戦を控えた身だ。軽々しい事は言えん。
 だが、そなたらの覚悟は伝わった。考えておこう」
真田「ありがとうございますっ!」

勢い良く頭を下げる。だがしかし、そこに獅子堂が噛み付いた。
獅子堂「ちょっと待てよっ! 真田さん、いや、真田っ!
 アンタ、先月美冬さんに負けたばっかりだろっ。
 よく恥ずかしげもなくそんなことが言えるなっ」
真田「お前には関係ない話ッス。大体、お前だって挑戦者決定戦に負けただろうが」
獅子堂「じゃあお互いに今の状態は白紙って事だろっ。
 一回負けた人たちより、まだタイトルマッチ未経験の私の方がこの次の挑戦者に相応しいはず。
 そうでしょうお客さんっ」

客席のところどころから歓声が上がる。
獅子堂「だいたいアンタ達、二人合わせて3回もCoSQ獲るチャンス逃がして、何が下剋上だっ!
 戦国時代だったらとっくに二人共斬首されてるよっ!」
越後「お前っ!」

 反論しようとした越後、しかしそれ以上にブチキレたのが真田だった。
真田「な、なんだとおぉぉっ!!
 お前なんか美響姐さんと美冬師匠の後ろでずっとヌクヌクやってきただけだろうがっ!
 獅子拳が聞いて呆れるッスよ! お前は虎の威を借る狐ッス! 狐拳に改名したらどうッスか!」
獅子堂「貴様っ、獅子拳をバカにするなあーっ!」

真田に飛び掛かる獅子堂。ただならぬ形相の二人にブレイクは不可能と判断したレフェリーが、
慌ててゴングを要請する。

第6試合「柳生美冬、獅子堂レナ組 vs 越後しのぶ、真田美幸組」

 獅子堂と真田が掴み合う。獅子堂をロープに振った真田だが、獅子堂はロープを掴んで戻ってこない。
 だがそれを読みきった真田、ロープ際の獅子堂に猛ダッシュ、
 いきなりその顔面火の玉ケンカキックをぶちかます。
 獅子堂と、そして勢いのつきすぎた真田も一緒に場外転落。そのまま場外で大乱闘。
 リング上では挑戦をアピールするように越後が柳生を気合で押し込んでいく。
 ランニングヒップバットで柳生を吹っ飛ばした越後、2発目を狙いロープに走ったが、
 しかし真田を椅子でぶっ叩いて振り切った獅子堂が
 越後がロープを背にした瞬間、背中にエプロンから獅子双掌覇、越後不意を突かれて大ダメージ。
 コーナー脇に戻った真田となんとかタッチ。
 再びぶつかり合う獅子堂と真田、リングの内外で大激突。
 中盤、柳生が風刃連脚で真田を蹴倒し、越後を打撃の嵐で流血させる。
 カットに行った真田を獅子堂が強襲、そのまま揉み合って場外へ。
 リング上では柳生が動きの鈍った越後を関節技地獄に引きずり込みギブアップを奪ったが、
 ゴングが鳴っても獅子堂と真田はリング下でぶつかり続けていた。

 ○柳生、獅子堂 vs 真田、越後× 39分53秒 卍固め

いつまでも掴み合いをやめない二人。収拾がつかなくなってきた所で、突如曲が流れる。
登場したのは、次期CoSQ挑戦者のカンナであった。
カンナ「貴方達、今シリーズの主役を差し置いて何をやってるんです。
 だいたい、挑戦者に名乗りを上げるなら、次のCoSQ保持者となる私にお伺いを立てるべきでしょう」
獅子堂「お前は関係ないっ、黙ってろっ!」
真田「そうだっ! お前が美冬師匠に勝てる訳がないッス!」

なぜかこんな所では意見が一致する二人。
カンナ「おや。ひどい言われようですね。まあいいでしょう。
 私がCoSQを獲ったとしたら、挑戦者から貴方達二人は除外、と。
 ま、せいぜい無駄な次期挑戦者決定戦でもしていてください。
 ああ、そうそう。柳生さん。私の為にベルトをよく磨いておいてくださいね」
柳生「そう簡単には渡さぬ」
カンナ「まあそう言うだろうとは思ってましたが。
 貴方の地元、奈良でのタイトルマッチ、楽しみにしていますよ。
 そうそう、私との前哨戦には気をつけておいてくださいね。
 かなりダメージを残してタイトルマッチを戦うことになってしまうかもしれませんから。
 ええ。だいぶつかれちゃう。奈良だけに。……ククッ、ヒ〜ッヒッヒ!」

一人ツボにはまりゲラゲラと笑うカンナとは裏腹に、先程までの会場内の熱気はどこかに吹き飛んでいた。
富沢「ちょっとカンナ、アンタ何やってんのよ」
カンナ「ああ富沢さん、いい所に。私がCoSQを獲ったら、次の挑戦者は貴方を指名しますよ。
 CはコスプレのCという事で」
富沢「はいはい。いいから帰るわよ」

富沢に引きずられていくカンナ。呆気に取られているメインの4人。
先に我に返ったのは獅子堂であった。
獅子堂「とにかくっ! 私はアンタ達の挑戦を認めないっ。
 挑戦するんなら、私を倒してからにしろっ!」
真田「望むところだっ! ボコボコにして、二度と自分の前に立てないようにしてやるッスよ!」

 〜次期挑戦者を巡り交錯するそれぞれの想い〜

・CoSQ前哨戦
2.新潟 ○柳生、獅子堂、杉浦 vs 富沢、クライ、カンナ×
6.石川 ×獅子堂、杉浦、柳生 vs カンナ、レッド、クライ○

8.奈良
『Crystal of Snow Queen』タイトルマッチ
 『CoSQ』柳生美冬 vs カンナ神威」

 テクニック勝負に誘うカンナだが、柳生誘いに乗らずパワー殺法で攻めると、
 早々と雷神蹴をカンナに叩き込む。
 追撃を狙った柳生にカンナも必殺・黒龍脚をカウンターでぶちこむと起き上がった柳生にソバット。
 蹴りの応酬となったがこれは柳生が制す。
 トドメと狙った介錯・斬はカウント2.8で肩を上げたカンナだが、
 すかさず柳生が足刀を叩き込みカンナをKOした。

 ○柳生 vs カンナ× 12分27秒 足刀→片エビ固め

 〜柳生美冬、『Crystal of Snow Queen』2度目の防衛成功〜

勝ち名乗りを受ける柳生。富沢の肩を借り引き上げるカンナ。
入れ替わりで、真田と越後がリング下に現れた。
柳生のセコンドについていた獅子堂が、真田と睨み合う。
柳生がマイクを取る。
柳生「次の挑戦者は、そなたら三人の総当たりで決めるが良い。
 仮に勝ち星が同数となるならば、これまでの通算挑戦回数が少ない者を優先する。それで良いな」

 頷く3人。下剋上の二人が引き上げていく。
 柳生の傍らで闘志を燃やす獅子堂だが、しかし続く柳生の言葉に、目を丸くした。
柳生「そして今日をもって、我ら修羅道は解散する」
 突然の宣言に騒然とする場内。獅子堂が柳生に詰め寄る。
獅子堂「そんなっ。どうしてですか、美冬さんっ」
柳生「れな。そなたは確か、こう言っていたな。
 十六夜殿に守られていた自分から決別する為に、獅子拳完成の為に私と共に修羅の道を進むと。
 だが、美幸の言葉を借りる訳ではないが、このまま私の後ろに居続けて獅子拳は完成するのか?」
獅子堂「そ、それは……」

黙り込む獅子堂。
柳生「そなたももう若手ではない。経験も、実力もだ。
 己一人の力で、頂点に立て。それが、修羅の道だ。
 そして私がそれを阻み頂を守り続けるのもまた、修羅の道だろう」

しばし俯いて思案していた獅子堂が、顔を上げて口を開く。
獅子堂「……わかりました。今まで、ありがとうございましたっ。
 そして、次のシリーズで挑戦権を勝ち取り、私は柳生美冬、貴方を越え、獅子拳を完成させますっ!」
柳生「うむ。私の前に挑戦者として現れるが良い。千尋の谷を這い上がってな。
 さて、美月」

柳生が獅子堂と同じく自身のセコンドについていた杉浦を見る。
杉浦はリングに上がると珍しくマイクを取った。
杉浦「そろそろこういう事になると予想はしていました。
 それに、私は正式に修羅道のメンバーと言う訳ではありませんでしたから」
柳生「では、異論は無いという事だな」
杉浦「はい。これからは私も私なりのやり方で、頂点を目指すとします」

 〜こうして、獅子堂と真田の遺恨という小さな出来事がきっかけに、
  一つのユニットの終焉という大きなうねりが発生したのだった〜

〜興行結果〜
1.東京・後楽園 ☆2100/2000
 ○杉浦 vs 白石×
 ○金井 vs エレン×
 ○十六夜、ハン vs レッド、クライ×
 ○カンナ vs リナ×
 ×富沢 vs マリー○
 ○柳生、獅子堂 vs 真田、越後×
2.新潟 ☆4725/4500
 ×金井 vs マリー○
 ○白石、越後 vs エレン、レッド×
 ×リナ、真田 vs 十六夜、ハン○
 ○柳生、獅子堂、杉浦 vs 富沢、クライ、カンナ×
3.長野 ☆4200/4000
 ×金井、白石 vs レッド、富沢○
 ×エレン vs マリー○
 ○十六夜、ハン vs カンナ、クライ×
 ○杉浦、獅子堂、柳生 vs リナ、越後、真田×
4.山梨 ☆4200/4000
 ×白石 vs エレン○
 ○カンナ、レッド vs リナ、金井×
 ×真田、越後 vs 富沢、クライ○
 ×杉浦、獅子堂、柳生 vs マリー、ハン、十六夜○
5.富山 ☆4725/4500
 ×白石、金井 vs エレン、マリー○
 ×杉浦 vs レッド○
 ○真田、越後、リナ vs カンナ、クライ、富沢×
 ×柳生、獅子堂 vs ハン、十六夜○
6.石川 ☆4725/4500
 ○富沢 vs 白石×
 ×金井、リナ、越後 vs ハン、マリー、十六夜○
 ○真田 vs エレン×
 ×獅子堂、杉浦、柳生 vs カンナ、レッド、クライ○
7.福井 ☆3675/3500
 ×白石、金井 vs レッド、富沢○
 ×マリー vs エレン○
 ○ハン、十六夜 vs クライ、カンナ×
 ×杉浦、獅子堂、柳生 vs リナ、真田、越後○
8.奈良 ☆4200/4000
 ○越後、ノエル vs マリー、エレン×
 ○金井 vs レッド×
 ×杉浦、獅子堂 vs リナ、真田○
 ○十六夜、ハン vs クライ、富沢×
  タイトルマッチ
 ○柳生 vs 獅子堂×

 総支出 433AP 札止め8

まさか下剋上より先に修羅道が解散するとはな。
「これからさらに大きな変化が訪れるかもしれませんね」
そうだな。だがまずは、来月の次期CoSQ決定戦か。

☆成長
真田1 越後1 柳生1 富沢1 カンナ1 ノエル3
獅子堂 ヘッドバット2→3
金井 1up、どさんこドライバー8→9
杉浦 1up、掌底3

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「5月」
 行動順:1 3,909AP

☆イベント
 CD発売:獅子堂〜かなりの売れ行き(150AP)

獅子堂くんのデビューシングルはなかなかの売れ行きだったぞ。
獅子堂「一緒に封入した獅子拳弟子入り申し込みチケットの方は集まってきてますか〜」
えっ、ああ、いや、それはまあ、アレだ。
獅子堂「うう〜……だから獅子拳のテーマソングにしようって言ったのに〜……」
いや、そう言う問題じゃないと思うんだが。

 〜空港にて〜

越後「それじゃあ、元気でな」
リナ「ええ。色々楽しかったわ。
 こっちじゃあんまり結果は残せなかったけど、ゲコクジョーってのはアタシにあってるかもね。
 あっちに帰ったら、アタシもトップを狙いにいこうかな」
真田「そうッスよ。その意気ッス」
リナ「それじゃ、アタシはこの辺で……」
???「ヘイ、リナ!」
リナ「ん? 誰よこのアタシに馴れ馴れしい……あっ、USAじゃない。なんで日本に?」
USA「ミーは先月からフリーになったのヨ。
 そうしたら今月、ジャパンの団体に誘われてネ」
リナ「へえ。入れ替わりになっちゃったのは残念ね。
 それじゃ、アタシはもう行くわ。バーイ」
金井「バイバーイ」

USA「ところでガールズ、スノーガールプロレスリングって、知ってマスカ?」
真田「すのーがーる?? 聞いたことないッスねぇ」
越後「いや、待てよ……まさか、ウチの事か?」
金井「え〜と。ゆきんこで、スノーガール?」
越後「そう言えばウチの略称、SGPWだったな」
USA「オーウ、ミーはラッキーね。一緒に連れて行ってクダサーイ」
白石「…………」
USA「オウ? リトルガール、どうかしましたか?」
白石「……えい」
 ふにゅ。
越後「ああっ、白石、お前またっ。す、すまないっ」
USA「オウ。ジャパニーズヤマトナデシコはおしとやかと聞いてマシタけど、積極的なガールもいるのネー」
金井「全然嫌がってないね〜」
真田「まあ、そりゃあんだけ立派なモノを持ってれば、気にならないかもしれないッスねえ」
白石「……♪」

○提携終了:ダイナマイト・リナ

USA「ヘイ、ボス! これからヨロシクネ!」
フリーで契約したUSAくんだ。
「お早い到着でしたね。連絡を下されば迎えを用意しましたのに」
USA「プリティガールたちに案内してもらったからオールOKネ」

○提携:ミスUSAマスク

 〜

☆ニュース
 完治:カンナ

カンナくんも長引かずに良かったな。
カンナ「ええ。ケガさえしていなければCoSQは私のモノだったんですがね。
 アバラと腰と膝と肘と突き指と深爪がヤマいって散々でしたよ。ククク」

重症すぎるだろ。なんかケガじゃないのも混ざってるし。

☆イベント
 始球式:十六夜 +30AP

今年は十六夜くんが始球式か。
十六夜「バッターに当てないように気をつけるわ」
ああ、それだけは本当に気をつけてくれよ。
それが元でダメになった大選手も過去に実際居たからな。
十六夜「そんなに真剣に念押しされるとは思わなかったわね……」

○来日:EWA〜ハン、クライ、ヘレン

○設備拡張:移動車両レベル4

よし、これでバスは最高級のモノになったぞ。
これなら14時間乗っても快適だな。ワハハハ。
「お願いだから過信せずに、サービスエリアで休憩を挟んでください……」

○サイン会:柳生、杉浦、白石(埼玉)

○特訓:越後〜失敗、金井〜成功

○5月行動まとめ
CD発売:獅子堂〜かなりの売れ行き(150AP)
提携終了:ダイナマイト・リナ
提携:ミスUSAマスク
完治:カンナ
始球式:十六夜 +30AP
来日:EWA〜ハン、クライ、ヘレン
設備拡張:移動車両レベル4
サイン会:柳生、杉浦、白石(埼玉)
特訓:越後〜失敗、金井〜成功

○他団体
2.新女:スカウト入団〜カラミティ十六夜、グッズショップ〜奈良
3.WARS:移籍〜メロディ小鳩(フリー)
4.東女
5.太平洋:スカウト入団〜榎本綾、ジムレベル2

 〜他団体の興行〜

2.新女 655AP
2day NJWPタッグ
 ×来島、祐希子 vs ルミー、クルス○ ※ベルト奪取
3day アジアタッグ
 ×祐希子、来島 vs クルス、ルミー○ ※ベルト奪取
4day IWWFタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※初防衛
5day IWWFヘビー
 ○クルス vs 市ヶ谷× ※初防衛

3.WARS 412AP
1day WAR無差別
 ○南 vs ジャネット× ※ベルト戴冠
2day GWAタッグ
 ×ロゼ、ジャネット vs 鏡、龍子○ ※ベルト奪取
3day AACタッグ
 ×カラス、ジョーカー vs 鏡、龍子○ ※ベルト奪取
4day AACヘビー
 ○龍子 vs 南× ※初防衛
5day GWA選手権
 ×ロゼ vs 龍子○ ※ベルト奪取

4.東女 353AP
2day NJWPヘビー
 ○キャシー vs 内田× ※防衛2回目
3day TWPジュニア
 ○ソニック vs 小川× ※防衛31回目
4day AACジュニア
 ○ソニック vs 小川× ※防衛23回目
5day TWWA無差別
 ○ジェーン vs キャシー× ※初防衛

5.太平洋 170AP
4day PWPWヘビー
 ○斉藤 vs 北条× ※防衛3回目

あわよくばタッグ三冠を、と狙ったゴールデンペアが、完全に砕け散ったな。
「市ヶ谷選手も退けましたし、クルス選手は恐ろしい強さですね。
 逆にWARSは海外団体のベルトを全て総取りです」

マッチメイク担当が、己が良く見えているという事なんだろう。
東女と太平洋は、上手く世代交代が進んでいるようだ。

 〜興行〜

なあキリコくん。今年度は少し、サーキットを整理しようと思うんだ。
「5月にそんな事を言い出すなんて、中途半端ですね」
まあそう言わないでくれ。先月はバタバタしていたからな。
最近はタイトルマッチもあり、なかなか均等に各地を回れていないのが現状だ。
「所属選手が増えてご当地巡業の数も増えましたしね」
ああ。そこで、これまで3ヶ月周期での巡業スタイルを取ってきたが、これを4ヶ月周期に切り換えたいと思う。
で、年間スケジュールはこんな感じだ。

