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「サバイバーリプレイ・ケース2 1〜10年目」

1.プロローグ
2.オープニングトーク
3.リプレイ
 1年目
 2年目
 ☆Tea Break 1
 3年目
  4月〜11月
  幕間
  12月〜3月
 ☆Tea Break 2
 4年目
  4月〜9月
  10月〜3月
  4年目総括
 5年目
  4月〜9月
  10月〜3月
  5年目総括
  追記
 6年目
  幕間
  4月〜9月
  10月〜3月
  6年目総括
 7年目
  4月〜7月
  8月〜11月
  12月〜3月
  7年目総括
 ☆Tea Break 3
 8年目
  幕間
  4月〜9月
  10月〜3月
  8年目総括
 9年目
  4月〜9月
  10月〜3月
  9年目総括
 10年目
  4月〜5月
  6月〜7月
  8月
  9月〜11月
  12月〜2月
  3月
  10年目総括
 フェアリーガーデン10年の軌跡
  11年目〜

〜prologue〜


「はあ……。やっぱアカンかったか」
 夕空の下、少女は一人呟いた。背後の大きな建物を振り返る。その体育館のような建物は、女子プロレスの老舗であり業界最高峰、新日本女子プロレスの道場である。
「まあ、ウチには元々向いてへんかったんや。手先の器用さには自信あるけど、体力はそんなでもないし。あーあ、せっかく入団できたら今よりお給料増えて、良い生活できると思ったんやけどな。ざ〜んねん。アハハ、ハハ……」
 少女はショートカットを揺らしながら大きく笑ってみた。しかし、その笑いが本心からではなく精一杯の強がりであることはすぐに見て取れた。次第に途切れ途切れになる笑い声。目元はうっすらと滲んでいく。
「なんや、こんなんウチらしないやん。今年もダメやったら諦めるって、決めてたやんか。ええねん、もう」
 少女は手の甲で滲んだ目元を乱暴にゴシゴシ擦った。少女がここでこうして涙を拭うのはこれが初めてではない。昨年の春も同じ想いを味わっていた。それでも諦めきれず、もう一度トライしてみたのだ。16歳。ただでさえプロレスにおいては一番の成長期を1年も逃してしまっている、ギリギリのラインである。これが17歳となると、成長などほとんど見込めない。故に来年はなく、事実上今年がラストチャンスであったのだ。が、現実は無常であった。
「んくっ。……ほな、サヨナラや」
 少女は道場をしばし睨みつけ、そして、思い切り笑ってみせた。そして、背を向ける。彼女なりの精一杯のけじめであった。
 せめて胸を張って堂々と帰ろう。そう思い、顔を上げて歩き始めたのだが、
「……君は、それでいいのかい」
 突然予想外の方向から声が掛かり、少女は弾かれたように声のした方向へ視線を移した。
「……何やの、おっちゃん」
 そこにはスーツ姿の、20代後半と思しき一人の青年が立っていた。
「本当は、やりたいんだろう、プロレス。いいのかい、諦めてしまって」
「っ、うっさいわ! アンタに何がわかんねん!」
 触れられたくない部分に無防備に触れられ、少女は思わず逆上した。しかしその青年は真剣な表情を崩さない。
「プロレスをやる場所は新女だけじゃない。やる気さえあれば、他にも道はあるよ。君はそれだけの可能性を秘めている」
「ハッ、何言うてんねん。なら何でウチが今、こんな思いしてなあかんねん。それに、ウチはプロレスラーになってええ暮らしがしたいんや。どこぞの貧乏団体に入って今よりキツイ暮らしになるなんて真っ平ゴメンやわ」
「本当に、本心からそう思っているのかい。私にはそうは見えない」
「だからうっさいって言うてるやろっ。ええ加減にせんとぶっ飛ばすで! 何やのんアンタはっ」
 苛立ちのあまり金切り声を上げる少女に、青年は胸ポケットから一枚の紙を取り出すと少女に手渡す。それは真新しい名刺であった。
「何やこれ。……『フェアリーガーデン』? なんや、エロい店か。ウチまだ16やで。傷心のオトメに何さらしてんねん。ウチがそんなホイホイ引っかかると思てんの」
「いや、もっとよく見てくれ」
「うるさいなぁ……ん? 女子プロレス……代表取締役……て、社長さん? アンタが?」
「ああ」
 ポカンと口を開けて青年を見つめる少女に、青年はにこりと微笑んで見せた。
「え、その社長さんがウチに何の用やの」
「平たく言えば、スカウトだよ」
「スカウト? ウチを?」
 驚いて問い返す少女に、青年は頷いて見せる。
「新女は業界最大の団体だ。だからといってそこまで枠は大きくない。毎年のように、やる気とそれなりの素質がありながらも、門を閉ざされてしまう子が生まれる。そう、今の君のように」
「それなり、か。ハハ。言ってくれるわ」
 少女が自虐的に笑う。
「そんな子達の夢を叶える手伝いが出来たら、そう思って立ち上げたのがウチの団体だ。もっとも立ち上げたばかりで所属選手はまだ一人もいない。一から作り上げていく事になる。その旗上げのメンバーとして、私は君に声を掛けたんだ」
「一人もて……まだちゃんとした団体になってへんねやないの。アホか。誘うならもっと上手い事誘ってや。こんなんでついてく子なんて今時おらへんで」
 少女は鼻を鳴らすと名刺を突き返す。しかし青年は受け取ろうとしなかった。
「君がきっぱりとプロレスへの夢を諦めるのならそれでもいい。だが、もし諦めきれないのなら、そこに書いてある住所を尋ねてくれ。これはその移動費だ」
 名刺を持つ少女の手にさらに取り出した茶封筒を握らせると、青年は少女に背を向けた。
「え、ちょっ、待ってって。なにこの封筒。……5万円っ? それにこの住所、青森って! ちょ、何やのいったい。アンタアホちゃうの、ネコババしてくれ言うてるようなもんやんっ。それに青森って、んな遠い所まで行けるわけないやんかっ。なあ、ちょっとっ」
 どんどん遠ざかる青年の背中に、少女は慌てて声を掛けた。
「その金をどう使うのかは君に任せる。じゃあ、待ってるよ」
「ちょっ、勝手な事ばっか言ってんちゃうわ、このアホーッ!」
 少女は混乱しどうして良いかわからず、名刺と封筒を握り締めて精一杯の罵声をほとんど見えなくなった青年の背中に浴びせたのだった。

 そして3日後。
「はあ。もう、遠いねん。どこやここ」
 青森県の外れ。乗客が自分一人だけというバスに1時間近く揺られ、やっと降車する。一面に広がる田園風景。その中心に、その建物はあった。
「確かに、こないな田舎なら妖精もおるかもしれへんね。……別に、まだ入るって決めたわけちゃうで。気に入らんかったらすぐ帰ったるんやから」
 誰が聞いているわけでもないのに、少女はそう言って口を尖らせる。しかしその頬は緩んでいた。
 少女は新鮮な空気を大きく吸い込むと、その建物の扉をノックする。

 それが、インディー女子プロレス団体『フェアリーガーデン』、同団体初の所属レスラー誕生の瞬間であった。
 その少女の名は、成瀬唯。


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2.オープニングトーク

成瀬「と、いう訳で」
社長「社長と」
成瀬「唯の」
二人「リプレイコーナー」
 ドンドン、パフパフ〜。
成瀬「さて、今回から始まったこのコーナーやねんけど、
 これがプレイヤーの2回目のプレイになるんやね」

社長「うむ。一番星プロレスに関しては思い入れが強すぎて、
 ストーリーが膨らみすぎて気軽にプレイできなくなってしまった。
 そこで、前々からやってみたかった方針の下、
 息抜きも兼ねて始めたのが今回のプレイという訳だ」
成瀬「そういう訳やから、こっちのリプレイはあんま肩肘張らんと、
 楽屋裏やプレイヤー視点も交えたぶっちゃけトークで進めていくんでヨロシクねー」

社長「このリプレイは基本は私と成瀬君の掛け合いで、その時々にゲストを呼んで進めていきたいと思う」
成瀬「なあなあ、社長(クイクイッ)」
社長「ん? なんだい、成瀬君」
成瀬「メインのアシスタント、ホンマにウチで良かったん?
 関西弁が嘘臭いってツッコまれても知らんよ」

社長「何を言う。これでもプレイヤーは一時期関西に住んでいたんだぞ」
成瀬「ホンマ?」
社長「うむ。……小学校の頃、5年ほどだが」
成瀬「うすっ!」
社長「薄いとか言うなっ! まあそんなレベルなので、本場関西にお住まいの方も
 色々ツッコミ所があったとしても笑って流してくれると幸いです」
成瀬「それにしても、ウチがアシスタントやなんてマニアックやね。
 公式かてキャラ紹介されたん最後の方やし、素質いうたら余計に見るとこないやろ」

社長「何を言う。私は最初から君には好印象だったぞ。顔はカワイイし、緑のレオタードなんて最高だ!」
成瀬「力説せんでええって、恥ずかしいなもう。
 カワイイ言われるのは気分ええけど、レオタードて……やっぱ変態やこの人」

社長「大丈夫。自覚はしている」
成瀬「余計アカンやん。……でも社長、ホンマはそれだけとちゃうんやろ」
社長「ん?」
成瀬「ちょうどこのプレイ始める前に、
 録り溜めしておいた『銀色のオリンシス』(注※千葉テレビでやってたアニメ)まとめて見たやろ。
 それに出てくるセレナって姉ちゃんがえらいツボやったらしいやん」

社長「う、どうしてそれを」
成瀬「久川さん声のツボキャラは初めてだ、言うてたもんなあ。
 そんでウチの声聞きたくなったんやろ。ホンマ自分に正直な人や。
 ……でもあのアニメ、2chでボコボコに叩かれてたで」

社長「人がどう思うかなど関係ないんだよ。要は自分が気に入ったかどうかだ」
成瀬「相変わらず変わった趣味の人やな。
 まあもっとも、なんで好きになったかて辿ったら、やっぱきっかけは手袋なんやね。
 ホンマど変態やな、おらんでぇ手袋フェチなんて普通。
 ごめんな社長、ウチのリンコス手袋してのうて、アハハ」

社長「……まったくだ」
成瀬「へ?」
社長「今からでも遅くない。成瀬君、君のリンコスにも手袋を組み合わせよう。
 いや、むしろ全員に着用させるべきか、社長権限で。
 ソフィア君や永沢君を見習いなさい。そもそも手袋というのは……」
成瀬「……アカン。スイッチ入ってしもた。しばらくほっとこ」


成瀬「さてさて、雑談はこのくらいにして」
社長「えらいぶったぎったな」
成瀬「ええねん。早う先に進まんと、こっちのリプレイもプレイ止まってまうやん。
 で、今回のプレイについて。

団体名:フェアリーガーデン

ライバル団体:新女のみ

本拠地:青森

 と、こんな感じやけど。また恥ずかしい団体名つけたなあ」
社長「うむ、思いつきだ。あまり意味はない。けど、リングを舞う妖精たちっていうと、いい感じだろ?」
成瀬「なんやくすぐったいわ。
 ライバルが新女のみってのは、雇う予定の新人攫われるのが嫌なんやってわかるけど、
 なんで本拠地青森なん? 大会場ないよ」

社長「うむ。今回のプレイに大会場は必要ないのだ。だから適当」
成瀬「ホンマええ加減なんやから。で、今回のプレイはモットーがあるんやってね」
社長「うむ。それについては私の口から言わせて貰おう。

 1.入団選手の素質はD,Eのみ

 2.会場規模は3000人まで

 3.2次成長期までは出来る限り評価値210以上の相手とのシングルマッチで最大の経験値獲得を狙う

 4.成瀬君に飛び技を!

 以上4つだ」
成瀬「まずは(1)。これは前々からプレイヤーがやりたいって思ってた事やね。
 そのお陰でウチも最初に声掛けてもろたし」

社長「うむ。私はひねくれものだから、強いものより弱いものが好きなんだ。
 阪神ファンになったのも野村監督時代からだから(下地は関西にいた頃の1985優勝の時に出来ていたけど)、
 今の強い阪神に違和感を感じてしまったりする。だから弱い弱いと敬遠されがちな子達を集めてみたくなったんだ」
成瀬「なんやヒドイ言われような気もするけど、まあええか。
 で、(2)はどういう事? これじゃプロレスラーになってリッチな生活するっていうウチの夢が叶わへんやないの」

社長「せっかく素質の低い子を集めるんだから、最強のインディー団体でいたいんだ。
 そんな団体がドーム興行連発なんて事になったら変だろう」
成瀬「う〜ん……。まあちゃんとある程度お給料出してくれるんやったらええけど。
 で、次は(3)なんやけど……あの、ちょっとええ?」

社長「なんだい?」
成瀬「前にプレイヤーさん、
 『同じカード連発して育成だけに焦点を当てるようなプレイは邪道だ』くらいの暴言吐いとったやん。
 あれ、どう言い訳すんの」

社長「……仕方ないんだ」
成瀬「あ、開き直った」
社長「だってしょうがないだろう!
 1stプレイでしのぶの打攻が9止まりだったり、つばさの飛攻は6止まりだった、
 育成ヘタなプレイヤーだぞ。ただでさえ素質の低い早熟な子が16歳で入団したりするのに、
 普通のマッチメイクしてたら全然伸びないかもしれないだろ」
成瀬「う、そう言われるとウチは何も言われへん」
社長「それに、素質の低い子も得意分野でどこまで伸びるかが見てみたいんだよ。
 君だって極攻がアルファベット表示になったら嬉しいだろ。
 だから今回は完全に割り切ったんだ。察してくれ」
成瀬「ん〜。ま、ウチも強うなれるんならええよ。
 とはいえ、1年中格上と戦ってばっかりは本当神経すり減んねんで」

社長「出来る限りお給料ははずむぞ」
成瀬「ホンマ? ほな頑張るで、ウチ」
社長(こういう現金な所もカワイイな)
成瀬「そんで、最後の(4)は……何コレ?」
社長「読んで字の如く。君にはある程度空中殺法を使いこなせるようになってもらいたい」
成瀬「だってウチ、初期の飛攻1やで? かなり成長厳しい思うけど」
社長「だとしてもだ。サーカス出身なのにまったく空中殺法が使えないなんて、
 どうしても納得いかないんだよ私は! それでも君はカレイドスターか!」
成瀬「ウチ、カレイドステージにおったわけちゃうんやけど。
 それに声からしたら歌姫ポジションやし、妙な格闘技は使えても空は飛ばれへんよ」

社長「ええい、うるさいっ!
 例え開発スタッフが君をジャグラーと設定していたとしても、
 発売前に『極&飛がメインなんて珍しいな』と思った私のファーストインスピレーションが納得いかないんだっ。
 例え非効率でも君には最低飛5は身につけてもらって、
 フランケンシュタイナーかフライングボディプレスはマスターしてもらう事になるからそのつもりでいるように」
成瀬「まあ、頑張ってはみるけどね。ほな、こんな感じでリプレイスタートや。
 よーし、やったるでーっ」

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3.リプレイ

1年目

 4月

成瀬「さて、まずは4月や。
 まあプロローグはちいとオーバーに書いてるけど、新人スカウト
 似たようなやりとりでウチこと成瀬唯もココに入団する事になったんや」

社長「君がなかなかスカウトリストにひっかからないから大変だったんだぞ。
 5回はロードしたな」
成瀬「その辺は星プロでは考えられへんプレイスタイルやなあ。
 でも、ウチの為にそこまでしてくれたんはちょっと嬉しいわ」

社長「そうか。ではその喜びを体で表現してみたまえ。さあ、私の胸へ飛び込んでおいでっ」
成瀬「せえへんわっ! まあ、アホな人はほっといて。
 次に新人テストで入団したのが保科ちゃんや。同い年の16才」

保科「保科優希です〜。よろしくおねがいします〜」
社長「他所のリプレイでは保科君はやたら引っかかるなんて話もあったが、
 いざ狙いを定めてみると全然引っかからないから困る。やっぱり何度もロードしたよ」
保科「すみません、私のために〜」
社長「でもアレだな。巷では成瀬君と保科君はセットで『1年目ハズレコンビ』だなんて言われているが」
成瀬「誰やそんな事言うてるヤツは。ぼてくりまわしたるでっ」
社長「まあまあ。16歳で早熟、素質も低いと3拍子揃ってはね。
 とにかく15歳の経験値3倍期間を棒に振ってるのが痛すぎる。
 早熟の16歳だと、15歳で入団するのと評価値変わらないようだしな。
 せめて15歳で登場してくれればなんとかなったんだが」
成瀬「うぐっ、それを言われると反論できへん」
社長「で、さっきの続きだが。そんな風にセットで扱われるため素質も同じなのかと思ったが、
 実際には成瀬君がD、保科君がEなんだよな。2Pだと逆転するけど」
保科「うう。素質低くてごめんなさい〜」
成瀬「社長、保科ちゃん泣かしたらアカンよ」
社長「いや、そんなつもりじゃなかった、スマンスマン。
 しかし、素質Eで早熟となると保科君にはかなり気合を入れて頑張ってもらわなければならないな。
 しっかり頼むぞ」
保科「は、はい〜。がんばります〜」

成瀬「さて、次にやったのがフリー選手への移籍交渉
 まほまほことフォクシー真帆先輩が17才で入団したんやね」

真帆「うむ、真帆の出番だ」
社長「フリー枠は正直オーガ朝比奈君と迷ったんだが、
 何しろ彼女は18だし晩成といえど成長期間が2年しかない。
 これではさすがに厳しいという事で、今回は見送った。
 当然素質Dという事で、転生後の10年目は獲得リストに上がるだろうな。
 2PはCなので候補から外れるが」
成瀬「で、まほまほになったんや。
 けど2次成長期が3年あるとはいえ素質Eやから、結局結構厳しいんやけどね」

真帆「む。真帆はダメなのか?」
社長「いやいや。成長は緩やかだが、生粋のパワーファイターだけに
 HPが少ない子が多いウチの選手にはアドバンテージが大きいぞ。心配する事はない。
 それに、他の子が2年で止まっても真帆君はもう1年成長の猶予があるわけだからな。
 追い上げていく楽しみがある」
真帆「そうか。真帆は頑張るぞ。じゃあ、腹が減ったので帰る」
成瀬「ほいほ〜い。……しかしまほまほ、義務教育受けてんのかな」
社長「どこぞの山で狐に育てられたと言っても信じてしまいそうだな。
 先の話だが、休暇を与えたら『そうだ、山へ帰ろう』なんて言い出すし。
 公式でのキャラ紹介時は、まさかこんなキャラだとは思いもしなかったな。
 しかし、スタイルは素晴らしくむっちりしている。
 練習着の無防備に晒されたワキといったら……うへへ」
成瀬「ハア。このエロ社長、また鼻の下伸ばしとる」

成瀬「まだまだ最初の月だけにやる事が多いで。
 次にコーチの雇用。一ノ瀬コーチや」

社長「飛攻がA、極攻が9という、まさに成瀬君の為にいるようなコーチだ。
 あわせて保科君も彼に指導してもらう。
 真帆君は来月パワー型のコーチを雇おう」
成瀬「念のため、金のあるうちにジム拡張(レベル1)。これで来月また新しいコーチが雇えるわ」

成瀬「さて、こちとら育成期間も短く時間がない、
 という事で早速GWAと提携、今月にも旗上げする事になったんやけど。
 ……ほんま、勘弁して欲しいわ。受身と基本技だけ覚えていきなりデビューさせられるんやもん」

社長「実戦が一番の経験だって言うだろう。キツイだろうが、頑張ってくれ」
成瀬「言われんでも、やったるわ。自分で決めた事やからね。しっかり見ときや」

成瀬「で、旗上げ戦。ウチの相手は保科ちゃん。
 最初だけは気を使ってくれたんやね、社長」

社長「まあ旗上げだし、最初はな。
 結果は6分50秒、逆水平チョップから体固めで保科君の勝利」
成瀬「ウチ、何もできへんかった……」
社長「最初だからな。これから頑張っていけばいい」
成瀬「……うん。そやね。落ち込んだってしゃあないか。次頑張ろ。
 メインはフォクシー・ビートン組 vs 2号・パトリシア組。
 意外といい勝負になったけど、最後はまほまほがパトリシアの裏拳にやられてもた」

社長「まあ評価値400も上の相手に良く戦ったよ」
成瀬「旗上げ戦が終わっても、シリーズはあと7戦残ってるんやけど……社長。
 ウチ、ビートンと7連戦て。評価値400差やで。信じられへんわ。信頼も落ちまくりや」

社長「それに関しては申し訳ないと思ってる。ジーナ君が19歳でフリー外人扱いだから、
 初年度のGWAは来日メンバーが強すぎるんだよな。
 来月にはもうちょっと戦いやすい相手のいる団体とも提携するよ」
成瀬「頼むわ。毎日こんなんじゃほんまぶっ壊れてまうから。
 そんで興行成績やけど、旗上げ戦の青森こそ500人の会場でなんとか満員になったけど、
 その後の7シリーズはどこも最低限しか客入らへんかったね」

社長「しょうがない。団体としての知名度もほぼゼロだからな、ウチは。
 君たち同様、まだまだこれからだ」

成瀬「なんとかシリーズ終えたけど、誰も成長せんかったね」
社長「素質の問題もあるし、いきなり結果が出るとは思っていないよ。
 地道に頑張っていこう」

 5月

成瀬「いきなりやけど、保科ちゃんが軽症やて」
保科「すみません〜」
社長「まあこちらとしても無理なカードを組んでるからな。
 とりあえず軽症という事だし、試合には出てもらうけど良いかな?」
保科「はい、頑張ります〜」
成瀬「……実はネタバレやけど、保科ちゃん最終的にこのケガを  2年目11月のバカンスまで引きずってるねん」
社長「軽症でも8割経験値入るからと出場を続けさせたけど、
 18ヶ月×(1−0.8)=3.6ヶ月分の経験値がムダになったとも言えるんだよな。
 まあ、一ヶ月休養に当てて全快したとしても、再びケガをする可能性もあるからどちらが良いとも言えないんだが。
 年一回くらいはバカンスに行ってケガを直す期間を作った方がいいのかもしれないな。
 その間は幸い練習は出来る訳だし」

成瀬「今月の新人スカウト
 『最も不遇なゲストキャラ』『最も地味なボクっ娘』の異名を持つ、
 ナカエリーナこと中江里奈ちゃんや」
中江「……なんかボク、全然歓迎されてないんじゃ?
 それより、その呼び方やめてよ。他所で聞いたことないよそんな呼び方」

成瀬「なんで〜。かわいいやん、ナカエリーナ。な〜社長」
社長「うむ。なんとかリーナってヨーロッパのお姫様っぽい響きだな。エカテリーナとか」
中江「そういうのガラじゃないんだってば」
成瀬「またまた、照れ屋さんなんやから。
 ちなみにウチの団体では、素質Dでパワー型って事で社長もかなり期待してるで」

社長「うむ。地味ながら非常にシンプルなプロレスラー像だしな。
 ウチのエースを務めるつもりで頑張ってくれ」
中江「地味とか言われた……。ま、まあ頑張るけどね」

成瀬「続いて今月の新人テスト
 貧乏キャラでファンのハートをわし掴みっ。ドルフィン早瀬ちゃんや。
 ……うう、ウチのアイデンティティーが取られてもうたorz」

早瀬「よろしくお願いします。あの、唯さん泣かないでください」
成瀬「せやかて、お金にうるさいのは関西弁キャラの特権やろ。
 せやのに、公式では川柳のネタになってSDにまでなってるなんて。あうう」

社長「まあまあ。しかし実際に雇ってみて、本当にお金にうるさいキャラだと気づかされたよ」
早瀬「しゃ、社長まで。私はただ家族の為に頑張らなきゃいけないんですよぅ」
社長「それはわかってるよ。けど、重症だから休養を与えたのに『バイトでもしようかな』はどうかと思うんだ。
 翌月軽症までしか回復していなかった時は、『バイトなんかしてるからだ』と思ったものだぞ」
早瀬「そ、それは……アハハッ」
成瀬「まあええわ。で、早瀬ちゃんも初期体力1やしウチと同じでHP低いんやけど、
 打撃タイプだけに回復が伸びそうなんよね」
社長「うむ。HPの少ないキャラが回復AだとHPバーがグングン上昇して気持ちよいんだよな。
 その分一発で減る量も多いんだが」
早瀬「褒められてる、のかな? ところで社長。今回の出演料、出ますよね」
成瀬「……やっぱウチよりちゃっかりしてるな、この子」

成瀬「先月増やしたコーチ枠で、仙川コーチを雇用
 一ノ瀬の兄ちゃんが極・飛、仙川のおっちゃんが投・パ・打、とええ感じに分類できたね」

社長「二人で全カテゴリーを対応できるのは助かったな。さすがにもう一枠増やす余裕はまだないし。
 フォクシー、中江、ドルフィンは仙川コーチの担当だ」

成瀬「さらにまた海外と提携。今度はTWWAと提携や」
社長「ソフィア君とミスティ君がいるから、君達も多少は戦いやすくなるだろう」
成瀬「うん、頑張ればなんとかいけそうな気もするし。
 ほなら5月の興行、スタートッ!」


成瀬「で、第1試合は早瀬ちゃんはソフィア、中江ちゃんはミスティとデビュー戦やったんやけど、
 ……なんと中江ちゃん、ミスティにいきなり勝ってしもた!」

中江「へへっ、どんなもんだい!
 本当言うとボクも勝てるとは思ってなかったんだけど。
 評価値約300差だからね。(中江360 vs ミスティ640)」
社長「デビュー戦だからと観戦したのが良かったな。
 必殺ラリアートからエルボーを挟んでのラリアート、見事だった」
中江「まあ、それほどでも、あるかな?」

成瀬「その後の興行は岐阜で事故が起きて潰れたくらいで、どこもそこそこやね」
社長「まあまだまだだって事だ」
成瀬「んで試合後、早くもウチ、能力一つアップした!」
社長「2ヶ月目で上昇が見れるとは思わなかった。これでやり甲斐も出ただろう。今後も頼むぞ」
成瀬「オッケー、ウチに任しときっ」

 6月

成瀬「4月・5月で一通りやる事はやったけど、寮の部屋がまだ一つ空いてる。
 ってことで、新人テストで堀ちゃんを獲得や」
堀「テディキャット堀ですっ。よろしくニャン♪」
社長「さっそくセーブしてバカンスに行ってみたが……堀君、君は猫好きというが、足りないものがある」
堀「な〜んでしょ?」
社長「猫好きなら、高い所から落ちた時は『キャット空中3回転』で自力で着地するべきじゃないのか!」
堀「そう言われれば確かにそうかも。
 よ〜し、次のバカンスまでに必ずマスターしてみせるからっ。待っててニャ、社長」
社長「よし、その意気だ!」
成瀬「え〜と……まあええか。盛り上がっとるし」

成瀬「今月は、早瀬・保科・中江が1ずつ上昇。徐々に試合の成果が出とるねえ」
社長「もっと前途多難かと思ったが、意外といけそうだな」


  1年目ダイジェスト

成瀬「さて、ここからは1年目ダイジェスト……って、ええっ!?
 ウチらの試合、そんなあっさり流されてまうの?」

社長「だってしょうがないだろう。オートで評価値250差だとほぼ負けるし、面白い展開もないしな」
成瀬「ひどい、アンタ鬼やっ! ウチらの事なんやと思ってんの。
 毎試合ボコボコにされても文句言わんと頑張ってんのに。ただのコマちゃうんやでっ」
社長「その分、成長した月はそれに応じてボーナスを支給したはずだが。
 私の言葉の方が良ければいくらでも掛けるぞ。その分ボーナスは……」
成瀬「あ、アハハッ。なに言ってんの社長。
 ウチは社長の気持ち、よ〜くわかってるって。社長大好きっ」
社長「……現金な子だ。
 ちなみに早瀬君には成瀬君と同じくボーナス、
 保科君には鉄道乗り放題券、
 真帆君にはマンガ肉、
 中江君にはダンベル、
 堀君にはマタタビを上げた。
 皆喜んでくれたようだ」
成瀬「……なんか中江ちゃんだけええ加減と違う?
 どっかの豪腕ラリアットの人とちゃうんやから、ダンベルって」

社長「仕方ないだろう。思いつかなかったんだ」

成瀬「さて、はしょった期間に起きたこの1年のイベントをまとめてみたで」
10月
・フリー外人、ジーナと契約
・自前の選手でメインを務めるより上位外人同士で組んだ方が客入りがいい事に気づく。
 以降しばらくはアニーやシンディ、1号2号がメイン
11月
・弱点補強をし続けた成瀬、ようやく飛攻が2へ
12月
・Exタッグ、当然のように招集掛からず。
・プロレス大賞、かすりもせず。
3月
・サイン会をしまくったおかげでフォクシーにファンクラブ結成。
・新女の殴りこみ。評価値840のマイティ祐希子だけ育成に利用。
 あとの二人はスルー。
成瀬「見事に大した事起きてないねえ」
社長「まあ、まだ弱小団体だから」
成瀬「ウチとしてはやっぱ、飛攻のアップやな。1次成長期の内に達成できて良かったわ」
社長「確かに。2にさえなってしまえば、後はカテゴリー育成でなんとかなりそうだからな」

成瀬「さて、社長お待ちかねの育成結果や。
 ウチらがどんだけ頑張ったかがここに凝縮されてるで。しっかり見とき」

1年目成長真帆成瀬早瀬保科中江
4月×--×--
5月×----
6月---
7月--
8月-
9月-
10月
11月--
12月
1月--
2月-
3月-
合計2128231326

成瀬「そんで、これが評価値」

1年目成長評価値(入団時)評価値(2年目4月)能力値上昇
中江36062026
成瀬31059028
早瀬32055023
34055021
保科41054013
真帆460530

成瀬「どや、社長! ウチ、団体No.2になったで。
 しかも伸びではイチバンや!」

社長「おお、凄いじゃないか成瀬君」
成瀬「へへ〜ん。見直したやろ?」
社長「さすが他の子より一月早く入っただけの事はあるな」
成瀬「……社長のアホーッ!
 そない言うたらなんかショボく見えてまうやんかっ」
社長「いや、実際同じ素質で同じ経験値もらったら、一月分のアドバンテージは大きいだろう。
 あとはどの能力にどう分配されるかだな」
成瀬「まあ確かにそうなんやけど……」
社長「もちろん君の頑張りはわかってるよ。あれだけのハードな連戦をケガなしで乗り切ったんだから。
 後で甘い物でも勝ってきてあげよう」
成瀬「ホンマ? やたっ」
社長「で、こうして表にしてみると、やはりDとEも差が出てくるな」
成瀬「そやね。保科ちゃん5月からケガしっぱなしやったから、
 どっかで治してたらもう2、3は伸びてたんちゃう?
社長「真帆君は伸びにくかったな。1次成長期の試合での獲得経験値が2次成長期の倍だから、
 ちょうどその辺りもくっきり数字に表れたわけだ。
 ……ああ、君たちとあと1年早く巡り合えていれば、評価値1000超も夢ではなかったのに」
成瀬「それは言わん約束やで、社長。サバイバーはそういう仕様。仕方ないねん。
 そう思うなら、2Pか転生後でも、また育てたってな」
社長「そう、だな。
 で、私としてはこの結果を見て、いずれベルトを作る時は
 団体のヘビーベルトと、素質E専用のヘビーベルト、2本作ろうと思う」
成瀬「ええんちゃう? この育成ならそんなアホみたいな差つかへんやろうし。
 ひょっとしたらウチもベルト巻けるようになるんかな」
社長「もちろん、その可能性は高いぞ。来年もこの調子で頑張ってくれ」
成瀬「よっしゃーっ、練習練習〜っ」

2年目

 4月

成瀬「さて、今日から4月や。
 そうは言うても、会社の金庫はカツカツやし、新しい子雇うどころやないんよねえ」

社長「うむ。だが今年一年またオートで飛ばしっぱなしはなんなので、
 来月にはちょっとしたイベントをやろうと思う。
 その為、今月は『新技取得月間』とする。
 各自新しい技を覚え、来月にはそれを必殺技に設定。それを持ってイベントに挑んでもらうぞ」
成瀬「ホンマ? やたっ。そろそろ基本技にも飽きてきた所やってん。
 よっしゃ、新しい技でウチも主役目指すでっ」

成瀬「で、月末。さすがに経験値の入りがええから、
 みんな一月で新技覚えたで」

成瀬:サソリ固め 5
保科:ストレッチプラム 5
真帆:フォクシードライバー 7
中江:デスバレーボム 4
早瀬:延髄斬り 5
堀:バックドロップ 4
社長「よし。では来月は予定通りイベント開催だ。気合入れていくぞっ」
成瀬「おーっ!」

 5月

成瀬「で、なんやのん社長。イベントって?」
社長「うむ、よくぞ聞いてくれた。
 現時点での我が団体最強の妖精を決める、
 その名も『PoFG(Princess of Fairy Gerden)』の開催だっ!」
成瀬「おお〜っ!
 ……って、なんか聞いた事あるような響きやなあ。
 え〜っと、確か、QoL」
社長「ストーップッ!
 私も自分で思いついてから、なんだか似ているような気がしたが、
 多分空似だ。ツッコんではいかん」
成瀬「まあええわ。で、どんな形式なん?」
社長「本当はリーグ戦にしようと思ったんだが、時間が掛かる上に育成に割ける試合も減ってしまう。
 という事で、最終戦に8人のトーナメント形式で優勝者を決める。
 せっかくの大会が外人に優勝を持っていかれてもつまらないので、
 残り二人の枠はジーナ君(620)とミスティ君(640)に決定した。
 とはいえミスティ君で中江君と同レベルだから、余裕を見せれる相手ではないぞ」
成瀬「う、7日目まで外人にボコられた上で最終戦に大会かいな。
 キッツイな〜。今シリーズは楽できると思ったのに〜」
社長「何を言ってるんだ。君も含め、真帆君以外はあと一年しか成長期がないんだぞ。
 一試合も無駄にはできん」
成瀬「それはわかってるけど、でもな〜」
社長「わかった。今月無事に乗り切ったら、みんなを何か美味い物でも食べに連れて行ってあげよう。
 さらに、優勝者にはボーナス支給だ」
成瀬「え、ホンマに? うおーっ、なんかウチ、燃えてきたでーっ!」

『第1回 PoFG』

成瀬「さて、まずはAブロック一回戦。ウチと早瀬ちゃんの勝負や」

第一試合
×成瀬 vs 早瀬○ 10分32秒 ドルフィンダイブ(延髄斬り)→体固め

成瀬「……社長。お願いがあんねんけど」
社長「なんだ?」
成瀬「ウチの脇固めレベル2、スリーパーに上書きしてええ?
 関節はウチの生命線やのに、回復高いから脇固めじゃなんぼ仕掛けても
 早瀬ちゃんのHP減らへんねんもん。
 ウチのボーナス、こないなとこで飛んでってもたぁ。うぁ〜ん」
社長「確かにそれは、私も見ていて痛感したよ。
 今すぐには無理だが、来年に入ったら書き換えてもいいぞ」
成瀬「それでなくても、早瀬ちゃんボーナスて聞かされて
 ウチ以上に目の色変わっとった。相手が悪かったわ」

成瀬「気を取り直して、次は優勝候補、中江ちゃんと保科ちゃんの試合やで」

第2試合
○中江 vs 保科× 8分53秒 エルボー→体固め

成瀬「やっぱ中江ちゃんのパワーはすごいわ。
 エルボーで流血さして、最後はラリアートからエルボー連発で締め」
社長「保科君には悪いが、予想通りといった感じだな」

成瀬「次はまほまほとジーナの勝負」

第3試合
○フォクシー vs ジーナ× 10分31秒 DDT→体固め

成瀬「頭突きの連発であっという間に追い込んでもた。
 決め手に掛けるからジーナに終盤何発か反撃されてたけど、HP多いからビクともせえへん。
 最後はようやく引いたパワーカードでDDTで締め」
社長「特に若手の内は、HPの多さが有利に働くな」