1月 北海道・北関東シリーズ
2月 甲信越シリーズ
3月 東北シリーズ ☆雪解けタッグ
4月 秋田興行
5月 北海道・北関東シリーズ
6月 甲信越シリーズ
7月 東北シリーズ
8月 秋田興行 ☆Kanto-1
9月 北海道・北関東シリーズ
10月 バカンス
11月 東北シリーズ ☆かまくらタッグ
12月 秋田興行 ☆なまはげトーナメント

甲信越〜福井、石川、富山、新潟、長野、山梨
東北〜青森、岩手、山形、宮城、福島
北海道・北関東〜西北海道、東北海道、群馬、栃木、茨城

「北関東での巡業を復活させるのですね」
うむ。4ヶ月周期なら入れた方がしっくり来るかと思ってね。
北海道の後に北関東という移動の大変さに関しては選手には申し訳ないがな。
それと、秋田興行以外の巡業に関しては、後楽園プラザを皮切りにしようと思う。
「社長はプラザがお好きですね」
まあ最近は特に馴染みがあるからね。
後はそれぞれ、選手の地元を回っていくような感じで良いだろう。
「確かにかなりスッキリしますね。
 ただ、今月来月は興行間隔の問題で客足が鈍るかもしれませんが」

それに関しては、仕方ないだろう。痛みを伴う改革というヤツだ。
「はあ……(言う事は立派なのよね)」

『北海道・北関東シリーズ&大分、徳島興行』

○今シリーズ参戦レスラー
PCW:十六夜、ハン
下剋上:越後、真田、金井
シャドウウルブス:カンナ、富沢、レッド、クライ
無所属:柳生、獅子堂、杉浦、白石、ヘレン、マリー、USA

1.東京・後楽園
第1試合 ×杉浦、マリー vs 白石、獅子堂○
第2試合 ○富沢 vs USA×
第3試合 ○ハン、十六夜 vs 柳生、ヘレン×
第4試合 ○越後、真田、金井 vs レッド、カンナ、クライ×

2.大分
第1試合 ×杉浦、ヘレン vs 白石、真田○
第2試合 ×富沢、レッド vs USA、獅子堂○
第3試合 ×カンナ、クライ vs マリー、柳生○
第4試合 ○ハン、十六夜 vs 越後、金井×

3.徳島
第1試合 ○柳生、白石 vs USA、マリー
第2試合 ×金井 vs レッド○
第3試合 ○真田、越後 vs 獅子堂、杉浦×
第4試合 ×富沢、カンナ、クライ vs ヘレン、十六夜、ハン○

4.茨城
第1試合 ×白石 vs USA○
第2試合 ○獅子堂、ヘレン、富沢 vs 杉浦、柳生、金井×
第3試合 ○マリー、ハン、十六夜 vs レッド、カンナ、クライ×

第4試合 メインイベント
 CoSQ次期挑戦者選考試合・第1戦
 「越後しのぶ vs 真田美幸」

 序盤からバチバチのぶつかり合いとなったが、
 越後が真田のJネックブリーカーを切り返してから畳み掛けペースを握る。
 ナックルパートで真田の額をかち割ると、維新ツイスターでマットに突き刺し、
 間髪いれずにサムライパワーボム。
 勝利を確信し両拳を突き上げる越後だが、真田これをカウント2.9でクリア。驚愕する越後。
 ここから真田が怒涛の反撃。真田大車輪でブン回すと、一突蹴りで越後のどてっ腹をえぐり、
 ナックルパートの雨あられ。これで越後も大流血。
 しかし越後、額を突き出しこれを正面から耐え切ると、お返しの真・サムライスライサー一閃。
 マットにうつ伏せに倒れこんだ真田を押さえ込み、3カウントを奪った。

 ○越後 vs 真田× 35分35秒 真・サムライスライサー→片エビ固め

5.栃木
第1試合 ×杉浦 vs ヘレン○
第2試合 ○ハン、十六夜、USA vs 柳生、カンナ、マリー×
第3試合 ×真田、金井、白石 vs クライ、レッド、富沢○

第4試合 メインイベント
 CoSQ次期挑戦者選考試合・第2戦
 「越後しのぶ vs 獅子堂レナ」

 ゴング直後から飛ばした越後、獅子堂をランニングヒップバットで蹴散らし勝利をアピール。
 しかし獅子堂もスピードを軸に体勢を立て直し、獅子双掌覇で反撃。
 その後も一進一退の攻防。獅子堂が場外でフェイスクラッシャーを決めれば、
 越後はナックルパートの連打で額を叩き割る。
 そして試合終盤。獅子堂ダブルアームスープレックスからカバーに入るが越後カウント2.8で跳ね返し、
 獅子堂を捕まえパイルドライバーを見舞うが、獅子堂カウント2.9で渾身のクリア。
 初のベルト挑戦に向け負けられない獅子堂、ポストに上って宙を飛び、
 獅子王爆炎撃で越後を打ちのめすと、すぐさま押さえ込む。
 越後これは返せず、獅子堂久々に越後からシングル戦勝利、ベルト挑戦を手繰り寄せた。

 ×越後 vs 獅子堂○ 27分35秒 獅子王爆炎撃→片エビ固め

 獅子堂「ウオオォォーーーッ!」
 渾身の勝利に咆哮を上げる獅子堂。
 越後は痛む頭を押さえながらその姿を睨みつけていた。

6.群馬
第1試合 ×越後、金井、白石 vs 柳生、USA、マリー○
第2試合 ×杉浦 vs レッド○
第3試合 ○ヘレン、ハン、十六夜 vs カンナ、富沢、クライ×

第4試合 メインイベント
 CoSQ次期挑戦者選考試合・第3戦
 「真田美幸 vs 獅子堂レナ」

 遺恨深まる両者の一戦。
 いきなり獅子双掌覇を叩き込み、ソバットを連続で真田のどてっ腹に叩き込む獅子堂。
 だが真田、獅子堂を場外に放り投げると、エプロンを走っての火の玉ケンカキックをぶちかまし、
 獅子堂は大量のパイプ椅子と共に鉄柵まで吹っ飛ばされる。
 これで流れが変わり、真田獅子堂をリングに戻してなおも猛攻。
 バサラバスターでマットに叩きつけると獅子堂をコーナーポストに押し上げ、
 甲斐の虎で投げ捨てて真っ逆さまに叩き落す。
 これで決まりかと思われたが、しかし獅子堂、咆哮を上げカウント2.9でクリア。
 真田トドメを刺しにロープへ走り、火の玉ケンカキックを狙うが、
 立ち上がった獅子堂がカウンターで必殺・獅子双掌覇。
 強烈な一撃にぶっ倒れる真田。目の焦点が定まらず。
 獅子堂、真田を引きずり起こすと強烈な張り手を一発。
 そしてロープに走りトドメを狙うが、しかしこの張り手で意識を取り戻した真田、
 獅子堂の一撃をかわして組み付くと気合と共に抱え上げ、風林火山。
 垂直にマットに突き刺さった獅子堂を真田全力で押さえ込み、3カウントを奪った。

 ○真田 vs 獅子堂× 19分8秒 風林火山

 ※三者1勝1敗で並ぶも、最もタイトル挑戦回数の少ない獅子堂レナが次期挑戦者に決定。

 栃木大会で挑戦権は確保していたものの、
 下剋上に連勝して完全に権利を手中に収めたかった獅子堂に笑顔はない。
 対する真田も、遺恨相手の獅子堂に勝利したものの、挑戦権を逃しては笑顔なく。
 両者試合後も睨み合う中、柳生が登場。
 柳生「れな、約束通り、来月お主の挑戦を受けよう。全力で私の首を獲りに来るが良い」
 獅子堂「はいっ! 必ずやその首、いただきます。百獣の王の名に賭けて!」

7.東北海道
第1試合 ○獅子堂、ノエル vs レッド、USA×
第2試合 ○十六夜、ハン、マリー vs 杉浦、ヘレン、柳生×
第3試合 ○金井、真田、越後 vs 富沢、クライ、カンナ×

8.西北海道
第1試合 ○獅子堂、USA vs 杉浦、ヘレン×

第2試合
「キューティー金井、ノエル白石 vs レッドフェンリル、カンナ神威」

 これがゆきプロでの最後の試合となるレッド、
 シャドウウルブスを結成した盟友・カンナとタッグを組んでのラストマッチ。

 いきなりレッドをカクテルライトスープレックスで投げ飛ばした金井。
 白石をフォローしながら良い動きを見せるが、しかし徐々に疲れが見え始めるとシャドウウルブスのペースに。
 カンナの黒龍脚で金井が吹っ飛ばされると、代わってリングインした白石はレッドにパワー負け。
 再び金井にスイッチも、カンナに暗き光で捕らえられ、なんとかロープを掴んで脱出するも
 掴んだ腕を蹴り上げられてロープから手が外れ、
 カンナはすかさず金井の両腕を掴みSダークネスバスター炸裂。
 金井、なんとか白石にスイッチするも大ダメージに場外転落し身動き取れず。
 後をレッドに託すカンナ。白石も意地の必殺アルゼンチンバックブリーカーを決めるも
 レッド強引にふりほどき、最後は強烈なギロチンドロップで息の根を止めた。

 ×白石、金井 vs カンナ、レッド○ 19分00秒 ギロチンドロップ→体固め

 カンナ「なかなか楽しかったですよ、ウルブスでの行動は」
 レッド「カンナ。私は掟に従い森に帰るが、後の事は頼んだぞ。
  いつの日か新しいフェンリルをお前の元に送ると約束しよう」
 カンナ「それは楽しみですねえ。ククク……」

第3試合 ○柳生、マリー vs 越後、真田×

第4試合 メインイベント
「十六夜美響、ナターシャ・ハン組 vs 富沢レイ、ドリュー・クライ組」

 序盤はPCWの苛烈な攻めに完全に圧倒されていたシャドウウルブス。
 しかし富沢にカウンターで強烈なロンギヌスをぶちこまれたハンは動きが鈍り、
 クライは十六夜を蹴りまくって勝機を窺う。
 しかし十六夜、強烈なスクラップバスターでクライを打ちのめすと、
 富沢を引っ張り出して強烈なカラミティボム。
 これはカウント2.8で返した富沢だが、十六夜、富沢を赤コーナーに引きずっていき、
 ハンとハイジャックパイルドライバーの体勢に。
 なんとかカットに向かったクライだが、
 しかしここでシャドウウルブスのセコンドについていたカンナがいきなりエプロンに上がり、
 クライの顔面に黒龍脚をぶちこみ、リング下に蹴落とす。
 その隙に富沢は頭からマットに突き刺され、3カウントを奪われた。

 ○十六夜、ハン vs クライ、富沢× 45分03秒 Wパイルドライバー→片エビ固め

 大熱戦の意外な結末に、騒然とする場内。
 富沢は痛む頭を振りながら、マイクを手にカンナを問い詰める。
 富沢「ちょっとカンナ! アンタいったい、どういうつもりよ! 私たち、仲間でしょっ」
 カンナ「ええ。そうでしたね。……先ほどまでは、ですが」
 富沢「なんですって!?」
 カンナ「実は、十六夜さんに誘いを受けましてね。
  ヒールとして、全てを叩き潰すくらいに暴れてみないか、と。
  私ももう狼ごっこは飽きてしまいましてねえ。
  それで、レッドも森に帰るという事だし、ちょうど良いタイミングかなと思ったんですよ」
 富沢「ちょっと、待ちなさいよっ。アンタ、自分で作ったウルブスを放り出すってわけ?」
 カンナ「だから、義理は果たしましたよ。レッドの最後の試合である、第2試合でね。
  後は私の自由にさせてもらいます。ウルブスは富沢さん、貴方にプレゼントします」
 富沢「ふざけないでよっ」

 気色ばむ富沢を制し、クライが前に出る。
 クライ「お前が何を考えてようが、私には関係ない。
  だがな。ハンの味方は私の敵なんだよっ!」

 体勢を低くしたクライが猛ダッシュ、カンナの顔面目掛けてハイキックを叩き込む。
 しかしカンナはこれをわずかに上体を反らしてかわすと、
 傍らでコーナーにもたれていたハンとアイコンタクト、
 同時にクライの足を狩り、左右の足をそれぞれアキレス腱固めに捕らえる。
 クライ「ぐああっ!」
 両足を同時に極められ、呻くクライ。
 救出にいこうとした富沢だが、一歩前に出た十六夜に阻まれて動けない。
 絶望的な空気が漂う中、しかしクライの救出に入ったのは意外な人物だった。
 その人物は花道を駆け抜けると、カンナとハンにストンピングを見舞って技を解き、
 そしてハンのバックに回ると腰をホールドし、一気に反り投げた。
 マリー「せいっ!」
 ハン「あぐっ!」

 不意を突かれ頭からマットに叩きつけられて、ハンが呻く。
 ハンをバックドロップで投げたのは、なんと先月から参戦してるマリー・ネルソンだった。
 カンナ「貴方、いったい何のようです? 部外者は引っ込んでいて欲しいんですがね」
 カンナに見据えられながらも、マリーは一歩も引かず毅然とした表情で言い放つ。
 マリー「そうはいかないわ。私はいかなる非道な行いも許さない。
  それが私の、ノブレス・オブリージュ!」
 敢然と言い放つマリー。思わぬ展開に沸きあがる場内。
 カンナ「……まあいいでしょう。挨拶はもう済みましたし、私たちは帰るとしましょうか」
 十六夜「そうね。レイ。これでアナタが私たちPCWを狙う理由が、もう一つ増えたわね。
  楽しみにしているわ。アナタが私たちに挑み、そして砕けるのをね。ウフフフ……」
 悠然と引き上げていくPCWを、富沢はジッと睨みつける。
 その姿が見えなくなったところで、富沢はマリーに尋ねた。
 富沢「あなたは私達に協力してくれるの?」
 マリー「私は非道な行いが許せなかったからやって来ただけ。悪に加担するつもりはない。
  今のままの貴方に、協力するつもりはないわ」
 きっぱりと言い放つマリー。そして、両足をほぐして立ち上がったクライが、富沢に背中を向ける。
 クライ「私の狙いはハンだけだ。今までは利害が一致したから協力していただけ。
  レッドが帰り、ヤツが抜けた。これ以上お前と組む理由もないな」
 クライはそう告げると、一人リングを引き上げていく。
 富沢「そんな……私……」
 バラバラになったウルブス。富沢は一人、呆然と立ち尽くす。
 マリー「レイ、と言ったわね。貴方も、自分の使命を見つめ直す時が来たんじゃないかしら」
 富沢「私の、使命……」
 マリー「もしそれが、私のノブレス・オブリージュと重なる部分があるのなら。
  その時は、共に歩む事もあるかもしれないわね。それでは、御機嫌よう」

 マリーは優雅に一礼し、マットを降りる。
 富沢「私……」
 富沢はマリーの真っ直ぐな背中を、呆然と見送った。

 ※カンナ、PCWに加入。
  シャドウウルブス、消滅。

〜興行結果〜
1.東京・後楽園 1714/2000
2.大分 ☆4725/4500
3.徳島 ☆3675/3500
4.茨城 ☆3675/3500
5.栃木 ☆3150/3500
6.群馬 ☆3675/3500
7.東北海道 ☆4200/4000
8.菱北海道 ☆4200/4000

 総支出 368AP 札止め7

修羅道に続きウルブスもか……。
「カンナさんの行動は意外でしたね」
明確な理由がない所もまた、カンナくんらしいとも言えるが。さて、どうなるかな。
「興行的には、後楽園プラザ以外は札止めでした」
ちょっと今月のプラザは話題性も弱かったからな。
毎月のつもりでいたが、プラザ興行は甲信越シリーズでは外して、
2ヶ月周期にした方が良いかもしれないな。

☆成長
真田2 獅子堂3 越後1 柳生2 富沢1 カンナー1 白石4
金井 1up、ムーンスパイラルアタック8→9
杉浦 2up、風車式バックブリーカー(シュミット式Bブリーカー3)

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「6月」
 行動順:3 2,194AP→AP

☆アクシデント
 入院:カンナ
お、おいカンナくんっ! 先月言っていたケガの事は、本当だったのか!?
カンナ「ああ社長。お見舞いにきてくれたんですか。どうもすみませんね。クク、くひっ!」
こ、こら。笑うと骨に響くだろ。安静にしていなきゃダメじゃないか。
……ま、まさか、キミの離脱でウルブスが手薄になる事を考えての先月の行動だったのか?
カンナ「何の話です? 私はただ、面白そうな方につくだけですよ。
 ヒ〜ヒッ、ひーっ! イテテッ、イテテテテテテ」

だから笑うんじゃないと言うのに。

○提携終了:レッドフェンリル

レッドくんの帰国でシャドウウルブスも解散か。
いつの間にかユニットも2つだけになってしまったな。

☆ニュース
 ファンクラブ結成:柳生(2)

柳生くんのファンクラブが増えたぞ。
というか、まだ2個目だったのか。
ようやくチャンピオンとして浸透してきたということかな。

☆イベント
 CDレコーディング:金井

○提携:ウェイン・ミラー

昨年からEWA所属でウチに上がっていたミラーくんが、
フリーになってウチと専属契約を結ぶ事になったぞ。

○サイン会:大阪〜獅子堂・人気B、杉浦、白石

今月は初の大阪進出を果たそうと思う。
という事で、前もってサイン会を開いて宣伝だ。

○6月行動まとめ
入院:カンナ
提携終了:レッドフェンリル
ファンクラブ結成:柳生(2)
CDレコーディング:金井
提携:ウェイン・ミラー
来日:EWA〜ハン、クライ、アンナ
特訓:真田〜成功、白石〜成功

○他団体
1.太平洋:新人スカウト〜大空みぎり、参戦依頼〜ライラ神威
2.東女
4.新女:宿舎レベル5
5.WARS

 〜他団体の興行〜

1.太平洋 189AP
4day PWPWヘビー
 ×斉藤 vs 氷室○ ※ベルト奪取

2.東女 380AP
2day AACジュニア
 ○ソニック vs ノティア× ※防衛24回目
3day NJWPヘビー
 ○キャシー vs 神楽× ※防衛4回目
4day TWWA無差別
 ○ジェーン vs キャシー× ※防衛2回目
5day TWWAタッグ
 ○ジェーン、キャシー vs ソニック、神楽× ※初防衛

4.新女 536AP
2day TWWAジュニア
 ○千秋 vs メイファ× ※防衛7回目
3day NJWPタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※初防衛
4day IWWFヘビー
 ○クルス vs 祐希子× ※防衛2回目
5day アジアタッグ
 ○ルミー、クルス vs 祐希子、来島× ※初防衛

5.WARS 284AP
2day AACヘビー
 ×龍子 vs 鏡○ ※ベルト奪取
3day GWAタッグ
 ○龍子、鏡 vs ジャネット、ロゼ× ※初防衛
4day AACタッグ
 ×鏡、龍子 vs ジャネット、ロゼ○ ※ベルト奪取
5day GWAジュニア
 ○菊池 vs 真鍋×
6day GWA選手権
 ○龍子 vs ジャネット× ※初防衛

 〜興行〜

○今シリーズ参戦レスラー
PCW:十六夜、ハン
下剋上:越後、真田、金井
無所属:柳生、獅子堂、富沢、杉浦、白石、クライ、マリー、ミラー、アンナ、USA、ミスティア

『甲信越シリーズ』

1.大阪
 ○杉浦 vs アンナ×
 ×白石、金井 vs ミスティア、USA
 ○ハン、十六夜 vs 越後、真田×
 ×柳生、富沢、マリー vs ミラー、クライ、獅子堂○
2.大阪
 ○白石 vs ミスティア×
 ○富沢、越後 vs ミラー、クライ×
 ×USA、獅子堂 vs 金井、真田○
 ○ハン、十六夜、アンナ vs マリー、杉浦、柳生×
3.石川
 ×白石、マリー vs アンナ、ミラー○
 ○USA vs ミスティア×
 ○ハン、十六夜 vs クライ、獅子堂×
 ○杉浦、富沢、柳生 vs 金井、越後、真田×
4.富山
 ○金井 vs ミスティア×
 ×白石、USA vs マリー、富沢○
 ×アンナ、柳生 vs 真田、越後○
 ○ミラー、ハン、十六夜 vs 杉浦、獅子堂、クライ×
5.新潟
 ×杉浦 vs マリー○
 ×白石、アンナ vs 富沢、ミスティア○
 ○十六夜、ハン、USA vs 金井、越後、真田×
 ×柳生、ミラー vs クライ、獅子堂○
6.長野
 ×白石 vs USA○
 ○マリー、ミラー vs ミスティア、アンナ×
 ○十六夜、ハン vs 柳生、クライ×
 ○金井、真田、越後 vs 杉浦、獅子堂、富沢×
7.山梨
 ×白石 vs マリー○
 ○越後、真田、金井 vs USA、アンナ、ミスティア×
 ○ハン、十六夜 vs クライ、富沢×
 ○柳生、ミラー vs 獅子堂、杉浦×
8.埼玉
第1試合 ×杉浦 vs ミラー○
第2試合 ×USA、マリー、白石 vs クライ、アンナ、ミスティア○
第3試合 ○ハン、十六夜 vs 真田、金井×

第4試合 セミファイナル
 「越後しのぶ vs 富沢レイ」

 越後の発案で組まれたこのシングルマッチ。
 どこか浮かない顔をした今シリーズの富沢。
 青コーナーで体をほぐしながらも、越後を睨みつける事もなく、闘志が感じられない。
 越後はマイクを取ると、富沢に向けて怒鳴る。
 越後「オイ富沢っ! なんだそのしょぼくれた顔は。それがこれから先輩を食ってやろうってヤツの顔か?
  戦わなくてもわかるよ。今日のお前に私が負けることは、100%ありえないってな!」
 越後のマイクに、富沢は歯噛みするも言葉を返せない。
 越後「そんなにカンナに捨てられたのがショックか。
  昨年十六夜にPCW失格を言い渡されて、ヤツを見返す為にお前はウルブスに入ったんじゃないのか?
  それなのに、なんだその顔は。飼い主に捨てられた犬みたいな顔をして。
  お前は狼じゃなくて犬になる為にカンナに擦り寄ったのか?」
 富沢「違うわよっ! 私はっ」
  顔を上げ、越後を睨みつけ言い返そうとする富沢。だが、言葉が喉に引っ掛かって出てこない。
 越後「私は、なんだ? お前は犬なのか。違うのか。どっちなんだ。
  はっきり言ってみろっ!」
 バチーンッ!
 越後の放った強烈な張り手が、富沢の横っ面を張り飛ばす。
 そして、富沢の中の何かが弾けた。
 富沢「私はっ、犬じゃないーーーっ!!」
 富沢の右手が反射的に動く。そして、越後の横っ面を強烈に張り返した。
 バッチィーンッ!
 真っ赤になる越後の左頬。その口端に一瞬ニヤリと笑みが浮かぶ。
 越後「やったな、このクソガキがーっ!」
 富沢「舐めんじゃないわよーっ!」
 二人はお互いに首根っこを掴むと、ガンガンとエルボーを打ち合い始めた。
 レフェリーが慌てて試合開始のゴングを要請する。

  〜

 エルボーの打ち合いから始まったこの試合。
 越後が強烈な逆水平チョップで富沢の動きを止めると、ランニングヒップバットで富沢をぶっ飛ばす。
 ダウンした富沢だがすぐさま起き上がり、お返しとばかりに越後の胸板にロンギヌスを叩き込む。
 ローキックの連打で越後の足を攻める富沢だが、越後サッカーボールキック一発で富沢をひっくり返す。
 引きずり起こしてパイルドライバーで脳天を打ちつけたが、
 しかし富沢気合と共に立ち上がり、再びロンギヌスをぶち込むと、
 くず折れた越後の足を取り、渾身のアンクルホールド。
 これは越後、たまらずロープエスケープ。
 そのまま場外戦を仕掛けた富沢だが、
 逆にコンクリートにブレーンバスターで投げ返され、サッカーボールキックで一撃。
 越後、富沢をリングに引き戻すと、フィニッシュアピール。
 維新ツイスターを狙うが、富沢うまく丸め込んで逃れると、
 維新ドライバーもリバースで返し、すぐさま再びアンクルホールドで越後の足を極めに行く。
 だが越後、これを逃れると改めて富沢を引っこ抜き、
 旋回して維新ツイスターでマットに突き刺しカバーに行くが、しかし富沢カウント2.9でクリア。
 しかし最後は越後が富沢を元祖ジャーマンスープレックスで引っこ抜き、3カウントを奪った。

 ○越後 vs 富沢× 17分29秒 元祖ジャーマンスープレックス

  〜

 大の字になって天を仰ぐ富沢。越後はマイクを取ると、富沢に話し掛ける。
 越後「お前、やれば出来るじゃないか。
  ま、あずみさんが目を掛けてたんだ。このくらい出来て当然なんだけどな」
 言い残してリングを去ろうとする越後を、富沢が呼び止める。
 富沢「しのぶ先輩っ。私とっ……」
 だが越後が、富沢が口にするより早く首を振った。
 越後「私にはまだけじめをつける必要がある事が残ってる。
  お前が何を言おうとしたのかはわからないが、話はそれが片付いてから聞く事にする」
 越後はそう言い残すと、振り返らずにリングを後にした。

 富沢もリングを後にしようとしたその時、マリーがリングに現れ、マイクを取った。
 マリー「今の試合、見せてもらったわ。先月までの貴方とは、全然違った。
  貴方に興味が湧いてきたわ。次のシリーズで、私と手合わせ願えないかしら」
 突然の申し出であったが、しかし富沢は頷いてマリーを見据えた。
 富沢「いいわよ。やってやるわ」
 マリー「ありがとう。楽しみにしているわ」
 マリーは笑みを浮かべ、リングを下りる。
 富沢もまた、力強い足取りで通路を引き上げていく。
 その顔は、この日の試合前とは別人のようであった。


 〜

第5試合 メインイベント
『Crystal of Snow Queen』タイトルマッチ
 『CoSQ』柳生美冬 vs 獅子堂レナ」

 前哨戦タッグは1勝2敗と獅子堂の勝ち越し。
 しかも獅子堂は2試合とも柳生から直接3カウントを奪っている。

 柳生がグラウンド主体に獅子堂のスタミナを削っていけば、
 獅子堂はスピードを軸に柳生を撹乱する。
 中盤、柳生の背骨折りの連発に悶絶する獅子堂。
 流れを変えるべく獅子双掌覇を叩き込むが、しかし柳生コレを踏ん張って堪えると、
 獅子堂を投げ捨てパワーボムでマットに叩きつけ、起き上がりにすかさず風刃連脚。
 カバーにいくが、しかし獅子堂カウント2.9でクリア。
 だが柳生、すぐさま獅子堂を卍固めに捕らえる。
 リング中央でガッチリ決まったこの一撃に、獅子堂万事休すかと思われたが、
 驚異的な粘りでロープへにじり寄り、とうとうロープエスケープ。
 さすがに驚きの表情を見せた柳生に、獅子堂気力を振り絞って立ち上がり、再び獅子双掌覇。
 ダウンした柳生に紅蓮の矢を見舞うが、しかし柳生これをかわすと、
 すかさず奥義・迅雷閃を狙うが獅子堂もこれを寸での所で脇固めで切り返す。
 獅子王爆炎撃を狙いポストに上った獅子堂だが、柳生跳ね起きてポスト上の獅子堂を捕らえ、
 雪崩式の反り投げ一閃。したたかに背中を打ちつけた獅子堂をすぐさま二刀・刀狩りに捕らえると、
 なんとかロープへ逃げようとした獅子堂だが、
 あとわずかと言うところで柳生がさらに絞り上げ、とうとう力尽きた。

 ○柳生 vs 獅子堂× 28分31秒 二刀・刀狩り

 〜柳生美冬 『Crystal of Snow Queen』3度目の防衛に成功〜

 獅子堂「ちくしょーっ!」
 マットを叩いて悔しがる獅子堂を、柳生が澄んだ瞳で見つめる。
 柳生「れな。やはりそなたとは、共にあるよりは互いに切磋琢磨した方が良いようだ。
  またいつでも私の首を狙ってくるが良い。楽しみにしているぞ」
 リングを下り引き上げる獅子堂に、大きな拍手が送られた。

 柳生が締めの挨拶をしようとした所、冷たくも妖しげなテーマ曲と共に十六夜が姿を現した。
 十六夜はエプロンに上るとトップロープにもたれ掛かり、
 柳生を目を細めて見つめながらマイクを取る。
 十六夜「ねえ美冬。そろそろ私にそのベルトを取り返すチャンスをくれないかしら」
 半年振りの十六夜のタイトル挑戦アピールに、盛り上がる会場。
 十六夜「もちろん、タダでなんて言わないわ。
  アナタが勝ったら……私たちPCWを好きにしていいわ」
 突然の提案に会場がどよめきに包まれる。
 柳生「良いのか。そのような事をそなたの一存で」
 十六夜「あら、一存じゃないわよ。ナターシャとカンナも了承済みよ。
  その代わり、私が勝ったら、アナタにはPCWに入ってもらうわ」
 会場内のどよめきが驚きに変わる。
 柳生「わたしにひーるの真似事をやれと?」
 十六夜「ウフフ、不器用なアナタにヒールが出来るなんて思っていないわよ。
  ただ私達は、力がほしいの。アナタの力が。
  崖をよじ登ってきたあの子達を、何度も何度も蹴り落とす為に、ね。」
 愉快そうにサディスティックな笑みを浮かべる十六夜。
 しばし思案していた柳生だが、やがて首を縦に振る。
 柳生「良かろう。そなたの挑戦を受けよう」
 十六夜「そうこなくちゃね。ウフフフフ……」

 ※次期CoSQ挑戦者、十六夜美響に決定

〜興行結果〜
1.大阪 ☆2100/2000
2.福井 ☆3675/3500
3.石川 ☆3675/3500
4.富山 ☆3675/3500
5.新潟 ☆3675/3500
6.長野 ☆3675/3500
7.山梨 ☆3675/3500
8.埼玉 ☆3675/3500

 総支出 621AP 札止め8

初の大阪府立進出も別館とはいえ無事に成功、前回から間は短かったが甲信越シリーズも盛況だったな。
「この2ヶ月を乗り切りましたし、来月からは安定した興行に戻れそうですね」

☆成長
真田2 白石3
獅子堂 獅子王拳(ナックルパート2→5)
越後 ナックルパート2→3
富沢 ウィッチブレイド(Jネックブリーカー5)
金井 マウス(ステップキック5)
杉浦 湯の花(不知火7)

 〜技解説〜
○獅子王拳
顔面へのストレート掌底。
○ウィッチブレイド
いわゆるスリングブレイド。名前は某アニメから。
○マウス
カウンターのサマーソルトキック。B×Bハルクのアレ。
○湯の花
杉浦の使う不知火。
杉浦曰く、
「私自身を温泉の析出成分と見立て、リングという名の温泉を漂うイメージでうんぬんかんぬん……」

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「7月」
 行動順:1 2,369AP

☆イベント
 CD発売:金井〜それなり(75AP)
☆ニュース
 ファンクラブ:金井(4)

金井くんのCDはそれなりの売り上げだったが、
PVがかわいらしかったからかファンが増えたようだ。

☆ニュース
 ファンクラブ:白石

白石くんにもファンクラブが出来たぞ。
入団半年も経ってないと考えれば、異例の早さだな。
白石「……風船」
ん?
白石「……ファンがみんな、会場に風船持ってきたら……ふわふわいっぱい……♪」
そうだな。その為にも頑張らないとな。

☆イベント
 映画(ドキュメンタリー):獅子堂

獅子堂「おお〜っ。獅子拳誕生物語だ〜」
いや、違うから。

☆イベント
 映画(特撮ヒーロー):十六夜

十六夜くんに特撮モノのオファーが来たぞ。悪の女幹部役だ。楽しみだな。
十六夜「あら。今月はタイトルマッチを組んでくれるんじゃなかったの?」
あっ、そうだった。でもなあ、見たいんだよなあ、十六夜くんの女幹部姿。う〜ん……。
十六夜「……仕方ないわね。わかったわ。オファーは受けるわよ。
 その代わり、8月はかなりハードになってしまうけれどね」

☆ニュース
キリコくんが、テレビ局で何らかのプロジェクトが進行しているという
噂話を持ってきたが、何の事やら?