成瀬「一回戦最後の試合は堀ちゃんとミスティの登場や」

第4試合
×堀 vs ミスティ○ 7分46秒 DDT→体固め

成瀬「バックドロップ決めて、堀ちゃんもあと一歩まで追いこんだんやけど。惜しかったな〜」
社長「評価値では一番高いミスティがグロッキーで準決勝進出。
 これはウチの選手の優勝の確率が高まったかな」

成瀬「さて準決勝第1試合。早瀬ちゃんと中江ちゃんや」

準決勝第1試合
×早瀬 vs 中江○ 8分12秒 デスバレーボム→体固め

成瀬「手数では早瀬ちゃんが上回っとったんやけど、
 中江ちゃんが一発でチャラにしてまうんやもんな。割に合わんわ」
社長「だがドルフィンダイブであと一歩まで追い込んだのは見事だった。
 彼女は本当に良く粘るな」
成瀬「ボーナスへの執念とちゃう?」

成瀬「準決勝第2試合。まほまほとミスティや。
 なにげにまほまほ、2試合とも外人との勝負やな」

準決勝第2試合
×フォクシー vs ミスティ○ 7分38秒 ブレンバスター→体固め

成瀬「ほとんどミスティにペース握られっぱなしやったな。
 そんでもDDTで2.8まで追い込んだんやけど」
社長「最後はステップキックからブレーンバスター。
 打たれ弱いとはいえ、そう甘くはないか」

成瀬「さて、決勝は前評判通り、中江ちゃんとミスティの対決や」

決勝戦
○中江 vs ミスティ× 2分36秒

成瀬「勢いに乗る中江ちゃん、いきなり速攻。
 デスバレーを一回はローリングクラッチで返されたけど、
 もう一回強引に引っこ抜いてトドメ」
社長「私としてもホッと一安心だ」

成瀬「さて、第1回PoFGの優勝者は、ナカエリーナで〜すっ」
中江「ありがとうっ。みんなの応援のおかげだよっ。
 って、だからその呼び方止めてってば」
成瀬「ええやんか。これでウチらのプリンセスになったんやで。
 それに相応しい呼び方せな。なあ社長」
社長「ああ。おめでとうナカエリーナ」
中江「しゃ、社長まで、からかわないでよーっ」
成瀬「あ、逃げてしもた。純情やねえ」

第1回PoFG
 優勝 中江里奈(初)


  2年目ダイジェスト

成瀬「で、またウチらの苦労はサクッとはしょられて、2年目のダイジェストや」
社長「そう拗ねないでくれ。君たちの頑張りは十分に認めてるよ。
 今年はバカンスに連れて行ってやったりもしただろう?」
成瀬「まあな。社長は堀ちゃんとイチャイチャしとった事しか覚えてないやろうけど、
 裏でも色々あったんやで? ウチの水着見て鼻血出したりな。ナハハッ」
社長「成瀬君、ビーチでバニーガール姿はどうかと思うぞ。DOAXじゃないんだから」
成瀬「ええやん注目されとったし。社長も好きやろ?
 ま、保科ちゃんのスク水には負けたけど。まさか素で持ってくるとはなあ」

成瀬「そんなこんなで2年目のイベントや」
4月
・新技取得月間
5月
・第1回PoFG
6月
・成瀬 ファンクラブ結成
・早瀬 重症
8月
・フォクシー 重症
10月
・ローズ初来日
  翌月から、各団体のエースが来日するようになる。
11月
・中江 ファンクラブ結成
・フォクシー 特訓成功
・バカンス
12月
・完治 保科、早瀬、フォクシー
・早瀬 ファンクラブ結成
・プロレス大賞、今回もスルー

成瀬「地道なサイン回の成果で、みんなにファンクラブが出来た。ウチにもや。
 こんなド田舎のインディープロレス団体の選手を応援してくれるなんて、
 ホンマありがたくて涙出てくるわ」
社長「テレビ放送などはないが、全国津々浦々、小さい会場から回ってる成果が出たな。
 もっとも動員は海外のエースに頼っている部分が大きいが。
いずれウチの子達だけで会場をいっぱいにしたいものだ」
成瀬「あと、今年はケガが多かったね。ウチは大丈夫やったけど」
社長「うむ。バカンス中は練習はできるし、ある程度ケガ人が増えたらバカンスに行った方がいいな。
成瀬「そやで〜社長。バカンスバカンス〜♪」

成瀬「さて、今年の育成結果や。
 まほまほ以外は来月から新技解禁や。楽しみやな〜」

2年目成長真帆成瀬早瀬保科中江
4月------
5月----
6月-
7月
8月-
9月-
10月--
11月----
12月-
1月---
2月--
3月--
合計171318171220

成瀬「そんで、これが評価値」

2年目成長評価値(2年目4月)評価値(3年目4月)能力値上昇
中江62083020
成瀬59078018
早瀬55073017
55073017
保科54067012
真帆53067013

成瀬「どう、社長? いっぱしのレスラーになってきた感じするやろ?」
社長「うむ。君達がここまで育ってくれるとは、予想以上だ。
 まあよその素質B以上の選手と比べると……」
成瀬「あ〜あ〜、聞こえへ〜ん。
 よそはよそ、ウチはウチ、やろ?」

社長「うむ、そうだな。では、真帆君以外は成長期を終えたという事で、各人の能力を見てみよう」

※選手能力表

中江里奈
評価値年齢寸評HP
83017ハイパーストロング370
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「評価値ではウチのトップの中江ちゃん。多分試合しても一番勝率ええんちゃうかな。
 HP370って、ウチの倍以上やんか」
社長「うむ。パワーDは現状新女の来島君以上だからな。頼もしい限りだ。
 攻撃練習をメインにしていたので他のカテゴリーもそこそここなせるし、
 防御もウチでは穴がない方だ。もし今ベルトを作れば、一番近い存在だろうな」
中江「そうはいうけど、ボク関節技苦手だし。
 唯とは一番やりにくいかなあ」

成瀬唯
評価値年齢寸評HP
78017キラー140
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「次はウチやね。どう? 結構攻撃もいけるやろ」
社長「ああ。だが、決定的に打たれ弱い。防御も低いし。良い物は持っているんだが」
成瀬「そう言うたかて、社長がウチに飛び技マスターさせよう言うからこうなったんやん。
 体力に回してたらまた違ってたで」
社長「確かに、私としてみればちゃんと飛攻が5まで伸びたのは嬉しい所だ。
 副産物として、飛防が8まで上がってしまったのは意外だったが」

ドルフィン早瀬
評価値年齢寸評HP
73017瞬殺スナイパー190
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「早瀬ちゃんはウチ以上に防御がからっきしやなあ。  でも攻撃は穴がないねえ」
社長「攻撃練習をメインにしていたが、初期のパ攻が1だったのが幸いして体力と同値だったので、
 2年目の中頃からパワー練習に切り替えたんだな」
成瀬「そんでHPウチより多くなったんやな。ただでさえ回復高いのにぃ」
早瀬「唯さんと私の試合だと、カードの引きが試合の流れにもろに出ますよね」

テディキャット堀
評価値年齢寸評HP
73017ダイナマイトガール170
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「堀ちゃんはオールマイティって感じやね」
社長「投と飛という両軸があるからな。防御も安定してるし」
堀「でも、里奈や葵みたいにパワー、打撃の一転突破型は苦手なの〜。
 投げカード切ってるのに潰されるのは納得いかないにゃん」
社長「HPが多ければ持久戦に持ち込めるが、堀君はHPも回復力も低いからな」

保科優希
評価値年齢寸評HP
67017必殺仕事人210
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「保科ちゃんは1も少ないし、基礎体力は万遍ない感じや」
社長「ああ。それだけに、もうちょっと上手く育成して上げられたんじゃないかと悔やまれる。
 あのケガさえなければな」
保科「でも、ケガは私の不注意ですから、仕方ないです〜」
成瀬「素質Eで1年以上ケガはキッツイね。
 防御の1を潰すのに1年目の経験値が結構回ってしまった感じもするなあ」


成瀬「さ、というわけで次からは3年目や。
 いよいよ技も増えるで。ウチの関節技が唸る時やっ」

社長「とはいえ、技取得には大量の経験値が必要だからな。
 3年目も、基本は210差相手だから頑張ってくれ」
成瀬「そ、そんな殺生な〜っ」

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☆Tea Break 〜1〜

成瀬「なんやどっかで聞いた様なタイトルやけど、何をするコーナーなん?」
社長「うむ。ここはお茶でも飲みながら、プレイ中に気づいた事でもちょこちょこ書こうかな、というコーナーだ」
成瀬「社長も役得やなぁ、ウチみたいなかわええ子とお茶できるなんて。
 で、どんな話?」
社長「今回は『否観戦について』だ」
成瀬「この2年飛ばしまくってたもんね。そんで、気づいた事って?」
社長「攻略本の否観戦についての部分は、
 真ん中の表だけをぼんやり見て『評価値201以上差がつくと絶対に負けるんだな』と思っていたんだが、
 実際にやってみるとごく稀にではあるが201差があっても勝ったりするんだよ」
成瀬「ウチとこで言うと、中江ちゃんや早瀬ちゃんがようそんな番狂わせ起こすね」
社長「そう。だから無茶なカード連発して黒星だらけのウチの団体でもたまに白星がついて嬉しくなるんだが、
 よくよく攻略本を見るとかなり細かい計算式によって成り立っているんだな」
成瀬「タッグはようやらへんからシングルで計算してみよか。
 例えば実際にも金星をよく見かけた、中江ちゃん(850)vs ブリジット(1060)の場合。

中江レート
 850+8×5+10×(パ攻13−パ攻4)=980
ブリジットレート
 1060+6×5+10×(打12−打攻7)=1140

で、図の見方なんやけど、勝率が201〜250では100%なのに-250〜-201では1%っちゅう事は、
マッチメイク時の左に置くか右に置くかで微妙に勝率も変わるっていう事なんやろな、多分。
そやから、

・中江 vs ブリジット の場合
 レート差(-160)→中江の勝率 10%
・ブリジット vs 中江 の場合
 レート差(160)→ブリジットの勝率89%=中江の勝率 11%

となるわけやね。つまり、
・評価値201差以上の相手と否観戦で組む
…レートが201〜250差なら左側、101〜200差なら右側に勝って欲しい方を置く

これがベストっていうわけや。
 めっちゃ確率低いけど、うまく勝ちが転がりこんできたらそれだけで1試合8も経験値もらえるんやから、
 その辺も考えて試合組んだら面白いことになってくるんちゃう?」
社長「こうして見ると細部まで考えて作ってるんだなと思うな。
 まあ、そこまで計算してまでマッチメイクはしないけれども。
 そんなに手間掛けるんなら否観戦の意味ないしな」
成瀬「そない言うたらせっかく計算した意味ないやないの」
社長「いや、十分為になったよ。
 よくわかったのは、成瀬君はレートの計算でも損をしてるって事だ。
 根性5はレートでかなり損しているな。実際、否観戦での君の番狂わせは見た事がない」
成瀬「うっ、ホンマや。ただでさえ素質低いのに、なんやこの扱い。
 サクセスさん、次回作はウチら低素質の子にも愛情注いでくれな困るよ。
 まあウチはしゃあないにしても、せめて相羽ちゃんの根性は8に上げたらななぁ」


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3年目

 4月

それを、運命と言うのだろうか。

昨年の同じ日、僕は、君を迎えに行くのを諦めざるをえなかった。
僕と君との運命の糸は、そこで途切れてしまったと思っていた。

けれど、君は自ら、僕の前に姿を見せてくれた。
失われた一年は、二人にとってとても大きな物だけれど。
でも、君が僕の前に現れた。その事実を、僕は大切にしたい。

だから僕は精一杯の笑顔で。君を迎えたい、そう決めたんだ。


成瀬「……社長。何この電波ポエム」
社長「失礼な。私と彼女との運命の結びつきを的確に表しているじゃないか」
成瀬「う〜ん……。まあええわ。
 ぶっちゃけていうと、宿舎拡張レベル1をして、新人テストをしたら、
 辻香澄ちゃんが16才で引っかかったって事やろ」
社長「そう、その通り。どうせ獲るなら本当は昨年のウチに獲ってあげたかったんだが、
 何しろ昨年は資金がなさすぎた。泣く泣く見送って、もう縁がないんだろうなと思っていたら、
 新人テスト一発で引くというこの運命。
 例え一次成長期を1年棒に振ったとしても、雇ってあげたいじゃないか」
成瀬「まあ、ウチらかて16で入団してるからねえ。
 社長がそう言うんならええんとちゃう。ほなよろしゅうな、かすみん」
辻「はいっ!
 ……ありがとう社長。社長のお陰でボク、1年遅れだけど憧れのプロレスラーになれたよ。
 ボク、いっぱい牛乳飲んで頑張るよっ」
社長「その意気だぞ辻君。素質差も1年の時間差も、吹き飛ばして見せてくれ」
成瀬「ちなみにプレイヤーは愛のストーリーモードやってへんし、
 だらだら日記とはシチュもスタンスも違うから、かすみんの性格もゲーム内に近い形になる思うで。
 イメージ違うかもしれへんけど、それは堪忍したってな」

成瀬「さて、もう一枠は新人スカウト
 この子は当初から狙ってた、いわばウチのドラフト1位や。
 しほーんこと、小早川志保ちゃんや」
小早川「ん? なーに、唯姉。呼んだ?」
社長「小早川君にはプレイヤーとしても前回の苦い経験があるからな。
 今回は励ますが成功するまでロードを繰り返してでも信頼度を上げて、海外に逃さないようにしよう」
小早川「やだな〜社長。あたしが逃げると思ってんの?」
社長「いやいや。そんな事は思ってないよ。
 なんたってウチでは初めての15歳での入団、1次成長期が丸々2年使えるからね。
 厳しいだろうが頑張ってくれ。期待しているぞ(グリグリ)」
小早川「そ、そう? えへへ。じゃあ、がんばっちゃうもんね」
成瀬「あらら、頭撫でられて嬉しそうにしちゃって。
 そら小犬っぽい言われるわ」
小早川「ところで唯姉、さっきのしほーんってあだ名、なんとかなんないの?」
成瀬「プレイヤーがLAPフリークやから仕方ないんやって。
 まあ、余りにも馴染まへんかったら途中でうやむやになる思うけどな」

成瀬「今年は後半にイベントがあるから、過去2年みたいにイベントダイジェストはやりにくいねん。
 それに毎月誰かしら技も増えていくしね。
 そやから、従来どおりに毎月書いていくで。
 今月は他に、早瀬ちゃんに映画出演の依頼が来たで」
早瀬「映画ですか〜。うふ、ギャラが楽しみ〜」
成瀬「嬉しそうで何よりや」
社長「会社の金庫も潤うし、何よりさらなる人気アップ効果があるから
 写真集イベントの発生率も上がるだろうからな。
 片っ端から受けるようなつもりはないが、各々一回ずつは映画と写真集はこなしてもらう予定だ」

☆今月のイベント
 新人テスト……辻
 新人スカウト……小早川
 映画……早瀬
☆今月の成長
 早瀬1 保科2
 保科……リング中央へ ※間合いを取るに上書き

成瀬「技練習を初めて最初の月だし、まずはこんなもんやろね」
社長「むしろ映画に出ても能力アップした早瀬君にビックリだ」

 5月

成瀬「ホンマやったら維持期に入ったんやし色々イベントとかやりたい所やけど、
 ウチら攻撃パラはあっても技がないからぶっちゃけ試合見ても面白ないねん。
 せやから、まだしばらくは技練習だけや」

社長「私としても、早く多彩な技を使いこなす君達の試合が見たいんだがね」
成瀬「まあ気長に待っとって。
 しかしそう考えると、維持期の3年いうんもあんまり余裕ないね。
 技揃えるので2年くらいかかりそうやし。
 まほまほやと、晩成の平均寿命やから維持期2年しかないねんな」
社長「素質の高い子ならニ次成長期に技取得を行ってもいいんだろうが、
 君達はそんな余裕はなかったからな。
 せっかく成長させるわけだし、5年目末辺りのデータはしっかり保存しておかねば」

☆今月のイベント
 ファンクラブ……保科
☆今月の成長
 堀1
 堀……ノーザンLスープレックス6
 成瀬……クロスイリュージョン(飛びつき腕ひしぎ逆十字) 6
 中江……スクラップバスター 6

成瀬「さあ、いよいよ社長のネーミングセンスが炸裂してきたで」
社長「いやあ、それほどでも」
成瀬「褒めてへんっ」
社長「いいかい、成瀬君。このゲームは、プレイヤーがどれだけのめりこめるかが大事なんだよ。
 例えガキ臭いと言われても、その技名が画面に表示された時に
 プレイヤーがニヤリと出来ればそれでいいんだっ!」
成瀬「う、そない自信満々に言われると頷いてしまいそうになるな。
 ま、まあ、楽しめてるんならええんちゃう」
社長「とりあえず早瀬君の技はほとんどがドルフィン〜になりそうな勢いだ」
成瀬「いや、それはさすがにやりすぎ」

 6月

成瀬「こうして淡々と進んでいくと地味な感じもするけど、
 意外と番狂わせ起きてるねん。
 ウチのクロスイリュージョン連発でアリスからギブアップ奪ったりな。210差やで」
社長「うむ。保科君も必殺ストレッチプラムで格上を破ったりするし、
 関節技使いは試合が決まるまでわからないな」
成瀬「そう思ったらそういう試合結果メモってくれればええやん」
社長「いや、同一カード8連戦のウチの1勝とかだし」
成瀬「当たり前やん。210差相手に8連勝なんかできるはずないやろっ」
社長「しかし、以前は同一カード8連戦に抵抗もあったけど、
 よく考えたら同じ場所で8連戦やるわけじゃないから、ある意味それもアリなんだよな。
 そりゃウチを常に追いかけてくれるお客さんには同じカード連発は辛いかもしれないが、
 試合を見に来るお客さんにしてみれば、1/8ではなく、特別な1試合な訳だ。
成瀬「そう言われると、そうやねえ」
社長「というわけで今月も頑張ってくれ。ロレン(1030)との8連戦」
成瀬「……やっぱこの人鬼や」

☆今月のイベント
 軽症……成瀬
☆今月の成長
 堀1 小早川1 真帆3
 早瀬……ドルフィンスプラッシュ(踵落とし) 7
 保科……ドラゴンスリーパー 6

成瀬「ほら、社長が無理させるからウチ、ケガしてもうたやんか」
社長「軽症だろう。大丈夫、気にするな」
成瀬「気にするわっ」
社長「いいか、成瀬君。君は今、中江君とウチのエースを争っている立場だ。
 そんな君が、その程度のケガで休んでいてどうするっ。
 来るべきタイトルマッチで、技が足りなくて手も足も出ない、何てことになっていいのか。
 私は誰より、君がベルトを巻く姿が見たいんだっ」
成瀬「……ま、まあ、そこまで言われたら頑張らん事もないけど……ふふ〜ん♪」
社長(まあ、ベルトを作るのはまだまだ先の話なんだけどな)

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 7月

成瀬「今月はケガ人が3人も出てもうた。軽症やけど」
社長「よし、バカンスに行こう」
成瀬「……社長。先月のウチのケガと、えらい態度違わへん?」
社長「な、何を言ってるんだ成瀬君。君のケガが治らないから、療養に行くんじゃないか。
 アハ、アハハハハ」
成瀬「……絶対イベント狙いやろ」

社長「うむ、充実したバカンスだったな」
成瀬「そら良かったですなあ。かすみんに懐かれて随分ご満悦やったみたいで。
 このロリ社長っ」
社長「ち、違うぞ成瀬君。私はバカンス中も特訓に明け暮れた辻君に付き添って、
 ああっ、無視しないで〜っ」

☆今月のイベント
 軽症……保科、辻、小早川
 バカンス……辻
 特訓……辻
☆今月の成長
 辻1

 8月

成瀬「先月のバカンスでみんなケガも完治。ウチもこの通りピンピンしてるで」
社長「私もこれで一安心だよ。今月からも、きついだろうがまた頑張ってくれ」
成瀬「……ま、会社のお金で旅行さしてもろたんやから、ありがとう言わなあかんか。
 ほな、ウチもやる気出さなね」

成瀬「今月はイベント沢山や。保科ちゃんに写真集と映画のオファー、
 早瀬ちゃんにも写真集や」
社長「当然全部受けたぞ。この日をどれだけ待ち望んだ事か」
成瀬「鼻の下伸びとったで社長」
社長「そそそそそんな事はないっ。仕上がりのチェックも私の仕事なのだ」
成瀬「はいはい。そーいうことにしといたげるわ」
社長「早瀬君は今回の臨時収入がちーちゃんの学費の足しになったようで何よりだ。
 ……ウチの給料、そんなに少ないかな?」
成瀬「あの子の場合口癖みたいなもんやから」
社長「ところで、成瀬君。保科君プロデュースで鉄道写真集を出したらどうだろうか」
成瀬「……世の中色んなマニアがおるから、意外と売れるかもしれんねえ。
 続編のイベントになったりして」

社長「そういったイベントに隠れがちだが、実は今月、会場設備拡張レベル1を行ったのだ」
成瀬「これで3000人のお客さんが入る会場で試合できるんか。
 ウチらみたいなどインディー団体には凄い事やで」
社長「もちろんただでは会場は埋まらないので、メインではローズ嬢やメガライトの力を借りないといけないんだが」
成瀬「いずれウチらだけで、これだけのハコ埋めれるようになれるんかな」

社長「試合では、辻君がジーナに、小早川君がミスティにシングルで勝利を収めた。
 いずれも200差以上だ」
成瀬「HP低いとはいえ、ウチもデビュー直後は散々苦労させられた相手にもう勝つとはね。
 言うても評価で追いついた訳ちゃうから、まだまだこれからやけど。ま、おめでとう」
小早川「え〜。なんか照れるなぁ」
辻「あ、ありがとうございます!」

☆今月のイベント
 完治……成瀬、保科、辻、小早川
 映画……保科
 写真集……保科、早瀬
 設備拡張(会場設備)……レベル1
☆今月の成長
 小早川1 辻3 真帆1 保科↓1
 堀……バックドロップホールド(バックドロップ) 8
 成瀬……シャイニングクロスイリュージョン(シャイニング式飛びつき腕ひしぎ逆十字) 8
 中江……ハイパワースラム(パワースラム) 8

 9月

成瀬「今月は特に何もなし」
社長「こういう月もある」

☆今月の成長
 小早川2 辻2

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 10月

社長「小早川君と辻君の順調な成長により、210差をキープするのが難しくなってきた。
 よって、AACと提携を結んだ」
成瀬「しかし、よう次から次へと提携できるね。
 ウチらみたいなインディーに向こうの世界チャンプが上がってくれるなんて」
社長「女子プロレスでの世界最大のマーケットは日本だからな。
 各団体ウチを通して日本での人気を拡大したいんだろう。
 それに、安心感もあるんだろうな」
成瀬「安心感て?」
社長「……ウチの選手には、自分達のエースを潰される事はないだろう、という事さ」
成瀬「……悔しいけど、その通りやわ。
 何度かローズやハンに挑んでみたけど、手も足も出えへんかった」
社長「でも、そう悲観する事はない。全てが向こうの思惑通りという訳ではないさ。
 事実、君たちは評価では圧倒的に上の向こうのナンバー3辺りにも勝利を収めたりしている。
 チャンピオンを送り出してくるのは、完全に無視できる存在でもないという事だろう」
成瀬「そうやね。ええように考えよ」

社長「だが、実はそれだけではないんだ」
成瀬「へ?」
社長「ウチに次々海外のトップクラスの選手が上がってくれる理由。
 それは、秘書の霧子君の手腕が大きいんだ」
成瀬「ああ、霧子さん。今回はウチがこうして表に出てるけど、
 普通はこのポジションは霧子さんの物やもんね。やっぱ仕事忙しいんやなぁ」
社長「ここだけの話だが……」
成瀬「え、どないしたん改まって」
社長「実は、井上霧子というのはプロレス界における秘書全般の仮の名と言う噂もある」
成瀬「本名と違うってこと?」
社長「そう。私が独自に調べた所によると、ウチにいる霧子君は実は某軍事大国のエージェントらしい。
 コードネームは、キリコ・イノーウェ」
成瀬「なんやボトムズの主人公みたいやん。またまた社長、冗談ばっかり言うて」
社長「いや、これは確かな筋の……」
キリコ「社長」
社長「うおあっ! 霧子くん、いつの間に背後にっ」
キリコ「少々、お喋りが過ぎますね。……成瀬さん、私は社長にお話しがありますので、
 今日はもう帰って結構ですよ」
成瀬「え、あの」
キリコ「……お帰りなさい」
成瀬「は、ひゃいっ。ほな社長、今日はウチ、もう帰るわ。さいならーっ」
社長「あ、ま、待ってくれ成瀬君。私を一人にしな……ウワアーーーーッ!?」
成瀬(社長、ゴメンッ。ウチ、まだ死にたないねんっ)

 翌日

成瀬「おはようさんです〜っ。あ、社長。昨日、大丈夫やった?」
社長「大丈夫ッテ、何ガダイ?」
成瀬「え、あの、霧子さんの事」
社長「キリコ? 何ノコトカナ?」
成瀬「……しゃ、社長……目が死んどる」
キリコ「成瀬さん」
成瀬「うわあっ! き、霧子さん……(なんやこの人、気配完全に消せるんか)
キリコ「余計な事は考えない方が、身の為ですよ」
成瀬「あ、アハ、アハハハハ。イヤやな〜、何言うてんの霧子さん。
 ウチ何も気にしてへんよ〜。アハ、ハハハ……」
 (……この事はウチの胸にしまっておこ)

☆今月のイベント
 提携……AAC
☆今月の成長
 小早川7 辻4 真帆2 成瀬3
 堀……Jネックブリーカー3
 成瀬……掌底 3
 早瀬……ドルフィンスプラッシュ(ジャンピング踵落とし) 9
 保科……ヘブンズエクスプレス(ストレッチプラム) 7
 中江……マシンガンチョップ(逆水平チョップ) 3

 11月

社長「う〜ん……。どうも先月の事がよく思い出せないな。
 成瀬君、何か知らないか」
成瀬「!? ウ、ウチ何も知らへん。知らへんよっ」
社長「どうしたんだ、そんなに慌てて」

☆今月のイベント
 堀……映画
☆今月の成長
 辻1 真帆2 成瀬1
 成瀬……スリーパーホールド 1 ※脇固め2に上書き
 早瀬……ローリングソバット 3

成瀬「さて、12月はちょっとしたイベントがあんねん。
 そう、年末恒例のアレや」
社長「という事で、ちょっとエピソードを挟んでみようと思う」
成瀬「ま、あんま長くならへんように、サラッといくつもりやけどね」

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 12月

  幕間〜憧れた場所


成瀬「ちゅうわけで、ウチらも新女のExタッグに呼ばれるような身分になってん。
 スゴイ事やで、これ」

社長「ああ。しかも、予想以上の活躍だった。
 初戦オートで来島・菊池組に引き分けて、これはひょっとするかもと思ったら、
 次にはコーディ組に勝ってしまうんだからな」
成瀬「祐希子・理沙子組もなあ。
 いつヤバくなってもええように関節Aを温存しといたのに、
 まさかそれを切る前に必殺一発で潰されるとは。
 ウチのHPの低さがもろに出てもうたわ。悔しいなあ」
社長「そこまで彼女達を追い詰めただけでも私は十分嬉しいよ」

成瀬「Exに出てたウチら以外にも、きちんと巡業はやっとったんやで」
社長「そちらは滞りなく」
成瀬「で、年末って事でプロレス大賞の発表があったんやけど、
 どうせ今年もウチらには縁はないやろ思ってたら、なんと!」
社長「新人賞を、小早川君が受賞したのだ!」
成瀬「という事で3年目プロレス大賞新人賞受賞、小早川志保さんや。拍手ーっ」
 パチパチパチ。
小早川「な、なんだか恥ずかしいや。でもありがと、社長、唯姉」
社長「今年一年、頑張ってくれた努力が報われたな」
小早川「うん。ほとんど負けっぱなしでキツかったけど、
 こんな賞がもらえるなんて思わなかった」
成瀬「見てる人は見てるって事や。
 アンタはまだ2年伸びるし、今頑張った分必ず後で返ってくるからな。
 これからも頑張りや」

小早川「うんっ。いつかあたしも、里奈姉や唯姉みたいに
 Exに出られるように頑張るよ」
社長「Exの出場は、出場した二人以外にも良い目標になったのかな」

☆今月のイベント
 Exタッグ出場……中江・成瀬組 4勝1敗2分け(2位)
 プロレス大賞新人賞……小早川志保
 (大賞……マイティ祐希子)
☆今月の成長
 辻1 真帆1 保科2
 早瀬……フロントスープレックス 3
 保科……掌底 3
 中江……ジャンピングニーパット 5

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 1月

成瀬「Exも終わって年明け一発目の興行。
 でもウチは映画出演があったんでお休みや。
 いや〜、これでまたウチの人気が上がってまうわ。ナハハ」
社長「ちょうど軽症を負った所だし、いい休養になるな」
成瀬「あとは宿舎拡張・レベル2や。
 これで春からまた新しい子が入ってこられるね」
社長「4年目の4月は素質Dのドラフト候補が二人いるからな。
 是が非でも拡張しなければいけなかったから、間に合ってよかったよ」

☆今月のイベント
・契約終了……ウィン・ミラー
・軽症……成瀬・真帆
・映画……成瀬
・宿舎拡張……レベル2
☆今月の成長
 小早川2 辻3 早瀬2
 堀……ヒップアタック 5
 早瀬……ドルフィンスクリュー(ドラゴンスクリュー) 3
 中江……ブレーンバスター 3

 2月

成瀬「まあ今月も別段何もなく。
 というか、来月にはまたイベントがあるんでその下準備ってとこや。
 それに向けてまた新技覚えておかなアカンね」
社長「問題と言えば、辻君のケガか。少し成長の遅れが気になるな」

☆今月のイベント
・完治……成瀬
・軽症……辻
☆今月の成長
 成瀬1 小早川2
 成瀬……Jネックブリーカー 3
 保科……裏拳 5
 中江……ギロチンドロップ 3

 3月

成瀬「さて、年度末という事で、久々にあのイベントや。
 第2回PoFGの開催やで!
社長「実に2年ぶりの開催となってしまった。
 前回とは違い、今回は皆も十分に成長しているし技も豊富で、私も楽しみだ。
 今回は真帆君の成長が間に合っていないので、トーナメントではなくリーグ戦でいこうと思う。
 参加メンバーは、中江君、成瀬君、早瀬君、堀君、の4人でいこう」
成瀬「保科ちゃんは参加せえへんの?」
社長「8人枠だと人数が足りないという事で、申し訳ないが今回はこの4人に絞らせてもらった。
 来年、真帆君が技の習得を終えたら、ぜひ参加してもらおうと思う」

成瀬「その前に、今月のイベント。堀ちゃんにファンクラブができたで」
社長「後はジム設備拡張・レベル2を行った。
 来月の新人加入の前にコーチの枠も増やしておかないとな」

『第2回 PoFG』
初日
○成瀬 vs 堀× 9分34秒 クロスイリュージョン
○中江 vs 早瀬× 19分43秒 ジャンピングニー→体固め

保科「さて〜。今回は、出場していない私が解説を務めさせていただきます〜。
 まずは初日。前評判通り、里奈さんと唯さんが勝利しました〜」
社長「成瀬君は一気に必殺技で勝負を決めたな。二人共さほど体力がない分、勝負が早い。
 逆に中江君と早瀬君は長期戦になった。
 全体的に中江君が押していたが、回復力の高い早瀬君らしい粘りを見せた。
 最後は結局中江君がパワーで押し切った形になったな」
保科「でもまだまだ初日。優勝の行方はわかりませんよ〜」

二日目
○成瀬 vs 早瀬× 13分10秒 クロスイリュージョン
○中江 vs 堀× 6分30秒 スクラップバスター

保科「あら〜。2日目にして、優勝争いはお二人に絞られましたね〜」
社長「成瀬君は、早瀬君の回復力に対抗する為に腕の破壊に絞ったのが功を奏したな。
 しかし堀君は圧倒的に中江君に相性が悪い」
保科「投げに行く所をヘッドバットで潰されてましたね〜。
 痛いんですよ〜、里奈さんの頭突き」
社長「一番得意なカテゴリーが潰されてしまうと成す術がなくなるからなあ」

最終日

×早瀬 vs 堀○ 11分14秒 バックドロップホールド

保科「目まぐるしい展開でしたけど、咲恵さんの必殺技が勝負を決めました〜」
社長「ここまで良い所がなかった堀君が最後に勝ち点を取り、
 善戦を続けていた早瀬君が勝ち切れず全敗か。読めないものだ」

保科「さてさて〜。お待ちかねの最終試合は、優勝の行方がかかった大一番ですね〜」
社長「中江君の2連覇か、はたまた成瀬君の初戴冠か」

 最終戦 中江里奈 vs 成瀬唯
序盤は押され気味だった成瀬だが、徐々に関節技でペースを掴むと、
ドラゴンスクリューの連発からサソリ固めを執拗に仕掛けて中江のスタミナを削り取る。
しかし中江、維持の必殺ハイパワースラムで成瀬を一発でグロッキーに。
これは2.9で返した成瀬だが、最後は中江がジャンピングニーを叩き込み3カウントを奪った。

○中江 vs 成瀬× 22分41秒 ジャンピングニー→体固め

勝ち点
中江(A)-
成瀬(B)×-
早瀬(C)××-×
堀(D)××-

第2回PoFG
 優勝 中江里奈(2)

保科「という事で、優勝は里奈さんに決定しました。おめでとうございます〜」
中江「ありがとうっ。最後は必殺を引き込まないとホントにヤバかったよ」
社長「まさか中江君が先に必殺を引く展開になるとは思わなかったな」
中江「唯の関節技、キツイんだもん。ボク、防御ヘタだし。
 ハイパワースラムの後、一気に決めれて良かったよ。
 もしあの後長引いてたら、唯にクロスイリュージョン出されてたかもしれないしね」
社長「これで2連覇か。やはり体力の分だけ、こういうイベントは強いな中江君は。
 名実共にウチのエースという感じだ。
中江「ヘヘ、ボクそんなガラじゃないけどね。
 でも、やるからには誰にも負けないよ。優希も次は出なよね」
保科「はい。がんばります〜」
社長「さて、そろそろ私もベルトの作成に動かないといけないかな」

☆今月のイベント
・ファンクラブ……堀
・ジム拡張……レベル2
☆今月の成長
 辻3 小早川3
 堀……ルナキャットフォール(ムーンサルトプレス) 7
 早瀬……ドルフィンクラッチ(サソリ固め) 5

 ※3年目総括

成瀬「よ〜やっとこの席に戻ってきたで。
 う〜ん、ええ流れやったんやけどな。相変わらず詰めが甘いわ、ウチ」
社長「いや、お陰さまで随分盛り上がったよ。
 君たちだけのメインでも2500人で満員になったしな。会社としても良い方向だ」
成瀬「そう? なら、まあええか。
 さて、今年は月毎に流れ追ってたから、年度末のこの時期は各々の成長を振り返るだけやね」
社長「私にとってはこれが一番の楽しみでもある。。
 ここで結果が現れて初めて、君達にきついマッチメイクを課したかいがあるというものだからね」

3年目成長真帆成瀬早瀬保科中江小早川
4月------
5月1/技-----
6月---
7月-------
8月-↓1
9月------
10月3/技
11月----
12月--2/技-
1月--2/技-
2月--1/技--
3月---
合計2/技5105/技45/技64/↓1/技4技61618

成瀬「そんで、これが評価値」

3年目成長評価値(2年目4月)評価値(3年目4月)能力値上昇増加技数
中江830890-
成瀬780870
早瀬730840
730800
真帆67077010-
保科6707404/↓1
小早川41057016-
40058018-

成瀬「今年は技取得組が5人、育成組が3人と」
社長「真帆君は結局、1年平均10か」
成瀬「意外と言えば、かすみんのがしほーんより伸びてんねんな」
社長「辻君は2度のケガ、小早川君は新人賞受賞と、
 それぞれマイナスとプラスのイメージが強かったせいかもな」
成瀬「後はやっぱ、かすみんが1年上っていう事で、
 社長も育成に焦りがあったからちゃう?」
社長「う〜ん。無意識にそう感じていたのかもしれない」

成瀬「さて、今年でまほまほが成長期終了や」
真帆「うむ。ようやく追いついたぞ」
社長「まずは3年末での能力値を見てみようか」

※選手能力表

フォクシー真帆
評価値年齢寸評HP
77019パワー一閃310
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「まほまほは中江ちゃん以来のHP300台やな」
真帆「うむ。里奈には負けないぞ。真帆はお姉さんだからな」
社長「素質の面もあって寄り道できなかった分、得意分野に成長が集中したが
 その得意分野がパワーだった事で実践的な能力になったな。
 来年新たな技を身につけたら、面白い存在になるんじゃないかな」
成瀬「せやけどまほまほは平均タイプやから、
 維持期が終わるのはウチらと同じ……て、あ」
社長「どうした、成瀬君
成瀬「社長。ウチら早熟やからみんな短命タイプやと思ってたんやけど、
 攻略本よう見たら旗上げ組で短命って堀ちゃんだけで、ウチら平均タイプやったわ」
社長「なに? しまった、それは私も見落としていた。
 つまり、堀君と真帆君は維持期はあと2年だが、あとの4人はまだ3年あるという事か」
真帆「よくわからないぞ。どういう事だ?」
成瀬「あ〜、つまり、まほまほは急いで技覚えなアカンていう事や」
真帆「そうなのか? よし、じゃあ真帆は急いで仙川のおっちゃんの所に行ってくるぞ。じゃあな」
成瀬「あ、ちょっとっ。……行ってもうた」
社長「まあ真帆君は得意カテゴリーは絞ってあるから、さほど多く技をマスターしなくてもいいからな。
 もともと取得技数が多いこともあって、必要数を覚えるのもさほど時間もかからないんじゃないか」

成瀬「そんなこんなで3年目も終わったけど」
社長「いよいよ技も増えて、君達もプロらしくなってきたな。
 来年にはぜひベルトを作るから、さらにウチの団体を盛り上げていってほしい」
成瀬「よっしゃ。プリンセスの座は中江ちゃんに譲ったけど、
 クィーンの座はウチが射止めたるでっ」

☆Tea Break 〜2〜

成瀬「ん〜っ、このモンブラン、メチャうまやわっ♪
ウチ、モンブランだ〜い好きやねん」
社長「喜んでもらえてよかったよ。モンブランは至高の洋菓子の一つと言っていい。私も大好きだ」
成瀬「男の人で甘いモン好きって珍しいねえ」
社長「美味い物を好むのに性別など関係ないのさ。そうだろう?」
成瀬「社長あんまお酒強くないもんね。
 しかし社長、ホンマは自分が食べたかっただけなんちゃう?
 ティーブレイクにかこつけて買ってきたとか」
社長「(ギクッ!)ま、まあいいじゃないかそんな事は」
成瀬「ま〜ウチとしては、こうして甘いモン食べさしてもらえるんなら何も文句あれへんけど。
 役得っちゅ〜やつよね。そんで、今日はどんな話?」
社長「うむ、今回は『維持期の能力上昇について』だ」
成瀬「ウチも維持期真っ盛りやから人ごとちゃうね。で、具体的には?」
社長「ああ。星プロの社長とも話したんだが、維持期に成長するのは決まって基礎体力面な気がするんだ。
 もっとも高いパラメータは得意な攻撃分野であるにも関わらず、だ」
成瀬「確かにそんな気ぃするね。本来の分配やったら、
 維持期入ったいうてもウチの極攻もDまで上がっても良さそうなもんやのに」
社長「だが、攻撃技能がまったく伸びないかと言うと、そうでもない。
 それは、基礎体力が前月上がっていた場合だ」
成瀬「ああ、アレや。
1.早瀬ちゃんの筋力が2→3になった。この時点で投攻は6
2.翌月、早瀬ちゃんの投攻が6→7になった
てパターンやね」
社長「そう。おそらくこの場合、元々早瀬君は投攻7に相当する経験値を持っていたんだが、
 筋力が2だったので限界の6までしか上がっていなかった。
 が、筋力3になったことにより限界値も上がり、投攻が7になった、というわけだ。
 もちろん成長期にもよく起きる現象だが、
 維持期になるとこういうパターンでしか技能パラメータは上がらない気がする。
 もっともタッグ法などはやった事がないから、100%そうだとは言い切れないんだが」
成瀬「ちゅー事はつまり、若い内は攻撃・防御の成長に絞った方がいいゆう事なん?」
社長「うむ。例えば星プロの野村君は技能面はかなり低い数値で成長が止まってしまったが、
 維持期に入ると徐々にではあるが基礎体力を成長させHPも増えている。
 まあある程度素質がある選手なら普通に基礎体力はカンストするので気にすることもないんだが、
 低素質の子を育てる時はなるべく、

 "成長期に攻防パラを上げ、維持期に緩やかな基礎体力の上昇を見守る"

 のがいいのかもしれん」
成瀬「ほならウチのHPもまだ伸びる可能性あるっちゅうわけか。
 まあ最近は技の取得に頭がいってもうてるから、基礎体力に回せへんけど、
 技ある程度取り終わったら基礎練してもええかもね。
 これで中江ちゃんに3発で沈められる事もなくなるわ」
社長「一般的には技術はあっても体力がついていかない時に引退を決めるような感覚があるが、
 サバイバー世界では基礎体力があってもプロレスの動きができなくなっていくから引退せざるをえない、
 という感覚なんだろうな」
霧子「ところで社長。そのケーキ代とお茶代は経費で落ちませんので」
社長「うおっ、いたのか霧子君。って、マジで?」
霧子「ええ、マジです。自腹でお願いします」
成瀬「あ〜おいしかったわ〜。社長、ごちそうさんっ。
 こういう時はまた呼んでな〜」
社長「わ、私の少ない小遣いが。うう、心は温かいが懐が寂しい……」

4年目

社長「しまった……OTZ」
成瀬「どないしたん社長、そないにヘコんで」
社長「うう、育成上やってはいけないミスをしてしまったんだ」
成瀬「え、どんなん?」
社長「辻君の成長に関してなんだが。1年目は順調に成長して投攻7まできたので、
 2年目は丸1年投げ練習をすれば投攻Aにはなるだろうと思っていたんだ」
成瀬「まあ、普通はそう思うやろね」
社長「だが、私は舐めていた。素質Eの2次成長期における成長率の悪さを。
 コーチを変えたり練習方法を変えたりしてみたが、どうやってもAまで上がりそうに無いんだ」
成瀬「ああ、それでマッチメイクもなんや適当やったんか」
社長「そうなんだ。辻君の事が気になるあまり、ほとんど観戦せずに練習結果ばかり気にしたり、
 他の選手を全解雇して辻君だけで進めて成長具合の確認をしたりしたが、
 どうしようもないらしい。迂闊だった……」
成瀬「確かに4年目の前半は適当やったもんな、進め方」
社長「そういうわけで、スマン、辻君っ。もっと考えて育成していたら、
 いや、そもそも2年目に入団させられてあげていれば、投攻Aは最低限確保できたはずなのに」
辻「そんな、社長、頭上げてよ。ボク、雇ってもらえて嬉しかったよ。
 素質Dの2Pキャラまで待つって選択肢もあったのに、16歳のボクに声を掛けてくれて。
 ボクに必要な技は投攻8あれば十分足りるから、気にしないで」
成瀬「それに、別にかすみん遊ばせてたわけやなくて、
 体力上げる為にパワー練習させてたんが原因なんやろ。
 特化はせえへんけど、実戦ではその方が役立つと思うで。
 極攻Cあっても体力3しかないのに厳しさ感じてるウチが言うんやから、間違いないて」
社長「ありがとう二人共。しかし、今回の件は教訓として次回以降気をつけないとな」

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 4月

成瀬「さて、年度も改まって4月や。春は出会いの季節、ちゅう事で待望の新人獲得。
 まずは新人スカウト金森麗子ちゃんの入団や」
金森「よろしくおねがいしま〜すっ」
社長「サバイバーではロリっ娘かしてしまった金森君だが、3やSPでは時期主役の位置につけていたと思う。
 なんでそんな彼女が資質Dなのか疑問だが、ウチにとってみれば期待の逸材だ。期待しているぞ」
金森「はーい。がんばりまーすっ」
成瀬「似た名前多くてややこしいから、『れーこ』て呼ぶ事にしよ」

成瀬「さらに、新人スカウトでもう一人の目玉、神田幸子ちゃんを獲得したで」
神田「よろしくお願いします」
社長「神田君のスカウトには苦労したよ。なかなか首を縦に振ってくれなかったからな。
 具体的に言うと、ロードを10回ほど繰り返した」
神田「すみません。お手間を掛けさせてしまって」
社長「いやいや。ボクシングという違う世界からプロレスに飛び込んできてくれたんだ。感謝しているよ」
成瀬「それにしてもさっちんも資質Dやなんて、
 斉藤ちゃんもそうやけど相変わらずレッスルは格闘系に辛いなあ」
神田「さっちん……」
成瀬「ん? どないしたん?」
神田「いえ、なんでも。資質が低めなのは仕方がないかと思います。
 ボクシングの経験があるとはいえ、プロレスに関しては私は素人同然ですから」
社長「神田君は晩成タイプだし、じっくりプロレスを学んでいってくれ。期待しているよ」
神田「はい。ありがとうございます」

☆今月のイベント
・軽症……成瀬
・写真集……成瀬
・映画……中江
・コーチ雇用……坂口
・外国人提携(フリー)……エレナ・ライアン(780)

成瀬「今月も色々イベントあったけど、なんと言ってもウチの写真集撮影や。
 ちょうどケガしてもうたし、休養も兼ねてのんびりしてきたで。
 で、どうよ、社長。ウチの写真集。グッときたやろ?」
社長「ああ、かわいく撮れてるな」
成瀬「なんや、そっけないな〜。もっとあるやろ、「キレイだ」とか「セクシーだ」とか」
社長「だって、この水着じゃなあ」
成瀬「なんや、向こうの人が選んでくれた水着、気に入らんの?」
社長「いや、ぶっちゃけリングコスチュームの方がエロいし」
成瀬「……このフェチ社長にはこういう写真集じゃ刺激足らんかったか」

成瀬「あとは中江ちゃんの映画撮影もあったで。
 そんな出番多くあらへんのに、ガッチガチに緊張してたなあ」
中江「そんな事言ったって、ボクには写真集の依頼こないし、
 バカンス行っても目立たないからこういうの慣れてないんだよぅ」
社長「たまにはこういう仕事もいいだろう。
 人気も大きく上がったし、結構な収入も入ってきた。まさにウチの団体の顔になったな」

☆今月の成長
 小早川5 辻2
 神田……掌底 4 ※上書き
 堀……DDT 3
 保科……逆さ押さえ込み 5

成瀬「あら、さっちんの必殺技変えたんやね」
社長「ああ。近藤真琴君もそうだが、拳自慢の子は入団直後なぜか必殺技がステップキックなんだよな。
 なんとなく納得いかないので変えてしまった。良かったかな、神田君」
神田「そうですね。この拳を使う機会が増えるのに、異議はありません」
成瀬「15で入ってきてもう難易度4の技持ってるんやから、  晩成タイプはちょっとお得やね」

 5月

☆今月のイベント
・完治……真帆、辻
・軽症……金森
・特訓……金森
・一日署長……中江

成瀬「いきなりれーこがケガしてもうた」
金森「はうぅ」
社長「むむ。いきなりの実戦はきつかったかな。よし。今月は巡業に出なくてもいいぞ」
金森「えっ、社長、ほんとっ?」
社長「ああ。仙川コーチに特訓をお願いしたから、療養しながらみっちり体作りを頑張ってくれ」
金森「ええ〜っ、試合よりキツイよ〜」
成瀬「ウチはこういう団体やから。若い内はしっかり練習しとき」
金森「なんか唯先輩、おばあちゃんみた、あ、いたいいたい、腕極めないで〜っ」
社長「……口は災いの元だな」

成瀬「中江ちゃんが一日署長になった。さすがモラルも高い優等生や。
 良かったやん、イベント増えて」

中江「へへっ、まあね。写真集よりこっちの方がボクには合ってるかな。
 子供の頃は、婦警さんにも憧れてたんだよね」

社長「……どうだろう中江君。婦警さんの制服をモチーフにした新しいリングコスチュームを新調しては」
霧子「そのような予算ありませんよ社長」
社長「はうっ。3秒で私の夢が打ち砕かれたorz」

☆今月の成長
 小早川4
 成瀬……シャイニングユイザード(シャイニングウィザード)4
 早瀬……裏投げ 5
 中江……バックドロップ4

成瀬「今月はまほまほの人気を上げる為に、ほぼ同評価のエレナと8連戦組んだんやけど、
 観戦したらなんと8戦8勝や」

真帆「どうだ唯。真帆は強いだろう」
社長「HPが高いし攻撃に特化しているから勝ちやすいだろうとは思ったが、本当に一つも落とさないとはな」
成瀬「ウチも体力つけなアカンな。ホンマ羨ましいわ」
真帆「唯も真帆みたいになりたいのか?
 じゃあ、真帆のパワーの元を分けてやる。特別だぞ。」

成瀬「……ごめん、まほまほ。さすがにウチ、そんな大量の生肉は食べられへん」

社長「ところで成瀬君。今回の新技は君自身の命名なんだな」
成瀬「そうやで。ええ感じのパチモン臭やろ」
社長「いいのか、これは」
成瀬「何言うてんの。シャイニングえべザードなんてのもあるくらいやし、
 ウチのもアリやろ。響きもカッコエエしな」

社長「ま、まあ君が気に入っているのなら私は構わないが」

 6月

成瀬「今月は普通に巡業。ウチもケガしたけど同行や」
社長「ベルトの為に資金作りだ」

☆今月のイベント
・完治……金森
・軽症……成瀬
☆今月の成長
 金森1 辻2
 堀……ジャンピングニー 3
 成瀬……ラリアート3
 早瀬……ミサイルキック 4
 保科……DDT 3

 7月

☆今月のイベント
・軽症……辻、早瀬
・写真集……フォクシー
・バカンス……小早川

成瀬「かすみんがケガしたんで、今月はバカンスや。
 ホンマ社長はかすみんに甘いなあ」

社長「いや、今後の成長の為にだな」
成瀬「ええんやで、言い訳せんでも。
 そんでバカンス行ったら、いきなりしほーんの水着が脱げてもた。オイシイ子やで、まったく」

小早川「お、おいしくなんかないよ。恥ずかしかったんだから」
成瀬「でもアンタ、けっこう胸あんねんな」
小早川「あ、あれは見えたら困るから、ギュッと腕で隠してただけで」
成瀬「手ブラのおかげか。……ウチもやってみよかな」

成瀬「それとは別に、まほまほに社長念願の写真集の依頼がきたで。
 今月の前半撮影行って、後半ウチらに合流や」

真帆「うむ。社長、うまかったぞ、シャシンシュウ。
 また食べに行ってもいいな」

成瀬「社長、まほまほに何食わせてんねん」
社長「いや、出版社の接待と写真集がごっちゃになっているらしい。
 説明するのも面倒なので、そのままにしておいた」
成瀬「こうやって純粋な少女が汚い大人に騙されていくねんな」
社長「人聞きの悪い事を言わないでくれ」

☆今月の成長
 金森2 神田1 小早川1
 中江……ヒップアタック4

 8月

☆今月のイベント
 完治……成瀬、早瀬、辻

成瀬「バカンスでみんなリフレッシュ。
 その分ベルトが遠のいた、て事でまた普通に巡業や」

社長「ようやく来月には新設できる見通しがたったな」

☆今月の成長
 金森4 小早川1 真帆2
 堀……パイルドライバー 4
 真帆……フォクシードライバー07(スプラッシュマウンテン) 9

成瀬「まほまほの新技、難易度9やな。
 修得まで半年かかったけど、こりゃ強力や。ウチやったら一発でグロッキーかもしれへん」

真帆「どうだ、すごいだろう」
成瀬「ところでこの名前、まほまほが考えたん?」
真帆「いや。決めたのは社長だ。真帆は名前はどうでもいい」
成瀬「……社長。ふぁうるちっぷさんとこの、ロイヤルさんの必殺技の名前、パクッたやろ」
社長「ち、違うぞ。成瀬君。これはパクリじゃなく、インスパイアだ」
成瀬「屁理屈こねんと、素直に謝っとき」
社長「……ごめんなさい。
 でもあそこの社長さんのネーミングセンスはいいな。
 近藤君のラリアートにランニング左ストレートとつけていたのを見た時は、目からウロコが落ちた。
 神田君にもいずれラリアートを覚えさせて、インスパイアしよう」
成瀬「だからパクリやんそれ。ホンマすんません」

 9月

☆今月のイベント
・ベルト新設……WFGヘビー

成瀬「旗上げして3年半、ようやっとウチらのベルトができたんやなぁ」
社長「ああ。君たちがレスラーとして成熟して、なおかつ経営が軌道に乗るまで、
 と思っていたら、予想以上に長くなってしまった」
成瀬「そんでこれが、100APかけて作ったベルトな訳か。なかなかええ出来やん」
堀「わーっ。これすごくいいにゃ〜。ピカピカしてる〜♪」
社長「堀君は光りモノが好きだなあ」
早瀬「……これ売ったら、ちーちゃんの大学までの費用も安心かも」
社長「早瀬君、チャンピオンになってもベルトを勝手に売らないでれよ」
真帆「キラキラしてうまそうだな」
社長「真帆君、食べ物じゃないぞ」
保科「素敵ですけど〜、私に言ってくださればもっと良いデザインを
 提案しましたのに。これなんかどうですか〜」

社長「いや、プロレスのベルトのデザインがあずさ2号って、意味わからん」

社長「そんなわけで、今月はさっそくWFGヘビータイトルマッチを行う。
 挑戦者は中江里奈成瀬唯
中江「へへ、負けないよ、唯。ベルトはボクのものだからね」
成瀬「何言うてんねん。そう簡単に渡さへんで」
社長「タイトルマッチは最終戦だ。それまでは前哨タッグマッチでお互い気持ちを盛り上げてくれ」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"ハイパーストロング" 中江里奈 vs "キラー" 成瀬唯

 試合開始早々、中江のヘッドバットで成瀬流血。
 明らかに動きが鈍った成瀬に対し、中江は攻め手を休めず
 ブレーンバスターからマシンガンチョップで成瀬をマットに沈めた。
 成瀬は何も出来ぬまま敗戦。

 ○中江 vs 成瀬× 9分22秒 マシンガンチョップ→体固め

 「中江里奈、初代WFGヘビー王座戴冠」

成瀬「……アホや。何やってんねんウチ」
社長「結果は残念だったが、落ち込んでいる暇は無いぞ。中江君から伝言だ。
 中江「『今日はボクが勝ったけど、こんなんじゃ全然スッキリしない。来月もう一回やろう』
 だそうだ」
成瀬「中江ちゃん……」
社長「私としてはタイトルマッチは2ヶ月に1度にするつもりだったが、
 のっけからこれではイメージが悪い。
 君さえよければ来月に再挑戦してもらうつもりだが……どうする?」
成瀬「……当たり前やろ。やったるわっ!
 そう何度も無様な結果で終わらんでっ」

社長「よし。その意気だ」

☆今月の成長
 金森1 神田3 小早川1 辻1
 保科……ヒップアタック 3

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 10月

☆今月のイベント
・EWA提携終了
・フリー契約……シンディ・ウォン
・WFGヘビータイトルマッチ 中江 vs 成瀬
・WFGヘビー次期挑戦者決定戦 早瀬 vs 堀

成瀬「というわけで、みんなには悪いけどウチのリベンジマッチや」
社長「今度はどういった展開になるか、楽しみだな」

・WFGヘビー次期挑戦者決定戦
 ×早瀬 vs 堀○ 10分25秒 ノーザンLスープレックス

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "軽業師" 成瀬唯

 前回と同じ轍は踏まぬと、序盤から中江をグラウンドに引きずり込む成瀬。
 パワーの差を手数で埋め、中盤まで互角の展開が続いたが、
 中江が強引にデスバレーボムを決めて成瀬の動きを止めると、
 マシンガンチョップ、ブレンバスターと畳み掛ける。
 成瀬なんとかロープに逃れ、ドラゴンスクリューで反撃するが、
 最後は中江がスクラップバスターに捕らえて終止符を打った。

 ○中江 vs 成瀬× 23分13秒 スクラップバスター→体固め

 「中江里奈、初防衛成功」

成瀬「アカンかったわ。完敗や。
 でもこの間よりは会場も盛り上がったし、格好もついたやろ」

社長「残念だったな。基本的に挑戦権は順番で回していくから、次回挑戦は一年ほど先になりそうだが」
成瀬「中江ちゃんやっぱ強いし、今もう一回やっても同じ結果になりそうやしな。
 次のチャンスにブン獲れるよう、しっかり練習しとこか」

☆今月の成長
 金森7 神田3 小早川3
 真帆……ジャンピングニーパット 5
 成瀬……フェイスクラッシャー 4
 早瀬……フィッシャーマンバスター 7
 保科……ボディスロー1
 中江……ニーリフト 7

 11月

☆今月のイベント
・提携……GWA
・WFGヘビー 中江 vs 堀

成瀬「新人が育ってきたんでGWAと提携や」
社長「ますます外人だらけだな、ウチの団体は」
成瀬「WFGヘビーには先月早瀬ちゃんを破った堀ちゃんが挑戦」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "投げの悪魔" テディキャット堀

 中江のヘッドバットで試合開始早々に堀流血。
 さらにスクラップバスターでいきなりグロッキーの堀。
 ならばと必殺バックドロップホールドで意地を見せるが、
 中江の勢いは止まらずデスバレーボム、
 最後はジャンピングニーで早々と勝負を決めた。

 ○中江 vs 堀× 5分13秒 ジャンピングニー→体固め

 「中江里奈、2度目の防衛に成功」

成瀬「……中江ちゃん、鬼やな」
社長「ハイスパートレスリングというやつか」
成瀬「まあ必殺技出しただけ見せ場あったかも知らんけど、
 ウチらみたいな体力ない子はホンマきびしーわ」

☆今月の成長
 金森1 小早川2 辻2 保科1
 堀……シャイニングウィザード 4

 12月

☆今月のイベント
・Exタッグ……中江・成瀬組 4勝2敗1分け・4位
・プロレス大賞新人賞……神田

成瀬「今年のEXは、まあ前評判通りいうか」
社長「それでも3位のラッキー・グリズリー組に引き分けたんだから良かったじゃないか」
成瀬「良かったいうか……。
 あの二人、去年ウチらより評価値低かったのに、今年は抜かれてるし、
 HPはアホみたいに高いし。技がないだけマシってとこやった」

社長「祐希子君がケガで新女の代表となった理沙子・来島組相手には惜しい戦いだったな」
成瀬「ええ感じやッたんやけど、理沙子さんの裏投げでウチが一発でもってかれた。
 ……去年と同じやな。成長してへん」

社長「そんな事はないよ。1位のカオス・コーディ組はどうだった?」
成瀬「ありゃバケモンや。中江ちゃんがパワー負けするんやもん。
 投BパSって、ウチとは相性悪すぎるわ。いきなりパワーボム食らって、もうアカンかった」

社長「それでも勝つべき所にはきっちり勝って、まずまずだと思うぞ。
 私としては、リーグ戦終了後の翌月に信頼度がゴッソリ落ちてるのが痛い。
 マッチメイクは私が決めたんじゃないのだが」
成瀬「それはまあ、ようあんなとこ今年も送り込んでくれたな、いう事で」

社長「年末といえばプロレス大賞。なんとウチから2年連続の新人賞選出だ」
成瀬「おめでと〜、さっちん」
神田「ありがとうございます。
 しかし、今年一年の伸びで言えば、遥かに麗子の方が上でしょう。
 私はただ、ボクシング時代の積み重ねがあっただけに過ぎません」

成瀬「マジメやなあ、さっちんは。せっかくもろたんやから有難く受け取っとき」
社長「そうだぞ。確かに金森君の成長は目を見張るものがあるが、
 君だって成長しているからこそこの賞が貰えたんだ。卑下する事はない」
神田「……そうですね。有難く頂いておきます」

☆今月の成長
 金森4 神田3 小早川2 辻2

 1月

☆今月のイベント
・軽症……早瀬、中江、辻、金森
・ファンクラブ……小早川
・バカンス……神田

成瀬「なんやケガ人続出で、バカンスに行く事になったわ」
社長「仕方ないので予定していたタイトルマッチは来月に延期だ。
 いや〜、まいったな、ハッハッハ」
成瀬「それにしては、なんかムッチャ嬉しそうやけど」

成瀬「で、社長はどうやったん、今回のバカンスは?」
社長「うむ。神田君の水着姿という珍しいモノが見れた。
 思うんだが、やはり神田君の3サイズは過少申告じゃないか?」
成瀬「悩みは人それぞれ。ウチはおっきく見られた方がええけど、
 ちっちゃく見られた方がええって子もおるんちゃうの」

社長「そういうものか。しかし、疲れた。
 どうしてバカンスで疲労が溜まって帰ってきたのだろう、私は」

☆今月の成長
 辻2
 成瀬……フランケンシュタイナー 5
 早瀬……ドルフィンクラッチ2(サソリ固め)7
 中江……ジャーマンスープレックス 6

 2月

☆今月のイベント
・完治……早瀬、中江、辻、金森
・映画……保科
・写真集……保科
・WFGヘビー 中江 vs 早瀬

成瀬「バカンス行ってみんなリフレッシュ出来たみたいやね」
社長「うむ。良い休養になったようだ。
 さて、保科君に映画と写真集のオファーが立て続けに入ったが、
 先月の出費の補填も兼ねて再度受けてもらう事にした」
成瀬「なんや、セ○ールが列車の中で大暴れする映画の車掌さん役やってね。
 ド田舎の山ん中に行く言うのに、えらい喜んでたで。珍しい列車乗れる言うて」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "瞬殺スナイパー" ドルフィン早瀬

 ゴングと同時に中江がスパート。
 早々にスクラップバスターを連発で繰り出し早瀬を追いつめるが、
 早瀬も返し技や掌底で盛り返していく。
 しかし最後は中江がジャンピングニーパットで粘る早瀬をねじ伏せた。

 ○中江 vs 早瀬× 17分5秒 ジャンピングニー→体固め

 「中江里奈、3度目の防衛に成功」

成瀬「む〜」
社長「どうした?」
成瀬「いや、ここまで挑戦したウチら3人、パワー防御1やん。
 ただでさえHP少ないのにそこで絶対的有利が出てしまうから、厳しいねんなって」

社長「確かにな。しかし今からそこを克服するのは不可能に近いだろう。
 やれる事といえば、早い段階でスクラップバスターを食らっても耐えられる体力を
 身につけることじゃないか」
成瀬「せやなあ。ある程度技揃ったら。基礎練やり直しやな」

☆今月の成長
 金森5 小早川2 辻1 保科↓1
 堀 テディCドライバー(タイガードライバー)6

 3月

☆今月のイベント
・WFGヘビー 中江 vs 保科

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "必殺仕事人" 保科優希

 序盤からヘッドバット4連発と飛ばす中江。
 保科も返し技を中心に反撃を試みるが、ペースを変えられぬまま最後は中江が
 ジャンピングニーで保科をマットに沈めた。

 ○中江 vs 早瀬× 16分28秒 ジャンピングニー→体固め

 「中江里奈、4度目の防衛に成功」

社長「今回も中江君は磐石だったな」
成瀬「それでも保科ちゃんウチらよりHP多いから、結構粘った方やけどね」

☆今月の成長
 金森1 神田2 小早川4
 真帆……ハイキック 7


 『ファイナルシリーズ』

成瀬「……あれ? ファイナルシリーズ5年目に設定してへんかったっけ」
社長「当初はその予定だったが、事情によりこうなってしまった。
 インディー団体の発言権などこんなものだよ。メジャーの意向に簡単に左右されてしまうものだ」
成瀬「で、ホントの所は?」
社長「……APが必要だったんだ。来月までに」
成瀬「……やっぱり」
社長「いや、3000人埋めるのがやっとのウチが新女にまともに挑んでも仕方ないだろう。
 申し訳ないが、各代表戦でも勝てる面子は揃っていない。
 ならば、このお祭りを利用して必要な時の収入にあてた方がいいじゃないか」
成瀬「まあ、確かにそうやけどね。でも、なんでそないに焦ってんの」
社長「実は、5年目にはスカウト候補が3人いるんだが、宿舎拡張をレベル4にするには
 8000AP必要なんだ。手持ちが3000APだから、どうあがいても足りない。
 ならば、というわけだ」
成瀬「そういう理由ならしゃあないか」

・ジュニアトーナメント:小早川……2回戦敗退
・タッグリーグ:成瀬・早瀬組……4勝11敗・勝ち点8
・シングルリーグ:中江……5勝10敗

成瀬「試合結果はこんな感じや。
 さすがに大物フリー選手がゴロゴロ出てきたら、ウチらじゃ太刀打ちできんわ」

社長「だが、戦前の予想よりは皆それぞれ一つ順位を上げているじゃないか。大したものだ」
成瀬「唯一期待したしほーんも、2回戦負けか」
社長「いまだ成長中で技がないからな。致し方ない」
成瀬「ほんで、新女との比較は」

・新日本女子プロレス:24000AP
・フェアリーガーデン:8800AP

成瀬「アハハ、トリプルスコアや。
 ウチらも結構頑張ってる方やけど、やっぱ老舗はすごいなぁ」

社長「負けるとは思っていたが、ここまで差がつくとは……」
成瀬「でも、8000AP上回ったから良かったんちゃう」
社長「うむ。それだけが救いといえば救いか」


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 ※4年目総括

成瀬「さて、今年1年のまとめやけど」
社長「やはり今年一番のイベントといえばベルトの作成か」
成瀬「ある程度予想してたけど、中江ちゃんが強いわ。
 評価値はあんまあてにならへん」

社長「正直、この感じだと彼女の長期政権が続きそうだ。
 どうしてこう、プレイヤーが経営する団体は絶対王者が生まれてしまうんだろうな」

4年目成長金森神田小早川 真帆成瀬早瀬保科中江
4月-- ----
5月---- --
6月-- --
7月-- ----
8月-- 2/技----
9月- ----
10月--
11月- ----
12月- ----
1月---- --
2月- ---−1-
3月-- ----
合計2612技52512 2/技4技4技41/−1/技4技4

成瀬「そんで、これが評価値」

4年目成長評価値(3年目4月)評価値(4年目4月)能力値上昇増加技数
中江890930-
成瀬870910-
早瀬840880-
800850-
真帆770830
小早川57082025-
保科7407801/↓1
58070012-
金森37063026-
神田50062012-

成瀬「れーことしほーんの伸びが圧倒的やな」
社長「うむ。金森君はまだ1年一次成長期を残しているからな。
 この分だと、技なしで評価値1000を超えるかもしれん」
成瀬「は〜、すごいねえ。逆に、さっちんはゆっくりやけど」
社長「とはいえまだ4年ある。もっとも5年フルに能力成長にあててしまうと、
 選手寿命が平均タイプだけに維持期が2年しかないから、
 5年目には技取得を始めてもらうつもりでいるが」
成瀬「それでも1000いきそうやしな。今年のルーキーは期待大やで」

※選手能力表

辻香澄
評価値年齢寸評HP
70017リング上の元気娘300
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

成瀬「今年で成長期の終わったかすみんやけど、
 バランス取れてる感じやな」

社長「うむ。だが、投攻が8までしか伸びなかったのがやはり痛い」
辻「バランス取れてるっていうけど、平均的だよね。
 先輩達はみんな得意なジャンルが飛び抜けてるから、まともにやったら勝てないよ」

成瀬「何言うてんの。投攻8やって投防1のウチにしてみたら十分怖いわ。
 HPもウチより100以上多いし、生意気言うたらアカンで(グリグリ)」

辻「わっ、や、やめてよ唯先輩〜っ」
社長「後は実際に技を身につけてみて、どうなるかだな」

成瀬「さて。資金もガッポリ入って5年目や。
 来年は新人が仰山入ってくるし、ベルト戦線にも技の充実したまほまほが絡んでくるな」

社長「とは言っても大勢は変わらないだろう。
 小早川君はもう十分上位に絡む力はあるが、まだ成長期途中だから、上位の面子はあまり変わらないと思う。
そこで、来年はイベントを充実させるつもりだ。色々考えているから、楽しみにしていてくれ」
成瀬「イベントか〜。ベルトは難しいけど、イベントやったらウチにも見せ場あるかも」

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5年目

 4月

成瀬「さてさて5年目の開始やで」
社長「まずはファイナルシリーズで稼いだAPで早速、宿舎拡張レベル3を行った」
成瀬「そんで行われた新人テストに合格したんが、今年のドラフト候補の一人、渡辺智美ちゃんや」
渡辺「渡辺で〜す。よろしくねっ」
社長「ちょうど渡辺君は星プロ絡みでも出てるし、雇ってみたかったんだ。
 素質はEだが穴の無い初期能力値だけに、ウチでは活躍が期待できる。頑張ってくれたまえ」
渡辺「は〜い。がんばっちゃうよ〜っ」
成瀬「ウチでは珍しい成長タイプの普通タイプやな。
 せやけど短命やし、成長期4年維持期2年やな。どの段階で技取得に入るか、難しいね」

成瀬「そしてもう一人。新人スカウトで入団したんが榎本綾ちゃんや」
榎本「やっほー。綾だよっ」
社長「いや〜、榎本君のスカウトは大変だったよ。行く度に逃げられるし。
 具体的に言うとロード5回くらい繰り返した」
榎本「だって、知らない人にはついていっちゃいけないんだもん」
成瀬「ど〜せ社長がスケベそうな顔しとったから怖がられたんちゃうの?」
社長「し、失敬な。私はそんなロリコンじゃないぞ」
榎本「ね〜ね〜、唯せんぱい。ロリコンってな〜に?」
成瀬「ん? あやっぺみたなおこちゃまが好きな男の人の事。ついてったらアカンで」
榎本「は〜い」
社長「だから違うと言うのに」

☆今月のイベント
・宿舎拡張……レベル3
・新人テスト……渡辺
・新人スカウト……榎本
・提携……EWA

成瀬「ちゅーわけで新たに二人加わって、ぶつける外人が足らんいう事でEWAと提携や」
社長「しかし榎本君、素直で良い子なんだが……筋力1体力1のHP90か」
成瀬「こりゃ苦労するでホンマ。15で入団さして良かったな社長」
社長「それでもしばらくはパワー練習を続けて、少しでも早く体力を2に上げてやらないとな」

☆今月の成長
 金森3 神田1 小早川1
 真帆……ボディスロー1
 成瀬……シャイニングユイザード(シャイニングウィザード)6

 5月

社長「先月に続いて、今月も設備投資。宿舎拡張レベル4だ」
成瀬「そんで新人テストに合格したんが、サキュバス真鍋ちゃんや」
真鍋「真鍋で〜す。社長〜、あたしを合格させてくれて、本当にありがと〜。
 あたし〜、社長の為ならなんでもしてあげたくなっちゃうよ〜」

社長「な、何でも?」
真鍋「うん。何でも〜。だから〜、この役ちょうだい?」
社長「え、いや、あの……どうしようかな、ハハハ」
成瀬「……社長? アンタ、先月ロリコン疑惑否定したばっかりやんな?
 それに、ウチのアシスタントじゃ不満やって言うんか?」

社長「い、いやそのっ。そ、そんな訳ないじゃないか成瀬君、ハハ、ハハハ」
成瀬「つかさもや。先輩の役取ろうやなんて、ええ根性してるなアンタ」
真鍋「いや〜ん、そんなつもりじゃないんですよぅ」
成瀬「どないなつもりもあるかい。
 アンタそないなリングネームやし、気持ちええ事好きやろ。
 ウチが気持ちよ〜してやるわ。得意の絞め技でな」

真鍋「そ、そんな、唯センパイマジになっちゃイヤ、
 あ、待って、ホントにチョーク入って、ヤバ、キュゥ……」

社長「あ、オチた」

☆今月のイベント
・宿舎拡張……レベル4
・新人テスト……真鍋
・軽症……成瀬
・写真集……成瀬
・完治……中江
・ファンクラブ……辻
・提携終了……TWWA
・WFGヘビー 中江 vs 真帆