 〜

そういえば、カンナくんは入院が長引いてしまっているな。
来月のKanto-1は、カンナくん抜きか。まいったなあ。

 〜

十六夜くんと作業をしていて、災厄が降りかかってきた。
……あんな災厄なら、いくらでも受け止めたいくらいだがな。
十六夜「あ、社長。あぶなっ」
 ゴンッ!
十六夜「ごめんなさい。手が滑ってしまったわ」
おおぉぉぉ……痛い災厄は話が別だ……。

○7月行動まとめ
CD発売:金井〜それなり(75AP)
ファンクラブ:金井(4)
ファンクラブ:白石
映画(ドキュメンタリー):獅子堂
映画(特撮ヒーロー):十六夜
来日:EWA〜ハン、クライ、エレン
特訓:越後〜成功、金井〜成功
サイン会:獅子堂人気B、杉浦人気9、白石

○他団体
2.新女:テスト入団〜吉原泉
3.東女:参戦依頼〜ディアナ・ライアル
4.WARS:移動車両レベル4
5.太平洋:提携〜トーニャ・カルロス

 〜他団体の興行〜

2.新女 507AP
1day アジアヘビー
 ×市ヶ谷 vs ルミー○
2day アジアタッグ
 ○ルミー、クルス vs 祐希子、来島× ※防衛2回目
3day IWWFタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※防衛2回目
4day NJWPタッグ
 ○ルミー、クルス vs 祐希子、来島× ※防衛2回目
5day IWWFヘビー
 ○クルス vs 祐希子× ※防衛3回目

3.東女 363AP
2day AACジュニア
 ○ソニック vs 小川× ※防衛25回目
3day NJWPヘビー
 ○キャシー vs 神楽× ※防衛5回目
4day TWPジュニア
 ○ソニック vs 小川× ※防衛32回目
5day TWWA無差別
 ○ジェーン vs ソニック× ※防衛3回目

4.WARS 250AP
2day TWP選手権
 ○龍子 vs 鏡× ※防衛2回目
3day AACタッグ
 ×ロゼ、ジャネット vs 鏡、龍子○ ※ベルト奪取
4day GWA選手権
 ○龍子 vs ジャネット× ※防衛2回目
5day AACヘビー
 ×鏡 vs ジャネット○ ※ベルト奪取

5.太平洋 272AP
7day PWPWヘビー
 ○氷室 vs 堀× ※初防衛

 〜興行〜

今月はいまだ入院中のカンナくんに加えて
十六夜くん、獅子堂くんの二人が映画撮影で欠場か。
PCWもハンくん一人では機能しようがない。まともに動けるのが下剋上だけではなあ。
無所属の増加でマッチメイクが組みやすいとも言えるが、どうもテーマがぼやけるな。
杉浦「社長。お願いがあるのですが」
おお、杉浦くん。キミがそんなことを言い出すなんて珍しいな。なんだい?
杉浦「実は……」

○今シリーズ参戦レスラー
PCW:ハン
下剋上:越後、真田、金井
無所属:柳生、富沢、杉浦、白石、クライ、エレン、ミラー、マリー、USA、ミスティア

『後楽園→千葉、岐阜興行→東北シリーズ』

1.東京・後楽園

第1試合「ミスUSAマスク、ノエル白石組 vs ウェイン・ミラー、ミスティアマスク組」

 気さくなUSAに白石が懐いて結成したナチュラルパワータッグ。

 パワーで圧倒する白石組。白石がミスティアをスクラップバスターで叩きつけ、
 USAとの合体パイルドライバーでミスティアは虫の息に。
 しかしミスティア、無造作に近づいた白石のバックを素早く取って
 必殺ジャーマンスープレックスを決め、ミラーにタッチ。
 すかさずアキレス腱固めを極めるミラー、白石なんとかロープエスケープしてUSAにタッチ。
 ミラー、USAに必殺ストレッチプラムを決めるが、USAこれを怪力で振り解くと
 ミラーを担ぎ上げて必殺アルゼンチンバックブリーカー。
 背中に大ダメージを負ったミラーをマットに無造作に放り投げると、ポストに上ってアピール。
 USA「ヘイ! ノエル!」
 白石「……んしょ」
 小柄な白石がUSAをリフトアップ、ミラーの上に投げつける。
 高さ十分のプレスにミラーは肩を上げられず、3カウントを奪われた。

 ○USA、白石 vs ミスティア、ミラー× 16分1秒 ボディスラム→片エビ固め

 USA「イェア! やったネノエル。ウィーアーナイスタッグネ!」
 白石をその巨体でギュ〜ッと抱き締めるUSA。
 白石「……♪」
 胸の谷間に挟まり押し潰されながらも、白石は嬉しそうであった。

  〜

第2試合 ○クライ vs エレン×

  〜

第3試合 セミファイナル
 「富沢レイ vs マリー・ネルソン」

 序盤はマリーのテクニックに翻弄された富沢だが、
 一瞬の隙にカウンターのロンギヌスを放ち、ダウンしたマリーにすかさずロメロスペシャル。
 しかしマリー、これをスルリとかわすと富沢のバックに回り、必殺バックドロップ一閃。
 稲妻のような一撃に頭からマットに突き刺さった富沢だが、
 足を震わせながらも気合で立ち上がり、マリーのボディに強烈なミドルキックを叩き込み動きを止めると、
 ロープに走って新技ウィッチブレイドで首を刈る。
 それでも立ち上がってきたマリーにドラグーンバレルで嵐のような蹴りの連打を浴びせ、
 崩れ落ちたマリーを押さえ込んで3カウントを奪った。

 ○富沢 vs マリー× 8分28秒 ドラグーンバレル→片エビ固め

 会心の勝利にガッツポーズを見せる富沢。
 敗れたマリーがゆっくり立ち上がり、富沢に右手を差し出す。
 マリー「貴方の力、見せてもらったわ。ますます私は貴方に興味が湧いてきた。
  私と共に、戦ってくれないかしら。ノブレス・オブリージュを果たす為に」
 富沢「私はそこまでしっかりした考えを持っている訳じゃないけど、
  あなたのお陰で踏ん切りがついたのは確かだから。これからよろしくね、マリー」
 富沢とマリーはガッチリと固い握手を交わした。

  〜

第4試合 メインイベント
 「『下剋上』越後しのぶ、真田美幸、キューティー金井組 vs 柳生美冬、ナターシャ・ハン、杉浦美月組」

 杉浦の志願で実現したハンとのタッグ。
 しかし下剋上も、CoSQとEWAチャンプを向こうに一歩も引かず。
 互いの得意技が乱れ飛び、真田とハンが流血する大熱戦となったが、
 最後は真田が金井と合体のパイルドライバーをハンに決め、激戦に終止符を打った。

 ○真田、越後、金井 vs 杉浦、柳生、ハン× 49分32秒 Wパイルドライバー→片エビ固め

 試合後、柳生は早々に引き上げ、下剋上も勝利をアピールして引き上げた。
 二人だけが残されたリングで、マイクを取る杉浦。その視線は、ハンを真っ直ぐに捕らえている。
 杉浦「一緒に組んでみて確信しました。ナターシャ、貴方のテクニックはやはり世界最高峰です。
  私は貴方の側で、その技術を分析したい。これからも、私と一緒に組んでいただけませんか」
 ハンは額から口元まで流れ落ちてきた血を舌で舐めると、冷たく笑う。
 ハン「この結果を見て、それでも私にアナタと組めと?
  日本人は遠慮深いと聞いていたけど、アナタは随分と恥知らずなのね」
 杉浦「恥などいくら掻いても構いません。それ以上のリターンを得られるのなら」
 ハン「面白いわね、アナタ。けれど、ヒビキはそうは思わないかもね。
  彼女のPCWへの姿勢、知っているでしょう。弱者は必要ない。
  アナタも潰されるわよ。レイ、だったかしら。あの子みたいにね」
 杉浦「わかっています。私にはまだPCWに入るだけの実力はない。
  だから、PCW入りは別として、貴方と組みたいのです」
 ハン「なるほどね……。それじゃ、こうしましょう。
  今シリーズは、アナタと組んであげる。
  そしてシリーズ最終戦、アオモリだったかしら。そこでアナタには私とシングルで戦ってもらうわ。
  その内容を見て判断しましょう。どうかしら?」
 杉浦「ありがとうございます。チャンスを頂けたなら、それで十分です。必ずモノにしてみせます」
 杉浦はペコリと頭を下げると、ハンに背を向ける。
 だがロープをくぐろうとした所で、何かを思い出したようにふと後ろを振り返った。
 杉浦「そうでした。確かに私は、実力ではPCWには相応しくないかもしれません。
  ただ、セコンドとしてなら、非常に有益な人材だと思いますよ」
 杉浦は自分の頭を指差し、微かに笑みを浮かべた。
 ハン「フフ。本当に面白い子。少し楽しみが増えたわね」
 ハンはニヤリと笑みを浮かべた。

2.千葉
第1試合 ○白石 vs ミスティア×
第2試合 ○金井、真田 vs エレン、USA×
第3試合 ×越後 vs クライ○

第4試合 メインイベント
 「柳生美冬、富沢レイ、マリー・ネルソン組 vs ナターシャ・ハン、杉浦美月、ウェイン・ミラー組」

 試合前、富沢はマイクで、PCWに立ち向かう為にマリーとの共闘を宣言。
 『Pride & Brade』 (誇りと剣)というユニットの結成を発表した。
 一方、杉浦はこの日もハンとタッグを組む。

 試合は富沢が必殺ロンギヌスでハンを後退させたものの、
 杉浦が必殺バースピアーでマットに叩きつけ、代わったミラーがアキレス腱固めでギブアップをもぎ取る。
 『P&B』の初戦は黒星スタートとなり、打倒PCWへの道はやはり茨の道であると印象づける事となった。

 ×富沢、マリー、柳生 vs ハン、杉浦、ミラー○ 16分27秒 アキレス腱固め

3.岐阜大会
 ×金井、真田 vs 富沢、マリー○
 ×白石、USA、越後 vs ミスティア、柳生、ミラー○
 ○ハン、杉浦 vs クライ、エレン×

4.福島
 ○白石 vs ミスティア×
 ×富沢、マリー vs エレン、柳生○
 ×真田 vs クライ○
 ×越後、金井、USA vs ハン、杉浦、ミラー○

5.山形
 ×白石、柳生 vs USA、マリー○
 ×エレン vs ミスティア○
 ×富沢 vs クライ○
 ○越後、真田、金井 vs 杉浦、ミラー、ハン×

6.宮城
 ○USA、越後、白石 vs マリー、エレン、ミスティア×
 ×金井 vs クライ○
 ○真田 vs ミラー×
 ×富沢、柳生 vs 杉浦、ハン○

7.岩手
 ○USA、白石 vs エレン、ミスティア×
 ×杉浦 vs ミラー○
 ○ハン vs クライ×
 ○マリー、富沢、柳生 vs 越後、真田、金井×

8.青森
第1試合 ○白石 vs ミスティア×
第2試合 ○マリー、富沢 vs ミラー、USA×

第3試合 セミファイナル
 「杉浦美月 vs ナターシャ・ハン」

 ハンのテクニックの前に何もさせてもらえない杉浦。
 つまらなそうに笑ったハンが試合を終わらせようとしたその刹那、
 杉浦がハンの蹴りをかわしてポストに駆け上がり、
 ポストを蹴って勢いをつけバースピアーでハンを薙ぎ倒す。
 起き上がったハンにもう一発死角から食らわせ、あわやと思われたが、
 しかし関節を取りに行った途端にハンのテクニックに引きずり込まれ、万事休す。
 しかし杉浦、ここから脅威の粘り。
 ハンのチキンウィングフェイスロック、STFを何度もロープに逃れ、
 踵落としにニーリフト、パイルドライバーと何度打ちのめされてもカウント2.9でクリア。
 あまりの粘りに呆れた顔をするハン。
 一瞬生まれたその隙に、ファイヤーマンズキャリーからベリートゥベリー、
 ネックブリーカードロップと一気に畳み掛けるが、反撃もそこまで。
 ハンがバックから完璧なジャーマンスープレックスを決めると、
 会場から溜息が漏れた……が、なんとこれもカウント2.9で反応しハンのブリッジを崩す。
 だが杉浦、この時点で完全に意識を失っており、
 続く裏投げにはピクリとも反応せずマットに沈められた。

 ×杉浦 vs ハン○ 24分16秒 裏投げ→体固め

 杉浦「…………わぷっ」
 口に水が入ってきて、杉浦は反射的に頭を振る。その瞬間、頭がズキンと痛んだ。
 霞む目をなんとか凝らすと、そこにはナターシャの顔があった。
 ハン「驚いたわね。ここまで粘られるなんて」
 杉浦「あ……」
 ハン「喋らなくていいわ。ダメージが大きすぎる。
  テクニックはまだまだだけど、とりあえず気持ちだけは伝わったわ。
  例の件、考えておいてあげる」
 ハンは杉浦の頬に軽くキスをすると、リングを下りていった。
 杉浦も起き上がろうとしたが、体がピクリとも動かない。
 そんな杉浦を抱き上げたのは、柳生であった。
 杉浦「あぅ……」
 柳生「何も言わずとも良い」
 柳生は杉浦の小さな体を背負うと、通路を下がっていく。
 ボロボロに傷ついた杉浦の姿に、多くの拍手が送られた。

第4試合 ×越後、真田、金井 vs エレン、クライ、柳生○

〜興行結果〜
1.東京・後楽園 ☆2100/2000
2.千葉 ☆4200/4000
3.岐阜 ☆4725/4500
4.福島 ☆4725/4500
5.山形 ☆4725/4500
6.宮城 ☆4725/4500
7.岩手 ☆3675/3500
8.青森 ☆3675/3500

 総支出 408AP 札止め8

若手の行動で、新たな流れが見え始めたな。
「興行的にも成功ですし、富沢さんや杉浦さんの頑張りはお客様にも概ね好意的に受け入れられたようです」
うむ。さてこの流れが、来月のKanto-1に波乱を起こすかどうかだな。

☆成長
越後2 柳生1 金井3 カンナ2 杉浦1
富沢 573 5→6
白石 ルドルフボンバー(ラリアット7)

 〜技解説〜
○ルドルフボンバー
腕を無造作にグルンと回し、ロープに走ってから繰り出す
強烈なアックスボンバーで相手の顎をかちあげる。
ルドルフとはサンタのソリを引くトナカイの内の一頭の名前。

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「8月」
 行動順:5

☆ニュース
 映画公開:獅子堂〜ヒット(300AP)
 映画公開:十六夜〜それなり(200AP)

二つの映画のヒットでかなりの資金が入ってきたぞ。
十六夜くんの女幹部役がエロすぎて、ヒーロー物は年齢制限がついてしまったくらいだ。
「ヒーロー物で子供が見られないというのは、意味がないのでは……」

 〜空港にて〜

金井「ミスティア〜」
ミスティア「ワオ。ミカ、来てくれたのね」
金井「うん。今日帰っちゃうって聞いて。でも、淋しくなるな〜。
 ミスティアとの試合、楽しかったのに」
ミスティア「ミカはグングン成長してるから、私じゃ相手にならなくなっちゃったわね。
 けど、私はファンのみんなに明るく楽しく華麗なプロレスを見てもらうのが一番好きなの。
 ミカのプロレスにはそれがあるわ。
 私との試合を楽しいって思ったその気持ちを忘れないでね、ミカ」
金井「明るく楽しく華麗なプロレス……。うんっ、忘れないよ、ミスティア」
ミスティア「グラシアス。それじゃあ、ミカ。チャオ!」
金井「うん。またね〜っ」

○提携終了:ミスティアマスク

 〜

☆ニュース
 退院:カンナ

カンナ「ふう。ようやく退院できましたよ。病院は窮屈でいけませんね。お笑い番組もロクに見られない。
 消灯後にコッソリ隠れて見て笑っていたら、幽霊が出るなんで噂になったりしましたよ。ククク」
それはキミの笑い方のせいだろう。とりあえず、退院したとはいえまだギプスは外れていないんだ。
今月は休暇を与えるから、安静にしていなさい。
カンナ「何を言うんです。今月はkanto-1でしょう。
 このゆきんこプロレスの次期エース、カンナさんが出なくちゃ始まらないでしょう。
 ヒ〜ヒッ、ひーっ! わ、脇腹が……イテテテテ」
だから言っただろう。今のキミに無理はさせられん。
しっかり休んでケガの回復に努めるんだ。
キミはウチの次期エースなんだろう? また入院されでもしたら私も困るからな。
カンナ「……わかりましたよ。大人しくしています」
その代わり、今日は退院祝いに一杯奢ろう。
カンナ「それはいいですね。ありがとうございますありがとうございます」

☆イベント
 映画出演(恋愛):真田〜辞退
 映画出演(ファンタジー):金井〜辞退

今月も先月に続いて映画の出演依頼があったんだが、断ってしまった。
さすがにKanto-1に二人共欠場させる訳にはいかないからな。
真田「良かったッスよ、断ってくれて。自分に恋愛モノなんて、出来る訳ないッスから」
そんなことはないと思うぞ。キミは不器用だが、すごくかわいらしい一面を持っている。
その辺りが目に止まったんじゃないかな。
真田「な、ななな……なに言ってんスか社長っ。
 じ、自分、恥ずかしいッス! うひーっ!」
 ズドドドドーッ!
ああっ、頭から湯気を出しながら走って行ってしまった。

☆ニュース
 契約終了:プライムタイム(絶好調)〜契約延長

今期は特にテレビ放送の評判が良かったらしいな。
「はい。次回更新時には東北6県でゴールデンタイムに昇格できるかもと言う話でした。
 その他地域は深夜帯ですが、30分から1時間に拡大しようという話が出ているそうです」

それは楽しみだな。

 〜

外回りの帰りに富沢くんのコスプレ姿を見た。見事なやられ衣装だったな。
富沢「やられ衣装じゃなーいっ!」

○8月行動まとめ
映画公開:獅子堂〜ヒット(300AP)
映画公開:十六夜〜それなり(200AP)
提携終了:ミスティアマスク
退院:カンナ
映画出演(恋愛):真田〜辞退
映画出演(ファンタジー):金井〜辞退
契約終了:プライムタイム(絶好調)〜契約延長
来日:EWA〜ハン、クライ、ヘレン
特訓:真田、白石
サイン会:秋田〜カンナ人気A、富沢人気A、杉浦
プライベート:富沢

○他団体
1.新女:参戦依頼〜武藤めぐみ
2.WARS
3.太平洋
4.東女:参戦依頼〜藤原和美

 〜他団体の興行〜

1.新女 315AP
2day NJWPタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※防衛3回目
3day IWWFタッグ
 ○ルミー、クルス vs 祐希子、来島× ※防衛3回目
4day IWWFヘビー
 ○クルス vs ルミー× ※防衛4回目

2.WARS 141AP
2day IWWFジュニア
 ○菊池 vs 佐尾山× ※防衛9回目
3day GWAジュニア
 ○菊池 vs 佐尾山× ※防衛14回目
4day AACヘビー
 △ジャネット vs 菊池△ ※初防衛

3.太平洋 174AP
5day PWPWヘビー
 ×氷室 vs 斉藤× ※ベルト奪取

5.東女 337AP
2day NJWPヘビー
 ○キャシー vs 内田× ※防衛6回目
3day TWWAタッグ
 ○メガライト、キャシー vs ソニック、内田× ※防衛2回目
4day TWPジュニア
 ○ソニック vs 小川× ※防衛33回目
5day TWWA無差別
 ○ジェーン vs キャシー× ※防衛4回目