成瀬「さ〜て、ウチのポジションを死守した所で今月のイベントや」
社長「……怒らせると怖いんだな、成瀬君は」
成瀬「なんや社長、そない端っこで縮こまって」
社長「ああ、いや、なんでもない。
 それで今月だが、成瀬君がケガをしたタイミングで写真集のオファーが飛び込んできたので、
 受けてもらう事になった」
成瀬「いや〜、人気者はつらいなぁ。な〜社長」
社長「あ、ああ、うん」
成瀬「なんやぎこちないな。変なの。
 後はかすみんにファンクラブが出来たで。近い内にあの子にも写真集のオファーくるかもな」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "パワー一閃" フォクシー真帆

 序盤から飛ばした中江が主導権をフォクシーに渡さず投げまくり、
 最後はスクラップバスターからバックドロップで3カウントを奪った。

 ○中江 vs フォクシー× 20分20秒 バックドロップ→体固め

 「中江里奈、5度目の防衛に成功」

成瀬「正直、意外な展開やったわ」
社長「ああ。もうちょっと均衡するかと思ったんだが、何しろ真帆君の引きが悪すぎた」
成瀬「いよいよ手つけられなくなってきたな、中江ちゃん」

☆今月のイベント
 金森3 神田4 小早川1 成瀬↓1
 堀……延髄斬り 6
 辻……雷みこし(ノーザンLスープレックス)4
 早瀬……フライングニールキック 6
 中江……フライングボディプレス 6

成瀬「アカン、撮影でのんびりしすぎて極防御が落ちてしもた」
社長「まいったな。まあ、まだ極防御で良かったという気もするが」
成瀬「ところで社長。かすみんの新技なんやけど……なんやコレ?」
社長「うむ。辻君の好きなお祭りと、浅草銘菓を組み合わせた技名だ。どうだい辻君、気に入ったかな」
辻「え、いや、あの……アハハ」
社長「神輿返し、というのも候補に挙がったんだが、
 お神輿をひっくり返してしまうのはバチ当たりな気がしてね」
辻「う、う〜ん……まあ、それよりは確かに、そっちの方が……」
成瀬「えっと、なんちゅうか……ご愁傷様」

 6月

☆今月のイベント
・完治……成瀬
・軽症……保科、早瀬、辻
・ベストスールコンテスト

成瀬「社長。この怪しげな名前、何?」
社長「ああ、それか。それは今年度のイベント第一弾。簡単に言うと、タッグトーナメントだ」
成瀬「また意味深な名前を。で、出場メンバーは?」
社長「維持期を迎えた7人とゲストにファントムローズ2号選手を迎えた8人で、
 厳正なくじ引きを行った。その結果。
A 成瀬、辻 B 早瀬、2号 C 中江、保科 D フォクシー、堀
 以上の組み合わせになった」
成瀬「ウチはかすみんとか。ウチの苦手な投げ技をフォローしてくれそうやし、ええ感じかも」


『フェアリーガーデン ベストスールコンテスト』

一回戦第1試合
 ×成瀬・辻 vs 2号・早瀬○ 11分59秒 Wパイルドライバー→体固め

成瀬「あちゃあ、やられてもうた」
社長「辻君はこういうイベント初参加という事もあってか、固さが見られたな。
 むしろ早瀬君たちの方がうまく連携を見せていた」
辻「ごめん、唯姉。ボクのせいで……」
成瀬「ううん、ウチが上手く引っ張ってあげられんかったせいや。
 また次の機会あったらがんばろな」

社長「うむ。麗しきかな姉妹愛」

一回戦第2試合
 ×中江・保科 vs 堀・フォクシー○ 14分2秒 Wパワーボム

社長「大本命の中江君たちが一回戦で消えるとは」
成瀬「ウチもビックリや。中江ちゃんの苦手な関節技を保科ちゃんがカバーすれば
 穴がないって思ったのに」

中江「ウチはボクが出ずっぱりになっちゃったけど、
 咲恵達はタッチワークが目まぐるしくて捕らえ切れなかったんだよね」

保科「やはりタッグマッチは、スムーズなタッチワークとコンビネーションが大事なんですね〜」


決勝戦
 ○2号・早瀬 vs 堀・フォクシー× 10分31秒 DDT→体固め

成瀬「決勝は必殺技が乱れ飛ぶ凄い試合になったで。
 最後は2号のDDTが勝負を決めたわ」

社長「まさかゲスト外国人とのチームに優勝を攫われるとは……」
成瀬「というわけで、優勝した早瀬ちゃんに来てもらったで」
早瀬「どうも〜。エヘヘ、賞金いただけるんですよね」
社長「いきなり賞金の話か。もちろん用意はしているが。なんにせよ、おめでとう」
早瀬「ありがとうございます、社長」
成瀬「組んでみてどうやった?」
早瀬「やりやすかったですよ。私は力はあんまりないけど、
 その点は2号さんがカバーしてくれたから」

社長「このチームも上手くお互いをカバーできていたという事か
成瀬「それにしても良かったやん、早瀬ちゃん。これでヒューイット家と繋がり出来て」
早瀬「へ?」
成瀬「もし引退しても2号さんに頼めば、
 ローズお嬢さんとこでメイドとして雇ってもらえるんちゃう」

早瀬「あ、あ〜、なるほど。……それはいい考えかも。メイド服も着てみたいし……」
成瀬「あ、あれ? ウチ冗談のつもりやったんやけど」

 優勝 ドルフィン早瀬、ファントムローズ2号組

☆今月の成長
 金森2 神田2 渡辺1 中江1
 早瀬……ボディスロー 1
 中江……ボディスロー 1

 7月

☆今月のイベント
・映画……早瀬、辻
・軽症……堀、真鍋
・WFGヘビー 中江 vs 成瀬

成瀬「先月から引きずってるケガが治ってへん、団体にも金がない、
 ちゅうことで渡りに船の映画撮影や。一気に400AP。ガッポガッポやな」

社長「だが、今度は二人が軽症だ。むう、ケガが多いな」
成瀬「そんで、ウチに一年ぶりのタイトルマッチの機会がやってきたで」
社長「うむ。二人共持ち技が充実したし、楽しみだ」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "軽業師" 成瀬唯

 互角の展開が続くが、一撃の重さで上回る中江が次第にペースを掴む。
 デスバレーをローリングCで切り返し、ジャーマンを2.8、ジャンピングニーを2.9でクリアして
 粘りを見せた成瀬だったが、最後は中江がハイパワースラムでねじ伏せた。

 ○中江 vs 成瀬× 23分1秒 ハイパワースラム

 「中江里奈、6度目の防衛に成功」

社長「いい試合だったぞ。序盤はむしろペースを掴んでいたんだがな」
成瀬「……そやね」
社長「どうした?」
成瀬「別に。何でもあらへんよ……」

☆今月の成長
 金森7 榎本1 真帆1 中江3

 8月

☆今月のイベント
・完治……保科、早瀬、堀、辻、真鍋
・一日署長……中江
・ジム設備拡張……レベル3
・Dリーグ……中江、成瀬、早瀬、堀

成瀬「ケガしてた子らがみんな治ったね」
社長「(先月元気がないように見えたのは、気のせいだったのかな)
 あ、ああ。ちょうど今月のイベントにも間にあって、助かったよ」
成瀬「それがこの、『Dリーグ』いうやつ?」
社長「そうだ。ある基準によって選ばれた選手達で行われるリーグ戦だ」
成瀬「つまり資質DのDやな」
社長「いや、その辺はご自由に。Dangerousでも、Dominaでも」
成瀬「なんで女王様やねん」

『Dリーグ』

初日
 ×成瀬 vs 堀○ 9分17秒 ノーザンLスープレックス
 五分五分の展開から先に成瀬がシャイニングを仕掛けるも、
 パイルドライバーからノーザンライトで堀の逆転勝ち。

 ○中江 vs 早瀬× 17分42秒 バックドロップ→体固め
 打撃と関節を駆使し手数では圧倒的に上回った早瀬だが、
 中江のスタミナの前にダメージを蓄積させるにはいたらず。
 中江の反撃のヘッドバットで早瀬が流血すると流れは一気に傾き、
 最後はバックドロップで中江が早瀬を沈めた。

2日目
 ×成瀬 vs 早瀬○ 15分41秒 ドルフィンスプラッシュ→体固め
 互角の展開の中、先に動いたのは成瀬。必殺クロスイリュージョンを決めるも早瀬ロープブレイク。
 追い打ちのラリアートも3カウントを奪うまでには至らず、ここを凌いだ早瀬がドルフィンダイブ、
 さらに必殺ドルフィンスプラッシュで成瀬を破った。

 ○中江 vs 堀× 10分1秒 バックドロップ→体固め
 いつものようにパワーで押し込まれるも、投げと飛び技を駆使し反撃に出る堀。
 ハイパワースラムを食らい万事休すかと思われたが2.9で返すとDDTを決めるが、
 最後は中江のバックドロップに力尽きた。

3日目
 ×早瀬 vs 堀○ 9分27秒 テディCドライバー
 一進一退の攻防の中、先にフィニッシュを狙ったのは堀。
 パイルドライバーを決めるが、これに耐えた早瀬、負けじとドルフィンスプラッシュ。
 だがここで堀が踏ん張り、テディCドライバーでマットに叩きつけるもカウント2.8、
 しかし2発目を耐える余力はなく、堀が早瀬をマットに沈めた。

 ○中江 vs 成瀬× 18分31秒 バックドロップ→体固め
 序盤は静かな立ち上がりだったが、2発目のラリアートで中江が流れを一気に引き寄せ、
 さらにジャンピングニー、最後はバックドロップで3カウントを奪った。

Dリーグ勝ち点
中江(A)-
成瀬(B)×-××
早瀬(C)×-×
堀(D)×-

  優勝 中江里奈(初)


成瀬「…………」
社長「いい試合だった。……などという言葉では、もう慰めにならないのかな」
成瀬「社長。ウチ、悔しい。別にチャンピオンになろういうて入ったわけやないけど、
 これじゃ何度やっても同じ事の繰り返しや。
 技が増えようが何しようが、根本的なところが変わらんと、何にもなれへん」

社長「そう感じているのは君だけじゃないのだろうな。堀君も、早瀬君も、そうなんだろう」
成瀬「…………」
社長「今から防御の穴を埋めるのは不可能に近いだろう。
 だが、体力をつけることならば、まだ間に合うかもしれん」
成瀬「それって、いつかお茶飲んだ時に言うてた」
社長「ああ。君たちはもう、十分に技のレパートリーも増えた。
 それでも行き詰まりを感じているのなら、基本に立ち返るのもいいんじゃないか」
成瀬「……うん。社長、ウチ、やってみる。
 次に中江ちゃんとベルトを賭けてやる時は、勝てる自信がついた時や」

☆今月の成長
 金森1 神田3 堀1 渡辺3 榎本2 小早川1 保科1 真鍋1
 堀……ボディスロー 1
 成瀬……スイングDDT(DDT)4

 9月

☆今月のイベント
・軽症……保科、辻、神田
・写真集……辻
・WFGヘビー 中江 vs 早瀬

成瀬「ちょうど写真集の依頼がきとったから良かったけど、かすみんまたケガや」
社長「う〜む。ケガが多すぎて、技の取得も進まないな」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "格闘孝行娘" ドルフィン早瀬

 ヘッドバットの連発からいきなりスクラップバスターを繰り出した中江。
 リズムの狂った早瀬はそのまま立ち直れず、中江はさらにバックドロップ、
 最後はもう一度スクラップバスターで3カウント。一方的な試合となった。

 ○中江 vs 早瀬× 7分22秒 スクラップバスター→体固め

 「中江里奈、7度目の防衛に成功」

成瀬「強いわ。タイトルマッチだと輪をかけて」
社長「ああ。全く隙を見せなかったな」

☆今月の成長
 金森4 堀1 榎本3 小早川2 辻↓1 真帆1

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 10月

☆今月のイベント
・提携終了……AAC
・再提携……AAC
・完治……保科、辻、神田
・軽症……金森
・コーチ雇用……北河
・Eリーグ……真帆、2号、保科、辻

成瀬「今月はEリーグか。資質Eの子らのリーグやな」
社長「そこはDリーグ同様、Exclamation でも Ecstasy でもお好きなように」
成瀬「かえっていかがわしくなってるから、ぶっちゃけた方がマシやで社長」
社長「それはともかく、今年もメンバーが足りないのでファントムローズ2号君がゲスト出場だ」

『Eリーグ』

初日
 ○2号 vs 辻× 12分33秒 ボディスラム→体固め
 試合が進むごとにパワーの差が現れ、
 最後はハイアングルボディスラムで2号が余裕の勝利。

 ×フォクシー vs 保科○ 13分54秒 ヘブンズエクスプレス
 序盤は互角の展開だったが、フォクシーがヘッドバット3連発で勢いに乗る。
 しかし保科が必殺のヘブンズエクスプレス(ストレッチプラム)でフォクシーの体力を削り取る。
 なんとか逃れたフォクシーだが再度保科に捕らえられ、たまらずギブアップ。
 いきなり大番狂わせとなった。

2日目
 ○2号 vs 保科 13分41秒 ボディスラム→体固め
 優勢に試合を進めていた保科だが、2号のラリアート2連発とDDTで形勢逆転。
 保科も掌底でダウンさせるとヘブンズエクスプレスを決めるがロープ際。
 ここを凌いだ2号がジャンピングニーからハイアングルボディスラムで保科を叩きつけ、3カウントを奪った。

 ○フォクシー vs 辻× 13分7秒 フォクシードライバー
 フォクシーの高い回復力の前に単発止まりの辻の攻撃はダメージが蓄積せず。
 パワーで押し切ったフォクシーが最後はフォクシードライバーで辻をマットに沈めた。

3日目
 ×保科 vs 辻○ 18分28秒 雷みこし
 投げの連発で先手を取った辻だが、徐々に星なの関節地獄に引き込まれる。
 しかし幾度となく仕掛けられたドラゴンスリーパー、ヘブンズエクスプレスをロープに逃れ続け、
 根負けした保科の一瞬の好きに必殺雷みこしを決め、大逆転勝利。

 ○フォクシー vs 2号 20分15秒 フォクシードライバー
 ヘッドバットの連発で押し込んだフォクシー、さらにDDTを決めるが、
 2号負けじと必殺のDDTで反撃、さらにヒップアタックからもう一撃DDTで流れを引き戻したかに見えたが、
 最後はフォクシーがDDTからフォクシードライバーに捕らえ、3カウントを奪った。

 
Eリーグ勝ち点
フォクシー(A)-×
2号(B)×-
保科(C)×-×
辻(D)××-

「優勝決定戦」
 ○フォクシー vs 2号× ハイキック→体固め 

  優勝 フォクシー真帆(初)


成瀬「まほまほの優勝は下馬評どおりやけど、番狂わせが多かったねぇ」
社長「また2号君に優勝を攫われたらどうしようかと思ったよ。私としては一安心だ」

☆今月の成長
 堀2 神田1 渡辺8 榎本1 真鍋3
 辻……裏投げ 5

 11月

☆今月のイベント
・軽症……堀、辻、榎本
・完治……金森
・提携……TWWA
・WFGヘビー 中江 vs 保科

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "戦いの大和撫子" 保科優希

 中江のパワーに成す術なく押し込まれる保科。
 必殺ヘブンズエクスプレスもすぐさま振り解かれ万事休す。
 それでもジャンピングニー、スクラップバスターを2.9でクリアし粘りを見せたが、
 最後は中江がもう一発スクラップバスターを決めて3カウントを奪った

 ○中江 vs 保科× 16分33秒 スクラップバスター→体固め

 「中江里奈、8度目の防衛に成功」

成瀬「ええ粘りやったんやけどな、保科ちゃん」
社長「だが、逆転の手立てがないことにはなんともな」

☆今月の成長
 金森1 神田2 堀1 小早川1 真鍋1

 12月

☆今月のイベント
・完治……堀、辻、榎本
・Exタッグ……中江・成瀬

成瀬「今年もExタッグの季節か。多分ウチは今年が最後やろな」
社長「下の世代が順調に育っているからな。楽しんできてくれ」

『Exタッグ』

 ○グリズリー、ラッキー vs 成瀬、中江× 30分0秒 Wラリアート→体固め

 ○祐希子、来島 vs 中江、成瀬× 18分58秒 Wパワーボム

 ○カオス、コーディ vs 中江、成瀬× 15分40秒 ニーリフト→体固め

 ○成瀬、中江 vs キューティ、朝比奈× 13分12秒 フランケンシュタイナー

 △中江、成瀬 vs 越後、菊池△ 30分引き分け

 ○成瀬、中江 vs エミリー、カトリーヌ× 18分7秒 クロスイリュージョン

 ○成瀬、中江 vs 千秋、藤島× 9分54秒 サソリ固め

 中江、成瀬組 3勝3敗1分 同率4位

成瀬「今年も4位、と言うても勝ち点は昨年より少ないけど」
社長「初戦は惜しかったな。あと一発耐えられれば」
成瀬「流れは完全に向こうのモンやったし、逃げ切っても勝たな意味ないやろ」
社長「だがそのグリズリー組がゴールデンペアを下して2位だったわけで、大したものじゃないか」
成瀬「そうやろか」

☆今月の成長
 金森3 神田1 渡辺2 榎本4 真鍋5

『プロレス大賞』

 最優秀新人……渡辺智美

成瀬「なんと今年もウチから新人賞が出たわ」
社長「よく頑張ったな、渡辺君」
渡辺「どうもどうも〜」
成瀬「まさかトモが獲るとはな。10月にガッと伸びたのが効いたんやろか」
渡辺「でも、綾ちゃんやつかさとそんなに差がついた感じは全然しないけどね〜」
成瀬「確かにアンタら3人、毎月評価値の順番が入れ替わってるもんな」

 1月

☆今月のイベント
・重症……成瀬
・軽症……辻
・WFGヘビー 中江 vs 真帆

成瀬「しっかり基礎練せな、と思ったらExで重症になってもた」
社長「焦っても仕方ないぞ。ゆっくり休みたまえ」
成瀬「せやね。そうさしてもらうわ。
 それにしても、かすみんまたケガか。ほんま一月ごとにケガしてない?」

社長「運が悪い、と言えばそれまでだが、こう続くとまいってしまうな」

成瀬「まほまほは今年で維持期終わりって事で、これが最後の挑戦になるんかな」
社長「なんだかあっという間だったが、持てる全てを発揮してぶつかってほしい」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "野生少女" フォクシー真帆

 ○中江 vs フォクシー× 60分時間切れ引き分け

 「中江里奈、9度目の防衛に成功」

成瀬「凄い試合やったわ。見てるだけで頭が痛くなりそうやった」
社長「頭突きと肘の打ち合いが延々続いたからな。真帆君の回復力の高さにあの中江君が攻めきれなかった」
成瀬「これは、もう一回チャンスがあってもええんちゃう?」
社長「うむ。年度が変わったらもう一度組んでみようか」

☆今月の成長
 金森3 渡辺1 榎本1 小早川2 真鍋1 中江1

 2月

☆今月のイベント
・完治……辻
・FGタッグリーグ……中江・辻組、堀・成瀬組、ジェニー・保科組、真帆・早瀬組

成瀬「今年最後のイベントはタッグリーグや」
社長「今回はゲストとしてジェニー・ビーチ君に参加してもらい、
 厳正な抽選の結果上記のような組み合わせとなった」
成瀬「ウチは堀ちゃんとか。ウチら二人共イベントに縁がないし、
 ここらでなんか一つ形に残したいとこやけど」

『FGタッグ』

初日
 ○フォクシー、早瀬 vs 辻、中江× 23分6秒 ボディスラム→体固め
 フォクシーと中江がお互いの必殺技を受け合い総力戦となる。
 中江のニーリフトを2.8で返した早瀬がフィッシャーマンバスターを決めて2.9、
 変わったフォクシーが中江を強烈なボディスラムで叩きつけて押さえ込んだ。

 ○成瀬、堀 vs vジェニー、保科× 12分52秒 フェイスクラッシャー→体固め
 お互いの得意技を活かした動きで成瀬組が圧倒。
 保科の必殺ヘブンズエクスプレスはロープに逃げられ、Wパイルドライバーでジェニーが戦闘不能に追い込まれると、
 最後は成瀬がフェイスクラッシャーで保科をマットに沈めた。

2日目
 ○フォクシー、ドルフィン vs ジェニー、保科× 27分53秒 フェイスクラッシャー→体固め
 優勢に試合を進めていたフォクシー組だったが、保科の必殺ヘブンズエクスプレスに長時間捕らえられた早瀬がグロッキー。
 変わったフォクシーもジェニーのフェイスクラッシャーで流血させられながらも、保科をフォクシードライバーで叩きつける。
 しかしこれを2.9でクリアすると、保科ドラゴンスリーパーでフォクシーを締め上げあと一歩まで追い詰めるが、
 これを耐え抜いたフォクシーがフェイスクラッシャーで保科をねじ伏せた。

 ×堀、成瀬 vs 辻、中江○ 11分53秒 スクラップバスター→体固め
 中江一人に消耗させられた成瀬組、堀も得意の投げ技で好アシストを見せ、
 最後はスクラップバスターで中江が決めた。

最終日
 ×ジェニー、保科 vs 辻、中江○ 11分6秒 ハイパワースラム
 文字通り中江が1人で2人を蹴散らし、最後はハイパワースラムでジェニーを沈めた。

 ○堀、成瀬 vs フォクシー、早瀬× 13分43秒 延髄斬り→体固め

 絶好調の堀、フォクシーをテディCドライバー、ノーザンライトで戦闘不能に追い込むと、
 飛び込んできた早瀬にも強烈なパイルドライバー。
 しかしすぐさま立ち上がった早瀬、必殺ドルフィンスプラッシュで堀をマットに叩き伏せフォール。
 だが堀なんとかロープに逃れると、突っ込んできた早瀬にカウンターの延髄斬り。
 そのまま押さえ込み勝負を決めた。

 
タッグリーグ勝ち点
成瀬、堀(A)-×
フォクシー、早瀬(B)×-
ジェニー、保科(C)××-×
中江、辻(D)×-

 その後3チームによる巴戦の結果、成瀬、堀組が優勝。

  優勝 成瀬唯、テディキャット堀

成瀬「やったで堀ちゃん、ウチらの優勝やっ」
堀「うんっ。やったよ、社長っ」
社長「ああ。見事な試合だった。お互いの長所をうまく活かしていたな」
成瀬「まあ、巴戦は否観戦でってのがアレやけど」
社長「時間の関係上仕方ないさ。下手をすると延々巴船が続いてしまう可能性もあるからな。
 それに、否観戦で勝つという事はそれ相応の評価を得ているという事だ」
堀「そうだよ唯。もっと喜ぼう。私もこれで、来月のタイトルマッチに弾みがついたし」
成瀬「そうやな、初めてのウチらの勲章やしな。よっしゃ、二人で祝勝界にでも行こか」
堀「オ〜ッ!」

☆今月の成長
 金森1 神田6 榎本2 真帆1 真鍋3

 3月

☆今月のイベント
・軽症……辻、金森
・WFGヘビー 中江 vs 堀

成瀬「短命タイプの堀ちゃん、これが最後のベルト挑戦や」
社長「先月の勢いにうまく乗れるかが勝負だな」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "斬り込み隊長" テディキャット堀

 またも早い段階でスクラップバスターが炸裂。
 堀も反撃はするがなかなかダメージが残せず。
 しかしフィニッシュを狙った中江の2度のスクラップバスターをいずれも2.9でクリアする驚異的な粘りを見せると、
 必殺のバックドロップホールドで中江をマットに突き立てる。
 だが最後は、Jネックブリーカーに行こうとした所で中江のカウンターのジャンピングニーが突き刺さり、
 中江が強引に押さえ込んでとうとう粘る堀を下した。

 ○中江 vs 堀× 19分11秒 ジャンピングニー→体固め

 「中江里奈、10度目の防衛に成功」

成瀬「惜しかったな、堀ちゃん」
堀「うん。でも、今までで一番里奈に食い下がれたと思う。悔いはないにゃ」
成瀬「堀ちゃん……お疲れ様」

社長「同じ資質の子で固めてみても、これほどはっきり光と影が出来てしまうとは。
 わかっていた事とはいえ、勝負の世界は厳しいものだな」

☆今月の成長
 金森4 小早川2 成瀬1 早瀬2 保科1
 辻……雷みこし(ノーザンLスープレックス)7


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 ※5年目総括

成瀬「さて、5年目のまとめや」
社長「今年も一年中江君がベルトを守りきったな」
中江「なんか最近、ボクが悪者みたいだけどさ。
 ボクだってずっと防衛し続けるの、キツイんだよ?
 そんな、絶対王者なんてガラじゃないんだし」

社長「それについては私から謝らなければならないな。
 成長期間が短いという事で各人の長所を伸ばす事に専念してきたが、
 その分それが実戦に役立つかどうかという点で差が出てしまった」
中江「そりゃあボクは打たれ強いのが取り得だけど」
成瀬「別に中江ちゃんを責める気は全然あらへんよ。
 責めるとすれば……そうやな、ウチ自身の打たれ弱さと、根性のなさや。
 せやから次にベルト獲りに行く時は、その辺を克服してからや。首洗って待っときや」

中江「わかった。でも、ボクだってただボーッと待ってないからね。
 今よりもっと強くなって、返り討ちにしてあげるから」

社長「私も来年一年、しっかり育成計画を練らないとな」

5年目成長 金森神田渡辺榎本 小早川真帆成瀬早瀬 保科真鍋中江
4月--- -- ---
5月-- -↓1 --
6月-- ---- --1/技
7月--- ---- --
8月1/技 --- -
9月-- ↓1-- ---
10月- ---- --
11月-- ---- --
12月- ---- --
1月-- ---- -
2月-- ---- --
3月---- - --
合計32205/技21514 10↓1/技34/技11/↓1/技22/技2 145/技2

成瀬「そんで、これが評価値」

5年目成長評価値(5年目4月)評価値(6年目4月)能力値上昇増加技数
中江9301000
金森63095032-
成瀬9109301/↓1
850920
早瀬880920
小早川82092010-
真帆830880
神田62082020-
保科780800-
700720↓1
渡辺39054015-
真鍋39053014-
榎本37051014-

成瀬「今年もれーこが恐ろしいほど伸びたな。もうウチ抜かされてもうたわ」
社長「神田君も順調に伸びている。技さえ覚えればすぐにベルト戦線にも絡めそうだが、  ここは焦らずじっくり行こう」

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※選手最盛期

 フォクシー真帆

評価値年齢HP
88021360
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
ボディスラム 1スリーパーホールド 1ヘッドバット 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1リング中央へ 1
ヘッドバット 3 エルボー 3ギロチンドロップ 2ボディスロー 1
DDT 5 ジャンピングニーパット 5フェイスクラッシャー 4
フォクシードライバー 7
(タイガードライバー)
ハイキック 7
フォクシードライバー07 9
(タイガードライバー)

 テディキャット堀

評価値年齢HP
92020210
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 エルボー 1ドロップキック 1リング中央へ 1
ボディスラム 2DDT 3 ジャンピングニー 3Jネックブリーカー 3ボディスロー 1
バックドロップホールド 4
(バックドロップ)
パイルドライバー 4 シャイニングウィザード 4ヒップアタック 5
ノーザンLスープレックス 6テディCドライバー 6
(タイガードライバー)
延髄斬り 6ルナキャットフォール 7
(ムーンサルトプレス)
バックドロップホールド 8
(バックドロップ)

 保科優希

評価値年齢HP
80020260
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
合気投げ 1
(アームホイップ)
スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1リング中央へ 1
アキレス腱固め 4DDT 3 掌底 3ヒップアタック 3ボディスロー 1
ヘブンズエクスプレス 5
(ストレッチプラム)
シャイニングウィザード 4逆さ押さえ込み 5
ドラゴンスリーパー 6 裏拳 5
ヘブンズエクスプレス 7
(ストレッチプラム)

成瀬「そんでこれが今年で維持期が終わる選手のデータや。
 って、あれ? なんで保科ちゃんもそん中入ってんの?
 保科ちゃんもう一年維持期あるはずやん」

社長「そのはずなんだが、なぜだかこのデータを取っておいて欲しいと言い出してな」
成瀬「保科ちゃんが? 何でやろ」
社長「なんだか、何かに呼ばれているとか言っていたが」
成瀬「なにかって、何?」
社長「私にもわからん」
成瀬「なんやろ。気になるなあ」

 ※追記

社長「つい先ほど気づいたんだが、小早川君が今年で成長期を終えたというのに能力表を出すのを忘れていた」
小早川「ひどいよ社長っ。あたしの事忘れるなんて」
社長「いや、スマンスマン。維持期を終えた子やイベントやらでちょっとバタバタしていてな。
 ではさっそく見てみよう」

※選手能力表

小早川志保
評価値年齢寸評HP
92017フライングハイ390
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

小早川「へへっ、どうよ」
社長「うむ、効率良く成長したな。HPも高いし得意項目はDまで伸びた。
 何より1がないので穴がない。良く頑張ったな」
小早川「へへ〜」
社長「資質Eでもここまで来れるというのを証明して見せたな。
 技が増えれば十分ベルト戦線にも絡んでいける。期待しているよ」
小早川「うん。任せといてよっ」
社長「しかし、初期から体力が2あって良かったよ。順調に伸ばしていけたからね」
小早川「確かに、綾を見てるとそう思うよ。
 あれだけ弱点克服やパワー練習してるのに、全然伸びないんだもん。コーチも頭抱えてた」

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6年目

〜〜〜

幕間

〜〜〜

 4月

☆今月のイベント
・選手解雇……保科優希
・契約終了……エレナ・ライアン
・完治……成瀬、辻
・軽症……早瀬
・引退……一ノ瀬コーチ
・コーチ雇用……松村隆行
・新人テスト……フェアリー保科

成瀬「……とまあ、そういう訳で。形式上、保科優希ちゃんが解雇されて、
 新人としてフェアリー保科ちゃんが入団した、訳やけど」

保科「フェアリー保科です〜。よろしくお願いします〜」
成瀬「って、これでええんか、社長。保科ちゃんも」
社長「良いも何も、こうなってしまったからには仕方ないじゃないか。
 世の中には不思議な事があるものだな」
保科「本当ですね〜」
成瀬「アンタら、ホンマにこれで押し通す気なんか」
社長「何を難しい顔をしているんだろうな、成瀬君は」
保科「ええ。どうしたんでしょう。お腹でも痛いんでしょうか〜」
成瀬「あーっ、もう! ええわ、そういう事にしといたるわっ。
 ウチももう触れへん。アンタはウチの知ってる保科ちゃんやけど、プロレスラーとしては新人の
 フェアリー保科ちゃんや。それでええんやろっ」

保科「ふふ、だから唯さんの事、好きなんですよ〜」
成瀬「くぅ〜。なんや、なんでウチが悪者になったような気分なんやろ」
社長「ああ、それと。もしかしたら、今後もこういう事があるかもしれない。
 何しろ世の中は不思議で満ちているからな」
保科「そうですね〜」
成瀬「な、なんでウチをそんな目で見てんの。ウチはウチやで、ずっと、この先も」
保科「ええ、わかってますよ〜。フフ」
成瀬「な、なんで笑ってんのーっ!?」

☆今月の成長
 神田1 渡辺2 榎本3 早瀬1

 5月

☆今月のイベント
・完治……早瀬、金森
・軽症……小早川
・引退……仙川コーチ
・コーチ雇用……斉藤功
・特訓……小早川
・WFGヘビー 中江 vs 真帆

社長「不思議な事に、先月保科君の退団そしてフェアリー保科君の入団という大きな出来事があったのに、
 ファンやマスコミの間では何事もなかったかのように自然に受け入れられているようだ」
成瀬「そんならそれでええやろ。……深く考えると、ウチの頭がおかしくなってしまいそうや」
社長「……そうだな。私もその事を考えようとするとひどい頭痛がするんだ。
 まるで詮索するのを何者かが拒んでいるかのような気がする」
成瀬「とにかくそれはそれとして、や。
 他にも、旗上げからウチらの面倒見てくれてた一ノ瀬の兄ちゃんと仙川のおっちゃんが引退してもうた」

社長「君たちが順調に成長できたのも二人のお陰が大きいからな。今はただ、お疲れ様と言いたい。
 そして次代の為に、松村コーチと斉藤コーチを雇った。
 技能面よりもむしろ、松村コーチには体力面、斉藤コーチには回復力の強化を期待している」
成瀬「若手だけやなくて、ウチも今年一年松村のおっちゃんにはお世話になるつもりや」
社長「さて。WFGヘビーは中江君と真帆君の再戦だ。すぐにでも小早川君を挑戦させてみたい所もあるが、
 なにぶん技がないし、先月の興行でケガをしてしまったからな」
成瀬「前回の決着、これで着くんやろうか」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "野生少女" フォクシー真帆

 ジリジリするような展開が続いたが、30分を過ぎた辺りから
 ラリアートの連発で中江がようやくペースを握る。
 それでも粘るフォクシー、決定機は与えず。
 試合終了3分前、中江のスクラップバスターが炸裂するがカウント2.8.
 トドメを刺そうと突っかけた中江をフォクシーが強引に捕まえて担ぎ上げ、
 ここで必殺フォクシードライバー07が炸裂。しかしカウント2.5。
 そこでタイムアップのゴングが鳴り、またも決着は持ち越された

 △中江 vs フォクシー△ 60分引き分け

 「中江里奈、11度目の防衛に成功」

成瀬「すさまじい試合やった。あの二人にしか出来へんな、あんな試合」
社長「あの二人の決着には60分では足りないのかもしれん。
 タイトルマッチという事で他団体の基準とも揃えないといけないから、
 時間無制限には出来ないのが残念だ」

☆今月の成長
 渡辺5 榎本3(体力2へ) 成瀬1 真鍋2 フェアリー1
 小早川……Jネックブリーカー4
 辻……Jネックブリーカー3

成瀬「1年かけて、やっとあやっぺの体力が上がったね」
社長「ああ。ここまでかかるとは、正直思っていなかった。松村コーチの力も大きいな」
成瀬「言うてもまだ2やし、最低6くらいまで上げといた方がいいで。
 ウチの経験から言うとくけど」

社長「うむ。成長期のほとんどを体力上げで使い切ってしまいそうだな。
 まあ、自然成長でその他は賄えているから構わないか」

 6月

☆今月のイベント
・ジム設備拡張……レベル4
・第3回PoFGトーナメント……中江、成瀬、早瀬、堀、真帆、辻、小早川、ミラー

成瀬「またジムが広くなったで」
社長「これでさらに成長の条件に合わせたコーチ選びが出来るようになった」

成瀬「さて。お久しぶりのPoFGトーナメント。今回で第3回や」
社長「リーグ戦はEリーグとDリーグがあるから、8人でのトーナメント形式に戻す事にした。
 8人でのリーグ戦もやりたいんだが、なにぶん時間がな」
成瀬「育成的にも、7試合分潰れてしまうもんな。成長期の子はメンバーに選びにくいわなあ」
社長「というわけでメンバーは上記の8人。ゲストにウィン・ミラー選手を呼んでみた。
 組み合わせはいつもの通り、厳選な抽選によって決定した」
成瀬「それなんやけど……恨むでぇ社長」
社長「いや、だから抽選だと……スマン」

『第3回 PoFGトーナメント』

1回戦

 ○小早川 vs 辻× 12分48秒 Jネックブリーカー→体固め
 終始ペースを握った小早川が、
 最後は新技Jネックブリーカーで勝利を収めた。

 ×成瀬 vs 中江○ 10分37秒 スクラップバスター→体固め
 中江のパワーに押され得意のグラウンドに持ち込めない成瀬。
 ジャーマンはロープに逃れて凌ぐも、スクラップバスターに力尽きた。

 ×ミラー vs 堀○ 7分39秒 ノーザンLスープレックス
 試合開始から飛ばす堀。ミラーのDDTでわずかに怯むが勢い止まらず、
 バックドロップから最後はノーザンライトで3カウントを奪った。