 〜興行〜

8月は夏の祭典、Kanto-1の季節だ。
「今年も2ブロック12人になさいますか?」
いや、今回はカンナくんが出られないことを逆手に取ってみようと思う。
1ブロック8人、オール日本人でいこう。
残念ながら白石くんは枠の関係で不参加となってしまうが、
まあまだデビューして半年も経っていないしな。
「これだけのシングルマッチが見られるのも、年に一度だけですね」
ああ。まさに夏祭りって事だ。
さらに、秋田大会初日にはCoSQタイトルマッチも持っていくぞ。
柳生くんがベルトを持ってKanto-1に挑むのか、それとも十六夜くんが奪うのか。見物だな。
しかもこのタイトルマッチにはPCWの動向も掛かっているからな。
「この夏は勝負の月ですね」
ああ。そして、今後のウチの方向性を占うシリーズになるだろう。

○今シリーズ参戦レスラー
PCW:十六夜、ハン 準メンバー:杉浦
下剋上:越後、真田、金井
Pride & Blade:富沢、マリー
無所属:柳生、獅子堂、白石、クライ、ミラー、USA

『秋田県総合文化体育館8連戦』

1日目
第1試合 ○白石、獅子堂 vs 富沢、マリー×
第2試合 ○クライ vs USA×
第3試合 ○越後、真田、金井 vs ハン、杉浦、ミラー×

第4試合  『Crystal of Snow Queen』タイトルマッチ
  「『CoSQ』柳生美冬 vs 十六夜美響」

 序盤から息詰まる一進一退の攻防。
 柳生が風刃連脚を放ち十六夜を薙ぎ倒せば、十六夜一気に懐にもぐって組み付き裏投げ一閃。
 柳生が中段蹴りの連発から足刀を放てば、十六夜は逆一本背負いの連発からスクラップバスターで圧殺する。
 最後までどちらに転ぶかわからない展開となるも、
 柳生の再三の二刀・刀狩りに両腕を殺された十六夜、
 その無防備な首を柳生が奥義・迅雷閃で跳ね上げる。
 しかし柳生がカバーに入る前に十六夜立ち上がり、
 コーナーを背にした柳生の顔面にジャンピングニーをぶち込み串刺しにすると、
 腕に力が入らない中、完璧なタイミングで柳生の体を跳ね上げ裏投げ一閃。
 そのまま覆い被さり、熱戦に終止符を打った。

 ×柳生 vs 十六夜○ 17分03秒 裏投げ→体固め

 〜十六夜美響 第3代『Crystal of Snow Queen』戴冠〜

 柳生「クッ……」
 歯噛みする柳生。悲願のKanto-1初制覇を前に、まさかのCoSQ転落を喫してしまった。
 十六夜「ウフフフ。本当に私の腰に戻ってくるなんてね」
 十六夜は再び自らの手の中に返ってきたベルトに口づけする。
 十六夜「それにしても……残念だわ、美冬。アナタまでが災厄に飲み込まれるなんて。
  けれど、約束は約束。アナタにはPCWに入ってもらうわ。いいわね」
 柳生「……武士に二言は無い。そなたの命に従おう」

 柳生は潔く、十六夜の言葉に従った。
 十六夜はマイクを手に、高らかに宣言する。
 十六夜「ナターシャ、美冬、カンナ、そして私。まさに完全なる災厄に相応しい顔触れが揃ったわ。
  これから私たちが、今以上にこのリングを災厄で満たしてあげる。
  アナタ達も楽しみでしょう。あの子達が災厄に飲み込まれ、のたうち悲鳴を上げる姿が。
  これからたっぷり見せてあげるから、楽しみにしている事ね。ウフフフ、アハハハハッ」

 哄笑する十六夜。柳生という最も強く真っ直ぐな光が災厄に飲み込まれてしまった今、
 会場内は言い様のない不安に包まれるのであった。

 ※『PCW』に柳生美冬加入

2日目
『第4回 ゆきんこ夏祭りKanto-1』開幕

第1試合 ○白石 vs USA×

第2試合 〜Kanto-1・初日第1戦〜
 「キューティー金井 vs 杉浦美月」

 美月のバースピアーを食った金井だが、すかさずカクテルライトスープレックスでお返しすると、
 打ちつけた背中にぽかぽかぱんちを打ち込んでから、抱え式バックドロップでさらに腰を痛めつける。
 美月もなんとか立ち上がり掌底で反撃、金井の額が割れるが、
 金井顔をしかめつつも美月に組み付き、再びカクテルライトスープレックスを決め3カウントを奪った。

 ○金井 vs 杉浦× カクテルライトスープレックス

第3試合 〜Kanto-1・初日第2戦〜
 「柳生美冬 vs 富沢レイ」

 PCW入りした柳生を相手に激しい闘志を燃やす富沢だが、しかし空回り。
 序盤は完全に柳生のペースとなったが、富沢もロンギヌスを放ちなんとか反撃を試みる。
 しかし柳生の介錯・斬が炸裂。悶絶する富沢がなんとか起き上がった所を
 狙い澄まし風刃連脚を放つが、これは富沢読んでいたか、水面蹴りでカウンター。
 一気に攻め込もうと間合いを詰めた富沢、だが逆に柳生もここまで読んでいたか、
 態勢を崩しながらも跳躍し雷神蹴一閃、富沢の首を刈り取った。

 ○柳生 vs 富沢× 雷神蹴→体固め

第4試合 ×マリー、クライ vs ミラー、ハン○

第5試合 セミファイナル
〜Kanto-1・初日第3戦〜
 「十六夜美響 vs 真田美幸」

 序盤はじっくりとした展開が続いたが、
 真田が気合と共に放った火の玉ケンカキックで一気に流れを手繰り寄せる。
 一突蹴りからバックドロップと一気に攻め立て、
 最後は火の玉ケンカキック2連発であっという間に烈火の勢いで十六夜を飲み込んだ。

 ×十六夜 vs 真田○ 11分29秒 火の玉ケンカキック→片エビ固め

 真田「おっしゃあぁぁぁーっ!
  美響姐さんっ。美冬師匠を引き入れたからってウチの火が消えたと思ったら大間違いッスよ!」
 十六夜「くっ。やってくれるわね」

第6試合 メインイベント
〜Kanto-1・初日第4戦〜
 「越後しのぶ vs 獅子堂レナ」

 ゴング直後の獅子堂のラッシュで越後流血。
 しかし越後、焦らずじわじわと圧力を掛け重い一撃一撃で獅子堂を逆に追い詰め、
 必殺ランニングヒップバットで吹っ飛ばす。
 獅子堂もすぐさま獅子双掌覇で反撃、ぐらついた越後をフェイスクラッシャーで押し潰したが、
 むくりと起き上がった越後が右足一閃、真・サムライスライサーで獅子堂をマットに沈めた。

 ○越後 vs 獅子堂× 14分44秒 真・サムライスライサー→体固め

 越後「獅子堂。この間の挑戦者決定戦の借りは返したぞ」
 獅子堂「くそーっ」

3日目
第1試合 ○白石 vs ミラー×

第2試合 〜Kanto-1・2日目第1戦〜
 「富沢レイ(勝ち点0) vs 杉浦美月(勝ち点0)」

 序盤から完全に富沢のぺース。
 杉浦、バースピアーでなんとか一矢は報いたものの、
 最後は富沢がミドルキックで蹴り倒し押さえ込んだ。

 ○富沢 vs 杉浦× 9分06秒 ミドルキック→片エビ固め

第3試合 〜Kanto-1・2日目第2戦〜
 「十六夜美響(0) vs キューティー金井(3)」

 手数で攻めたい金井だが、十六夜の重い一撃に足が止まってしまう。
 十六夜、金井を捕まえ災厄降臨で強烈にマットに叩きつけると、さらにジャンピングニー。
 これはカウント2.8でクリアした金井だが、続くクイーンズヒールを返す力は残っていなかった。

 ○十六夜 vs 金井× 10分54秒 クイーンズヒール→片エビ固め

第4試合 ○マリー、クライ vs ハン、USA×

第5試合 セミファイナル
〜Kanto-1・2日日第3戦〜
 「越後しのぶ(3) vs 真田美幸(3)」

 早くも下剋上対決が実現。初日に難敵を下した者同士の戦いは、ゴング直後から真っ向勝負。
 激しいチョップに張り手、拳の応酬に会場もヒートアップ。
 終盤、越後のヒップアタックを連続で潰した真田、一突蹴りに火の玉ケンカキックと畳み掛ける。
 トドメを刺しにいった真田を、しかし越後カウンターのヒップアタックで迎撃。
 もう一撃見舞おうとするが、しかし真田これをキャッチしてバックドロップでマットに投げつける。
 ダメージの大きい越後をカバーに行くが、しかし越後カウント2.9でなんとか肩を上げ、
 その瞬間試合終了のゴングが打ち鳴らされた。

 △越後 vs 真田△ 30分時間切れ引き分け

第6試合 メインイベント
〜Kanto-1・2日目第4戦〜
 「柳生美冬(3) vs 獅子堂レナ(0)」

 序盤は柳生が試合を支配したが、
 カウンターの獅子双掌覇を決めてからスピードに乗った攻めで流れを引き戻す。
 しかし柳生、落ち着いて獅子堂の動きを捉えるとリング中央で二刀・刀狩りを決める。
 なんとかロープへ逃れた獅子堂だが両腕のダメージが大きく、
 柳生の放った風刃連脚をガードできずに崩れ落ち、3カウントを奪われた。

 ○柳生 vs 獅子堂× 13分46秒 風刃連脚→体固め

※得点状況
勝ち点6 柳生
勝ち点4 越後、真田
勝ち点3 十六夜、富沢、金井
勝ち点0 獅子堂、杉浦

4日目
第1試合 ×白石 vs マリー○

第2試合 〜Kanto-1・3日目第1戦〜
 「富沢レイ(3) vs キューティー金井(3)」

 金井の強烈な投げの連発に防戦一方の富沢。
 グラウンドに引きずり込み一旦はペースを掴むが、
 しかし金井が強引に投げを決め流れを引き戻す。
 抱え式バックドロップを決めるとロープに走った金井、しかし富沢カウンターの強烈なクローズライン。
 ダウンした金井の起き上がりへウィッチブレイドを狙った富沢だが、金井これを上手くかわすと
 組み付いて一気に必殺カクテルライトスープレックスを決め、3カウントを奪った。

 ×富沢 vs 金井○ 11分32秒 カクテルライトスープレックス

第3試合 〜Kanto-1・3日目第2戦〜
 「獅子堂レナ(0) vs 杉浦美月(0)」

 初勝利を狙う獅子堂、ゴング直後から怒涛の攻めで一気に杉浦を追い詰める。
 トドメと狙ったライオンサルトは2度剣山で防がれたものの、
 3度目の正直で杉浦をマットに沈めた。

 ○獅子堂 vs 杉浦× 8分40秒 ライオンサルト

第4試合 ×USA、クライ vs ハン、ミラー○

第5試合 セミファイナル
〜Kanto-1・3日日第3戦〜
 「越後しのぶ(4) vs 十六夜美響(3)」

 序盤から一進一退の攻防が続く。
 中盤、越後のローリングヒップアタックが炸裂。
 一気に畳みかけようとした越後だが、維新ドライバーをリバースで、維新ツイスターを丸め込んで
 逃れた十六夜、逆にDDTでマットに叩きつけるが、越後すぐさま立ち上がり十六夜と顔を突きつけあう。
 終盤十六夜がスクラップバスター、裏投げと畳み掛けるが、
 ロープに走った十六夜を越後ヒップアタックで迎撃すると、
 バックを取って元祖ジャーマンスープレックス。
 完璧なブリッジで十六夜をマットに沈めてみせた。

 ○越後 vs 十六夜× 25分54秒 元祖ジャーマンスープレックス

 越後「初日に美幸が言った通りだ、十六夜っ。
  いくら災厄を振り撒いた所で、私達の心は折れはしないっ!」
 十六夜「……そのようね。だからこそ、潰し甲斐があるのよ」

第6試合 メインイベント
〜Kanto-1・3日目第4戦〜
 「柳生美冬(6) vs 真田美幸(4)」

 真田の火の玉ケンカキックを受け止めた柳生、風刃連脚で逆に蹴倒すとさらに蹴りの嵐を浴びせる。
 真田も投げの連発で反撃、柳生の投げ捨てパワーボムを食うもすぐに立ち上がり
 バックドロップを決め、すかさずロープに走って真田一番槍で柳生の顎をかち上げる。
 しかし終盤、柳生がサブミッションで真田を翻弄、ロープへ逃れるも消耗した真田を介錯・斬で打ち据え、
 最後は風刃連脚でノックアウトした。

 ○柳生 vs 真田× 20分2秒 風刃連脚→体固め

※得点状況
勝ち点9 柳生
勝ち点7 越後
勝ち点6 金井
勝ち点4 真田
勝ち点3 十六夜、獅子堂、富沢
勝ち点0 杉浦

5日目
第1試合 ×USA、白石 vs マリー、クライ○

第2試合 〜Kanto-1・4日目第1戦〜
 「真田美幸(4) vs 杉浦美月(0)」

 もう負けられない真田、最初からエンジン全開。
 杉浦に何もさせぬまま猛攻で追い込んでいく。
 このまま何事もなく終わるかと思いきや、真田のバサラバスターを杉浦丸め込んで切り返すと、
 必殺火の玉ケンカキックもカウント2.9でクリア。
 さすがに驚いた顔を見せた真田の、その一瞬の隙を突き、杉浦渾身のバースピアー。
 しかし倒れない真田、ならばともう一度バースピアーを決め、とうとう真田をダウンさせる。
 しかしこれまでのダメージが大きすぎ、立ち上がることができない杉浦。
 先に立ちあがった真田、杉浦の粘りに感心しつつ、よろよろと起き上がった杉浦に
 あえて斬馬迅を叩き込み、試合終了……かと思われたが、なんと杉浦、これもカウント2.9でクリア。
 これには顔色が変わった真田、杉浦を高々と抱え上げ、風林火山で真っ逆さまにマットへ叩き落す。
 さすがにピクリともせず3カウントを奪われた杉浦だが、
 先月のハンとの一戦で見せた粘りを再び発揮し、真田に冷や汗をかかせた。

 ○真田 vs 杉浦× 10分46秒 風林火山

第3試合 〜Kanto-1・4日目第2戦〜
 「獅子堂レナ(3) vs キューティー金井(6)」

 獅子堂の怒涛の猛攻に防戦一方となった金井。
 しかし獅子王拳を踏ん張って耐えると、組み付いてカクテルライトスープレックスで投げつける。
 さすがに勢いが止まった獅子堂のバックを取って抱え式バックドロップで投げ捨てると、
 ポストに上って渾身のキューティーフライ。しかしカウント2.8。
 獅子堂改めて気合を入れ直すと、獅子王爆炎撃で金井を叩き伏せ、
 紅蓮の矢でフィニッシュを狙うが、金井これを寸ででかわす。
 ラストチャンスと間合いを詰めた金井だが獅子堂足を絡めて金井を倒しコーナーポストに顔面をぶつけ、
 すかさずダッシュして串刺しバックエルボー。
 そのまま金井を押さえ込んで3カウントを奪った。

 ○獅子堂 vs 金井× 12分40秒 串刺しバックエルボー→片エビ固め

第4試合 ○ハン vs ミラー×

第5試合 セミファイナル
〜Kanto-1・4日日第3戦〜
 「越後しのぶ(7) vs 富沢レイ(3)」

 ロンギヌスを放ち気持ちを見せた富沢だったが、越後これを正面から受け止め、
 そのまま間合いを詰めて重い一撃を繰り出していく。
 富沢もなんとかグラウンドに持ち込もうとするが簡単に振り解かれ、
 最後は必殺ランニングヒップバットから真・サムライスライサーで越後が完璧に富沢を仕留めた。

 ○越後 vs 富沢× 13分35秒 真・サムライスライサー→片エビ固め

第6試合 メインイベント
〜Kanto-1・4日目第4戦〜
 「柳生美冬(9) vs 十六夜美響(3)」

 タイトルマッチの借りを返したい柳生と、
 負けが先行しこれ以上負けられない現CoSQ十六夜の一戦。

 パワーで押していく十六夜だが、柳生がラリアットをかわして逆にラリアットを打ち込むと流れが変わる。
 十六夜の裏投げを食うもリーチを活かした中段蹴りで十六夜を追撃に踏み込ませず、
 ならばと強引に突っ込んだ所で逆に飛びついて膝十字固め。
 執拗な膝十字で十六夜の足を殺すと、踏ん張りの利かない十六夜、
 ダブルアームスープレックスを2度切り返されるが3度目は強引に決める。
 しかし最後は柳生が中段蹴り、足刀、必殺・雷神蹴と
 イカズチの様な蹴りの連打で十六夜をマットに沈めた。

 ○柳生 vs 十六夜× 18分20秒 雷神蹴→体固め

 柳生「借りは返したぞ」
 十六夜「フフ。CoSQがざまあないわね。
  それで、どうするの。早速PCWを抜けるのかしら。
 柳生「……いや、それはまた別の話だ。一度の勝利で反故には出来ぬ」
 十六夜「あら。律儀だこと。
  それじゃ、同じユニットのメンバーとして言うわ。
  このまま全勝で優勝してちょうだい」
 柳生「元よりそのつもりだ。立場が変われど、武士はただ、戦い抜くのみ」
 十六夜「フフ、頼もしいわね。アナタを引き入れた甲斐があったわ」