 ○早瀬 vs フォクシー× 31分43秒 ドルフィンスプラッシュ→体固め
 一進一退の大熱戦は、20分過ぎに掌底でペースを掴んだ早瀬が打撃ラッシュで一気に追い込み、
 裏投げで叩きつけると立ち上がりかけたフォクシーにドルフィンスプラッシュを落とし、マットに沈めた。

  準決勝

 ×小早川 vs 中江○ 28分21秒 ハイパワースラム
 壮絶な展開となったこの試合。小早川がソバットで蹴りまくり中江を追い詰めるが、
 Jネックブリーカーを3連続で切り返されると形勢逆転。
 中江がフライングボディプレス2連発で押し潰すが、
 小早川も今度こそ必殺Jネックブリーカーをきっちり決めあと一息まで追いすがる。
 しかし最後は経験の差か、中江がハイパワースラムで勝負を決めた。

 ○堀 vs 早瀬× 6分21秒 ノーザンLスープレックス
 ダメージの蓄積は堀の方が大きかったが、その差を埋めるよう最初から飛ばした堀。
 必殺バックドロップホールドが火を噴くもカウント2.8で早瀬返す。
 しかし堀、なおもガッチリ組み付いてノーザンライト。3カウントを奪った。

PoFG決勝戦 中江里奈 vs テディキャット堀

 先に仕掛けたのは堀だったが中江もすぐに押し返し、
 スクラップバスターで堀をマットに叩きつけると起き上がり様に強烈なニーリフトを叩き込み、
 そのまま堀をねじ伏せた。

  優勝 中江里奈(3)

成瀬「ちゅーわけで、中江ちゃんがPoFG3連覇や。
 まさにプリンセスの中のプリンセスやな」

中江「へへっ。やったね。……プリンセスって言われるのは、やっぱりちょっと慣れないけど」
社長「おめでとう中江君。私としては、ベストバウトは準決勝の小早川君との一戦を推したい所だが」
中江「うん。志保は本当に強くなったよね。
 今はまだレパートリーが少ないけど、その辺りを克服すれば良いレスラーになると思う。
 あのスピードは本当に厄介だよ」

☆今月の成長
 金森2 神田3 堀↓1 渡辺3 榎本4 早瀬1 真鍋11 フェアリー2

 7月

☆今月のイベント
・軽症……渡辺
・映画……小早川
・フリー契約……カトリーヌ・チャン
・WFGヘビー……中江 vs 辻

成瀬「いよいよしほーんがタイトル挑戦か?
 ちゅう所で映画撮影の話が。間が悪いと言うか」

社長「とはいえ写真集への布石としてこれは外せない。という事で受けてもらう事になった。
 代わりといってはなんだが、辻君が初挑戦だ」
成瀬「投げ技のバリエーションも増えたし、上手い事自分の形に持っていければええ感じちゃう」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "不屈の闘志" 辻香澄

 タイトル初挑戦の辻だったがほとんど見せ場を作れず。
 それでもスクラップバスター2連発は耐え切ったが、
 最後はハイパワースラムの前に沈んだ。

 ○中江 vs 辻× 10分41秒 ハイパワースラム

 「中江里奈、12度目の防衛に成功」

成瀬「全然自分の形が作れてへんかったな、かすみん。
 容赦ないで中江ちゃんは」

社長「これだけ防衛を重ねるには、それだけの厳しさが必要なんだろう」

☆今月の成長
 金森2 神田2 榎本2 成瀬3 早瀬1 フェアリー1
 辻……ヘッドバット 3

 8月

☆今月のイベント
 軽症……早瀬、神田
 写真集……早瀬、小早川
 完治……渡辺
 WFGヘビー……中江 vs 真帆
 (Dリーグ延期により)

成瀬「……イベントより写真集、か」
社長「いやいやいや、そうじゃない。ほら、早瀬君がケガをしてしまったから、それでだな」
成瀬「写真集のオファーがあった時の社長の嬉しそうな顔、霧子さんバッチリ見とったって」
社長「い、いや……その、まあ……いいんだよ!
 今回断ったら次のオファーがいつになるかわからないだろう。
 だいたい、早瀬君も喜んでたじゃないか」
成瀬「あ、逆ギレや」

社長「そんなわけで私の手元にあるのがその写真集なんだが。
 早瀬君のイルカのポーズもいいが、それ以上に小早川君の大人っぽさに少し驚いてしまった」
成瀬「ウチもや。あの子、こんな顔するんやな。
 かすみんもそうやったけど、アップやと絵にインパクトあるな。
 ……なんでウチはあんな地味なポーズやねん……ブツブツ」

成瀬「気を取り直して。中江ちゃんとまほまほの因縁のタイトルマッチや。
 まほまほ、3度目の正直なるか」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "野生少女" フォクシー真帆

 いつものように一進一退が続いたが、中江のエルボーでフォクシーが流血した事により針が一気に傾き、
 最後はスクラップバスターで中江がフォクシーを押し切った。

 ○中江 vs 辻× 10分41秒 スクラップバスター→体固め

 「中江里奈、13度目の防衛に成功」

成瀬「まほまほの野生の超回復を流血で潰した中江ちゃんの作戦勝ちやな」
中江「ちょっと唯。それじゃボクが狙ってやってるみたいじゃん。
 アクシデントなんだってば」

成瀬「そない言われてもなあ。パワー技の難易度1がヘッドバット、
 打撃技の難易度1がエルボーって、流血させる気マンマンやん。
 どっちか言うたらむしろこっちが流血さしてでもHP減らしたいくらいやのに、
 その頭と肘のせいで長期戦にもよう持ちこまれへん」

中江「社長、唯がひどい事言うよ」
社長「……実際、中江君の試合は流血戦が多いよなあ」
中江「うわーんっ。デフォルト技が流血仕様なのはボクのせいじゃないのにーっ!」
社長「……行ってしまった。
 なんだかどこぞの相羽君に似てきたな、中江君は」
成瀬「ボクッ娘は虐げられる運命やねんなぁ」

☆今月の成長
 金森1 榎本2 真帆↓1 真鍋1 中江1 フェアリー5(体力2へ)

成瀬「保科ちゃん、半年たたずに体力2や」
社長「榎本君は1年かかったのに……。これが資質Dの力というものか」

 9月

☆今月のイベント
 完治……早瀬、小早川、神田
 軽症……金森
 Dリーグ……中江、成瀬、早瀬、堀

成瀬「早瀬ちゃんのケガも治ったという事で、一月遅れでDリーグ開催や」
社長「実力的には金森君も出場資格はあるんだが、技がないという事でPoFG同様今回も出場は見送りだ」
成瀬「昨年はウチ、散々やったからな。今年はやったるでーっ」


『Dリーグ』

初日

 ○成瀬 vs 堀× 10分11秒 ラリアート→体固め
 試合序盤から大技が乱れ飛んだが、両者DDTで体力を削りあうと、
 先に立ち上がった成瀬がラリアートを2連発、堀を押さえ込んだ。

 ○中江 vs 早瀬× 12分45秒 スクラップバスター→体固め
 試合開始から早瀬を投げまくる中江。
 早瀬も必殺ドルフィンスプラッシュを決めると、掌底を連打し攻勢に出たが、
 最後は中江が早瀬をパワーで捕まえスクラップバスターでねじ伏せた。

2日目

 △成瀬 vs 早瀬△ 30分引き分け
 回復力に優れた二人の戦いは、致命傷を与えられぬまま一進一退が続くが、
 成瀬のJネックブリーカーから流れが傾くと、サソリ固めで早瀬を限界まで絞り上げる。
 しかし早瀬これを耐え抜くと、必殺のドルフィンスプラッシュを決めてダウンを奪い、
 逆にドルフィンクラッチUで成瀬を追い込む。
 しかし関節技で敗れるのはプライドが許さない成瀬、これをギリギリで凌ぎ、
 一瞬の隙に成瀬の隠し玉、フランケンシュタイナーが炸裂。が、これを早瀬2.8で跳ね除ける。
 お互い最後の攻撃に出ようとした所で、痛恨のタイムアップでドローとなった。

 ○中江 vs 堀× 6分21秒 スクラップバスター→体固め
 いきなりパワー全開の中江に対し、堀は見せ場を作れぬままスクラップバスターに沈んだ。

最終日

 ○早瀬 vs 堀× 19分26秒 ドルフィンスプラッシュ→体固め

 打撃で優勢に立つ早瀬に対し、堀もJネックブリーカーを連続で決め反撃。
 仕留めにきた早瀬のドルフィンクラッチUを耐え抜き、裏投げもカウント2.9でクリアして見せたが、
 最後は早瀬がドルフィンスプラッシュで粘る堀をマットに叩き伏せた。

 最終戦 中江里奈(勝ち点4)vs 成瀬唯(勝ち点3)

 勝った方が優勝となる最終戦。
 中江のパワーに押し込まれながらも虎視眈々と機会を窺う成瀬。
 しかし必殺のクロスイリュージョンはロープに逃げられ打つ手なし、
 中江の攻勢にギリギリまで追い込まれる。
 が、それでも諦めずにチャンス窺う成瀬、もう一度必殺クロスイリュージョンを今度はリング中央でガッチリ極める。
 なんとか振り解いた中江だが長時間極められ続け右腕上がらず。
 しかし左腕一本で強引に成瀬をかつぎあげると、デスバレーボムでマットに叩きつけたがカウント2.9。
 ここで先に立ち上がったのは成瀬、中江の足を取りドラゴンスクリューを狙ったが、
 中江のキックがカウンターで顎を打ち抜き崩れ落ちる。
 そのまま中江がフォールし、3カウントを奪った。

 ○中江 vs 成瀬× 22分26秒 カウンターキック→体固め

Dリーグ勝ち点
中江(A)-
成瀬(B)×-
早瀬(C)×-
堀(D)×××-

 優勝 中江里奈(2)

社長「う〜ん、いずれも良い試合だったな成瀬君の試合は」
成瀬「勝ち切れん所がウチらしいっちゃウチらしいかもしれんけど。
 ん〜、最後のドラゴンスクリュー返されたのが痛すぎるわ」

社長「しかし、まさか早瀬君と成瀬君の試合がドローになるとは」
成瀬「どっちも体力はある方やないけど、回復力でその辺補ったいう感じやね。
 ウチとしては決めきれんかったってとこや。
 はあ、しかしまた中江ちゃん止められへんかったか」

☆今月の成長
 神田2 堀↓1 榎本1 真鍋1
 辻……ミサイルキック 4

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 10月

☆今月のイベント
・契約終了……シンディー・ウォン
・軽症……早瀬、神田
・完治……金森
・一日署長……中江
・Eリーグ……小早川、真帆、辻、真鍋

成瀬「今月はEリーグの開催や。
 見所は、しほーんがまほまほをキッチリ超えられるかどうかやな」

社長「今年は真鍋君をメンバーに選んでみた。彼女の頑張りにも期待したい」


『Eリーグ』

初日

 ○フォクシー vs 真鍋× 11分1秒 ギロチンドロップ→体固め
 予想以上に健闘した真鍋。手数ではむしろ上回っていたが、徐々にパワーの差が開いていく。
 最後はDDTでマットに打ちつけてからのギロチンドロップで、フォクシーがきっちり勝利を収めた。

 ○小早川 vs 辻× 13分49秒 Jネックブリーカー→体固め
 一方的に攻め込まれた辻。しかし気合一閃、必殺の裏投げで小早川をマットに叩きつけると、勢い余って場外転落。
 場外でも雷みこしを決めペースを掴んだかに見えたが、
 リングに戻り様、小早川のJネックブリーカーがズバリと決まり、そのまま3カウント。

2日目

 ○フォクシー vs 辻× 14分36秒 フォクシードライバー
 フォクシーの頭突きで流血、一気に追い込まれた辻。
 しかしフォクシードライバーをリバースで返して見せると、必殺の裏投げで叩きつけ意地を見せる。
 が、最後はフォクシーが再度フォクシードライバーを仕掛け、
 今度はきっちり決めて3カウントを奪った。

 ○小早川 vs 真鍋× 9分32秒 ローリングソバット→体固め
 スピード感溢れる試合展開となるが、やはり自力の差か次第に小早川が優勢に。
 真鍋も必殺Jネックブリーカーを決めるなど善戦したが、
 最後は小早川がローリングソバットでマットに沈めた。

最終日

 ○辻 vs 真鍋× 10分32秒 裏投げ→体固め

 ドロップキックの連発で機先を制した真鍋だが、辻の雷みこしをまともに喰らい動きが止まる。
 それでも裏投げをカウント2.9で返すと必殺Jネックブリーカーで反撃を見せたが、
 辻がもう一度裏投げに捕らえ、真鍋をマットに沈めた。

 最終戦 小早川志保(勝ち点4)vs フォクシー真帆(勝ち点4)

 回復力の高いフォクシーだが、それを上回る手数で小早川が責めまくる。
 フォクシーの重い一撃に時折怯むも攻め手を休めず、
 Jネックブリーカー2連発はいずれもカウント2.8でクリアされたものの、
 最後はローリングソバットでタフなフォクシーを仕留めた。

 ○小早川 vs フォクシー× 28分11秒 ローリングソバット→体固め

Dリーグ勝ち点
小早川(A)-
真帆(B)×-
辻(C)××-
真鍋(D)×××-

 優勝 小早川志保(初)

成瀬「しほーんが文句なしの3連勝で優勝。これでいよいよ来月は」
社長「ああ。満を持してのWFGヘビー挑戦だ」

☆今月の成長
 渡辺1 榎本3 真帆↓1 成瀬1 中江1 フェアリー5
 金森……フルスイングラケット(掌底)4
 小早川……マタドールラナ(フランケンシュタイナー)6

成瀬「れーこに技覚えさせたんやね」
社長「ああ。おそらく今年のExは彼女を派遣する事になるだろうが、
 さすがに必殺技がエルボー2ではなんともならない。
 そこで、彼女のテニス経験を活かした必殺の掌底を修得してもらった。うねり打法だ」
成瀬「うわ、懐かし〜」

 11月

☆今月のイベント
・提携終了……GWA
・再契約……GWA
・完治……神田、早瀬
・軽症……小早川
・WFGヘビー……中江 vs 小早川

成瀬「ようやく念願のタイトルマッチって時にケガなんてなあ」
社長「しかし小早川君はやる気だぞ。幸い軽症だったという事もあるが、
 おそらく年度内のタイトルマッチは今月を除くとあと2回。挑戦者も私の頭の中では決めてある。
 今回を逃すと来年になってしまうからな」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "フライングハイ" 小早川志保

 中江のパワーの前に得意のスピードを活かせない小早川。
 徐々にスタミナを消耗していくが、新必殺技マタドールラナを決め中江を怯ませると、
 さらにJネックブリーカーを連発し食い下がる。
 しかし最後は中江が必殺ハイパワースラムを繰り出し、熱戦に終止符を打った。

 ○中江 vs 小早川× 36分44秒 ハイパワースラム

 「中江里奈、14度目の防衛に成功」

成瀬「凄かったな、中江ちゃん。しほーん今一番勢いあるのに」
中江「ボクはまだ、志保に負けるわけにはいかないよ。
 待ってる相手がいるからさ。ボクから獲らなきゃ意味ないんでしょ、ベルト」

成瀬「……そうやね。まだ、持っててもらわんと」

☆今月の成長
 神田1 榎本1 辻1 成瀬2 フェアリー1
 辻……タイガードライバー4

 12月

☆今月のイベント
・完治……小早川
・ファンクラブ……神田
・映画……神田
・Exタッグ……中江、金森

成瀬「年末はExタッグって事で、ウチらは普通に巡業や」
社長「残念ながらインディー団体のウチに、女子プロレス界の一年の締めを飾るイベントに対抗する術はない」
成瀬「そんでも今月もウチら目当てに来てくれるお客さんがいてくれるんやから、ありがたいなあ」
社長「客と言えば、神田君の人気がいい感じに上がってきたな。
 あのストイックな感じが特に女性受けがいいようだ」
成瀬「今度の映画もセリフは少ないけどええ感じらしいで。
 立ってるだけで雰囲気があるとか。まあ、あの子口ベタやしな」

☆今月の成長
 渡辺2 真鍋3 フェアリー4

『Exタッグリーグ』

・中江里奈、金森麗子組 6勝1敗(2位)
「主な試合結果」
 ○金森・中江 vs 越後・藤島× 28分7秒 フルスイングラケット→体固め
 ○中江・金森 vs 祐希子・グリズリー× 24分20秒 ハイパワースラム
 ×金森・中江 vs コーディ・カオス○ 18分12秒 ニーリフト→体固め

成瀬「おお、すごいやんか。ウチらの最高成績やな」
中江「麗子がよく頑張ってくれたよ。
 技は軽いけど、打撃では誰にも負けなかったし」

金森「えへへ、がんばりました〜」
成瀬「この分なら、来年は優勝狙えるんちゃう?」
中江「どうかなあ。コーディはなんとかなるにしても、やっぱカオスは別格だよね」
金森「私もカオスはちょっと……」
成瀬「ああ、アンタもパワー防御1やもんな。Sはキッツイわ」
社長「しかし、新女勢を押しのけて単独の日本人勢1位とは。
 これで我が団体の認知度もさらに上がることだろう」

成瀬「せやけど、プロレス大賞はウチらは関係あらへんかったね」
社長「番狂わせより、評価で決めている節があるからな。
 新人賞も今年は新女の若手に獲られてしまった」
成瀬「……まあ、保科ちゃんが獲るのもどうかと思っとったから、ええんちゃう」

 1月

☆今月のイベント
・軽症……真鍋
・WFGヘビー……中江 vs 早瀬

成瀬「一足先に早瀬ちゃんが最後のWFG挑戦や」
社長「地道に体力はついてきたからな。どういう展開になるか楽しみだ」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "格闘孝行娘" ドルフィン早瀬

 序盤は静かな立ち上がりだったが、中江がラリアートの連発でペースを掴むと、
 デスバレーボムからハイパワースラムで3カウントを奪った。

 ○中江 vs 早瀬× 27分2秒 ハイパワースラム

 「中江里奈、15度目の防衛に成功」

早瀬「う〜ん、やっぱり強いなあ、里奈さん」
成瀬「お疲れさん、早瀬ちゃん」
早瀬「はい。次は頑張ってくださいね、唯さん。
 あ、社長。できれば私、これからはガンガン芸能方面で売り出してほしいんですけど」

社長「あ、ああ。君がそれでよければ」
早瀬「ありがとうございますっ。
 ちーちゃん、お姉ちゃんまだまだお仕事頑張るからね」

成瀬「……けなげというか、なんというか」

☆今月の成長
 渡辺5 榎本1 真鍋4 フェアリー4
 小早川……カーフブランディング(フェイスクラッシャー)7
 辻……張り手(掌底)3

成瀬「なあ社長。しほーんって、マタドール、つまり闘牛士やんか。
 カウボーイとは違うと思うんやけど」

社長「似たようなものじゃないか」
成瀬「全然違うわっ」
社長「確かにそうなんだが、第一印象でカーフブランディングを覚えさせたいと
 思ったんだから、仕方ないじゃないか。
 ジェシカ・カーチス君でも雇えるなら話は別だが」
成瀬「う〜ん……ええんやろか、そんなんで」

 2月

☆今月のイベント
・軽症……辻
・ファンクラブ……渡辺
・FGベストスールコンテスト(タッグトーナメント)
  金森、榎本組 ジョーカー、ジェシカ組(AAC) 中江、フェアリー組 ハムル、ジーナ組(GWA)
  神田、渡辺組 小早川、堀組 成瀬、真帆組 早瀬、真鍋組

成瀬「結局タッグのイベントはトーナメントに絞ったんや?」
社長「うむ。さすがに8チームの総当りタッグは消化するのも大変だし、新女がやっているからな。
 それに、一夜限りのお祭りならば若手の成長への影響も少ないだろう」
成瀬「優勝商品の金のロザリオは、ウチらがもらうでっ」

『FGベストスールコンテスト』

1回戦

 ×金森、榎本 vs ジェシカ、ジョーカー○ 15分33秒 スクラップバスター→体固め

 ×フェアリー、中江 vs ジーナ、ハムル 9分11秒 ハイキック→体固め
 中江、余力を残しながらも分断され、フェアリーへのカットが間に合わず痛恨の黒星。

 ×神田、渡辺 vs 小早川、堀○ 15分45秒 Wパワーボム

 ○成瀬、フォクシー vs 早瀬、真鍋× 25分15秒 フランケンシュタイナー

準決勝

 ×ジェシカ、ジョーカー vs ジーナ、ハムル○ 6分15秒 ミサイルキック→体固め
 前試合のダメージが残るジョーカーをハムルが攻め立て、
 慌ててタッチしたジェシカもそのままの勢いで蹴散らした。

 ○小早川、堀 vs フォクシー、成瀬× 11分28秒 マタドールラナ
 序盤は成瀬が試合を作ったが、フォクシーに変わった途端、
 小早川のスピードについていけずあっという間に追い込まれる。
 再び成瀬にタッチしたものの小早川の勢い止まらず、
 クロスイリュージョンをロープに逃れて凌ぐと、
 一瞬の隙に必殺マタドールラナで3カウントを奪った。

決勝戦 ハムル、ジーナ組 vs 小早川、堀組

 ハムルのハイキックで堀流血、さらに裏拳を叩き込み堀グロッキー。
 小早川がカットに入ったものの、タッチするより早くハムルがもう一度裏拳を叩き込み、
 堀から3カウントを奪った。

 ○ハムル、ジーナ vs 小早川、堀× 5分59秒 裏拳→体固め

 優勝 ハムル・シアター、ジーナ・デュラム組(初)

成瀬「またも外国人に優勝を攫われて苦い顔をしている社長は置いといて、
 今日は優勝チームのハムルとジーナに来てもらったで。あ、日本語わかる?」

ハムル「もうここと6年も提携している。だいたいわかる」
ジーナ「わ、私も、わかります〜」
成瀬「見事優勝した訳やけど、準決勝も決勝もほとんどハムルが一人で蹴散らしてたよね」
ハムル「この程度の相手、勝って当然だ」
成瀬「アイタタ、耳が痛いわ」
ジーナ「ハムルちゃん、すごく強かったです〜。……ゴメンナサイ、私、役に立たなくて……」
ハムル「な、何を言うんです。私はその、ジーナさんがしっかりフォローしてくれたから、  安心して戦えただけで」
ジーナ「ありがとう〜。ハムルちゃんは優しいね、いつも。
 こんな私なんかが優勝できたのも、ハムルちゃんのお陰ですよ」
ハムル「わ、私は別に、自分の為に戦っただけで。あ、頭を上げてください」

社長「うむ。麗しきかな姉妹愛」
成瀬「おわ、いつの間に復活しとったんや社長。
 しかしまあ、普段シングルばっかのウチらとの、絆の差ってやつやろか」

☆今月の成長
 金森2 神田2 榎本3 真帆↓1 成瀬1 早瀬1↓2 フェアリー3
 渡辺……ジュリアロック(コブラツイスト)3 ※脇固め上書き

成瀬「トモにも技覚えさせたん?」
社長「ああ。彼女も成長期4年維持期2年と実働が短いからな。
 早めに技を覚えさせた方が良いだろう、とね。彼女自身もむしろ喜んでいたし」
成瀬「あの子らしいわ。派手好きやしな」

早瀬「あ、社長。いたいた。あの、お願いがあるんですけど」
社長「どうした?」
早瀬「あの、もう一回ベルトに挑戦させてくださいっ」
社長「今すぐにというわけにはいかないが……どうしたんだ?」
早瀬「それが、あの……」
成瀬「ああ、早瀬ちゃんな、今月体力上がってん。HPも増えた。
 その分投攻と極攻が1ずつ下がったっていう、よう分からん状態やけど」

早瀬「そうなんですっ。だから、もう一回っ」
社長「……わかった。年度が変わってからになるが、構わないかい?」
早瀬「は、はいっ。ありがとうございますっ」
成瀬「やっぱ早瀬ちゃんもプロレスラーやねんなぁ」

 3月

☆今月のイベント
・軽症……成瀬、神田
・完治……辻
・写真集……神田
・WFGヘビー……中江 vs 成瀬

成瀬「映画でさらに人気に火がついたんか、さっちんの写真集が出たで」
社長「最初は渋っていたが、ようやく受けてくれたよ。
 しかしこれはまた、セクシーだな」
成瀬「これなら男性ファンも増えそうやね」

成瀬「さて、ウチの最後のベルト挑戦や」
社長「だが、このタイミングでケガをするとは。延期しようか?」
成瀬「ううん。ええねん。今日でケジメつけるって、ずっと前から決めとったから。
 ほな、行ってくるで」

社長「ああ。頑張って来い」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "軽業師" 成瀬唯

 いきなりパワー全開の中江、成瀬をあっという間に追い込んだが、
 しかし成瀬も一瞬の隙を突き、必殺クロスイリュージョン。
 これはすぐ外されたものの、中江の攻撃に返し技を決めまくり、中江のペースを崩していく。
 だが最後は中江のスクラップバスターに捕らえられ、とうとう力尽きた。

 ○中江 vs 成瀬× 22分40秒 スクラップバスター→体固め

 「中江里奈、16度目の防衛に成功」


成瀬「……終わったな」
中江「唯……」
成瀬「中江ちゃん、ありがとうな。本気で来てくれて」
中江「ボクはいつだって本気だよ。手を抜ける相手なんていない。
 唯だけじゃなく、葵も、咲恵も、真帆姉も」

成瀬「そうやんな。……あーっ、でも、これでスッキリしたわ。
 ごめんな中江ちゃん。ずっとそれ、背負わせっぱなしで。重かったやろ」

中江「重いよ。重いけど……でも、これはボクが背負わなきゃいけない重さだから」
成瀬「下の娘らの、誰が次にそれを背負うんやろな」
中江「ちょっと、ボクはまだコレ手放す気はないってば」
成瀬「アハハ、そうやった。まだまだ老け込むんは早いな、お互い」


成瀬(……ウチは精一杯やった。ベルトは獲れへんかったけど、 Ex出たり、
 ここまでのレスラーになれるなんてあの頃は全然思ってへんかった。
 ウチは贅沢モンや。社長に拾ってもろうて、ここまでやってこれたんやから。
 ……でも。
 でも、今でも時々、思ってしまうねん。
 もし、もし志保や麗子みたいに、15から始められとったら。
 この目に映る景色も、今と違うものになってたんやないか、って)


☆今月の成長
 金森1 榎本6 真鍋1 フェアリー2
 小早川……エルボー2

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 ※6年目総括

成瀬「維持期も終わったって事で、ちょっとセンチメンタルになってしもた。
 さて、6年目のまとめやけど」

社長「今年も中江君がベルトを死守した。とはいえ、金森君が初のExで2位を獲得したりと、
 確実に世代交代は近づいている。来年は大きなうねりが起きそうだな」
成瀬「あっと。そうや。社長、ウチは来年もガンガン試合出るで。
 イベントの時だけとか、そんな気遣いいらんから」

社長「いいのか?」
成瀬「もちろん。210差ある子なら、ウチがバンバン相手したるわ。
 でもウチの若い子ら伸びるの早いからな、すぐ差なくなってしまうかも。ナハハ」

6年目成長金森神田渡辺榎本 小早川真帆成瀬早瀬 真鍋中江フェアリー
4月-- ---- ---
5月--- -- -
6月↓1 ---- 11-
7月-- -- --
8月--- --↓1--
9月-↓1- ---- --
10月-- -↓1- -
11月--- -1/技-- --
12月---- ----- -
1月--- --- -
2月-- --↓11/↓2 --
3月--- ---- -
合計8/技111↓21829 技41/技5↓34/↓2 2328

成瀬「そんで、これが評価値」

6年目成長評価値(6年目4月)評価値(7年目4月)能力値上昇増加技数
金森9501040
中江10001020-
成瀬9301010-
小早川920960-
早瀬9209404/↓2-
神田82093011-
920900↓2-
真帆880850↓3-
榎本51080029-
720780
真鍋53076023-
渡辺54072018-
フェアリー29057028-

※選手能力表

金森麗子
評価値年齢寸評HP
104017投げの悪魔300
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

※選手最盛期

 中江里奈

評価値年齢HP
102021390
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
ボディスラム 1スリーパーホールド 1ヘッドバット 1 エルボー 1ドロップキック 1リング中央へ 1
ブレーンバスター 3ラリアート 3 マシンガンチョップ 3
(逆水平チョップ)
ギロチンドロップ 3ボディスロー 1
バックドロップ4デスバレーボム 4 ジャンピングニーパット 5ヒップアタック 4
ジャーマンスープレックス 6スクラップバスター 6 ニーリフト 7フライングボディプレス 6
ハイパワースラム 8
(パワースラム)

 成瀬唯

評価値年齢HP
101021220
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1リング中央へ 1
ドラゴンスクリュー 3ラリアート 3 掌底 3Jネックブリーカー 3
サソリ固め 5スイングDDT 4
(DDT)
シャイニングユイザード 4
(シャイニングウィザード)
フェイスクラッシャー 4
クロスイリュージョン 6
(飛びつき腕ひしぎ逆十字)
シャイニングユイザード 6
(シャイニングウィザード)
フランケンシュタイナー 5
シャイニング・
クロスイリュージョン 8
(飛びつき腕ひしぎ逆十字)

 ドルフィン早瀬

評価値年齢HP
94021270
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
ボディスラム 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 手刀 1
(逆水平チョップ)
ドロップキック 1間合いを取る 1
フロントスープレックス 3ドルフィンスクリュー 3
(ドラゴンスクリュー)
掌底 3ローリングソバット 3ボディスロー 1
裏投げ 5ドルフィンクラッチ 5
(サソリ固め)
ドルフィンダイブ 5
(延髄斬り)
ミサイルキック 4
フィッシャーマンバスター 7ドルフィンクラッチU 7
(サソリ固め)
ドルフィンスプラッシュ 7
(踵落とし)
フライングニールキック 6
ドルフィンスプラッシュ・
fromコーナー 9
(踵落とし)

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7年目

 4月

成瀬「今年もウチにピッタリのドラフト候補がおったんで、見事に一本釣りや」
藤島「ハニービー藤島で〜す。アイドルレスラー目指して、頑張りま〜す」
社長「と、本人はのっけから言っているわけだが、しかしウチは他所とはちょっと違う。
 君の資質なら、頑張ればベルトも狙えるぞ」
藤島「ベルトですかぁ。そんな事言われたの、初めてかも。
 こうなったら、本当の意味での『無敵のアイドル』目指しちゃおうかな」

成瀬「ところで、瞳は京都弁使わへんの?
 せっかく関西仲間が増えたと思ったのに」

藤島「使てもええですけど、ますますこのサイト、胡散臭くなりますえ?」
社長「……標準語でお願いします」

☆今月のイベント
・提携終了……EWA
・再提携……EWA
・完治……神田
・一日署長……中江
・新人テスト……ハニービー藤島

成瀬「4月は技取得月間や。れーこがようやく新技取得解禁やな」
社長「それだけではない。神田君と渡辺君も、維持期が短い為これから半年間は技取得を解禁する。
 ほぼ一月で覚えてくれる分、効率的とも言える。
 それに、ある程度技がないと、いざイベントに参加させても試合がつまらないからな」

☆今月の成長
 神田1 榎本1 成瀬↓2 フェアリー2 堀↓1
 神田……クレイジーハリケーン(裏拳)6
 渡辺……ストレッチプラム 4
 辻……ダイビングヘッドバット(フライングボディプレス)6

神田「…………」

 5月

☆今月のイベント
・軽症……堀
・完治……真鍋
・コーチ雇用……木村優作
・WFGヘビー……中江 vs 早瀬

成瀬「今月は、早瀬ちゃん志願のベルト再挑戦や」
社長「HPが増えて安定感を増した早瀬君がどういう試合を見せてくれるか」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "瞬殺スナイパー" ドルフィン早瀬

 中江のラリアート連発で追い込まれる早瀬。
 だが必殺ドルフィンスプラッシュが炸裂するとさすがの中江も動きが鈍る。
 そこを掌底、裏投げと一気に攻勢に出て、流れが変わったかに見えたが、
 中江スクラップバスターで強引に早瀬をマットに叩きつて流れを引き戻し、
 ヒップアタック2連発、最後はハイパワースラムで早瀬をマットに沈めた。

   ○中江 vs 早瀬× 21分57秒 ハイパワースラム

 「中江里奈、17度目の防衛に成功」

成瀬「今回は、今までで一番ええ感じやったのにな」
早瀬「悔しいですけど、でも今度こそすっきりしました」
社長「結局旗上げ組の中では中江君は最後まで抜きん出た存在だったな。
 そこまで評価に差はつかなかったが、それだけ実戦に適した能力だったという事か」

☆今月の成長
 神田1 堀↓4 真鍋3 中江↓1 藤島2 フェアリー4
 金森……バックハンドショット(裏拳)6
 神田……ハリケーンフック(ラリアート)5
 渡辺……ジュリアロック(コブラツイスト)6
 小早川……カワイコへの膝蹴り(シャイニングウィザード)4

神田「あの、社長。ちょっとよろしいですか」
社長「おお、神田君。どうだい、新しい技の調子は」
神田「はい。試合が組み立てやすくなりました」
社長「今月は格上相手に番狂わせも起こしているからな。私も最近の君の試合は見ていて楽しいよ」
神田「ありがとうございます。それで……」
社長「あと2つ3つは覚えてもらう事になる。
 私も君にピッタリの良い技名を考えているから、楽しみにしていてくれ」
神田「……はい。ありがとうございます」
 (言えない。恥ずかしいから変な技名をつけるのはやめてほしい、なんて)

 6月

☆今月のイベント
・軽症……早瀬、中江、小早川
・完治……堀
・映画……辻
・PoFGシングルトーナメント……早瀬 vs 成瀬、真帆 vs 中江、堀 vs 金森、神田 vs 小早川

成瀬「今年はいよいよ金森、神田の4年目組がPoFGに参戦や」
社長「経験は少ないが能力はかなりのものだ。中江君の牙城を崩す事ができるか、楽しみだな」


『PoFGシングルトーナメント』

1回戦

 ○早瀬 vs 成瀬× 10分40秒 ドルフィンダイブ→体固め
 手数で押す早瀬が成瀬を圧倒。掌底の連打でよろめかせると、ドルフィンダイブで一気に勝負を決した。

 ×フォクシー vs 中江○ 13分27秒 バックドロップ→体固め
 頭突きの打ち合いでフォクシー流血。
 そこから中江が一方的に攻める展開が続いたが、フォクシー意地の必殺フォクシードライバー07を叩き込む。
 しかし中江の勢い止まらず、ジャーマンからバックドロップで3カウントを奪った。

 ×堀 vs 金森○ 9分52秒 バックハンドショット→体固め
 一進一退の展開もスタミナで上回る金森が次第に優位に立つと、
 バックハンドショット2連発で堀をマットに沈めた。

 ○神田 vs 小早川× 18分35秒 ライトニングストレート→体固め
 神田のジャブでの牽制に得意の飛び技を繰り出せない小早川。
 徐々に消耗した所を、神田がハリケーンフックからライトニングストレート(掌底LV4)で一気にKOした。

準決勝

 ×早瀬 vs 中江○ 12分8秒 ハイパワースラム
 前試合のダメージを引きずる中江だが、必殺ハイパワースラムを決め形勢逆転。
 早瀬もドルフィンクラッチで絞り上げ、逃れた中江の起き上がり様にドルフィンダイブを叩き込んだが、
 これを耐えた中江が再びハイパワースラムに捕らえ、早瀬をマットに叩き伏せた。

 ×金森 vs 神田○ 44分20秒 ハリケーンフック→体固め
 打撃一辺倒の神田に対し、多彩な攻撃で優位に立つ金森。
 しかし技のレパートリーの少なさ故に、幾度となく神田を追いつめるが仕留めきれず。
 防戦一方の神田だったが、一瞬の隙にカウンターで必殺クレイジーハリケーンを叩き込む。
 よろめく金森にライトニングストレートからもう一発クレイジーハリケーンを決めダウンを奪うと、
 なんとか立ち上がった金森をハリケーンフックでなぎ倒し、
 得意のパンチのフルコースで大逆転勝利を収めた。