※得点状況
勝ち点12 柳生
勝ち点10 越後
勝ち点7 真田
勝ち点6 獅子堂、金井
勝ち点3 十六夜、富沢
勝ち点0 杉浦

6日目
第1試合 ×USA、マリー、クライ vs ハン、USA、ミラー○

第2試合 〜Kanto-1・5日目第1戦〜
 「十六夜美響(3) vs 富沢レイ(3)」

 得意のグラウンドに引きずり込み勝機を窺う富沢。
 十六夜強引に裏投げを決めるも、しかし富沢落ち着いて間を取り、
 再びグラウンドを仕掛けたかと思えば突如ギアチェンジし空中殺法で攻める。
 焦れた十六夜が突っ込んできた所で富沢の必殺ロンギヌスがカウンターで炸裂、
 勝機を手繰り寄せたかと思われたが、前に出た富沢の首を無造作に捕まえた十六夜が
 強烈なDDTで一撃、引きずり起こしてさらにもう一発。
 首を押さえて転げまわる富沢の背中にサッカーボールキックを叩き込むと、
 そのままロープへ走り前からももう一発。仰向けに吹っ飛んだ富沢を踏み潰し、3カウントを奪った。

 ○十六夜 vs 富沢× 13分41秒 サッカーボールキック→片エビ固め

 十六夜「今の私相手なら何とかなる、とでも思ったのかしら?
  悔しい? 悔しいわよねえ?」
 富沢「く、くうぅぅっ……」
 十六夜「まだまだアナタに負けてあげる訳にはいかないのよ。残念だったわねえ。ウフフフ」

第3試合 〜Kanto-1・5日目第2戦〜
 「越後しのぶ(10) vs キューティー金井(6)」

 越後の重い打撃にタジタジの金井。
 それでもなんとか組み付きカクテルライトスープレックスを決めるが、越後は止まらず。
 ランニングヒップバットで吹っ飛ばすと、コーナーに尻餅をついた金井に容赦ない顔面ウォッシュ。
 これには金井も顔を真っ赤にして立ち上がりジャンボスープレックスで越後を投げ飛ばす。
 越後、金井の反撃に笑みを浮かべつつ、再びランニングヒップバットをぶちかますと
 最後は金井を維新ドライバーで引っこ抜き、マットに沈めた。

 ○越後 vs 金井× 9分9秒 維新ドライバー

第4試合 セミファイナル
〜Kanto-1・5日目第3戦〜
 「柳生美冬(12) vs 杉浦美月(0)」

 グラウンド勝負を誘う柳生に杉浦果敢に挑むも、柳生のテクニックに翻弄されスタミナをロス。
 疲れの見えた杉浦を力で押し込んでいく柳生。
 杉浦もバースピアーを決め、すかさずレッグロックを仕掛けるなど見せ場は作るが、
 最後は柳生の風刃連脚が完璧に側頭部に入り、意識が飛んだ所を押さえ込まれた。

 ○柳生 vs 杉浦× 風刃連脚→体固め

第5試合 メインイベント
〜Kanto-1・5日目第4戦〜
 「真田美幸(7) vs 獅子堂レナ(6)」

 因縁のある両者の対決。ゴング前から共に額を押し付け合い睨み合う。

 まずはショルダータックルの打ち合いもお互い踏ん張って倒れず。
 ならばとランニングエルボーをお互いに打ち合うもこれも互いに踏ん張る。
 獅子堂ロープに走りもう一撃かと見せかけて、早くも獅子双掌覇、真田をふっ飛ばせば、
 真田もすぐさま立ち上がって火の玉ケンカキックでお返し。
 踏み止まった獅子堂が張り手を放てば真田もすぐに張り手を打ち返し、ますますヒートアップ。
 試合は終盤真田が一気にラッシュ。真田一番槍から火の玉ケンカキックをぶち込むと、
 バックドロップは切り返されたもののすぐさま跳ね起き、
 片膝をついた獅子堂に低空の火の玉ケンカキックをぶちかまし、
 そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

 ○真田 vs 獅子堂× 火の玉ケンカキック→体固め

 真田「これで自分の連勝だな獅子堂っ!」
 獅子堂「くうぅっ、チクショオーッ!」
 試合終了後も激しくやり合う二人。二人の因縁の前にはリーグ戦も関係がなかった。

※得点状況
勝ち点15 柳生
勝ち点13 越後
勝ち点10 真田
勝ち点6 十六夜、獅子堂、金井
勝ち点3 富沢
勝ち点0 杉浦

7日目
第1試合 ×マリー vs USA○

第2試合 〜Kanto-1・6日目第1戦〜
 「越後しのぶ(13) vs 杉浦美月(0)」

 重い打撃の一発一発で体重の軽い杉浦を吹っ飛ばす越後。
 杉浦も維新ドライバーはカウント2.5、強烈なサッカーボールキックはカウント2.8で返すなど
 成長は見せたが、最後は越後が杉浦の足を捕まえひっくり返すと、
 腰を落として物凄い反りの逆片エビ固め。これには杉浦たまらずギブアップ。

 ○越後 vs 杉浦× 8分48秒 逆片エビ固め

第3試合 〜Kanto-1・6日目第1戦〜
 「柳生美冬(15) vs キューティー金井(6)」

 柳生の猛攻にフラフラの金井。
 なんとか活路を切り開こうとカクテルライトスープレックスを決めたが、
 柳生ブリッジを崩すとなんとそのまま金井の腕を絡め取り二刀・刀狩り。
 これはなんとかロープに逃れたものの、柳生起き上がった金井を風刃連脚で蹴倒しマットに沈めた。

 ○柳生 vs 金井× 10分15秒 風刃連脚→体固め

第4試合 ×白石、クライ vs ミラー、ハン○

第5試合 セミファイナル
〜Kanto-1・6日目第3戦〜
 「真田美幸(10) vs 富沢レイ(3)」

 真田の火の玉ケンカキックにもんどりうって吹っ飛んだ富沢だが、
 意地で立ち上がると突っ込んできた真田にカウンターのロンギヌス。
 ダウンした真田の足をすかさず取って執拗なアンクルホールドを仕掛ける。
 グラウンドで真田のスタミナを奪っていった富沢だが、
 しかし真田の強烈な一撃一撃に先に体力が尽き、
 最後は真田がナックルパートから火の玉ケンカキックで富沢を蹴倒してそのまま押さえ込んだ。

 ○真田 vs 富沢× 11分51秒 火の玉ケンカキック→体固め

第6試合 メインイベント
〜Kanto-1・6日目第4戦〜
 「十六夜美響(6) vs 獅子堂レナ(6)」

 十六夜の圧力に苦戦を強いられる獅子堂。
 カウンターで獅子双掌覇を叩き込むも、十六夜これを踏み止まって倒れず、
 逆に獅子堂を蹴倒してサソリ固めに捕らえ、足を殺すとポストに上って強烈なダイビングフットスタンプ。
 最後はスクラップバスターで圧殺した。

 ○十六夜 vs 獅子堂× 10分29秒 スクラップバスター→体固め

※得点状況
勝ち点18 柳生 〜最終戦、直接対決で引き分け以上なら優勝
勝ち点16 越後 〜最終戦、直接対決で勝てば逆転優勝
勝ち点13 真田
勝ち点9 十六夜
勝ち点6 獅子堂、金井
勝ち点3 富沢
勝ち点0 杉浦

8日目
第1試合 ○白石、USA、ハン vs クライ、ミラー、マリー×

第2試合 〜Kanto-1・最終日第1戦〜
 「十六夜美響(9) vs 杉浦美月(0)」

 十六夜のパワーに圧倒された杉浦。
 カラミティボムをカウント2.8で返しデッドエンドを切り返すなど粘りは見せたが、
 最後はクイーンズヒールで蹴り飛ばされ。踏みつけられて3カウントを奪われた。

 ○十六夜 vs 杉浦× 9分33秒 クイーンズヒール→片エビ固め

 十六夜「随分あっけないのね。
  ナターシャがアナタを気に入ったようだから、楽しみにしていたのに」
 杉浦「……くぅ……やはり、まだまだ私は力不足のようです」
 十六夜「ふうん。自分を冷静に見つめる事は出来るようね。
  いいわ。PCW入りは別として、ナターシャとアナタの間に口を挟むのは止める事にしましょう」
 杉浦「ありがとうございます」
 十六夜「けど、あまりにふがいないようだと……潰すわよ。ウフフフ」
 杉浦「……覚悟しています」

第3試合 〜Kanto-1・最終日第2戦〜
 「真田美幸(13) vs キューティー金井(6)」

 真田の猛攻に防戦一方の金井。
 しかし耐えに耐え、一瞬の隙にカクテルライトスープレックスを決めると、
 すぐさま抱え式バックドロップでもう一撃。
 しかし立ち上がった真田、火の玉ケンカキックを2連発でぶちこみ勝負ありか、
 と思われたが金井流血しながらもカウント2.9でクリア。
 フラつきながらも立ち上がり真田にショルダータックルを放った金井、
 真田これをしっかり受け止めると、金井を担ぎ上げトドメのバサラバスター。
 だがしかし、金井これもカウント2.9で返す。
 しかし金井の粘りもここまで。最後は真田が一騎当千で金井をマットに沈めた。

 ○真田 vs 金井× 11分12秒 一騎当千→体固め

第4試合 セミファイナル
〜Kanto-1・最終日第3戦〜
 「獅子堂レナ(6) vs 富沢レイ(3)」

 獅子堂の獅子双掌覇で流血した富沢だが、すかさずロンギヌスで反撃すると
 アンクルホールドに捕らえ足を殺していく。
 さらにセイントフォーでガッチリ締め上げ、獅子堂得意の空中殺法を封じられるが、
 ならばとラフに転じ場外で乱打戦。
 最後は富沢をリングに戻して獅子双掌覇でノックアウトした。

 ○獅子堂 vs 富沢× 12分31秒 獅子双掌覇→体固め

第5試合 メインイベント
〜Kanto-1・最終日第4戦〜
 「柳生美冬(18) vs 越後しのぶ(16)」

 ゴング直後にいきなり風刃連脚を放った柳生。
 越後片膝をつくものの、しかし立ち上がり前に出て反撃を繰り出していく。
 返し技の応酬に場外戦と一進一退の攻防が続く。
 終盤、越後が水車落としにブレーンバスターと投げ技の連発。
 流れを手繰り寄せたかに見えたが、しかし維新ツイスターを狙った所を
 柳生が絡みつき、リング中央でガッチリ卍固め。
 これは決まったかと思われたが、越後執念でロープまでにじり寄っていき、ロープエスケープに成功。
 しかしここで力を使い果たし、柳生の風刃連脚を返す力は残っていなかった。

 ○柳生 vs 越後× 17分55秒 風刃連脚→片エビ固め

『第4回 ゆきんこ夏祭りKanto-1』
 優勝 柳生美冬(初)

※最終得点状況
勝ち点21 柳生
勝ち点16 越後、真田
勝ち点12 十六夜
勝ち点9 獅子堂
勝ち点6 金井
勝ち点3 富沢
勝ち点0 杉浦

 トロフィーを受け取り、じっと目を閉じる柳生。
 初のKanto-1制覇、そして意外にも第1回雪解けタッグ以来のイベントでの優勝であった。
 十六夜「おめでとう、美冬。約束通りの全勝優勝だったわね」
 柳生「うむ」
 十六夜「さて、どうするの? 当然アナタには、CoSQへの挑戦権も与えられる訳だけど。
  もう一度、私と戦う?」
 柳生「それは……」
 ???「ちょっと待った!」
 柳生が一瞬言い淀んだその時、リングに飛び込んできた姿があった。
 十六夜「あら。誰かと思えば、仲良く準優勝で今年も下剋上を果たせなかった二人じゃない。
  何の御用かしら」
 リングに現れたのは、下剋上の越後と真田であった。
 真田「確かに自分らは美冬師匠に負けたッス。
  でも、美響姐さん。アンタには勝ってるッス」
 十六夜「だから、CoSQに挑戦させろと? 随分とまあ恥知らずなのね」
 越後「恥知らずなのは自分でもわかっている。だから、それ相応のものを賭けるつもりだ」
 十六夜「へえ。何を賭けるって言うのかしら」
 越後「次のタイトルマッチで負けたとしたら……私たち『下剋上』は解散する!」
 越後の解散宣言にどよめく会場。
 十六夜「ふ〜ん。……まさか、たったそれだけで、
  またCoSQに挑戦できると思っている訳じゃあないわよね」
 しかし十六夜はつまらなそうに呟いた。
 真田「いいっ!? な、何が不満なんスか!
  自分ら、解散を賭けるって言ってるんスよ」
 十六夜「だってアナタたち、半年以内にケジメをつけるって言っていたじゃない。
  美幸はどうかは知らないけど、しのぶはどっちにしろ次のタイトルマッチを区切りに
  下剋上を解散するつもりなんでしょう」
 真田「そ、そうなんスか?」
 慌てて越後の顔を見る真田。
 越後「……お見通しか」
 十六夜「わかるわよ。アナタ、筋の通らない事は嫌いだものね。
  それで? アナタ、他にも何か賭ける気でいるんでしょう」
 越後「ああ。次のタイトルマッチに負けたら、向こう一年間、私はCoSQから距離を置く」
 会場のどよめきがさらに大きくなる。
 下剋上の解散はある程度察知していた観客もいたが、さすがにこれは予想している者はいなかったようだ。
 十六夜「ふうん。つまり一年はタイトル挑戦を封印するって事。なかなかの覚悟ね。
  いいわ。しのぶ、アナタの挑戦は認めてあげるわ。
  それで、美幸は何を賭けてくれるのかしら」
 真田「いっ!? え、えっと、あの……あわわわわ」
 十六夜に水を向けられ、真田は混乱する。
 真田にとっては下剋上の解散は十分に大きな事態であり、
 それ以上の物を要求されるなど思っても見なかった。
 十六夜「あら。困っているようね。それじゃあ、私が決めてあげるわ。
  ……美幸。アナタが負けたら、PCWに入りなさい」
 真田「え、えええええっ!?」
 突然の勧誘に、真田と、そして客席が声を上げる。
 十六夜「アナタは何も考えずに目の前の相手と戦うのが一番似合っているのよ。
  その証拠に、しのぶやレナとやり合っている時のアナタが一番輝いているわ。
  私や美冬の元で、持てる力を存分に振るう。それがアナタの本来あるべき姿よ、美幸」
 真田「えっ、そ、そんな……」
 激しく動揺し、オロオロと十六夜と越後の顔を見比べる真田。
 十六夜「それが飲めないというのなら、アナタたちの挑戦はなしね。
  もうすぐカンナも復帰するし、ベルトはしばらく私たちPCWで回す事にしようかしら」
 真田「そ、それは困るッス。ど、どうしようしのぶ〜」
 越後「私の覚悟は決まっている。お前に任せるよ」
 真田「う、うぅ〜」
 しばし悩んだ真田。だが、元来考え込むのが苦手の彼女である。
 迷ったら前に出ろ。それが真田の生き様であった。
 真田「あーっ、もうっ! わかったッス!
  負けたらPCW入りでもなんでもしてやるッスよ!
  でも、勝てばいいんでしょう、勝てばっ!」
 十六夜「ウフフ。そう言うと思っていたわ。それじゃあ来月の最終戦。
  アナタたち二人のウチどちらかと、CoSQを賭けて戦ってあげるわ。
  楽しみにしているわよ。アナタたちがマットに這いつくばり、そして美幸、
  アナタが再び私のモノになるのをね。ウフフ、アハハハハッ!」
 十六夜は哄笑しながら引き上げていった。無言でその後ろを柳生が続く。

 リングに残された下剋上の二人。
 越後はもう一人のメンバーである金井を呼び込むと、頭を下げる。
 越後「美加。すまなかったな。勝手に話を進めてしまって」
 金井「そんな。下剋上はやっぱり二人のユニットだから、
  その最後はやっぱり二人で決めるのが正解だと思うし。
  それにあたし、ここで色々勉強させてもらったもん。
  おかげであたしも成長出来たと思うし、あたしが目指すプロレスもなんとなく見えてきたから。
  下剋上がなくなっても、あたしは多分、大丈夫……ぅくっ」
 泣き出しそうになるのを気丈に堪える金井の頭に、越後はポンポンと手を置いた。
 越後「それじゃあ、美幸、来月が下剋上として最後の戦いだ。
  Kanto-1でも引き分けになってしまったけど、来月もう一度シングルで戦って、
  勝った方が十六夜の持つCoSQに挑戦する。それでいいな」
 真田「了解ッス。恨みっこ無しッスね!」
 越後と真田がガッチリと曲げた腕を合わせる。
 2年半に渡る『下剋上』が今、集大成を迎えようとしていた。

〜興行結果〜
1.☆5250/5000
2.☆5250/5000
3.☆5250/5000
4.☆5250/5000
5.☆5250/5000
6.☆5250/5000
7.☆5250/5000
8.☆5250/5000

 総支出 580AP 札止め8

タイトルマッチに7日間におけるKanto-1。中身の濃い一ヶ月だったなあ。
「観客動員も素晴らしかったですね」
来場してくれたお客様には十分満足いしてもらえたんじゃないかな。
そして、下剋上が解散を賭け、次期CoSQに挑むか。
「柳生さんのPCW入りもありましたし、勢力図が大きく様変わりしますね」
ああ。今年は本当に、大きな変革の年になったな。