PoFG決勝戦 中江里奈 vs 神田幸子

 すでに体力が尽きかけている両者。
 神田が飛び込んでハリケーンフックを放つが、中江これを正面から受け止めて耐えて見せると、
 そのままスクラップバスターに捕らえて叩きつけ、勝利をもぎ取った。

 ○中江 vs 神田× 4分46秒 スクラップバスター→体固め

 優勝 中江里奈(4)


成瀬「今年はえらい盛り上がったわ。特に準決勝のれーことさっちんの一戦は凄かった。
 その勝者であるさっちんを破って、中江ちゃんが見事にPoFG4連覇。プリンセスの座を死守したで」

中江「いい加減プリンセスって響きにも慣れてきちゃったよ。
 でも、唯の言う通り凄い試合だったね、麗子と幸子の試合は。
 今度は万全の状態で、幸子とやってみたいと思う」

社長「という事は、次のWFGヘビーの挑戦者は神田君、という事でいいんだな」
中江「もちろん。幸子にはもう、その資格は十分にあるよ」

☆今月の成長
 堀↓3 真帆↓1 成瀬↓1 早瀬↓1 藤島2 フェアリー1
 神田……ライトニングレザー(掌底)7
 渡辺……ヒップアタック 3

成瀬「ウチら世代が軒並み衰えて、ちょっとイヤンな感じの今月や」
社長「そんな中、神田君が新たなる必殺技を身につけた」
成瀬「ライトニング・レーザー? さっちん、ビームでも出すんか?」
社長「レーザーじゃなくレザー。カミソリだ。カミソリ掌底と言われる神田君にピッタリだろう。
 本当は『光速の拳』の異名も活かしたかったんだが、フラッシュじゃピンとこないのでライトニングにした」
成瀬「でもゲーム中やと掌底レベル4もレベル7も同じ技名になってしまうんよね」
社長「そこは脳内変換だ。カットインがなければ従来通りライトニングストレート、
 カットインが入れば決め技のライトニングレザー、という訳だ」
神田「あの、社長。お話が……」
社長「おお、神田君。君の真の必殺技に名前をつけてみたが、どうだい?
 来月のタイトルマッチへの切り札にふさわしいだろう」
神田「はあ……」
成瀬「(こそっ)さっちん、色々言いたい事あるやろうけど、ここは飲み込んで。
 あれが社長の唯一の楽しみやから」

神田「……わかりました。どういう名前がつけられようと、私の振るう拳は一つですから」
成瀬「それでこそさっちんや。あまりの男前っぷりにウチ、惚れてしまいそうやわ」
神田「私はそういう趣味は」
成瀬「アハハ。もう、冗談やって。マジメやな、相変わらず」

 7月

☆今月のイベント
・重症……堀
・軽症……藤島
・WFGヘビー……中江 vs 神田

成瀬「堀ちゃんが先シリーズで重症になってもた。いきなりやからビックリしたわ」
堀「イタタ……。もう、無理が利かなくなってきたのかにゃ」
社長「あせらなくていいから、ゆっくり養生しなさい」
堀「ありがとう社長。……私、今年のベストスールコンテストまで、頑張れるかにゃあ」

成瀬「WFGヘビーは前述の通りさっちんが挑戦」
社長「世代交代の波か、それとも王者の意地か」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "瞬殺スナイパー" 神田幸子

 中江のヘッドバットでいきなり神田流血。
 それでも打撃ラッシュで中江を追いつめていく神田だが、出血の影響か次第に動きが鈍っていく。
 それを感じ取るや中江の逆襲が始まり、最後はスクラップバスターで粘る神田をねじ伏せた。

 ○中江 vs 神田× 26分26秒 スクラップバスター→体固め

 「中江里奈、18度目の防衛に成功」

成瀬「今回も中江ちゃんの凶器の頭が炸裂。さすが流血女王や」
中江「その呼び名、イヤなんだけど。わざとじゃないのに」
社長「そうは言っても、先月のPoFGでも真帆君の頭をかち割っていただろう。
 そう言われても仕方ないんじゃないか」
成瀬「さっちんも『流血した事も含めてそれが今の自分の実力です』って言ってたし、
 気にする事ないて。今回は中江ちゃんに流れがあったって事や。ドーンと胸張り」

中江「うん。ありがとう。……でも、なんかスッキリしないなぁ」

☆今月の成長
 堀↓1 榎本1 辻1 真鍋2 フェアリー6
 金森……フロントスープレックス 3
 神田……GHK(STO)7
 渡辺……フライングボディプレス 5

社長「いよいよ神田君に必要な技が一通り揃ったぞ」
成瀬「GHKって何の略?」
社長「よくぞ聞いてくれた。『ギャラクシー・ハリケーン・カンダ』略して『GHK』。
 ダッシュで距離を詰め、自らも倒れこみながら至近距離からの捨て身のショートフックで相手をなぎ倒す。
 恐るべき必殺技だ」
神田「……ふぅ」
成瀬「アハハ、疲れた顔しとるな、さっちん」
神田「いえ。社長の心遣いは嬉しいです。私の試合はパンチ一辺倒で地味になりがちですから、
 せめて名前だけでも派手にしようという社長の考えでしょう」

成瀬(いや、社長は楽しんどるだけやと思うけど)
神田「ただ、最近小さな子供が私を『ハリケーン』と呼んで集まってくるのが、少し……」
成瀬「ちっちゃい子にはさっちんの『必殺技』がカッコ良く見えるんちゃう」
社長「そうだぞ。神田君はいまや子供たちのヒーローなのだ」
神田「はあ」
成瀬(一番ヒーローとして見てるんは、実は社長やないやろか)

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 8月

☆今月のイベント
・完治……成瀬、早瀬、中江、堀、小早川、藤島
・軽症……神田、渡辺、真鍋
・写真集……辻
・ファンクラブ……金森、真鍋
・Dリーグ……金森、神田、中江、早瀬

成瀬「ウチも含めてケガの治った子が多すぎや。
 さらにケガ人もいるし、凄い状態やな。野戦病院かいな」

社長「本当はバカンスにでも連れて行ってあげたい所だが、
 一度、一次成長期の伸びの旨味を知ってしまうと、なかなかな」
成瀬「ウチは特に早熟が多い分、一月練習できへんだけで影響が大きいからねえ」

社長「ところで、成瀬君はDリーグに参戦しなくていいのか。
 評価で言えば君の方が早瀬君より上なんだが」
成瀬「ああ、ウチはええねん。若い子のパワーにはついていけそうもないし。
 下の子の相手しとった方が気が楽やから、気にせんといて」

社長「君がそれでよければ、私も構わないが……」


『Dリーグ』

初日

 ○中江 vs 早瀬× 10分50秒 ジャンピングニーパット→体固め
 中江のヘッドバットで早瀬いきなり流血。
 動きの鈍った早瀬をそのまま攻め立て、スクラップバスターは2.8で返されたものの、
 ジャンピングニーで勝負を決めた。

 △金森 vs 神田△ 30分時間切れ引き分け
 神田を手数で圧倒する金森。
 25分過ぎフルスイングラケットを叩き込み追いつめるが、
 神田が咆哮一閃、必殺ライトニングレザーがジャストミート、金森流血しダウン。
 ギロチンドロップで追撃するも金森カウント2で跳ね除けると、ここでタイムアップ。

2日目

 ×中江 vs 神田○ 28分58秒 ライトニングレザー→体固め
 一進一退が続くが、神田がライトニングストレート3連発で勢いに乗る。
 中江バックドロップで反撃するが、神田すぐさま立ち上がるとクレイジーハリケーンで逆に中江をなぎ倒す。
 しかし中江も王者の意地、デスバレーボム、スクラップバスターを連続で決めるとフィニッシュへ向けロープに走るが、
 神田のライトニングレザーがカウンターで中江を切り裂き、ダウンした中江を神田が押さえ込み3カウント。
 神田、中江からシングル初勝利を奪った。

 △金森 vs 早瀬△ 30分時間切れ引き分け

 優勢に試合を進める金森だが決め手を欠く展開に。
 早瀬も防戦一方の中、必殺ドルフィンスプラッシュを叩き落とすも流れを変えるに至らず。
 結局そのままタイムアップ。

勝ち点 神田3、金森2、中江2、早瀬1

最終日

 ○神田 vs 早瀬× 14分6秒 ライトニングレザー→体固め
 試合序盤からハリケーンフックを繰り出し、短期決戦に出た神田。
 早瀬も手刀とグラウンドでなんとか自分のペースに引き込もうとしたが、
 神田のクレイジーハリケーンがカウンターで決まり、
 ぐらついた所にライトニングレザーがヒット。
 神田そのまま押さえ込んで3カウントを奪い、最終戦を待たずして優勝を決めた。

 △金森 vs 中江△ 30分時間切れ引き分け
 手数で上回った金森だがまたも決めきれず、
 両者不完全燃焼のままタイムアップ。

Dリーグ勝ち点
金森(A)-
中江(B)△×-×
神田(C)-
早瀬(D)××-

 優勝 神田幸子(初)

成瀬「さっちんが先月のタイトルマッチのリベンジを果たし、そのまま優勝や」
社長「とうとう中江君の牙城を崩すものが現れたか」
成瀬「しかしれーこは、攻めてはいるんやけどなあ」
社長「いいモノは持っているんだが、それを生かす技が少なすぎるな」

☆今月の成長
 堀↓1 榎本1 早瀬↓1 中江↓1 藤島2 フェアリー2
 神田……フロントスープレックス 3
 小早川……片逆エビ固め 3

 9月

☆今月のイベント
・入院……神田
・映画……早瀬
・完治……渡辺、真鍋
・WFGヘビー……中江 vs 小早川

成瀬「ケガを押してDリーグに出とったさっちんが、入院してもうた」
社長「なんてこった。これからだと言うのに」
神田「すみません社長。こんな事になってしまって」
社長「いや、私も君がケガしている事をわかっていて強行したんだ。君を責める資格はないよ。
 とにかく、復帰できるよう養生してくれ」
成瀬「代わりっちゅう訳でもないけど、次のWFGはしほーんが挑戦者や」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 中江里奈 vs "リトル・マタドーラ" 小早川志保

 試合序盤にスクラップバスターを決め、中江が自分のペースに引きずり込む。
 中江優勢のまま試合は進むが、小早川意地の必殺カーフブランディング。
 起き上がりかけた中江の顔面にカワイコへの膝蹴りを叩き込み、
 怒った中江のジャンピングニーをトペ・レベルサで切り返す。
 しかし中江の必殺ハイパワースラムが炸裂し万事休す、かと思われたが両者リングから勢い余って転落。
 先にリングに戻った小早川、中江がリングインした瞬間に飛びついてマタドールラナを決めると、
 ダウンした中江の足を取り片逆エビ固めで絞り上げる。中江何とか逃れるも足を引きずったまま。
 その中江に後ろから飛びつくと、そのまま全体重を掛け中江の頭をカーフブランディングで押し潰し、
 ガッチリ押さえ込み3カウント。
 丸3年続いた中江の絶対王政が遂に終焉を迎えた。

   ×中江 vs 小早川○ 36分49秒 カーフブランディング→体固め

 「小早川志保、第2代WFGヘビー王者へ」

小早川「やったよ唯姉、あたし、とうとうやったんだよっ」
成瀬「おめでとう。凄かったで。
 中江ちゃんのハイパワースラムをくらった時は、もうダメかと思たわ」

社長「私もだ。良く頑張ったな」
小早川「ありがとう社長っ。あたし、チャンピオンになれるなんて……すっごい嬉しいっ」

成瀬「お疲れさん、中江ちゃん」
中江「唯……。へへ、負けちゃった」
社長「負けたとはいえ、場外転落のアクシデントもあった。
 どうする。すぐにリベンジするかい」
中江「ううん。せっかく身軽になったんだし、ボク、ちょっとゆっくりしたいかな」
社長「そうか。今までウチの看板を背負い続けてくれたものな」
中江「次は……そうだな、来年かな。
 あの子達が、ウチの看板を背負っていけるかどうか、最後にもう一度、確かめておきたいから」

社長「わかった。私もそのつもりでいよう」

☆今月の成長
 堀↓1 辻1 真鍋1 中江↓1 藤島6(体力2へ) フェアリー1
 金森……ローリングソバット 3
 渡辺……ダンシングクィーンプレス(ムーンサルトプレス)7

社長「渡辺君の技取得はひとまずこれで一段落かな」
成瀬「まさかトモがムーンサルト使うようになるとはなぁ」
渡辺「へへ〜。ポストの上って一番目立つでしょ。
 あたし気に入ってるんだ〜」

成瀬「アンタらしい理由やな。
 でも、あんま長時間ポストの上で踊ってたら、相手に叩き落されてまうで」

渡辺「もちろんわかってるよ〜。あたしにドーンと任せなさ〜い」
社長「……なんだか非常に不安だ」

 10月

☆今月のイベント
・提携終了……AAC
・退院……神田
・Eリーグ……小早川、真帆、辻、渡辺

成瀬「さっちんが退院や。でもまだ重症やけど」
社長「晩成の神田君でまだ良かったとも言えるが、それにしても3ヶ月の離脱はイタイな」

成瀬「さて、しほーんの王者としての初仕事、Eリーグや」
社長「評価から見てもメンバー内では図抜けている分、
 王者として説得力のある結果が求められるな」
成瀬「トモは初参加やけど、あやっぺやつかさの方が評価高いのに、ええの?」
社長「技の数は渡辺君の方が多いから、その方が番狂わせも起きやすいだろう。
 それに、たまには目立つ場面で試合がしたいとせがまれてしまった」
成瀬「社長、あの子に甘いからなぁ」


『Eリーグ』

初日

 ×フォクシー vs 渡辺○ 25分53秒 ジュリアロック
 早々に追い込まれ必殺のジュリアロックもロープへ逃げられ打つ手無しに思われた渡辺だが、
 ギロチンドロップを2度2.8で返すなど驚異の粘りを見せると、
 リング中央でストレッチプラムを決めフォクシーのスタミナを奪い、
 フライングボディプレス2連発、最後は渾身のジュリアロックでフォクシーからギブアップを奪い
 見事大逆転勝利を飾った。

 ○小早川 vs 辻× 13分3秒 片逆エビ固め
 (うっかり否観戦orz)

2日目

 ○フォクシー vs 辻 14分12秒 ギロチンドロップ→体固め
 フォクシーのヘッドバット連打で追い込まれた辻。
 必殺雷みこし、さらにタイガードライバーと反撃に出たが、
 フォクシーのハイキックをまともに喰らい崩れ落ちると、
 追撃のギロチンドロップで3カウントを奪われた。

 ○小早川 vs 渡辺× 9分21秒 カーフブランディング→体固め
 マタドールラナを喰らいグロッキー状態の渡辺に
 きっちりカーフブランディングでトドメを刺し、小早川余裕の勝利。

勝ち点 小早川4、フォクシ−2、渡辺2、辻0

最終日

 ×辻 vs 渡辺○ 10分37秒 ストレッチプラム
 スリーパーで辻を捕らえた渡辺、そのままストレッチプラムに移行。
 一度は振り解かれたが、再度リング中央でガッチリ決めてギブアップを奪った。

 ○小早川 vs フォクシー× 24分5秒 カーフブランディング→体固め
 一方的に攻める小早川に対し、フォクシーも意地で必殺フォクシードライバー07を決め場内を沸かせるが、
 試合をひっくり返すには至らず最後は小早川がカーフブランディングでマットに沈めた。

Eリーグ勝ち点
小早川(A)-
フォクシー(B)×-×
辻(C)××-×
渡辺(D)×-

 優勝 小早川志保(2)

社長「優勝は順当に小早川君だったが、渡辺君の頑張りが光ったな」
成瀬「あの子はこういうお祭りの方が力が出るのかもしれへんね」

☆今月の成長
 堀↓4 渡辺1 真帆↓1 早瀬↓1 真鍋4 中江↓2 フェアリー3

11月

☆今月のイベント
・提携終了……TWWA
・映画……真帆
・重症……堀
・写真集……真帆
・軽症……保科
・WFGヘビー……小早川 vs 金森

堀「……にゃ〜」
成瀬「大丈夫、堀ちゃん。この間治ったばっかやのに、また重症やなんて」
堀「もう、体がついてこないの。私、ここまでなのかな」
成瀬「堀ちゃん、そんなん言わんといてよ」
社長「とにかく、安静にしていなさい」

社長「WFGヘビーには、巷ではウチで最高の評価をされている金森君が初挑戦だ」
成瀬「引き分けが多くて決めきれないイメージあるけど、
 実力は折り紙つきや。どっちが勝つか楽しみやね」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 小早川志保 vs "投げの悪魔" 金森麗子

 金森の打撃で一方的に追い込まれた小早川。
 必殺カーフブランディングに逆転の望みを託すが、
 喰らいながらもすぐさま立ち上がった金森も必殺バックハンドショットで反撃。
 しかし小早川、フォールを2.9で返すとロープに走り得意の飛び技を狙うが、
 金森がカウンターのトペ・レベルサで迎撃、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

   ×小早川 vs 金森○ 29分0秒 トペ・レベルサ→体固め

 「金森麗子、第3代WFGヘビー王者へ」

社長「ここ最近の流れからして、もしやこのまま無冠の帝王になってしまうのではと
 危惧されていた金森君だが、見事に実力を発揮しベルトを奪取したな」
成瀬「れーこ、おめでとさん」
金森「ありがとうございま〜す。
 幸子より先にベルト巻けたのは嬉しいな。
 幸子が居ない間にっていうのが、ちょっと複雑だけど」

社長「来月には神田君も完治しそうだし、年明けには二人のタイトルマッチを組む事になるだろう」
成瀬「こうして切磋琢磨するのもええもんやね。
 ……なんでかプレイヤーは、絶対王政ばっかり見てきてるからなぁ」

☆今月の成長
 堀↓1 榎本1 小早川1 辻1 真帆↓1 藤島4
 金森……ノーザンLスープレックス 5
 小早川……ロデオホールド(コブラツイスト)5

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 12月

堀「社長」
社長「おお、堀君じゃないか。ケガの具合はどうだい」
堀「うん。だいぶ良くなったよ。
 ……でも、クセになっちゃってていつ再発するかわかんないし、
 前みたいには動けないと思う。だから」

社長「そうか。……後悔しないか」
堀「しないって言ったらウソになるけど……
 でも、もうクタクタ……」

社長「……わかった」

☆今月のイベント
・引退……テディキャット堀
・完治……神田、保科
・Exタッグ……金森、小早川(5番手評価)

成瀬「そっか。堀ちゃん引退か」
社長「引退試合の相手は、君を希望している」
成瀬「ウチ? ……わかった。でも、遠慮はせえへんで」
社長「ああ。それも彼女の希望だ」

成瀬「今年のExはれーことしほーんや。中江ちゃんもとうとう外れたな」
社長「ケガ明けの神田君が選ばれなくて良かったよ」

〜〜〜

「テディキャット堀 引退試合」

 ×堀 vs 成瀬○ 11分31秒 クロスイリュージョン
 容赦なく堀を攻め立てていく成瀬。
 堀も一度はクロスイリュージョンを堪えて見せたものの、
 成瀬全てを断ち切るように再びクロスイリュージョンに捕らえると、
 堀自らの口でギブアップを告げ、そのレスラー人生を自ら閉じた。

引退式
 テディキャット堀「みんな今までアリガトにゃん!」

〜〜〜

テディキャット堀「あ〜あ、終わっちゃった。
 唯もイジワルだよね、わざとギブアップって言わせようとするんだもん」

成瀬「何言うてんの。そう言わせてほしくてウチを最後の相手に選んだんやろ」
テディキャット堀「あ、わかってた?
 もし唯の関節技に耐え切れるなら、もしかしたら、なんてちょっと思ってたんだ。
 ……みんなはまだまだ元気なのになあ。私だけ、こんなに早く限界がくるなんて」

成瀬「堀ちゃん……やっぱ、アカンの」
テディキャット堀「うん。今年に入って、ケガの繰り返し。
 これ以上やると、多分普通に暮らせなくなっちゃいそうだから」

成瀬「そっか。……ホンマにお疲れさん。ゆっくり休んでな」

成瀬(多分ウチにも、そう遠くない未来に堀ちゃんと同じように選択を迫られる時がくるんやろうな。
 そん時ウチは、あんな風にキチンと決断できるんやろうか)

『Exタッグ』

 ○金森、小早川 vs モーガン、レッドフェンリル×
  27分36秒 バックハンドショット→体固め
 ×金森、小早川 vs イザベラ、カオス○
  13分46秒 パワーボム
 ○金森、小早川 vs USA、エレナ×
  7分31秒 バックハンドショット→体固め
 ○金森、小早川 vs グレース、マリー×
  9分51秒 バックハンドショット→体固め
 ○小早川、金森 vs 祐希子、越後×
  27分12秒 Wパワーボム
 ○小早川、金森 vs グリズリー、ラッキー×
  28分46秒 カーフブランディング→体固め
 ○金森、小早川 vs 菊池、来島×
  15分35秒 バックハンドショット→体固め

 金森麗子、小早川志保組……2位(6勝1敗)

成瀬「ウチの二人は今年も昨年に引き続いて2位。日本人最高位や」
社長「しかもIWWFの参戦でレベルの上がったこの大会で、
 なんとモーガン組を破っての2位だ。この価値は大きい」
成瀬「けど、今年もプロレス大賞はスルーされてもたね」
社長「大賞といえば、MVPがとうとうマイティ祐希子君からグリズリー山本君へ移った。
 Exでもエースはグリズリー組だったからな。あちらも世代交代か」

☆今月の成長
 神田2 渡辺3 榎本2 藤島1 フェアリー3
 神田……裏投げ5

 1月

☆今月のイベント
・軽症……小早川
・提携……AAC
・WFGヘビー……金森 vs 神田

成瀬「ケガから復帰したさっちんが、WFGに挑戦や」
社長「先月はローズ嬢をカウント2.9まで追い込みあわやと思わせる健闘をした神田君だ。
 どういう戦いを見せてくれるかな」

〜〜〜

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "光速の拳" 神田幸子

 両者一進一退を繰り返すが、結局決め手てのないままタイムアップ。

   △金森 vs 神田△ 60分0秒

 「金森麗子、初防衛成功」

〜〜〜

成瀬「……なんていうか」
社長「盛り上がりに欠ける試合だったな」
成瀬「二人の力が拮抗してるって事なんやろうけど」
社長「だとしても、興行である以上1試合に2時間3時間などかけられないのだから、
 お互い危険を冒してでももっと早めに勝負に出てくれないと。今後の課題だな」

☆今月の成長
 神田3 渡辺3 榎本1 真鍋1 藤島2 フェアリー2

 2月

・完治……小早川
・FGベストスールコンテスト
  金森、渡辺組 神田、フェアリー組 小早川、真鍋組 成瀬、フォクシー組
  中江、辻組 早瀬、渡辺組 ミラー、マリア組(EWA) シウバ、デスピナ組(AAC)

成瀬「2月といえば恒例、ベストスールコンテストや」
社長「今年は新人の藤島君を除いてウチから12名、EWA・AACから各2名の参加だ」

〜〜〜

『FGベストスールコンテスト』

1回戦

 ○神田、フェアリー vs 成瀬、フォクシー× 29分1秒 ハリケーンフック→体固め
 タッチワークを駆使した神田組が総合力で上回った。

 ○中江、辻 vs 早瀬、渡辺× 19分25秒 ジャーマンスープレックス
 双方の必殺技が乱れ飛ぶタフな試合となったが、
 最後は中江が赤コーナー近くでジャーマンを決め、辻がカットを阻止して3カウント奪取。

 ○金森、榎本 vs ミラー、マリア× 16分36秒 Wパイルドライバー→体固め
 榎本の好アシストも金森がEWAタッグを一蹴。

 ×デスピナ、シウバ vs 真鍋、小早川○ 19分12秒 マタドールラナ
 デスピナのミサイルキックや合体技に手を焼きながらも、
 最後はマタドールラナで小早川がきっちり3カウントを奪った。

準決勝

 ○フェアリー、神田 vs 辻、中江 10分57秒 Wパワーボム
 いきなりパンチのラッシュで中江を戦闘不能にした神田だが、
 辻に投げまくられて逆にグロッキーに。
 しかし代わったフェアリーが中江を引きずり出すと、Wパワーボムでマットに沈めた。

 ○金森、榎本 vs 小早川、真鍋× 7分31秒 フルスイングラケット→体固め
 前試合のダメージが残る小早川を金森が戦闘不能にすると、
 代わった真鍋をフルスイングラケット2連発でKOした。

決勝戦 神田、フェアリー組 vs 金森、榎本組

 ここまでのダメージは神田組の方が大きかったが、
 神田の必殺ライトニングレザーが金森に直撃すると混戦状態に。
 フェアリーが持ち味を活かし試合を作ると、
 その間に回復した神田がGHKで金森を戦線離脱させ、
 榎本をライトニングレザーからクレイジーハリケーンへ繋いでKOした。

 ○神田、フェアリー vs 金森、榎本× 16分51秒 クレイジーハリケーン→体固め

 優勝 神田幸子、フェアリー保科組

〜〜〜

成瀬「見事優勝を決めたさっちんと保科ちゃんに来てもらったで。
 おめでとう。ウチらを一回戦で破っての優勝や」

神田「ありがとうございます。麗子達より余力のない状態での決勝でしたが、
 保科さんのアシストのお陰で勝つことができました」

保科「あらあら〜。私は大した事していませんよ」
神田「いえ。保科さんが試合を作ってくれている間にかなり休む事ができましたから」
社長「確かに、持ち技が少ない分攻撃はダメージソースは神田君が主だったが、
 保科君の攻撃テクニックの高さで一方的な展開になることを防いでいたな」
保科「そう言ってもらえると嬉しいですけど〜。
 優勝は初めてですけど、気持ちの良いものですね〜」

社長「では、これが優勝商品の金のロザリオだ。
 さあ保科君。これを神田君の首にかけてあげなさい。
 そして神田君は保科君をお姉さまと呼ぶんだ」
神田「お姉さま、ですか」
保科「なんだか照れてしまいますね〜」
成瀬「ところで社長。保科ちゃんがお姉さまでええの?
 一応さっちんの方が「フェアリー保科」にとっては先輩になるんやろ」

社長「へ? あー、うーん、ええと、ん〜?」
保科「まあ。社長の頭から湯気が出てしまいました〜」

☆今月の成長
 渡辺1 榎本1 小早川1 早瀬↓1 中江↓1 藤島3 フェアリー4
 金森……ミサイルキック 5
 小早川……ジャンピングハイキック(延髄斬り)6

3月

☆今月のイベント
・軽症……小早川
・WFGヘビー……金森 vs 中江

成瀬「WFGヘビーは、中江ちゃんが挑戦者や。なんか変な感じやな」
中江「うん。自分でも変な気持ち」
社長「これから挑戦する中江君には悪いが、
 ここで中江君にベルトを奪われるようでは下の世代は何をやっているんだという事になるな」
中江「ボクもそう思うよ。だから、麗子には誰も文句が言えないくらい、
 きちんと勝ってみせて欲しいんだ。ボクらが安心できるように」

成瀬「ウチら世代の最後の仕事、中江ちゃんに任せたで」

〜〜〜

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "クラッシャーガール" 中江里奈

 単発でヘッドバットは返すものの、金森の猛攻に手が出ない中江。
 しかし中江、意地の必殺ハイパワースラムが炸裂させると、
 さらにジャーマンを決めあわやという空気に。
 だがこれを返した金森、ノーザンライトで投げ捨てると
 中江の起き上がり様に全力のフルスイングラケット一閃。
 崩れ落ちる中江を押さえ込んで3カウント。
 時計の針が戻る事を許さなかった。

   ○金森 vs 中江× 48分3秒 フルスイングラケット→体固め

 「金森麗子、2度目の防衛成功」

〜〜〜

中江「おめでとう、麗子。強くなったね。
 これで本当に、キミがウチのエースだよ」

金森「里奈先輩……ありがとうございましたっ」
中江「けど、これを守り抜いていくのは大変だよ」
金森「はい。幸子も志保先輩もいるし、綾ちゃん達だって頑張ってる。
 でも私、負けません」

中江「よし。その意気だ」

辻「……ベルト、か。麗子、すごくいい顔してた。
 あれを腰に巻くのって、どんな気分なんだろう」

☆今月の成長
 榎本1 中江↓2 藤島4 フェアリー2

〜〜〜

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 ※7年目総括

成瀬「今年はとうとう引退する選手が出てもうた」
社長「時の流れは早いものだな。だが、新しい世代は着々と育っている。
 来年は5年目組の3人がメインに絡んでくるかな」

7年目成長金森神田渡辺榎本小早川 真帆成瀬早瀬真鍋 中江藤島フェアリー
4月-1/技- -↓2-- --
5月1/技- ---- ↓1
6月--- -↓1↓1↓1- -
7月- --- --
8月-- ---↓1- ↓1
9月--- --↓1 ↓1
10月---- -↓1-↓1 ↓2-
11月--1/技 ↓1--- --
12月-2/技- ----- -
1月-- ---- -
2月-1/技 ---↓1- ↓1
3月---- ----- ↓2
合計-7/技68/技52/技4 3/技1↓3↓3↓511 ↓82630

〜〜〜

7年目成長評価値(7年目4月)評価値(8年目4月)能力値上昇増加技数
金森10401090-
神田9301060
小早川9601020
成瀬1010980↓3-
中江1020940↓8-
早瀬940890↓5-
榎本800890-
真鍋76087011-
フェアリー57087030-
渡辺720850
真帆850820↓3-
780820
藤島31057026-

〜〜〜

※選手能力表

榎本綾
評価値年齢寸評HP
89017フライングハイ290
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

サキュバス真鍋
評価値年齢寸評HP
87017フライングハイ320
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

※選手最盛期

 辻香澄

評価値年齢HP
82020340
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 エルボー 1ドロップキック 1間合いを取る 1
フロントスープレックス 3ヘッドバット 3 張り手 3
(逆水平チョップ)
Jネックブリーカー 3
雷みこし 4
(ノーザンLスープレックス)
タイガードライバー 5 ミサイルキック 4
裏投げ 5 ダイビングヘッドバット 6
(フライングボディプレス)
雷みこし 7

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☆Tea Break 〜3〜

成瀬「久々のティーブレイクやけど、今日はゲストが二人おんねん。
 ウチの新エース候補、れーことさっちんや」

金森「こんにちはー」
神田「どうも」
社長「二人に来てもらったのは他でもない」
成瀬「れーこはスイーツ調達要因やんな」
金森「うん。さっきデパ地下で買ってきた……って、ええーっ!
 それだけの為に呼ばれたの?」

成瀬「なんたって『リングのスイーツ』やからな」
金森「しゃ、社長ぉ〜」
社長「いや、もちろんそれだけの為に呼んだんじゃないぞ。
 もちろんそちらも楽しみではあるのだが」
神田「お茶、淹れてきます」
社長「おお、気が利くな神田君は」

金森「モグモグ。あんまぁ〜い。……あれ、幸子は食べないの? 」
神田「私はあまり甘いものは」
成瀬「なんや、好きやなかったんか。コーヒーもブラックやし」
社長「いいんだぞ、神田君。遠慮しなくても」
神田「いえ、そんなつもりは」
社長「今の君はボクサーではなくプロレスラーなんだ。過度の減量はもう必要ないんだよ」
成瀬「ああ、そういう事か」
金森「そうだよ〜。幸子はただでさえ筋肉質なんだから。
 ある程度脂肪が乗ってないとダメージを逃がせないってミサ○さんも言ってたよ」

神田「……わかった。じゃあそのチーズケーキをいただくよ」
金森「それ選ぶと思ってたよ。ハイ」
神田「ああ。ありがとう」
成瀬「正反対の二人やと思ってたけど、同期だけあって仲ええやんか」
社長「ウチには格闘技系の選手がいないから居心地が悪いかと思ったが、取り越し苦労のようだな」

成瀬「で、社長。自腹切ってウチら呼んだんは、ただご馳走してくれる為とちゃうんやろ」
社長「うむ。今回も経費は落ちなかった……。
 いや、それはいいんだが。今回考えてみたいのは『オート時の技の選択』についてだ」
成瀬「Ex以外は基本的にオートやもんな」
社長「オートならではの熱い展開があるから、概ね気に入っている。
 ただ、時に困った展開になる事もある。
 顕著な例が、Dリーグでの金森君と神田君の一戦だ」
成瀬「そこで二人を呼んだって訳やな」
社長「うむ。あの試合時点での金森君の投攻がB,神田君の投防が5。
 金森君は+6有利だった訳で、結構なアドバンテージだ。
 そしてこの時点での金森君の投げ技は、
 アームホイップ1、フロントスープレックス3、の二つだった。
 成瀬君。君が金森君だとして、神田君のHPが7割の状態で投げカードを切るとして、
 君ならどちらの技を使うだろうか]
成瀬「そらもちろんフロントスープレックスやろ。
 ただでさえさっちんは回復力が高いんやから、やれる時にやっとかんと」

社長「では逆に神田君。君はどちらの方がイヤだい」
神田「麗子の投げのテクニックはズバ抜けていますが、
 アームホイップ程度なら何発貰っても私は負ける気はしません。
 事実、PoFGの時がそうでしたし。フロントスープレックスの方がイヤですね」

社長「そういえばPoFGの時は金森君は神田君を投げまくっていたな。
 その時点ではアームホイップしか技がなかったので、フォールも返されまくりだったが。
 で、そう言った話を総合すると、先の場面ではフロントスープレックスを使うのが普通だろう。
 しかし金森君は神田君のHPが5割を切ってもアームホイップを使う事が多かった。何故かな」
金森「なんでって言われても〜。
 まだ早いかなとか、返されたらどうしようとか」

社長「しかし、1月の二人のタイトルマッチ。
 この時点では金森君はノーザンライト5を覚えていたわけだが、
 金森君は序盤からフロントスープレックスを使っていたね。
 逆に、神田君のHPが5割を切っても今度はノーザンライトが火を噴かず、
 結果ドローによる防衛となった。この時はどうだった?」
金森「えっと〜。フロントスープレックスは繋ぎだけど、
 ノーザンライトは、それで決め切れなかったらどうしようと思うとなかなか……」

社長「つまり、そういう事だ」
成瀬「え、何が? ウチようわからん」
社長「要するに、あくまで大まかにだが、
・HPが(10−x)割になると難易度xの技を使い始める
・しかし、そのカテゴリーの最高難易度の技は極力温存する

 という傾向が見える。
 なぜかと言えば、その技はそのカテゴリーの、その選手における切り札の位置にあるからだと思う」
成瀬「あ〜。なんかわかってきたわ。
 ウチもフランケンシュタイナーいけるかなと思っても、
 フェイスクラッシャーにしてまう時あるし」

金森「幸子も良く、試合終盤でGHKいけるなって所でも
 実際にはハリケーンフックを使ったりするよね」

神田「確かにそうかもしれない」
社長「堀君もルナキャットフォールを覚えたはいいが、
 オート観戦時は一度も使った事がなかったくらいだからな」

社長「他には、これも私見だが、必殺カード以外で難易度9の技を見る機会は極端に少ない気がする」
成瀬「まほまほのフォクシードライバー07とかやな。
 確かに必殺の時以外は、試合終盤でもフォクシードライバーがメインやね」

社長「つまり、
・5つ目の技は切り札
 という位置付けにしておくといいと思う。
 そうすると、気持ち的にも4つ目の技が難易度6や7でも使いやすいのだろう。
 例え決められなくても、まだ難易度9が残ってる、と考えればね」
成瀬「なるほどねぇ」
社長「そんな訳で、現状神田君のパワー技は4つで最高難易度がGHKの7だが、
 やはり観戦時にGHKを見る機会というは極端に少ない。
 そこで難易度8か9の切り札を将来的には覚えてもらいたいんだが」
神田「そうですね。来年は無理でしょうが、いずれは」
社長「まあ新技にしなくても、ハリケーンフックかGHKの難易度8にするという手も当然あるんだがな」

社長「そうそう。一つ例外があった。中江君がチャンピオン時代によく見られた光景なんだが」
成瀬「それ、ウチも気づいたわ。
 試合開始3分でいきなりスクラップバスター6とかかましてくる時やろ。
 あれキッツイわ。単体のダメージだけやなくて、HPごっそり減らされるから、
 その後の中江ちゃんの選ぶ技が軒並み難易度上がるんや。
 こっちは基本技で中江ちゃんのHP減らすのに四苦八苦してるから、
 手数は五分五分でもダメージ量の差でどうにもならん状態になるねん」

社長「そう、それだ。こういう展開になる条件として、『該当カテゴリーの圧倒的な差』が考えられる。
 中江君の全盛期のパ攻がD、成瀬君や早瀬君のパ防が1だから、
 パワー技を出すだけで+12のアドバンテージだ。
 それは序盤から強気にもなるってものだろうな」

金森「という訳で、今日のまとめで〜す。

・HPが(10−x)割になると難易度xの技を使い始める。
・しかし、そのカテゴリーの最高難易度の技は極力温存する傾向にある。
・その為、切り札(難易度9)を持っておくと、難易度7辺りの使用頻度が上がる。
・そのカテゴリーで圧倒的な差があると、試合序盤から大技(6〜7)を繰り出す事もある。

 この辺りを頭に入れておくと、オート観戦でもお好みの展開にしやすいと思いますよ〜」
神田「ただ、これはプレイヤーの体感なので、
 資質が高くパラメータも極端に高い選手にも当てはまるかは不明です」

成瀬「あと、これはウチらの場合上から難易度低い順に技が並んでるからやで。
 コーチに適当に覚えさせられたり後から上書きしたりして、
 難易度の順番がグチャグチャのの場合は検証できてへんからね」


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8年目

〜〜〜

幕間

〜〜〜

 4月

☆今月のイベント
・選手解雇……辻香澄
・完治……小早川
・軽症……榎本
・新人テスト……マイトス香澄
・新人スカウト……金井美加

成瀬「とまあそういう訳で、
 新人?としてウチに入団したマイトス香澄や」

香澄「よろしくお願いしますっ。よーし、頑張るぞーっ」
成瀬「……ええんか社長。これで」
社長「本人が嬉しそうなんだから、いいじゃないか」

成瀬「さらに、新人スカウトで入団したのが金井美加ちゃんや」
金井「よろしくお願いしま〜す。えへへ〜」
社長「ウチにはアイドルレスラーも泣き虫レスラーとしてもライバルが多いからな。
 頑張って早く自分のポジションを掴んでくれ」
成瀬「しかし、ウチにいると金井ちゃんでも背が高い方になるんやなぁ」
金井「あたし、ミルク大好きだから〜」
成瀬「実家に牛飼ってるんやったか。かすみんにも少し分けたって。
 ……まあ、全然胸には回らんかったみたいやけど」

☆今月の成長
 フォクシー↓3 藤島3 フェアリー1
 金森……ジャンピングボレー(延髄斬り)8

社長「テニスといえば、ボレーだろう」
成瀬「いや、蹴りやんかコレ。どっちかいうとサッカーやないの」
社長「岬君の必殺シュートだな」
成瀬「ガッツの消費は250、ってコラ」

 5月

☆今月のイベント
・写真集……渡辺、金森
・軽症……フェアリー
・一日署長……金森
・提携……TWWA

成瀬「れーこが写真集撮影で留守やから、タイトルマッチも無しや」
社長「今月も若手強化月間だな。
 新人2人に適度な相手がいないという事で、TWWAと再契約。ソフィア君(560)目当てだ」
成瀬「そういや一日署長の依頼も中江ちゃんかられーこに代わったね。
 基本的に団体のエースにオファーが来るみたいや」

☆今月の成長
 神田1 早瀬↓1 金井1 藤島3

 6月

☆今月のイベント
・軽症……早瀬、真鍋
・完治……榎本、フェアリー
・ファンクラブ……榎本
・PoFGシングルトーナメント
  金森、神田、小早川、成瀬、榎本、中江、渡辺、フェアリー

成瀬「PoFGももう5回目や。これまでは中江ちゃんの4連覇やったけど、
 すでにベルトもれーこの腰に移ってるし、昨年とは全然違った結果になりそうやね」

社長「おいおい。君も出場するというのに随分他人事だな」
成瀬「一回戦くらいは勝ちたいな思ったけど、今年もクジ運悪かったからな、ウチ」

『PoFGシングルトーナメント』

1回戦

 ×渡辺 vs 小早川○ 10分29秒 ショルダータックル→体固め
 小早川、終始圧倒し余裕の勝利。

 ×中江 vs 神田○ 14分34秒 体固め
 うっかり否観戦orz

 ○金森 vs 成瀬× 32分52秒 バックハンドショット→体固め
 エルボー3連発で流れを掴んだ金森。
 成瀬、必殺クロスイリュージョンに捕らえるもロープ際。
 エスケープ後、バックハンドショットで金森が成瀬をKO。

 ○フォクシー vs 榎本× 30分3秒 フォクシードライバー07
 手数では圧倒的に榎本が上回ったが、フォクシーのDDTで榎本の動きが止まり
 必殺フォクシードライバー07の前に轟沈した。

準決勝

 ×小早川 vs 神田○ 24分25秒 パワーボム
 打撃ラッシュで小早川を追いつめた神田。しかし小早川、必殺カーフブランディング。
 さらにマタドールラナで追撃しようとしたが、神田がパワーボムでこれを切り返し、
 そのままエビ固めで3カウント。

 ○金森 vs フォクシー× 7分53秒
 前の試合のダメージが残るフォクシーを一気に攻める金森。
 しかしフォクシーの必殺フォクシードライバー07が炸裂。
 だが1回戦のように決め手にはならず、最後は金森がローリングソバットでマットに沈めた。

PoFG決勝戦 神田幸子 vs 金森麗子

 ゴングと同時に神田がラッシュ、反撃の隙を与えず最後はクレイジーハリケーンでKOした。

 ○神田 vs 金森× 5分29秒 クレイジーハリケーン→体固め

 優勝 神田幸子(初)

成瀬「というわけで、今年はさっちんが優勝や。
 おめでとさん。これでウチらの2代目プリンセスやで」

神田「ありがとうございます」
社長「これだけアイドル系揃いのウチの団体で、あえて対極のイメージにある子が
 プリンセスの称号を勝ち取っているのも不思議なものだな」
成瀬「そんな事ないて。さっちんかてドレスでも着れば立派なプリンセスに見えるよ。なあ」
神田「いえ。社長の言う通り、私にはそう言うのは似合いません」
成瀬「なんや謙遜して。よーし、お姉さんが優勝のご褒美に服買うたろ。
 何が良い? ピ○クハウスか」

神田「いえ、本当に似合わないですから」
成瀬「遠慮せんでええから。よし、れーこや瞳にも見繕ってもらおか。ほな行くでー」
神田「あ、あの。引っ張らないでください……」
 ズルズル……。
社長「……凄く見てみたい気がする」

☆今月の成長
 フォクシー↓3 金井1 藤島2 マイトス4 フェアリー2
 真鍋……ヒップアタック4

 7月

☆今月のイベント
・契約終了……カトリーヌ・チャン
・完治……早瀬、真鍋
・映画……榎本
・WFGヘビー……金森 vs 神田

成瀬「WFGヘビーはPoFGの優勝者であるさっちんが挑むで」
社長「下の世代が挑むにはまだ実力不足だし、しばらくは金森君、神田君、小早川君の三つ巴だろうな」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "光速の拳" 神田幸子

 壮絶な打撃戦の中、神田のライトニングストレートで金森流血。
 動きの鈍った金森に容赦なくクレイジーハリケーンを叩き込み、このまま決めるかと思われたが、
 ここから金森がギアチェンジ。スピードで神田を翻弄しミサイルキックの連発。
 そしてバックハンドショットでフィニッシュを狙う。
 カウント2.8でフォールを跳ね返した神田だが、
 起き上がり様に金森がもう一撃バックハンドショットを叩き込み、今度こそマットに沈めた。

   ○金森 vs 神田× 51分43秒 バックハンドショット→体固め

 「金森麗子、3度目の防衛に成功」

成瀬「見ごたえのある試合やったなぁ」
社長「実力は本当に拮抗しているんが、今のところは神田君がイベントに強く、
 金森君がタイトルマッチに強い、というイメージだな」

☆今月の成長
 フォクシー↓3 金井1 藤島1 マイトス1 フェアリー1
 金森……メープルスープレックス(タイガースープレックス)7
 小早川……スイングDDT(DDT)4

成瀬「メープルって何?」
社長「腕をロックした時、自身の手のひらを大きく開くのがコツなんだ。
 その形が楓の葉に似ているだろう」
成瀬「ホンマはれーこが広島出身やから、
 『もみじまん○ゅうーっ!』て言いたいだけちゃうの」

社長「うぐっ」

 8月

☆今月のイベント
・軽症……小早川
・映画……真鍋
・宿舎拡張……レベル5

成瀬「また寮が広くなったね」
社長「うむ。これが最大の広さだ。これで安心して新人の獲得も出来るし、例の計画も進められる」
成瀬「例の計画って何なん?」
社長「それはまだ秘密」

社長「今年のDリーグは中止だ」
成瀬「ウチも中江ちゃんも一線から引いたし、保科ちゃんはもうちょい時間かかるやろうしね」
社長「今年はEリーグの方が充実しそうだな」

☆今月の成長
 渡辺2 フォクシー↓2 金井5 藤島1 マイトス7

 9月

真帆「社長」
社長「どうした、真帆君」
真帆「真帆は、もうダメみたいだ。体が動かない……」
社長「……そうか。ここの所衰えに歯止めがかからなかったからな」

☆今月のイベント
・軽症……真帆
・引退……真帆
・完治……小早川
・写真集……榎本
・WFGヘビー……金森 vs 小早川

成瀬「そっか。まほまほも引退か。淋しくなるなぁ」
社長「湿っぽいのは苦手な子だし、盛大に送り出してあげよう。
 引退試合の相手は、早瀬君、頼んだぞ」
早瀬「は、はいっ。悲しいけど、全力で送り出してあげたいと思います」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "リトルマタドーラ" 小早川志保

 金森の手数に小早川の豊富な体力も次第に尽きていき、
 金森がこの日2度目のノーザンLスープレックスで3カウントを奪った。

   ○金森 vs 小早川× 25分6秒 ノーザンLスープレックス

 「金森麗子、4度目の防衛に成功」

〜〜〜

「フォクシー真帆 引退試合」

 ×フォクシー vs 早瀬○ 14分28秒 ドルフィンスプラッシュ→体固め
 全盛期の動きは見る影もなく、一方的に攻められ続けるフォクシー。
 それでも最後の最後に必殺フォクシードライバー07を決め大歓声を浴びたが、
 最後は早瀬の惜別の想いを込めた必殺ドルフィンスプラッシュの前に、マットに沈んだ。

引退式
 真帆「真帆は……真帆は……
  うぐ、うぐっ……うわぁぁぁん!」

〜〜〜

☆今月の成長
 神田1 渡辺4 早瀬↓1 金井2 藤島2 マイトス1 フェアリー1
 真鍋……シークレットヘブン(フランケンシュタイナー)6

〜〜〜

 マイペースで本能のまま生きているように思えた真帆が引退式で号泣する姿は、他のメンバーに大きな衝撃を与えた。
そのせいもあってか、翌日寮の食堂で行われたお別れパーティは、皆普段以上の弾けっぷりを見せていた。
ドンちゃん騒ぎが深夜まで続き、皆がその場で折り重なるように眠ってしまった深夜。社長は寮の裏手に涼み出ていた。
 すると、一匹のキツネがちょこんと座り、寮を眺めている。
「もう、お別れだな」
 傍らにしゃがみこんだ社長が頭を撫でてやると、キツネは心地良さそうに目を細めた。
「どうする。私は別に、ずっとここに居てもらっても構わないんだぞ」
 少し寂しそうな表情を浮かべてキツネを見る社長。だが、まるで言葉がわかっているかのように、キツネはプルプルと首を振った。
「そうか。やっぱり、山に帰るか」
 キツネはピョンと社長の肩に飛び乗り、その横顔にスリスリと頬を寄せた。
「また、いつでも遊びに来るんだぞ」
 キツネは嬉しそうに頷くと、肩から飛び降り、ちょこんと頭を下げる。そして、寮の背後に広がる妖精の森へと走り出す。
 と、茂みの入り口で立ち止まり、背後を振り返る。後姿を見守っていた社長と目が合うと、コーンと一つ鳴き。再び向き直り、森の中へと消えていった。

 翌日。フォクシー真帆の姿は、寮から消えていた。別れの挨拶も何もなかったが、その事に不平を言う者は誰もいなかった。彼女らしい別れの選び方だと誰もが思ったし、今もどこかで自分達を見てくれている。なぜか、そんな気がしていたから。

〜〜〜

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 10月

☆今月のイベント
・重症……早瀬
・映画……早瀬
・WFGヘビー……金森 vs 神田

成瀬「早瀬ちゃんが重症や。年取ると一気にケガが悪化する気がするわ」
社長「ちょうど映画出演の依頼がきたのでOKする事にした」
成瀬「そういやEリーグの季節ちゃうの」
社長「そのつもりだったんだが、榎本君も真鍋君ももう少し待って欲しいとの事なので、
 延期する事にした。今年は皆が優勝を狙える位置だし、必殺技くらいマスターしておきたいんだろう。
 その変わりと言ってはなんだが、タイトルマッチを繰上げだ」

☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "光速の拳" 神田幸子

 火の出るような打撃戦の中、手数で上回った金森が先に仕掛ける。
 フルスイングラケットで動きの止まった神田をノーザンライトに捕らえるが、神田ロープエスケープ。
 しかし金森、すぐさまバックハンドショットを叩き込み、神田をマットに沈めた

   ○金森 vs 神田× 51分43秒 バックハンドショット→体固め

 「金森麗子、5度目の防衛に成功」

成瀬「これでれーこは防衛5回目か。チャンピオンが板についてきたねぇ」
社長「うむ。タイトルマッチに強いというのは大物の証だな」

☆今月の成長
 渡辺1 金井2 マイトス1 フェアリー5
 金森……カッティングスウィーツ(フライングニールキック)7
 榎本……フライングピーチ(ヒップアタック)6
 小早川……ボディスラム3

成瀬「またれーこの技に変な名前を」
社長「ちゃんと金森君のキャッチコピーを考慮したんだぞ。
 この間食べたケーキにナイフを入れたとき、
 ちょうどその切り口がニールキックの軌道に見えてな。それで思いついたんだ」
金森「どうしてこんなのばっかりなのー。
 私、チャンピオンなのに〜」


 11月

☆今月のイベント
・提携終了……GWA
・軽症……神田
・写真集……真鍋

成瀬「つかさに写真集の依頼や。
 巷ではウチらの事、チャイドル事務所って言ってるヤツもおるねんて」

社長「ただのチャイドルじゃないのは試合を見てもらえばわかるだろう。
 なんせ世界チャンピオンにも引けを取らないんだからな。
 しかし、今月こそEリーグを開催しようと思ったんだが、真鍋君が出られないんじゃ意味がない。また延期だ」
成瀬「来月はExやし、年明けかねぇ」

☆今月の成長
 渡辺2 金井2 藤島3 マイトス6 フェアリー1


 12月

☆今月のイベント
・完治……神田
・Exタッグ……金森、小早川

成瀬「あら。今年はさっちんやと思ったのに、またしほーんが呼ばれたんやな」
社長「単純に評価順なのかと思ったが、いまいち選考基準がわからんな」

『Exタッグ』

※主な試合結果
 ○小早川、金森 vs グリズリー、ラッキー× 20分54秒 Wインパクト→体固め

 ×金森、小早川 vs イザベラ、カオス○ 18分48秒 ダークスターハンマー→体固め
 カオスを追い込んだ金森。ジャンピングボレー2連発も、2度ともロープに逃げられ、
 3発目を狙った所でカオスの必殺ダークスターハンマーをモロにぶちこまれて、
 そのまま3カウントを奪われた。

 ×金森、小早川 vs ダダーン、モーガン○ 14分22秒 パワースラム

 金森麗子、小早川志保組……3位(5勝2敗)

成瀬「今年は昨年より一つ順位を下げて3位やった」
社長「IWWFが本気を出してきたな。さすがにモーガン、ダダーン組は厳しい」
成瀬「でも、あのカオスを惜しい所まで追い込んだのは大きな収穫や思うで」

☆今月の成長
 神田3 渡辺1 中江↓1 金森5 藤島1 フェアリー1
 金森……DDT3


『プロレス大賞』

 MVP……金森麗子(初)
 最優秀新人……マイトス香澄

成瀬「なんと、麗子が今年のMVPやって。すごいやないの」
金森「私もビックリしちゃった。自分でも信じられないよ」
社長「新女がエースのマイティ祐希子、そしてグリズリー山本が衰えて谷間の世代に入ったとはいえ、
 まさかウチからMVPが出る事になるとはな」
成瀬「さらに最優秀新人にかすみんが。……ええんかな」
社長「いいんだ。新人なんだから。
 しかし、ベストバウトはなかなか獲れないな」
成瀬「さすがに厳しいんちゃう。カオスやモーガンを超えんとアカンわけやし」
社長「IWWFとWWCAはなあ。提携費用も高いし、新人の育成には少し強すぎてな。
 今の提携団体に愛着もあるし、向こうの新女との関係にわざわざ割り込む必要もないからな」

 1月

☆今月のイベント
・完治……早瀬
・軽症……小早川
・Eリーグ……小早川、成瀬、榎本、真鍋

成瀬「ようやくEリーグ開催や」
社長「随分と延び延びになってしまったが。
 小早川君が軽症なのが気にはなるが、これ以上は延期できないからな」

〜〜〜
『Eリーグ』

初日

 ×渡辺 vs 真鍋○ 14分25秒 シークレットヘブン
 スピードで撹乱する真鍋に対し劣勢に陥った渡辺だが、
 ヒップアタックの打ち合いを制すると、ポストに飛び乗りフライングボディプレス。
 さらにとっておき、ダンシングクィーンプレスも披露。
 だがこれを2.5で返した真鍋、調子に乗る渡辺の隙を突いて必殺シークレットヘブン。
 これはカウント2.8で返されるが、もう一度シークレットヘブンを決めて3カウントを奪った。

 ○小早川 vs 榎本× 16分16秒 マタドールラナ
 手数は互角だったがパワーの差が如実に現れ、
 疲労の見えた榎本を小早川がマタドールラナで一気に沈めた。

2日目

 ○渡辺 vs 榎本× 15分41秒 フライングボディプレス
 互角の展開も、渡辺が榎本をストレッチプラムに捕らえると状況が一変。
 なんとか逃れた榎本だが再び渡辺がリング中央まで引きずって、再度のストレッチプラム。
 ギブアップは拒否したものの、フライングボディプレスを返す余力は残っておらず、
 渡辺がそのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

 ○小早川 vs 真鍋× 17分0秒 カワイコへの膝蹴り→体固め
 押し気味に試合を進めていた真鍋だが、小早川の必殺カーフブランディングが決まると形勢逆転。
 それでも手数は出し続ける真鍋だったが、最後は小早川がカワイコへの膝蹴り2連発で粘る真鍋を下した。

 勝ち点……小早川4、渡辺2、真鍋2、榎本0

最終日

 ○榎本 vs 真鍋× 15分9秒 ミサイルキック→体固め
 空中戦を制した榎本が、ミサイルキックの連発で真鍋を沈めた。

 ×小早川 vs 渡辺○ 17分55秒 トペ・レベルサ→体固め
 グラウンドへ引き込み自分のペースで試合を展開する渡辺、ストレッチプラムで小早川のスタミナを奪う。
 小早川も必殺カーフブランディングを決めるが、流れは変わらず
 再びストレッチプラムに捕らえられ虫の息。
 なんとか振り解くも、焦ってJネックブリーカーに行った所をトペ・レベルサで潰され、
 そのまま3カウントを奪われた。

Eリーグ勝ち点
小早川(A)-×
渡辺(B)-×
榎本(C)××-
真鍋(D)××-

優勝決定戦 小早川志保 vs 渡辺智美

 リーグ戦の轍を踏まえ、最初から飛ばす小早川に渡辺防戦一方。
 カワイコへの膝蹴り2連発から、マタドールラナでフィニッシュを狙った小早川だったが
 渡辺にパワーボムで切り返される。
 それでも怯まない小早川、もう一度飛びついて今度はきっちりマタドールラナに捕らえ、
 マットに叩きつけ3カウントを奪った。

 優勝 小早川志保(3)
〜〜〜

成瀬「結果はしほーんの3連覇やけど、横一線やったね」
社長「うむ。誰が勝ってもおかしくない展開だった。
 お客さんにも満足してもらえたようだ」

☆今月の成長
 中江↓1 金井2 藤島1 マイトス3
 榎本……あやすーぱーあたっく(シューティングSプレス)9
 真鍋……キス マイ アース(フェイスクラッシャー)7

成瀬「あやっぺとつかさが切り札を修得した、んやけど。
 なんでひらがなやの」

社長「榎本君に聞いたら、『とにかくすんごいの』としか言わなくてな。
 それになんとなく、彼女にはひらがなが似合う」
成瀬「また子供扱いして。
 で、つかさの方は……なんちゅう下品な」

真鍋「や〜ん、唯センパイのエッチ〜。
 ちょーっとリングに顔をぶつけちゃうから、地面にキスして〜って、それだけですよぅ」

成瀬「アンタ、フェイスクラッシャーの後、
 相手の顔にお尻乗っけて腰振ってたやんか」

真鍋「あれは、なんていうか〜、ファンサービス?」
社長「ま、まあ真鍋君らしいんじゃないか」

 2月

☆今月のイベント
・軽症……榎本、フェアリー
・グッズショップ……青森
・FGベストスールコンテスト
  金森、マイトス組 神田、藤島組 小早川、真鍋組 フェアリー、早瀬組
  成瀬、榎本組 渡辺、中江組 ミラー、マリア組(EWA) デスピナ、ミレーヌ組(AAC)

成瀬「今年もベストスールコンテストの時期がやってきたで」
社長「一番展開の読めないイベントだからな。
 エースも若手を引っ張らねばならない分、求められるハードルが高い」
成瀬「そういやグッズショップなんて建てたんや」
社長「必要な設備は一通り整ったから、試しにな。ファンにもなかなか好評だぞ。
 これは会員限定販売の、成瀬君スリーパー抱き枕だ。喉元は苦しいが後頭部が少し気持ち良い。
 もう少しボリュームがあればいいんだが」
成瀬「な、なんちゅうもん作ってんねん、この変態っ!」
 ギュウゥーッ。
社長「むう、やはり生の感触には敵わないか……ガクッ」
成瀬「あ、落ちた」

〜〜〜
『FGベストスールコンテスト』

1回戦

 ×成瀬、榎本 vs フェアリー、早瀬○ 31分41秒 ドルフィンスプラッシュ→体固め

 序盤はフェアリーが二人を蹴散らすが、交代した早瀬が成瀬のクロスイリュージョンに捕らえられ戦線離脱。
 その間に榎本がフェアリーに必殺あやすーぱーあたっくを決め、
 さらに合体技の連発でフェアリーがグロッキーに。
 しかしフェアリー、必殺アキレス腱固めで榎本の足を殺すとなんとか早瀬にタッチ。
 最後は早瀬が必殺ドルフィンスプラッシュで成瀬を叩き伏せ、3カウントを奪った。

 ×渡辺、中江 vs 藤島、神田○ 38分6秒 ハリケーンフック→体固め
 神田が八面六臂の活躍も、攻め疲れの見えた所で渡辺がストレッチプラムに捕らえ、スタミナを削る。
 交代した藤島に波状攻撃。Wパワーボムでカウント2.9まで追い込むが、藤島何とか逃れ、
 再度出てきた神田がクレイジーハリケーンで中江をリング下に吹っ飛ばすと、
 渡辺にライトニングレザーからハリケーンフックを叩き込み、一気にマットに沈めた。

 ○マリア、ミラー vs 小早川、真鍋× 29分0秒 バックドロップ→体固め
 大車輪の活躍だった小早川だが、マリアの裏拳の当たり所が悪く大流血。
 しかし勢い止まらず、マタドールラナ、ジャンピングハイキックでマリアを追いつめるがロープエスケープ。
 代わったミラーにも必殺カーフブランディング、起き上がり際にカワイコへの膝蹴りを叩き込み、
 勝負あったかに思われたがカウント2.9。
 すると再度出てきたマリアに徹底してアキレス腱固めに捕らえられ、
 何とか逃れるも真鍋が捕まりパイルドライバーからバックドロップで3カウントを奪われた。

 ○金森、マイトス vs ミレーヌ、デスピナ× 12分47秒 バックハンドショット→体固め
 ミレーヌ、金森に成す術なく追い込まれるも必殺ステップキックで蹴り飛ばし、
 その隙になんとかデスピナにタッチ。
 デスピナ、マイトスを攻め立てるも、ミサイルキックを2.9で返す粘りを見せ再び金森にタッチ。
 代わった金森、DDTから起き上がり様にバックハンドショットで打ち抜き一気に勝負を決めた。

準決勝

 ×早瀬、フェアリー vs 藤島、神田○ 7分12秒 ライトニングレザー→体固め
 クレイジーハリケーンでフェアリーをリング下に叩き落した神田。
 早瀬を裏投げで叩きつけ、起き上がった所にライトニングレザーを叩き込み、
 崩れ落ちる早瀬をカバーし3カウント。

 ×マリア、ミラー vs マイトス、金森○ 1分9秒 バックハンドショット→体固め
 前試合のダメージを引きずるマリア、
 焦って前に出た所を金森のバックハンドショットがカウンターで入り、衝撃の一撃KO。

決勝戦 神田、藤島組 vs 金森、マイトス組

 正面からの打撃戦では押された金森だが、リングを広く使う作戦に切り替え、
 ノーザンライトで投げ飛ばすとすかさずポスト上からミサイルキック。
 代わった藤島にもWラリアートからミサイルキック。
 これは2.8で返した藤島だが、ジャンピングボレーの前にマットに沈んだ。

 ×藤島、神田 vs マイトス、金森○ 10分18秒 ジャンピングボレー→体固め

 優勝 金森麗子、マイトス香澄組
〜〜〜

成瀬「という訳で、優勝した二人に来てもらったで。おめでとさん」
金森「ありがとうございま〜す」
辻「ありがとうっ。ボク嬉しいっ」
成瀬「めっちゃ嬉しそうやな、かすみん」
辻「うんっ。だってボク、こういうのに全然縁がなかったから。
 ほとんど麗子のおかげだったけど、凄く嬉しいんだ、ボク」

金森「そんな事ないですよ〜」
社長「意外な事に、金森君はイベントで優勝するのは初めてなんだな」
金森「そうなの。いっつも幸子に負けてたから、やりましたーって感じ」
成瀬「今年は一年、れーこの年やったなあ。
 それにしても、またどっちがお姉さまかわからんチームが優勝してもうた」

☆今月の成長
 渡辺1 成瀬↓3 早瀬↓1 中江↓1 金井2 藤島2 マイトス4 フェアリー2

 3月

☆今月のイベント
・完治……小早川
・ファンクラブ……フェアリー
・フリー移籍……N・M
・WFGヘビー……金森 vs 小早川

成瀬「さあ、今年度最後の大一番や」
社長「小早川君にとってはこれが最後のチャンスだろう。
 金森君がMVPの年を締めくくるか、それとも小早川君が意地を見せるか」

成瀬「フリー選手の入団が決まったけど、
 社長が言ってた計画ってこの事?」

社長「そうだ。フリーとして実績のある選手を招き入れ、
 ウチで引退までの面倒をみようという計画だ。
 彼女達は寮には入らず、試合のみのスポット参戦扱いになる」
成瀬「要は、引退時期を把握して数年後の転生で……て事か」
社長「さて、何の事かな。
 とにかく、ウチの生え抜き達も彼女に負けないように頑張ってもらいたい」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "リトルマタドーラ" 小早川志保

 金森のDDT連発で動きが止まりかけた小早川だが、
 気合を入れなおすと一気にギアチェンジ。
 空中殺法の嵐から、素早く背後を取って必殺カーフブランディング。
 強打した顔を押さえて立ち上がった金森にスワンダイブで飛びついてのマタドールラナ、
 そのままがっちり固めて見事3カウントを奪った。 

 ×金森 vs 小早川○ 30分48秒 マタドールラナ

 「小早川志保、第4代WFGヘビー王座戴冠」
〜〜〜

小早川「やったーっ! やったよ唯姉っ!」
成瀬「いや、正直驚いたわ。まさか土壇場でれーこからベルトを奪うとはなぁ。
 やったやんか、このこのっ」

小早川「へへっ。でも、マジで嬉しいっ」
社長「私もしばらくは金森君の天下が続くかと思っていただけに驚いたよ」
小早川「あ〜、でも良かった。これで決心がついたよ」
成瀬「なんや、決心て」
小早川「あたし、もう何年もレスラーでいられないと思うんだ。
 だから優希姉や香澄を見ていて、色々考える事もあったんだけど……。
 でも、決めた。あたしはあたしのまま、最後までやり続けるよ」

成瀬「そっか。よし、頑張りっ。なんたって、今はアンタがチャンピオンなんやから」

☆今月の成長
 神田1 渡辺1 金井4 藤島2 マイトス4 フェアリー1
 金森……タイガードライバー4
 真鍋……フロントスープレックス3

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 ※8年目総括

成瀬「まほまほも引退して、ベルトもイベントも下の世代が結果を残した。
 あっという間に感じるけど、もう8年もおるんやなぁ」

社長「私の目指した史上最強のインディー団体もようやく形になってきた。
 それも旗上げ直後の苦しい時期を支えてくれた君たちのお陰だよ」
成瀬「やめてえな。まだ終わった訳ちゃうんやから」
社長「そうだったな。すまない」
成瀬「来年はいよいよ保科ちゃんがベルトに絡んでくるね」
社長「渡辺君世代もいるし、どうなるか予想がつかないな」

8年目成長金森神田渡辺榎本小早川 成瀬早瀬真鍋中江 金井藤島マイトスフェアリー
4月---- ---- --
5月-- -↓1-- --
6月----- ---
7月--- ----
8月---- ---- -
9月--- -↓1-
10月- ---- -
11月---- ----
12月-- ---↓1 -
1月---- --↓1 -
2月----- ↓3↓1-↓1
3月-- ---
合計技511技3技3 ↓3↓3技4↓3 27213115

8年目成長評価値(8年目4月)評価値(9年目4月)能力値上昇増加技数
金森10901140-
神田10601120-
小早川10201050-
フェアリー870102015-
渡辺85096011-
成瀬980950↓3-
榎本890920-
真鍋870910-
中江940910↓3-
早瀬890860↓3-
藤島57078021-
マイトス31062031-
金井29056027-

※選手能力表

フェアリー保科
評価値年齢寸評HP
102017キラー400
筋力器用度体力回復力速さ
攻撃
防御

※選手最盛期

 小早川志保

評価値年齢HP
105020400
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1間合いを取る 1
ボディスラム 3片逆エビ固め 3ラリアート 3 エルボー 2ローリングソバット 3
ロデオホールド 5
(コブラツイスト)
スイングDDT 4
(DDT)
カワイコへの膝蹴り 4
(シャイニングウィザード)
Jネックブリーカー 4
ジャンピングハイキック 6
(延髄斬り)
マタドールラナ 6
(フランケンシュタイナー)
カーフブランディング 7
(フェイスクラッシャー)

成瀬「実はプレイヤーがこの年のセーブデータ上書きしてもうてね」
社長「うっかりしていた。とりあえずこれまでのノートに取ったメモから書き出したが、
 細かい数値は多少違うかもしれない」
成瀬「せやからリプレイよりゲームを進めすぎたらアカン言うたのに」
社長「わかってはいるんだが、新人がガンガン伸びる時期だと先が早く見たくなるんだよ」


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9年目

 4月

☆今月のイベント
・提携終了……EWA
・完治……榎本
・軽症……藤島、金井
・新人テスト……アプリコットつばさ
・提携……GWA

成瀬「今年もまた一年が始まった。春といえば出会いの季節。
 という事で、今年も新人ちゃんが入団。アプリコットつばさちゃんや」

つばさ「初めましてっ。よろしく……お願いしますっ」
成瀬「なんや、とってつけたような敬語やな」
つばさ「だって、敬語苦手なんだも……ですもん」
成瀬「アハハ。まあウチはゆるいから、あんま気にせんでもええけどな」
社長「つばさ君。君は体は小さいが、大きな選手になれる可能性を秘めていると私は思う。
 頑張ってくれたまえよ」
つばさ「はーい。がんばりまーすっ」
成瀬「なんや社長。随分期待してるんやな」
社長「ああ。ちょっと思うところがあってな。彼女は私がしっかり導いてあげたいと思う」
成瀬「ふ〜ん。ま、ええけど。
 ところでつばさ、その握り締めてる白いハチマキ、何?」

つばさ「これですか? 先輩に貰ったお守りです。
 これを見ると、どんなに辛くても頑張らなくちゃっていう気分になるの」

成瀬「へえ。ええ先輩もったんやなぁ」

☆今月の成長
 成瀬↓2 早瀬↓3 中江↓1 マイトス2
 榎本……エルボー2

 5月

☆今月のイベント
・完治……藤島、金井
・軽症……早瀬、神田
・WFGヘビー……小早川 vs 神田

成瀬「しほーんの初防衛か、さっちんの初戴冠か」
社長「神田君としてはそろそろベルトも欲しいところだろうな」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 小早川志保 vs "光速の拳" 神田幸子

 打撃を軸に神田が猛攻を仕掛け、
 最後はクレイジーハリケーン2連発で小早川をKO、完全勝利を収めた。

 ×小早川 vs 神田○ 23分2秒 クレイジーハリケーン→体固め

 「神田幸子、第5代WFGヘビー王座戴冠」
〜〜〜

神田「やった……」
成瀬「おめでとう、さっちん」
神田「ありがとうございます。でも、まだこのベルトが自分の物になったという感じはしません。
 小早川さんから獲り、麗子を相手に防衛して初めて、巻く事が出来る気がします」

成瀬「相変わらずマジメやなあ」
社長「これまでイベントを制してもタイトル戦では勝てなかった神田君が、とうとうベルトを獲った。
 これで今年一年の流れも変わるかもしれん」

☆今月の成長
 小早川↓1 成瀬↓2 早瀬↓3 中江↓3
 金井1 藤島2 マイトス4 つばさ2
 フェアリー……コブラツイスト 3 ※アキレス腱固めに上書き

 6月

☆今月のイベント
・軽症……金森、渡辺、藤島
・完治……フェアリー

成瀬「本来やったら今月はPoFGのはずやったんやけど……」
社長「ああ。ケガ人が多すぎる。さすがにこれは延期せざるをえないな」
成瀬「1ヶ月準備期間ができたんは下の子らには大きいね。
 ウチらくらいの年になってくると、コンディションの維持の方が難しいけど」

☆今月の成長
 小早川↓1 成瀬↓4 早瀬↓1 真鍋2 中江↓1 金井3
 榎本……ジャンピングニーパット 4
 真鍋……バックドロップ4

 7月

・軽症……成瀬、マイトス
・完治……早瀬、金森、神田、渡辺、藤島
・写真集……フェアリー
・コーチ解雇……北河
・コーチ雇用……加藤
・PoFGシングルトーナメント
  金森、神田、小早川、渡辺、真鍋、榎本、成瀬、中江

成瀬「今月は、先月延期したPoFGを開催や。
 って、保科ちゃんこんな時に写真撮影かい」

社長「本人とも相談したんだが、今はまだ持ち技が少ない事もあり、
 優勝を狙うには厳しいという事でね。
 せっかくの写真集のオファーがあったのだから、今回はそちらを優先する事にした」
成瀬「まあ、そのお陰でウチが出れるんやけどな」
社長「だが君は今ケガをしているだろう。大丈夫なのか」
成瀬「へーきやって、こんくらい。
 せっかくのイベント、楽しまな損や。またクジ運は悪かったけどな、アハハ」

〜〜〜
『PoFGシングルトーナメント』

1回戦

 ×榎本 vs 小早川○ 20分53秒 マタドールラナ
 交互に技を受け合うも、体力に勝る小早川が次第に有利に。
 一度はマタドールラナをカウント2.8で返した榎本だが、2発目に沈んだ。