☆成長
真田2 富沢2 杉浦2 白石5
獅子堂 1up、串刺しバックエルボー5→4

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〜閑話2〜

・とある居酒屋にて
柳生「すまぬ。待たせてしまった」
十六夜「かまわないわ。先に始めていたから」
 カクテルのグラスを傾けて薄く微笑む十六夜。
 柳生は日本酒を冷やで頼むと、その隣に座る。やがて運ばれてくる注文の品。
 二人はしばし無言で酒を口に運ぶ。
十六夜「……悪かったわね。アナタまで巻き込んで」
 十六夜がポソリと呟いた。
柳生「いや、構わぬ。自分でも薄々考えていた事だ」
 柳生はグラスを呷り飲み干すと、前を見つめる。
柳生「私もいつの間にか、そのような年になっていたのだな。
 今ならあの頃のそなたやあずみ殿の気持ちもわかる。
 それに、一度は頂点の証を手にする事もできた。頃合だろう」
十六夜「そう」
 十六夜は微笑むと、柳生のグラスを再び満たしていく。
柳生「とはいえ、べるとを手放す気は無かったのだがな。
 手にした上でそちらに合流しようと思っていたのだが」
十六夜「あら。それは残念だったわね。ウフフフ」
 再び各々グラスを呷る。
柳生「それにしても、美幸まで引き入れようとするとは思っていなかったが」
十六夜「フフ。好きなのよ、あの子のこと。真っ直ぐで、かわいらしいもの。
 しのぶはあの通り、大きな壁に向かっていく方が向いているしね。
 レナは、ようやくアナタが一人立ちさせたばかりだもの。今はまだ時期ではないわ」
柳生「しかし、カンナや美月もいるだろう。
 あまりにこちらに集まりすぎては、均衡が取れぬのではないか」
十六夜「その辺りは心配ないわ。ナターシャが何か考えているようだしね」
柳生「ふむ。そこまで読んだ上での行動という事か」
十六夜「これからの展開は、私にも読めないけどね。特に来月は、色々と忙しくなりそう。
 まあ、今はそれより、飲みましょう。
 この団体にやってきて、こうして同じ側に立つのは初めてだものね。
 Kanto-1優勝の、お祝いといったところかしら」
柳生「かたじけない。では、いただこう」
 こうして二人は夜更けまで酒を酌み交わしたのだった。


・寮にて
金井「明るく楽しく華麗に、か〜。でも、あたし一人じゃね〜」
 金井が首を捻りながら歩いていると、談話室で獅子堂が何枚かの手紙の前で唸っていた。
金井「あっ、レナせんぱい。どうしたの〜?」
獅子堂「ああ、美加ちゃん。実は、どうすれば弟子が増えるかを考えていて〜」
金井「弟子って、獅子拳の?」
獅子堂「そう。私のファンは増えてるようなんだけど、肝心の弟子希望の手紙が全然来ないのよ〜。
 そうだ。美加ちゃんって、人気あるよね。どうすれば良いと思う〜?」
獅子堂に話を向けられ、金井は首を傾げる。
金井「う〜ん……あたしがレナせんぱいのファンだとしても、獅子拳を始めようとは思わないな〜」
獅子堂「どうして〜?」
金井「だって、獅子拳って痛そーなんだもん。
 美幸せんぱいといっつもスゴイ試合して、二人共血塗れになってるイメージだし。
 女の子がやりたがるかっていったら、難しいんじゃないかな〜」
獅子堂「そっか〜。あう〜……」
金井の意見にガックリと肩を落とし、獅子堂はテーブルにだらりと上半身を預ける。
そんな獅子堂を見て気の毒に思った金井。
その時、ふと名案が浮かぶ。
金井「そうだっ。獅子拳の激しさじゃなくて、カッコ良さを全面に出せばいいんじゃないかな」
獅子堂「カッコ良さ〜?」
金井「そう。レナせんぱい、打撃だけじゃなくて飛び技も得意でしょ。
 ライオンサルトのフォームとか、すっごくキレイだもん。
 そういう面を前に押し出せばもっと人気が出ると思うな〜」
獅子堂「そ、そうかな〜。えへへ……」
金井「そうだよ〜。それと、この間帰り際にミスティアが言ってたんだ。
 明るく楽しく華麗なプロレスでお客さんが楽しんでくれるのが、あの子は一番嬉しいんだって。
 ミスティアは前座が多かったけど、あの子の試合の後は会場がすっごく楽しい雰囲気になってたもん。
 あたしもミスティアのそういう所を見習わなきゃと思ってた所なんだ〜」
獅子堂「なるほど〜」
金井「だから、レナせんぱい。あたしと一緒に、明るく楽しく、華麗なプロレスをやってみようよ。
 もちろんそればっかりじゃダメだろうけど、でも今より何か変わる気がするんだ」
獅子堂「ふむ〜。私は、獅子拳が広がるのは私が強くなるのが一番だと思ってたけど、
 そういう考え方もあるか〜。
 よ〜し、それじゃ、美加ちゃんと一緒に頑張ってみよー」
金井「えへへ。やった〜っ」

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「9月」
 行動順:1 3,971AP→791AP

☆アクシデント
 軽症:白石

白石くんがケガか。
Kanto-1の裏で、EWAのトップどころとぶつかる事も多かったからな。大丈夫かい?
白石「……へーき」
それならいいんだが。

☆ニュース
 ファンクラブ結成:杉浦(5)

杉浦くんのファンがまた増えたようだ。
先々月のハンくんとの試合の影響かな。
杉浦「そうだとすると、Kanto-1の体たらくで増加分の何割かは
 失望させてしまったかもしれませんね」
そんな事はないさ。キミがそれだけやれるんだという事を一度でも知ったファンは、
そうそう簡単に離れる事はないよ。
杉浦「そうでしょうか。だと良いのですが……」

○宿舎拡張:レベル3

延び延びになっていたが、ようやく宿舎を拡張したぞ。
「では、早速新人テストを行ないますか?」
いや、今月は立て込んでいるからな。
来月改めてテストを行おうと思う。

○9月行動まとめ
来日:EWA〜ハン、クライ、アンナ
軽症:白石
ファンクラブ結成:杉浦(5)
宿舎拡張:レベル3
特訓:真田〜失敗、金井〜成功
サイン会:千葉〜カンナ人気A、富沢、杉浦

○他団体
2.東女:テスト入団〜栗浜亜魅
3.新女:飲食店開店〜兵庫
4.WARS:参戦依頼〜寿零
5.太平洋

 〜他団体の興行〜

2.東女 672AP
4day AACジュニア
 ○ソニック vs 小川× ※防衛26回目
5day TWPジュニア
 ○ソニック vs ディアナ× ※防衛34回目
6day TWWAタッグ
 ×キャシー、メガライト vs 内田、ソニック○ ※ベルト奪取
7day NJWPヘビー
 ○キャシー vs 内田× ※防衛7回目
8day TWWA無差別
 ○ジェーン vs ソニック× ※防衛5回目

3.新女 638AP
2day アジアタッグ
 ○ルミー、クルス vs 祐希子、来島× ※防衛3回目
3day TWWAジュニア
 ○千秋 vs 小早川× ※防衛8回目
4day NJWPタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※防衛4回目
5day IWWFヘビー
 ○クルス vs 祐希子× ※ベルト奪取

4.WARS 354AP
2day AACヘビー
 ×ジャネット vs 菊池○ ※ベルト奪取
3day GWAジュニア
 ○菊池 vs 小鳩× ※防衛15回目
4day WAR無差別
 ×南 vs 菊池○ ※ベルト奪取
5day AACタッグ
 ×ジョーカー、カラス vs ジャネット、ロゼ○ ※ベルト奪取

5.太平洋 196AP
5day PWPWヘビー
 ×斉藤 vs 堀○ ※ベルト奪取

 〜興行〜

今月は初戦の後楽園プラザで次期CoSQ挑戦者決定戦、
その勝者と最終戦の北海道でCoSQタイトルマッチだ。

○今シリーズ参戦レスラー
PCW:十六夜、柳生、ハン、カンナ 準メンバー〜杉浦
下剋上:越後、真田、金井
Pride & Blade:富沢、マリー
無所属:獅子堂、白石、クライ、アンナ、ミラー、USA

『後楽園→北関東→大分、徳島→北海道』

1.東京・後楽園
第1試合 ○USA、白石 vs 富沢、マリー×
第2試合 ○ハン、柳生、杉浦 vs クライ、ミラー、アンナ×

第3試合 セミファイナル
 「十六夜美響、カンナ神威組 vs 獅子堂レナ、キューティー金井組」

 試合開始前、先に入場した獅子堂と金井。
 金井はマイクを取ると、下剋上解散に先立ち、
 獅子堂と共に新ユニット『ライオンハーツ』の結成を宣言。
 今シリーズは下剋上と掛け持ちとなるものの、
 次シリーズからは 明るく楽しく華麗に、をモットーに、
 ゆきプロに激しさだけでない新しいスタイルを築く、と宣言する金井。
 そこに入場してきたのが、3ヶ月ぶりにリングに上がるカンナ。
 カンナのニヤニヤ笑いと挑発に熱くなる獅子堂をなんとか押し止める金井。
 前途多難なその様子に思わず苦笑する観客。

 試合は序盤こそ十六夜のパワーに苦戦したライオンハーツだが、
 スピードとコンビネーションを軸に中盤は逆にペースを握る。
 サンドイッチラリアット→獅子堂のバックフリップ→金井のキューティーフライ、と
 連携で一気に十六夜を追い詰めるが、カウントは2.5。
 しかしカンナが飛び込んで金井に黒龍脚を決め、流れを引き戻す。
 その後も一進一退が続いたが、獅子堂のライオンサルトを十六夜が膝で迎撃、
 悶絶する獅子堂を十六夜が捕まえると災厄降臨で叩きつけ、
 そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

 敗れはしたものの新たな可能性を感じさせるユニットの誕生に、
 退場時には拍手が送られた。

 ○十六夜、カンナ vs 金井、獅子堂× 16分51秒 災厄降臨→片エビ固め

  ※『ライオンハーツ』結成〜獅子堂レナ、キューティー金井

第4試合 メインイベント
『CoSQ次期挑戦者決定戦』
 「越後しのぶ vs 真田美幸」

 いきなりの越後のヘッドバットで真田流血。
 その後もガンガンやり合う二人だが、流血の影響か真田が押され気味に。
 ならばと真田が火の玉ケンカキックを放つが、越後これを踏ん張って堪えるとランニングヒップバットで逆襲。
 さらにポストに上りローリングヒップアタックを狙うが、これは真田がパワーボムで切り返す。
 これを好機と真田がナックルパートを連打、越後の額が割れるが、
 越後も打撃で応酬、ダウンした真田をHIMEIで絞り上げる。
 なんとか地力で逃れた真田だが、起き上がったところに越後の真・サムライスライサー一閃。
 ぐらついた真田にランニングヒップバットをぶち当て、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

 ○越後 vs 真田× 27分13秒 ランニングヒップバット→体固め

 戦い終わり、両者ガッチリと握手を交わす。
 真田「しのぶ。下剋上の最後の決戦の命運、しのぶに託したッスよ」
 越後「ああ。必ず、結果を出してみせる」

 ※越後しのぶ、次期CoSQ挑戦権獲得

2.茨城
 ×白石、USA、獅子堂 vs 杉浦、ミラー、ハン○
 ×マリー、富沢 vs クライ、アンナ○
 ○柳生、十六夜、カンナ vs 越後、真田、金井×

3.栃木
 ×白石、金井 vs カンナ、杉浦○
 ×富沢、マリー vs 獅子堂、USA○
 ○ミラー、柳生 vs アンナ、クライ×
 ×ハン、十六夜 vs 越後、真田○

4.群馬
 ×柳生、ミラー、杉浦 vs 白石、USA、獅子堂○
 ×マリー、富沢 vs アンナ、クライ○
 ○十六夜、ハン、カンナ vs 越後、真田、金井×

5.大分
 ×白石 vs ミラー○
 ×マリー、富沢 vs アンナ、クライ○
 ○柳生、カンナ、杉浦 vs 獅子堂、金井、USA×
 ○ハン、十六夜 vs 真田、越後×

6.徳島
 ×マリー、富沢、ミラー vs 白石、USA、獅子堂○
 ○ハン、柳生 vs クライ、アンナ×
 ×カンナ、杉浦、十六夜 vs 金井、真田、越後○

7.東北海道
 ×マリー、富沢 vs クライ、アンナ○
 ×金井 vs ミラー○
 ○ハン、カンナ、杉浦 vs 獅子堂、USA、白石×
 ×十六夜、柳生 vs 真田、越後○

8.西北海道
第1試合 ○白石 vs アンナ×
第2試合 ○クライ、ミラー vs USA、獅子堂×
第3試合 ○ハン、カンナ vs 富沢、マリー×
第4試合 ×柳生、杉浦 vs 金井、真田○

第5試合 メインイベント
 『Crystal of Snow Queen』タイトルマッチ
  「『CoSQ』十六夜美響 vs 越後しのぶ」

 序盤から一進一退の攻防が続く。
 十六夜がパワーで越後を吹き飛ばせば、越後は立ち上がり重い打撃を打ち込んで十六夜を怯ませる。
 先に仕掛けたのは越後。強烈なランニングヒップバットを十六夜にぶちかまし、
 すかさず2発目を狙うが十六夜がラリアットで迎撃。
 すぐさま越後を捕まえて裏投げ一閃、越後たまらず場外へエスケープ。
 追いかけていく十六夜、マットを剥がしてコンクリートへのブレーンバスターを狙ったが、
 越後これを堪えて逆に十六夜を叩きつける。
 動きの止まった十六夜をリングに投げ入れ、トップロープからのローリングヒップアタック。
 さらにバックを取って元祖ジャーマンスープレックスを決めるが、カウント2.8。
 ならばと維新ドライバーを狙った越後、しかし十六夜踏ん張って持ち上げさせず、
 逆にボディーに膝を叩き込んでからカラミティボムの体勢に。
 しかし越後、これをウラカン・ラナで切り返すと渾身の力で十六夜の足を抱え込んで押さえ込み、
 そのまま3カウントを奪った。

 ×十六夜 vs 越後○ 35分53秒 ウラカン・ラナ(カラミティボムを切り返して)

 〜越後しのぶ 第4代『Crystal of Snow Queen』戴冠〜

 越後「やった……やったぞーっ!」
 両拳を突き上げる越後。下剋上を結成して2年半、ようやく真の意味で下剋上を成し遂げた。
 真田「よっしゃーっ! やったなしのぶーっ」
 金井「わ〜いっ! おめでとう、しのぶせんぱーいっ」
 喜びに越後に抱きつく真田と金井。越後は二人まとめてギュッと抱き締めた。

 ベルトを腰に巻かれ、しばし勝利の余韻に浸る越後。
 やがてマイクを取り、宣言する。
 越後「皆さんの応援のお陰で、そして美幸と美加、アメリカにいるリナ、
  素晴らしい仲間たちのおかげで、私はこうしてベルトを巻く事が出来ました。
  今日を持って、私達の下剋上という物語は完了しました。
  私たち下剋上は、今日を持って解散しますっ。これからは、それぞれの道を歩んで行きます。
  皆さん、今日はどうもありがとうございましたっ」
 越後の締めの挨拶。会場から大きな拍手が送られる。再び真田、金井と抱擁する越後。
 越後「美加は、レナとやっていくんだったな」
 金井「ふぁい……ぐしゅ……
  違うユニットになっちゃうけど、よろひくおねがいひまひゅぅ……ひ〜ん」
 感極まって泣き出した金井の頭をグリグリ撫でてやる越後。
 越後「美幸は、どうするんだ」
 真田「……自分、ずっと考えてた事があったッス。
  でも、しのぶがこうしてCoSQを獲ってくれて、これで心置きなくそれに全力で進めるッス。
  応援、してくれるッスか。しのぶ」
 越後「ああ。今までありがとうな、美幸。
  これからはぶつかる事も多くなるだろうが、応援してるよ」
 越後の笑顔を見て、真田も満面の笑顔を浮かべる。そして、
 真田「こちらこそありがとう、しのぶ。それじゃ……
  さっそく行くッスよーッ!」

 スパァンッ!!
 越後「かはっ!」
 いきなり側頭部を襲った蹴りに、越後が膝をつく。
 金井「えっ、美幸せんぱい、えっ、えっ!?」
 真田「ゴメンな、美加……悪く思わないでほしいッス!」
 ドゴオォッ!
 金井「ひぐっ」
 ボディを膝で打ち抜かれ、悶絶しうずくまる金井。
 真田は、かつての仲間であった二人を仁王立ちで見下ろしていた。
 越後「……み、美幸……お前……」
 真田「先月、美響姐さんの言葉を聞いて思ったんスよ。
  確かに自分は、しのぶや獅子堂とガンガンぶつかってる時が一番燃えるんだって。
  自分が美響姐さんや美冬師匠の側につけば、イヤでもガンガンやりあう事になるじゃないスか。
  だから、ちょうど良かったんス」
 越後「お前……それじゃ、何の為の下剋上だったんだよ……」
 真田「自分なりの下剋上は果たしたッス。先月シングルで美響姐さんに勝つことが出来た事で。
  これからの自分の一番の狙いは、しのぶ……アンタの首ッスよ」
 真田はロープで反動をつけると、片膝をついていた越後の顔面に火の玉ケンカキックをぶちこみ、
 リング下まで蹴り落とす。
 そして、いまだうずくまったままの金井を踏みつけ、叫んだ。
 真田「オイッ、獅子堂ーっ! どっかで見てるんだろー!
  アンタの新しい仲間は、自分の足の下ッスよ。助けに来てやったらどうッスか!」
 真田の挑発に、花道を駆け抜けリングに突っ込んできた獅子堂。
 獅子堂「真田っ、キサマーッ!」
 真田に突っ掛かった獅子堂だが、リング下からPCWのメンバーが上がってきて、獅子堂を取り囲む。
 多勢に無勢。逆に打ちのめされ、這いつくばる獅子堂。
 PCWの面々は高々と両手を突き上げる。あまりの展開に、ブーイングが沸き起こる。
 真田「そういう事で、これからよろしくお願いします。美響姐さん、美冬師匠っ」
 柳生「うむ。よろしく頼む」
 十六夜「大した役者ぶりだったわね。ウフフ」
 真田は柳生、十六夜とガッチリ握手を交わし、そしてその手をカンナに差し出す。
 真田「カンナと組むのは初めてッスね。よろしくお願いするッス」
 カンナ「ええ。よろしくお願いしますよ。
  さて、私もPCWとしての初仕事といきましょうか。美月、竹刀を取ってください」
 カンナはエプロンにいた美月から黒い竹刀を手渡されると、それを獅子堂の前で振り上げ、
 しかし反転、真田の頭を思いっきりぶっ叩いた。
 真田「ぐあっ!」
 思わず頭を抱えてうずくまる真田。そしてハンと杉浦が十六夜と柳生をリングから叩き出し、
 杉浦はポストの脇に置いてあったプロテインの入った袋を開けると、真田の顔面に粉をぶち撒けた。
 真田「うわっぷ!」
 カンナ「ィイヤッハーッ!」
 視界を奪われた真田にカンナは奇声を上げながら黒龍脚をぶち込み、リング下まで蹴り落とす。
 カンナ『Wooooh!』
 リングに残ったカンナ、杉浦、ハンは、改めて両拳を突き上げて叫んだ。
 事態を把握できない観客たちはどよめき首を傾げる。
 杉浦「皆さん。カンナさんは、悪のユニット・PCWを内部から崩壊させる為に、
  あえてメンバーとして加わり機会を窺っていたのです」
 杉浦が淡々と説明する。カンナはマイクを取ると、ニヤリと笑う。
 カンナ「これからは私たち3人が、正義のユニットとしてこのリングを守る事を誓いましょう。
  ……って、そんな訳あるはずないでしょう、バーーーカッ!! ヒーッヒッヒッヒッ!」
 カンナは笑いながら竹刀を振り上げ、リングに転がっていた獅子堂をバシバシと叩いた。
 リング下の十六夜がマイクを取り、ハンを睨みつける。
 十六夜「やってくれたわね、ナターシャ。これはアナタの企みかしら?」
 ハン「フフ。さて、どうかしら。でも、私も若い子の壁をやっているだけじゃ、刺激がなくなっちゃったのよ。
  何より今のままじゃ、アナタの悲鳴が聞けないじゃない?
  そろそろ私、アナタの泣き声が聞きたくて、疼いてたまらなくなっちゃったのよ。悪く思わないでね」
 柳生「美月。そなたがこの様な行動に出るとは、意外だな」
 杉浦「私はこの行動が必要であると判断したまでです。
  十六夜さんがPCWにおいて必要としたのは、強固な壁となる人材。
  柳生さんに真田さんまで加わっては、私の存在は不要でしょう。
  ならば、私は必要とされる居場所を探すだけ。もしそれがないのなら、作るまで」
 カンナ「まあ、そういう事です。
  第一、十六夜さんはともかく、柳生さんに真田さん、貴方がたはヒールに向いていないでしょう。
  貴方がたは難しい事は考えずに、強さだけを追い求めてせいぜい動かない壁になっていてください。
  その代わり私たちが、この団体を面白くして差し上げますよ。ククク。ヒ〜ッヒッヒ」
 おかしくてたまらないという様に、腹を抱えて体をくの字にして笑い転げるカンナ。
 しかしその背中に、いきなり何者かが飛び掛かった。
 富沢「カンナーッ! アンタの好きにさせるもんですかーっ!」
 マリー「この外道めっ! この私が成敗してやるから、覚悟しなさいっ」
 カンナ「チイッ、面倒臭い人たちが来ましたねっ」
 『Pride & Blade』の二人がリングに現れ、カンナ達に襲い掛かる。応戦するカンナ達。
 ライオンハートの二人もようやく起き上がり、PCWも再びリングに乱入。
 リング上はすっかり収拾のつかない状態に陥った。
 だが、
 越後「いい加減にしろお前らあーーーーーっ!!」
 放送席からマイクを奪った越後が耳をつんざく様な怒声を上げ、全員の動きが止まる。
 越後「いいかっ! 今のCoSQは私だっ!
  文句があるヤツは前に出ろっ! 今すぐ相手をしてやる! ただし、一人ずつだっ!」
 越後の言葉に顔を見合わせる一同。牽制しあっているのか、行動を起こす者はいない。
 越後「……誰もいないようだな。なら、今日は解散だ! さっさと帰れっ!
  私に文句があるなら次のシリーズ、いくらでも相手になってやるっ!」
 越後のあまりの怒気に気勢を削がれたのか、それぞれ威嚇しあいながらも引き上げていく選手たち。
 誰もいなくなったリングに越後が上がり、頭を下げる。
 越後「見苦しい所を見せて、申しわけありませんでしたっ!
  これからは、CoSQの名に賭けて、私がリング上の風紀を守って見せますっ!」
 きっぱりと宣言する越後に、大きな拍手が送られる。
 その凛とした姿は、さながら風紀委員長の様であった。

 USA「オウ。出遅れちゃったネ、ノエル。これからどうする?」
 白石「…………? ……まだ、いい……」
 USA「ラジャー。けど、どのユニットにつくか、考えておいてネ」
 白石「……うん。……ふわふわな、ところがイイな……♪」

  ※『下剋上』解散
   『PCW』に真田美幸加入
   『PCW』からカンナ神威、杉浦美月、ナターシャ・ハン離脱

〜興行結果〜

1.東京・後楽園 ☆2100/2000
2.茨城 ☆3675/3500
3.栃木 ☆4725/4500
4.群馬 ☆3675/3500
5.大分 ☆4725/4500
6.徳島 ☆3675/3500
7.東北海道 ☆4200/4000
8.西北海道 ☆9450/9000

 総支出 458AP 札止め8

…………。
「社長、しっかりしてください」
……ハッ! あ、ああ。あまりの事態に、思わず呆然としてしまった。
まさかあそこまでしっちゃかめっちゃかになるとはなあ。
「団体としての今後の方向性をしっかり考えないといけませんね」
そうだなあ。……とりあえず、来月はバカンスだな。
眩しい太陽と青い海、白い砂浜が私を呼んでいる。ウフフ、アハハハ……。
「社長……ウッ(涙目」

☆成長
十六夜−4、越後1、富沢1、金井2、カンナ2、杉浦2、白石4
獅子堂 1up、ライオンサルト8→9

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「10月」
 行動順:2 1,397AP→AP

☆ニュース
 完治:カンナ
 完治:白石

カンナくんのケガがようやく完治したな。
カンナ「ようやくこれでスッキリしましたよ。
 ま、あの行動の後でまた入院なんて事になっては、つまらないですからね」

白石くんも長引かずに良かったよ。
白石「……いたいのいたいの……とんでった……♪」

☆ニュース
 ファンクラブ:真田(12)

真田くんのファンがまた増えたぞ。
真田「ホントッスか!? あんな事の後だから、てっきり減ったかと思ってたッス」
ファンレターも来てるぞ。なになに?
『何も考えずに目の前の相手にぶつかっていく真田さんがサイコーです』
だそうだ。
真田「そ、そうッスか? いや〜、なんか照れるッスね〜」
……コレ、褒めてるんだよな?

☆イベント
 映画出演依頼:富沢〜辞退

映画出演は断ったけど、良かったのかい?
富沢「うん。今練習できないと私も困るし。
 ……社長とバカンス行けないのも、つまらないもん」

ん? 何か言ったかい?
富沢「あ、ううん。なんでもな〜い」

○新人テスト:ブラッディ神楽入団

新人テストに合格した神楽くんだ。
神楽「少しは見る目があるようね、社長」
ハハ、お褒めに預かり光栄だ。これから期待しているよ。
神楽「ん〜、まあ、大丈夫なんじゃない?」

○提携〜GWA

WARSとの提携がちょうど切れたところだったんで、GWAと提携してみたぞ。
「なんだか嬉しそうですね」
ああ。今ならロゼくんがウチに来てくれるだろうからな。
「ユニット抗争も幅が出ますね」
ああ。楽しみだ。ドゥフフフ……。
「……楽しみは別にありそうね」

 〜ジムにて〜

下半期の特訓対象者は、カンナくんと富沢くんとする。
カンナくんはケガで大きく出遅れたし、
富沢くんはユニットを引っ張る為にももっと力が必要だろうからな。
カンナ「私は構いませんが……手をつけられなくなっても知りませんよ。ククク」
富沢「コイツをやっつける為なら、なんでもやってやるわよ」
とりあえず、今月はカンナくんからだ。

○特訓:カンナ、白石

 〜

さあて、バカンスに出発だ!
「今月は上半期がかなり慌しかったですからね」
ああ。たまにはのんびりするのもいいだろう。選手たちも、我々も。

○バカンス

十六夜くんの災厄は私にとってはある意味幸運なのかもしれないなあ。
十六夜「社長の災厄が、下半身で暴れているわね」
えっ。……おわっ、いつの間にかシティーハンター的なアレに!?
十六夜「安心して、社長。私がその災厄を払ってあげるわ」
ほ、本当かい? そ、それってまさか……。
十六夜「ええ。跡形もなく粉砕してあげる」
 バキボキッ!
ヒーッ! そんな仕事人みたいな指鳴らしは勘弁っ。ローブローは反則だぞ〜っ。

○10月行動まとめ
完治:カンナ
完治:白石
ファンクラブ:真田(12)
映画出演依頼:富沢〜辞退
新人テスト:ブラッディ神楽入団
特訓:カンナ、白石
サイン会:茨城〜カンナ、富沢、杉浦
バカンス:十六夜
プライベート:柳生

○他団体
1.東女
3.太平洋:参戦依頼〜藤原和美、移動車両レベル3
4.新女:移籍〜神田幸子(東女)
5.WARS:グッズショップ開設〜岩手

〜興行なし〜
 総支出 -161AP

☆成長
柳生1 神楽2
真田 甲斐の虎8→9
富沢 レイーMAX(Sダイブドロップキック7)
カンナ 2up、神威(不知火7)
杉浦 レジェンド・オブ・GR(ドラゴンカベルナリア8)
白石 2up、超滞空ブレーンバスター5

 〜技解説〜
○レイーMAX
スワンダイブ式のフライングクロスチョップ。
元ネタは青き流星的なアレ。
○神威
カンナの使う捻りを加えた不知火。
WWEのケンドリックが自分の名前をつけて使ってるから、
カンナもいいんじゃないか、とふと思って。
○レジェンド・オブ・GR
リバース・ステップオーバートゥーホールド・ウィズ・チキンウィングフェイスロック。
要は裏STFのFの部分をチキンウィングに。
名前の由来は杉浦曰く、
杉浦「下呂温泉の効能は全身に効くのです。
 この技で全身がホッキホキになったら、温泉に浸かって療養すると良いでしょう」
GRとしたのは、下呂をカタカナで表記するのを杉浦が嫌がった為。

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「11月」
 行動順:4 357AP

☆ニュース
 ファンクラブ結成:杉浦

杉浦くんのファンクラブがまた増えたな。
杉浦「先月は試合もしていないのに、なぜでしょう」
9月のヒールターンが意外性があって面白かったんじゃないか。
それに、サイン会でもキミは以前と違いきちんとファンサービスをするようになったからな。
杉浦「私が計算以上の力を出すにはファンの力も必要だと思っただけです。
 け、計算外の何かに頼らねばならないのは不本意ですが」

☆イベント
 映画出演依頼:富沢〜辞退
 CM出演依頼:柳生〜50AP

富沢くんにまた映画の依頼が来たぞ。断ったが。
富沢「そりゃ私も出たいけど、今月はかまくらタッグもあるし、
 ユニットもまだ固まってないしで一月も穴を開けるわけにはいかないのよね〜」

○来日:EWA〜ハン、クライ、アンナ
    GWA〜ロゼ、ジャネット、1号

GWAも2トップ+1号くんを送り込んできたな。
「これでカードも豪華になりますね。ただ、ファイトマネーが気になりますが」
まあそれはなんとかなるだろう。さて、ウチの子達とどんな風に絡んでくれるかな?

 〜ジムにて〜

お、白石くん。この間の出張で良い物を見つけたんで、お土産を買ってきたぞ。
白石「……?」
ジャーン! おっぱいプリンだ! どうだ、柔らかくて美味そうだろう!
白石「…………」
……あれ? さすがに引かれたか?
白石「……社長……好き」
 ピトッ。
あ、あれ? そのリアクションも予想外というか。
越後「……最低です」
あ、ああっ。一番見られたくない子に見られてしまったっ。誤解だ越後くんっ。
白石「……ふるふる♪」

○デレ?:白石

○11月行動まとめ
ファンクラブ結成:杉浦
映画出演依頼:富沢〜辞退
CM出演依頼:柳生〜50AP
来日:EWA〜ハン、クライ、アンナ
   GWA〜ロゼ、ジャネット、1号
サイン会:茨城〜十六夜人気B、カンナ、杉浦
デレ?:白石
プライベート:真田

○他団体
1.太平洋
2.WARS:グッズショップ開設〜石川
3.新女
5.東女

 〜他団体の興行〜

1.太平洋 168AP
5day PWPWヘビー
 ×堀 vs 北条○ ※ベルト奪取

2.WARS 451AP
2day GWA選手権
 ×龍子 vs 鏡○ ※ベルト奪取
3day TWP選手権
 ○龍子 vs 鏡× ※防衛3回目
4day IWWFジュニア
 ○菊池 vs 真鍋× ※防衛11回目
5day GWAジュニア
 ○菊池 vs 小鳩× ※防衛17回目
6day AACヘビー
 ×菊池 vs 龍子○ ※ベルト奪取

3.新女 638AP
2day NJWPタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※防衛6回目
3day アジアタッグ
 ○クルス、ルミー vs 祐希子、来島× ※防衛4回目
4day アジアヘビー
 ×理沙子 vs ルミー○ ※ベルト奪取
※パンサー理沙子、引退

5.東女 322AP
6day TWWAタッグ
 ○キャシー、メガライト vs 内田、上戸× ※初防衛
7day TWWA無差別
 ○キャシー vs 上戸× ※初防衛

理沙子くんが引退か……。
「一つの時代の終わりを感じさせますね」
ああ。最後まで祐希子くんと抗争を続けていたからな。
そしていよいよ、新たな時代の幕が上がったと言っていいのかもしれないな。

 〜興行〜

今月は『かまくらタッグ』だ。ちょうどユニットが4つ出来たし、ちょうど良いのかな?
「まだP&Bとライオンハーツは人数が足りないようですが」
そこは彼女たちも何か手を打ってくるだろう。お手並み拝見だな。

さて、今回はかまくらタッグという事で、大会場に打って出ようと思う。
「今月は東北サーキットですから、福島と宮城ですね」
ああ。6人タッグのリーグだからどうなるかわからんが、
そろそろウチも規模が大きくなってきたからな。
少し挑戦してみても良いだろう。
9月のキター!アリーナは下剋上の解散とタイトルマッチ効果で札止めを出すまでに至ったが、
さて今月はどうなるかな。

それと、神楽くんのデビューは当分先になりそうだ。
神楽「ええ〜。なんでよぉ」
キミはまだ体が出来ていないからな。それに、今デビューしても釣り合う相手がいない。
そうだな、具体的に言うと、評価値500までは頑張りなさい。
神楽「何よそれぇ。……まあ、ただやられるのもつまらないし、別に良いけど」

○今シリーズ参戦レスラー
PCW:十六夜、柳生、真田
Pride & Blade:富沢、マリー
ライオンハーツ:獅子堂、金井
ヒール軍:カンナ、杉浦、ハン
無所属:越後、白石、ロゼ、ジャネット、ミラー、USA、アンナ、1号

『後楽園プラザ→埼玉、奈良興行→東北シリーズ』

1.後楽園
第1試合「獅子堂レナ、キューティー金井組 vs ノエル白石、ミスUSA組」

 のっけから新人離れしたパワーでライオンハーツを蹴散らす白石。
 その後もUSAとの好連携で攻めまくり、
 合体パワーボムであわや獅子堂からピンフォールというところまで追い込む。
 しかし攻め疲れを見せた所でライオンハーツがスピードを活かして徐々にペースを取り戻し、
 最後は獅子堂の獅子双掌覇から金井のムーンスパイラルアタックで白石をマットに沈めた。

 ○金井、獅子堂 vs USA、白石× 25分30秒 ムーンスパイラルアタック

 予想以上の激戦に勝利の瞬間安堵の表情を浮かべた金井。
 笑顔を浮かべ、白石に右手を差し出す。
 金井「すごいね〜、ノエルちゃん。あたしビックリしちゃった。
  それに、二人と戦ってて、あたしすっごく楽しかったよ。
  ねっ。もし良かったら、あたし達と一緒に戦わない? 良いですよね、レナせんぱい」
 獅子堂「美加がそう言うんなら、私は構わない」
 頷く獅子堂。金井には人の注目を集める天賦の才がある。
 獅子堂は、自分は眠れる獅子拳の力を示し、それを広めるのは金井に任せる事に決めていた。
 白石は首を傾げると、激闘のダメージはどこへやら、リングを下りて入場門の裏手へトコトコと歩いていく。
 金井「ノエルちゃん、どこ行くの〜」
 すると、白石は越後の手を引いてリングの中へ戻ってきた。
 越後「お、おい。なんなんだいったい」
 白石は越後を獅子堂の隣に立たせると、二人を見比べて首を捻る。
 そして、いきなり越後の尻を鷲掴みにした