 ○神田 vs 成瀬× 11分9秒 ライトニングレザー→体固め
 序盤は成瀬がグラウンドで神田のペースを崩したが、
 ギアを上げた神田がラッシュで成瀬をKOした。

 ×真鍋 vs 金森○ 10分30秒 ノーザンLスープレックス
 真鍋、何も出来ぬまま金森に完敗。

 ○渡辺 vs 中江× 10分30秒 ストレッチプラム
 中江がパワーで押し込むが、渡辺がグラウンドに引きずり込んで中江のスタミナを奪い、
 最後はストレッチプラムでギブアップに追い込んだ。

準決勝

 ×小早川 vs 神田○ 10分33秒 GHK→体固め
 神田の勢いが完全に上回り、ハリケーンフックの連発からGHKで圧勝。

 ○金森 vs 渡辺× 10分39秒 バックハンドショット→体固め
 渡辺全くペースを握れず。
 ミサイルキックの連発からバックハンドショットで金森貫禄のKO勝ち。

PoFG決勝戦 神田幸子 vs 金森麗子

 息詰まるような攻防の中、先に勝負に出たのは神田。必殺ライトニングレザーで金森をなぎ倒す。
 しかし立ち上がった金森、カッティングスウィーツを胸元に叩き込む。
 だがこれを堪えた神田、ハリケーンフックでフィニッシュを狙い猛ダッシュ、
 ここで金森その場で高く飛び上がり、
 もう一度カッティングスウィーツをカウンターで神田の眉間に振り下ろす。
 ダウンした神田を押さえ込み、金森が見事3カウントを奪った。

 ×神田 vs 金森○ 27分33秒 カッティングスウィーツ→体固め

 優勝 金森麗子(初)
〜〜〜

成瀬「先月ベルトをさっちんが奪ったと思ったら、PoFGはれーこか」
金森「だって、幸子には絶対負けたくないもん」
社長「同期故のライバル心か」
成瀬「この二人の戦いはまだまだ続きそうやな」

☆今月の成長
 渡辺1 小早川↓1 成瀬↓1 早瀬↓3
 金井2 藤島4 つばさ1 フェアリー↓1
 金森……JOサイクロン 9
 渡辺……サタデーナイトフィーバー(ドラゴンスリーパー)8

 8月

早瀬「社長。私、今月で引退しようと思うんです」
社長「そうか……。もう、無理そうか?」
早瀬「はい。ちょっともう体力的にもきつくて。ごめんなさい……」
社長「引退後はどうするか決まっているのか」
早瀬「いえ、まだ特には。少しゆっくりしようかとは思ってるんですけど。
 でも、ちーちゃんの学校のお金もあるし、あまりそうのんびりもしていられないんですよね。
 瞳ちゃんや美加ちゃんみたいにかわいければ芸能界入りなんかも
 選択肢にあったりするんだろうけど、私じゃ無理だろうなあ」

社長「ふむ。とりあえず、今月は最後の巡業に集中しなさい。
 ケガをしては引退後の人生にも響いてしまうからな」
早瀬「はい。もちろんですっ」
☆今月のイベント
・重症……成瀬
・引退……早瀬
・WFGヘビー……神田 vs 金森

成瀬「早瀬ちゃんも引退か。こんな時にケガやなんて……」
中江「唯は休んでなよ。葵の最後の相手は、ボクが務めるからさ」
社長「そうだぞ成瀬君。君に無理をされてケガが悪化しては、早瀬君が安心して引退できないからな」
成瀬「そやね。じゃあ、頼むで中江ちゃん」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "リングのスウィーツ" 金森麗子

 試合開始と共に神田が猛ラッシュ。そのまま金森にペースを与えず攻め続け、
 最後はクレイジーハリケーンでKOした

 ○神田 vs 金森× 13分31秒秒 クレイジーハリケーン→体固め

 「神田幸子、初防衛成功」
〜〜〜

金森「せっかくのタイトルマッチも葵先輩の引退に食われちゃったね」
神田「仕方ないさ。私達の対決はこれからも続いていくが、
 早瀬さんの試合はこれで最後になるんだ」

金森「うん、そうだね。 幸子、今度はそのベルト、返してもらうからね」
神田「私も、負けない」

〜〜〜
「ドルフィン早瀬 引退試合」

 ×早瀬 vs 中江○ 17分32秒 ハイパワースラム

引退式
 早瀬「みなさん応援ありがとうございました。
 ちーちゃん……。あたしもう引退してもいいよね……」

〜〜〜

早瀬「引退かぁ。最後まで里奈さんに勝てなかったな。
 これから、どうしよっかなぁ」

???「お嬢様、こちらです」
???「狭い控え室ですこと。まあ良いわ」
 ガチャ。
早瀬「え? あ、ローズ・ヒューイットさんっ。それに、2号さんも」
ローズ「ごきげんよう」
2号「ご無沙汰しております」
早瀬「あ、こ、こんばんわ。え、えっと、私に何か用ですか」
ローズ「貴方、引退なさるそうね。これからどうするかはもう決まっていらっしゃるの」
早瀬「え、えっと、まだですけど」
ローズ「そう。ここにいる2号と貴方の所の社長に是非にと頭を下げられたのですけれど。
 貴方、ワタクシの屋敷でメイドとして雇ってあげてもよろしくてよ」

早瀬「え……ええーっ!?」
ローズ「何をそんなに驚いているの。
 ヒューイット家のメイドになれるなんて、こんな名誉な事はありませんわよ。
 ああ、平民の貴方が身に余る身分に恐縮してしまうのも無理もないかしら」

早瀬「え……えっと、そんな急に言われても」
ローズ「何を悩む事がございますの。早く返事をなさいっ!
 ワタクシ、グズは嫌いでしてよ」

2号「早瀬さん、もしよろしければいかがでしょう。
 (コソッ)私の野望達成には、貴方の力が必要なんです。
 それと、毎月のお給金はこのくらいで」
早瀬「そ、そんなにっ!?
 わ、私、やりますっ。よろしくお願いしますっ」

ローズ「ホホホ、よろしくてよ。
 では貴方にはメイドの仕事と、ファントムローズ3号としても働いてもらいましょう」

早瀬「ええっ。私、引退したんですけど」
ローズ「心配いりませんわ。日本のプロレスと違い、アメリカのプロレスはショー的要素が強いの。
 別に王者を目指せと言う訳でなし。3号のポジションなら、今の貴方でも十分に務まります。
 それに、ワタクシとはもちろん比べ物になるはずもありませんけれど、
 貴方、容姿もそこそこ見られますし、ワタクシの脇に飾られる月見草としては合格点を差し上げましょう」

早瀬「ほ、褒められてるのかな」
ローズ「では早速参りますわよ」
早瀬「こ、これからですかっ」
ローズ「当たり前でしょう。ワタクシは忙しいのです。
 これから屋敷へ帰って地元政財界のパーティに出席しなければならないのですから。
 ほら、行きますわよっ」

早瀬「は、はい〜っ」

早瀬「ちーちゃん。お姉ちゃんすぐには帰れなくなっちゃったけど、
 アメリカ行っても頑張るからねっ」

〜〜〜

☆今月の成長
 成瀬↓1 中江↓2 金井3 マイトス4 つばさ5
 神田……キャプチュード 6
 渡辺……ラリアート 2
 榎本……片逆エビ固め 2
 真鍋……片逆エビ固め 2

 9月

成瀬「え〜。早瀬ちゃんがアメリカに連れていかれてしもうたけど」
社長「ローズ嬢がOKしてくれたのは良かったんだが、まさかこんなに急だとは」
成瀬「まあ元気にやってるって手紙も来とったし、良かったんちゃう」
社長「どれどれ……ほう。メイド服が似合うな、早瀬君は」
成瀬「反応するのはそこかいっ」

☆今月のイベント
・完治……小早川
・ファンクラブ……金井
・写真集……小早川
・引退……坂口コーチ
・コーチ雇用(兼任)……小早川志保
・フリー移籍……O・A
・WFGヘビー……神田 vs 渡辺

小早川「社長。なに、話って」
社長「実は、君も知っているように坂口コーチが先月で引退されてしまったが
 それに伴い新しいコーチを雇おうと思っている。
 で、今度は飛び技に精通したコーチが必要なんだ。
 そこで、小早川君。君に兼任コーチをやってもらいたいんだが」
小早川「ええっ、あ、あたし? 向いてないよ、そんなの」
社長「君は飛び技では国内屈指のテクニシャンだし、
 決して大きくはない体ながら飛びぬけた基礎体力を身につけている。
 ぜひそのノウハウを後輩たちに教えてやって欲しい。これは君にしか出来ない事なんだ」
小早川「う、う〜ん……。わかった。やってみるよ」

成瀬「と、そんな訳で兼任コーチになったしほーんやけど、
 今月は写真集撮影に行ってもうて巡業に出られへんからEリーグ延期や」

社長「旅行先からも担当した藤島君と練習メニューやコンディションについて
 連絡を取り合っているようだ。張り切っているな。」
成瀬「その代わりにタイトルマッチを繰上げや。
 トモの初挑戦。本人には相変わらず緊迫感ないけど、あの子もかなり力つけたからな」

社長「5年目組がどこまでやれるかの一つの目安にもなるだろう」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "踊る女子プロレスラー" 渡辺智美

 渡辺のグラウンドにかなりスタミナを奪われた神田だが、
 ストレッチプラムをなんとか逃れると、ハリケーンフック一閃。
 さらに、フィニッシュ宣言から必殺ライトニングレザー。しかし渡辺カウント2.8でフォールを返す。
 ならばともう一撃ライトニングレザー。だがこれも2.9で返してみせる。
 必殺技を連続で返されわずかに動揺する神田の隙を突きに組み付きに行った渡辺だが、
 しかし自分を取り戻した神田の、カウンターのクレイジーハリケーンがコンマ数秒早く渡辺に炸裂。
 今度こそ神田が3カウントを奪った。

   ○神田 vs 金森× 30分26秒 クレイジーハリケーン→体固め

 「神田幸子、2回目の防衛に成功」
〜〜〜

成瀬「やるやないのトモ。あのさっちんをあそこまで追い込むなんて」
渡辺「あ〜。メインイベントのタイトルマッチ、気持ち良かった〜」
成瀬「感想はそこかいっ」
渡辺「ベルト獲ればいっつもあんなに目立てるんだよね。
 いいなあ、さっちん先輩。あたしもベルト欲しいかも」

成瀬「どんなに強くなってもこの子は変わらんなぁ」
社長「まあ、それが本人のモチベーションに繋がるならいいじゃないか。

☆今月の成長
 中江↓1 金井1 藤島1 マイトス4 つばさ1
 フェアリー……保科流裸絞め(スリーパーホールド)4

成瀬「保科ちゃんのやってた合気道って、保科ちゃん家で編み出した流派なんやね」
保科「いえ〜。違いますよ〜」
成瀬「え、せやかて保科流ってついてるやん」
保科「それは社長がつけてくださったんです〜。
 その方が達人っぽく見えるからって〜」

成瀬「なんやそれ。絶対勘違いするお客さん出てくるで」

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 10月

☆今月のイベント
・完治……成瀬
・軽症……榎本
・重症……金井
・WFGヘビー……神田 vs フェアリー

成瀬「金井ちゃんが一発重症や。どうにもケガがちやねぇ」
社長「2ヶ月試合に出られないのは厳しいな」
成瀬「んで、今月もタイトルマッチ。保科ちゃんが(一応)初挑戦やけど。
 今月Eリーグちゃうの」

社長「持ち技の関係で来月に延期になった。榎本君と真鍋君が練習中の新技を投入したいそうだ」
成瀬「社長はホンマあの子らに甘いんやから」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "キラー" フェアリー保科

 フェアリーまったく自分のペースに持ち込めず。
 ハリケーンフックで神田がフェアリーをマットに沈めた。

 ○神田 vs フェアリー× 27分24秒 ハリケーンフック→体固め

 「神田幸子、3回目の防衛に成功」
〜〜〜

成瀬「全然ペース握れんかったな、保科ちゃん」
社長「ツボにはまれば無類の強さを発揮するんだが、今回はどうにも流れが悪かったようだ」

☆今月の成長
 小早川↓8 成瀬↓2 中江↓1 マイトス2 つばさ2
 榎本……スリーパーホールド 4
 真鍋……ストレッチプラム 4

成瀬「なんや今月でしほーんの動きがガクッと悪なっとるで」
社長「むう。まさかEリーグの直前になって急激に衰えが来るとは。
 小早川君には悪い事をしてしまった」

 11月

中江「社長。ボク、もう無理なのかな……」
社長「それを判断するのは私ではないよ。
 君がリングに上がり続けたいと言う限り、私には止められはしない。
 もっともケガをした時は別だが」
中江「うん。……少し、考えてみる」

☆今月のイベント
・引退……中江
・軽症……神田、真鍋
・完治……金井
・Eリーグ……小早川、渡辺、榎本、真鍋

成瀬「中江ちゃんも引退。ウチが最後の一人になってまうなんてな」
中江「唯。最後の相手、よろしくね」
成瀬「当たり前やん。ウチ以外誰がおんねん。
 気持ち良く負かして、辞めさせたるわ」

中江「何言ってんのさ。最後も勝つのはボクだよ」
成瀬「ハッ。そうはいかへんで」

〜〜〜
『Eリーグ』

初日

 ○真鍋 vs 小早川× 22分18秒 フロントスープレックス→体固め
 ヒップアタックの連発で勢いに乗った真鍋、
 シークレットヘブンで勝利を狙うが、何度叩きつけられても小早川肩を上げ続ける。
 驚異の粘りを見せた小早川だったが、
 最後は真鍋がフロントスープレックスからカバーし3カウントを奪った。

 ○渡辺 vs 榎本× 15分47秒 ジュリアロック
 渡辺のグラウンドに手も足も出なかった榎本だが、なんとかロープに逃れると、
 一か八かの必殺あやすーぱーあたっく。これをまともに受けた渡辺大ダメージ、
 試合の流れが変わり、榎本ジャンピングニーの連発で渡辺を追い込む。
 が、最後は3発目のジャンピングニーを狙った所を背中を浴びせられ潰されると、
 渡辺素早くジュリアロックに捕らえ、ギブアップを奪った。

2日目

 ×真鍋 vs 榎本○ 18分25秒 フライングピーチ→体固め
 空中戦を制した榎本がフライングピーチから体固めで3カウントを奪った。

 ○渡辺 vs 小早川× 27分7秒 フライングボディプレス
 ジュリアロックに捕らえられた小早川、なんとか振り解くと必殺カーフブランディング。
 渡辺、切り札サタデーナイトフィーバーを決めるも小早川執念のロープエスケープ。
 しかし最後はフライングボディプレスで圧殺、渡辺が3カウントを奪った。

 勝ち点……渡辺4、真鍋2、榎本2、小早川0

最終日

 ○榎本 vs 小早川× 19分30秒 スリーパーホールド
 互角の展開だったが、榎本ミサイルキックで小早川を吹き飛ばすと、
 素早くバックを取りチョークスリーパー。
 これで小早川オチてしまい、榎本が優勝へ望みを繋いだ。

 ○渡辺 vs 真鍋× 15分23秒
 グラウンドで真鍋のスタミナを奪う渡辺。
 しかし一瞬の隙にバックを取って、必殺キス マイ アース。
 ここからスピードに乗り渡辺を攻め立てる。
 ならばと渡辺も、隠し球ダンシングクィーンプレスを敢行、カウント2.8。
 再びポストに飛び乗り、今度はフライングボディプレスで宙を待ったが、
 待っていたのは真鍋の膝、悶絶し転げまわる渡辺。
 ここを勝機と一気に近寄った真鍋だが、バックを取った所で一瞬にして体を入れ替えられ、
 渡辺のジュリアロック炸裂。たまらず真鍋ギブアップ。

Eリーグ勝ち点
渡辺(A)-
真鍋(B)×-×
榎本(C)×-
小早川(D)×××-

 優勝 渡辺智美(初)

〜〜〜

「中江里奈 引退試合」

 ×中江 vs 成瀬○ 15分23秒 クロスイリュージョン

中江「ははっ。負けちゃった」
成瀬「勝ってもうた……」
中江「ありがとう、唯。これでボク、ようやく気持ちが固まったよ」
成瀬「礼を言うんはコッチの方や。これでウチも、踏ん切りついたわ」
中江「じゃあ、唯も」
成瀬「うん。そのつもりや」
中江「そっか……」

引退式
中江「ボクは今まで精一杯やってきました。
 応援ありがとうございました!」

〜〜〜

☆今月の成長
 成瀬↓2 金井1 藤島1 マイトス2 つばさ4
 金森……ムーンサルトプレス 8
 渡辺……スクラップバスター 4
 フェアリー……飛びつき腕ひしぎ逆十字 6

 12月

成瀬「社長」
社長「お、おい。まさか成瀬君もか」
成瀬「さっすが社長。話が早いわ。
 やっぱ女は引き際が肝心や思うねんけど……。
 社長どう思う?」

社長「口にしたという事は、もう私が何を言っても気持ちは変わらないんだろう」
成瀬「まあ、そうなんやけど。でも一応、ね」
社長「今までお疲れ様」
成瀬「ありがとう」
社長「これからどうするつもりだい。またサーカスに戻るのか」
成瀬「まさか。ウチ、ココに入る時にケンカして飛び出してきたんやで。
 今さら戻れるわけないやんか。
 ファイトマネーは貯めこんであるからしばらくはのんびりするわ。
 まあ身寄りもおらんし、雇ってくれる別のサーカスでも探そかな」

社長「そうか……」

☆今月のイベント
・軽症……成瀬
・引退……成瀬、O・A
・完治……神田
・ファンクラブ……藤島
・Ex辞退
・フリー移籍……M・T

成瀬「今年はEx出えへんの」
社長「ああ。成瀬君とフリーのA君、二人も引退者が出るしな。
 ウチの興行に集中したいのもあるし、
 Exの最終戦とウチのシリーズの最終戦の日程が重なってしまった事も大きい。
 金森君も神田君も、君の引退式にどうしても出たいと言うんでな」
成瀬「なんや、気ぃ使わんでええのに」
小早川「唯姉。ホントに辞めちゃうんだ」
成瀬「しほーんか。アンタがウチの最後の相手、やってくれるんやってね」
小早川「うん。……みんな、いなくなっちゃう」
成瀬「なんや、そんな顔して。ウチ湿っぽいの嫌いやねん。
 ほら、笑って。それに、そんなしょぼくれとったらウチには勝てへんで」

小早川「負けないよっ。勝って、唯姉を追い出すんだから」
成瀬「そや。その位の気持ちで来てくれな、おもろないからな」

〜〜〜
「成瀬唯 引退試合」

 ×成瀬 vs 小早川○ 14分59秒 カワイコへの膝蹴り→体固め

引退式
成瀬「ほんまアリガト〜!
 おおきに、おおきに〜!」

〜〜〜

成瀬「……はぁ。終わってもたな、ホンマに」
社長「お疲れ様、成瀬君」
成瀬「あ、社長。おおきにね、わざわざ。
 さ〜て、これでウチも明日からキツイ練習せんでもようなったわ。
 かと言って、じゃあなんかする事あるかって聞かれても、何もないんやけどな」

社長「なあ、成瀬君。もし良かったら、ウチに残ってくれないか」
成瀬「は? どういう事」
社長「もちろん、選手としてじゃない。ウチの広報担当として働いてくれないか。
 霧子君は忙しくてそっちまで手が回らないんだ」
成瀬「ええ〜。まだ社長の顔見なアカンのかいな」
社長「イヤかい」
成瀬「……んな訳ないやんか。
 ウチには帰るとこも待ってる人もおらへん。今はココが家みたいなもんや。
 まだおってもええって言ってくれるんやったら、断る理由なんかあらへんわ」

社長「じゃあ」
成瀬「ありがとう、社長。これからもよろしゅうお願いします」
〜〜〜

☆今月の成長
 金井3 藤島3 マイトス4 つばさ4
 フェアリー……天国超特急(ストレッチプラム)7

成瀬「保科ちゃんの必殺技、日本語になったね」
社長「やはり保科君には英語より日本語の方が似合う気がしてね」
成瀬「ただ、なんか響きがシベ超みたいやけど」
社長「それはそれで喜んでいたぞ」
成瀬「映画の趣味もマニアックやったんか、保科ちゃん」

〜〜〜
『プロレス大賞』

 MVP……金森麗子(2)
 最優秀新人……アプリコットつばさ

成瀬「プロレス大賞はれーこの2年連続MVP、  さらにつばさが最優秀新人賞や」
つばさ「すご〜い。あたし、賞なんかもらったの初めて」
成瀬「ウチから見ても、つばさはバランス良く成長してる思うで」
社長「今年一年頑張ったものな。これからもその調子で頼むぞ」
つばさ「は、はいっ。ありがとう、ございますっ」
〜〜〜

 1月

☆今月のイベント
・提携終了……AAC
・完治……榎本、真鍋
・提携……EWA
・WFGヘビー……神田 vs 金森

成瀬「という訳でウチ、フェアリーガーデンの広報として再就職や。
 そうは言うても、やる事言うたらここでこうして喋る事と、
 宣伝カーで呼び込みしたりポスター貼ったりやけど」

社長「基本的にはこれまでとあまり変わらないな」
成瀬「まああんまり難しい事やれ言われても困るから。
 何なら前座の前にジャグリングでもしよか。
 それはともかく、今月はタイトルマッチ。れーこの再挑戦や」

社長「昨年のタイトルマッチはあまりにも一方的だったからな。
 今回はかなり気合が入っているようだ」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "リングのスウィーツ" 金森麗子

 打撃戦を制し優位に立つ神田。ハリケーンフックで金森を殴り倒し、
 一気に流れが傾くかに思われたが、追撃を狙った所に金森必殺ジャンピングボレー。
 ふらつく神田をカッティングスウィーツでなぎ倒し、トドメを狙いに前に出たが、
 ここで神田必殺ライトニングレザー。
 カウンターで金森の顎を打ち抜き、意識が飛んだ金森から3カウントを奪った。

 ○神田 vs 金森× 51分21秒 ライトニングレザー→体固め

 「神田幸子、4回目の防衛に成功」
〜〜〜

成瀬「今回も壮絶やったねぇ」
社長「うむ。どっちが勝ってもおかしくない試合だった。
 しかしこのカードは毎回客入りも良くて、嬉しい限りだ」

☆今月の成長
 真鍋3 金井4 マイトス2 つばさ2
 神田……ハリケーンフック(ラリアート) 8
 渡辺……フロントスープレックス 2
 真鍋……ドラゴンスリーパー 6
 フェアリー……DDT 3

 2月

成瀬「つかさ、フラれたんやて」
真鍋「そうなの、聞いてよ唯センパイ〜。
 あたしこんなにカワイイのに、どうして〜。信じられないー」

成瀬「アンタの事やから、またなんかしたんやろ」
真鍋「ええ〜。別に、布団に潜り込んだだけなのにー」
成瀬「また大胆な。……って、アンタ最近外泊したっけ?」
真鍋「え、どうして? 別に外泊なんかしなくってもいいじゃん」
成瀬「ちょっと待って。まさかアンタがフラれた相手って」
真鍋「もちろんかすみんに決まってるじゃーん。
 ひどいんだよ、あたしの事ベッドから蹴り出して、鍵かけるんだもん。いけずー」

成瀬「……なんや、心配して損したわ」

☆今月のイベント
・失恋……真鍋
・軽症……フェアリー、金井
・引退……M・T
・フリー移籍……C・M
・FGベストスールコンテスト
  金森、金井組 神田、マイトス組 フェアリー、榎本組 渡辺、藤島組 真鍋、小早川組
 ロレン、カレン組(EWA) 1号、2号組(GWA) ジェニー、ディスガイズ組(TWWA)

成瀬「まあそんなどうでもええ事件もあったけど、
 それは置いといて、今月は毎年恒例のベストスールコンテストや」

社長「引退者が増えて人数も減ってきたので、今年は提携各団体から1チームずつエントリーしてもらった。
 本当はウォン姉妹にも打診したかったんだが、さすがにキャシー君を混ぜると強すぎる気がしてな」
成瀬「何とかならん事もないやろうけど、
 また優勝を外人チームに持ってかれてもアレやしなぁ」

〜〜〜
『FGベストスールコンテスト』

1回戦

 ○真鍋、小早川 vs 1号、2号× キス マイ アース→体固め
 優勢だった真鍋組だが、2号の必殺DDTで真鍋大ダメージ。
 さらに1号の必殺ミサイルキックで小早川も追いつめられたが、なんとかロープエスケープ。
 2号にマタドールラナを決め、転がるように真鍋にタッチすると、
 真鍋ロープに飛び乗りスワンダイブ、そのまま2号の頭を掴んで必殺キス マイ アース。
 そのまま2号を押さえ込んで3カウントを奪った。

 ×渡辺、藤島 vs ロレン、カレン○ 28分59秒 ボディスラム→体固め
 目まぐるしいタッチワークを駆使する両チーム。
 そんな中、ロレンのDDTで渡辺流血。
 お返しとばかりにジュリアロックで締め上げたがカレンが素早くカットし、
 Wパイルドライバーから代わったカレンのDDT。
 これは2.8で返した渡辺だが、
 カレンのボディスラムから二人ががりでフォールされ、そのまま3カウント。

 ○神田、マイトス vs 金井、金森× 19分22秒 ライトニングレザー→体固め
 金森相手に大健闘を見せたマイトスだが、金森組のWラリアートを喰らいリングから叩き出される。
 代わってリングインした神田に金森すぐさま必殺ジャンピングボレー。
 だがこれを堪えた神田が爆発。ハリケーンフック、ライトニングレザー、クレイジーハリケーンと繋ぎ
 最後は必殺ライトニングレザーと、正にハリケーンのようなフルコースで金森をKOした。

 ×ディスガイズ、ジェニー vs 榎本、フェアリー○ 7分37秒 コブラツイスト
 フェアリーが一人で二人を一蹴、最後はコブラツイストであっという間にギブアップを奪った。

  準決勝

 ○真鍋、小早川 vs ロレン、カレン× 3分15秒 キス マイ アース
 攻め込まれていた真鍋だが、隙を突きバックを取ると必殺キス マイ アースで一発逆転勝利。

 ×神田、マイトス vs 榎本、フェアリー○ 13分32秒 ダブルインパクト→体固め
 榎本に狙いを絞った神田組。
 必殺ライトニングレザー、Wパイルドライバーでグロッキーの榎本。
 だがなんとかロープに逃れると、そのままトップロープに飛び乗り神田にミサイルキック。
 そのまま転がってフェアリーにタッチし、コーナーからWインパクト。
 一回転し頭から落ちた神田をフェアリーが押さえ込み、3カウントを奪った。

決勝戦 真鍋、小早川組 vs フェアリー、榎本組

 フェアリーの徹底した腕攻めに、最後は真鍋たまらずギブアップ。

 ×真鍋、小早川 vs 榎本、フェアリー 7分37秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字

 優勝 フェアリー保科、榎本綾組
〜〜〜

成瀬「というわけで優勝は保科ちゃん、あやっぺチームや。おめでとさんっ」
保科「ありがとうございます〜」
榎本「わーい、優勝だってー。すごいすごーい」
保科「ふふ、良かったですね〜綾さん」
榎本「うんっ。ゆーきせんぱいのお陰だよ〜。大好きーっ」
保科「あらあら〜。うふふ」
社長「二人共持ち技は多くはないんだが、そこを上手く合体技でカバーしていたな。
 これぞスールの醍醐味だ」
成瀬「なあ社長。そのスールなんやけど、毎年チーム変えてたら
 その内ややこしくなるんちゃう。現に保科ちゃんは一昨年さっちんと優勝してるやろ」

社長「大丈夫。ウチは黄薔薇革命アリだから」
成瀬「解消前提かいっ」
保科「私は一昨年幸子さんのお姉さまになりましたから、
 今年は綾さんが私のお姉さまですね〜」

榎本「あや、お姉さまなのー。わーいわーいっ」
成瀬「まあ、喜んでるしええか」
社長「確かに成瀬君の言う事はもっともだし、
 来年は過去の成績も考慮に入れてチーム分けをするとしよう」

☆今月の成長
 小早川↓1 金井1 マイトス1 つばさ2
 榎本……延髄斬り 6

 3月

成瀬「なんや、今度は保科ちゃんが失恋したって」
保科「はい〜。しょんぼりです〜」
成瀬「いったいどないしたん」
保科「インターネットの鉄道ファンサイトで知り合った方なんですけど、
 この間一緒に撮影旅行に行ったんですね〜」

成瀬「へえ、ええやんか」
保科「私はすご〜く楽しかったんですけど、
 三日三晩鉄道の話をしていたら、その方が怒り出してしまいまして。
 『君は僕より鉄道を選ぶんだね』と言われてしまいました〜。」

成瀬「あちゃー。
 二人で旅行って、そんな美味しいシチュエーションで3日も生殺しやなんて、
 そりゃ相手もキレるわ」

保科「でも、私まだまだ話し足りなかったんですよ。
 鉄道の方が大事じゃ、ダメなんでしょうか〜」

成瀬「う〜ん……。その内、ええ相手が見つかるとええなあ」

☆今月のイベント
・完治……フェアリー
・軽症……藤島
・失恋……フェアリー
・フリー移籍……C・M
・WFGヘビー……神田 vs 真鍋

社長「真鍋君もかなり成長したし、一度タイトルマッチを組んでみる事にした」
成瀬「あの子がさっちん相手にどこまでやれるか、楽しみやな」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "フライングハイ" サキュバス真鍋

 ドロップキックの連発で試合をかき回した真鍋だったが、神田の肘で流血すると徐々に失速。
 容赦なく攻める神田、クレイジーハリケーンはカウント2.8で返されたが、
 GHKでトドメを刺した。

 ○神田 vs 真鍋× 19分13秒 GHK→体固め

 「神田幸子、5回目の防衛に成功」
〜〜〜

成瀬「さっちんの苦手な飛び技で攻めるってとこまでは良かったんやけど」
社長「さすがに今年一年ベルトを守り通しただけの事はある。
 最後の試合運びは圧巻だった」

☆今月の成長
 マイトス2 つばさ5
 フェアリー……保科流天地返し(STO)5

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 ※9年目総括

成瀬「ウチら世代も皆引退して、随分様変わりした感じやなぁ」
社長「来年は5人が最後の維持期か。金森君、神田君が頭一つ抜けている感じはあるとはいえ、
 これはどうなるか全くわからんな」
成瀬「新人獲得の予定もないし、来年は内部の充実が課題やね」

9年目成長 金森神田渡辺榎本 小早川真鍋金井藤島 マイトスつばさフェアリー
4月 --- ---- --
5月 ---- ↓1- -
6月 --- ↓12/技- ---
7月 -1/技- ↓1- -↓1
8月 - -- -
9月 ---- --
10月 --- ↓8-- -
11月 -- --
12月 ---- --
1月 -- -技/3-
2月 --- ↓1-- -
3月 ---- ----
合計 技2技21/技4技5 ↓125/技41911 2728↓1/技5

9年目成長評価値(9年目4月)評価値(10年目4月)能力値上昇増加技数
金森11401160-
神田11201140-
フェアリー10201060↓1
渡辺9601020
真鍋9101000
榎本920970-
小早川1050930↓12-
藤島78089011-
マイトス62089027-
金井56075019-
つばさ29057028-

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10年目

 4月

☆今月のイベント
・軽症……渡辺
・完治……藤島、金井

成瀬「ウチも今年で10年目か。早いもんやねえ」
社長「だが、成瀬君のプロレス人生が始まって終わるくらいの長さだぞ」
成瀬「そう言われると長いけど。で、今年は新人なしやね」
社長「うむ。スカウトの話では、ウチに見合った条件の選手がいないんだな。
 来年は一人良い子がいそうだが」
成瀬「もう来年の話って。今その子14やろ。どうなるかわからへんやん」
社長「いやいや。運命と言うのは収まる所に収まるものだよ」

成瀬「さて。今月から半年、瞳と金井ちゃんに新技取得期間や。
 でもええの? あの子ら、まだ伸びるで」
社長「いくら能力が高くても、魅せる技がなければ意味がないからな。
 彼女達は全盛期も短そうだし、そろそろ技を覚え始めてもいいだろう」

☆今月の成長
 小早川↓4 マイトス1 つばさ2
 金森……タイガードライバー 5
 渡辺……キャノンボールバスター(パイルドライバー)6
 真鍋……サキュバスネスト(ドラゴンカベルナリア)7
 金井……バックドロップ 5
 藤島……ヒップアタック 5
 フェアリー……肘打ち(エルボー)2

成瀬「また、みんなえらい技増えたなあ」
社長「これで試合もより面白くなるな」
成瀬「ところでつかさ。アンタの新技ってどんななん?」
真鍋「あたしの技ですか。基本的にはカベルナリアですけど〜。
 あ、かすみんちょうどいい所に。ちょっと来て〜」
辻「なに? また変な事するんじゃないだろうね」
真鍋「しないよ〜。唯センパイに技の説明するだけ。
 え〜と、こうして足をロックして、かすみんを仰け反らせて〜。
 じゃあ、いただきまーす。カプッ」
辻「うわーっ! み、耳噛むなーっ!」
成瀬「うわぁ……違う意味で効きそうやなぁ」
真鍋「他にもバリエーションあるよ〜。
 こうして、胸揉んだり〜。他にも、んん〜〜っ」
辻「こ、こらまたキスする気かっ。か、顔近づけるなーっ!
 ゆ、唯先輩、助けてぇ」
社長「……私は眼福だが、子供と女性ファンが減ってしまいそうだな」

 5月

☆今月のイベント
・提携終了……TWWA
・軽症……小早川
・完治……渡辺
・引退……N・M、C・M
・映画……金井
・コーチ解雇……小早川
・コーチ雇用……テリー・ジョンソン
・WFGヘビー……神田 vs フェアリー

成瀬「しほーんの兼任コーチ、辞めたんやね」
社長「加藤コーチもある程度見てくれるし、皆速さは身についてきたが、
 逆に今度は器用さに優れたコーチがいなくなってしまった。
 香澄君とつばさ君は、極攻の技術は身についたがもう少し器用さを身につけないと
 これ以上伸びそうにないからな」
成瀬「しかし、あのマッチョコーチがなんであんなに器用なんやろ。不思議やわ」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "戦いの大和撫子" フェアリー保科

 神田が押し気味に進めてはいたものの、どちらも決め手に欠け、決着つかず。

 △神田 vs フェアリー△ 60分0秒 引き分け

 「神田幸子、6回目の防衛に成功」
〜〜〜

成瀬「う〜ん、引き分けかあ。どっちも見せ場作る前に終わってもうた」
社長「二人共スタミナが突出しているだけに、どうしてもな。
 次回作はHPが8割を切ったら回復発動、でもいいと思うんだ」
成瀬「ウチの現役の時がそうやったけど、
 中江ちゃんになんぼスリーパーかけても全然スタミナ削れんで、
 もたもたしてる内にキツいの一発もらう、てのが多すぎたしなぁ。
 その辺の微妙なバランスはなんとかしてほしいかな」

☆今月の成長
 金森↓1 小早川↓1 マイトス1 つばさ1
 榎本……シャイニングウィザード 7
 藤島……ショルダータックル 2

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 6月

☆今月のイベント
・軽症……渡辺
・完治……小早川
・PoFGシングルトーナメント
  金森、神田、フェアリー、渡辺、真鍋、榎本、藤島、小早川

成瀬「今年もPoFGの季節やな」
社長「出場者の大半が円熟期を迎えているからな。
 どんな展開になるか楽しみだ」
成瀬「初出場の瞳がどこまでやれるか楽しみ、やったんやけど。
 ……あの子もクジ運悪いなぁ」

〜〜〜
『PoFGシングルトーナメント』

1回戦

 ○金森 vs 藤島× 40分41秒 バックハンドショット→体固め
 ドロップキックの連発で藤島が先手を取ったが、
 エルボーを連打し金森が押し返していく。
 それでも必殺ヒップアタックからショルダータックル連発であわやという展開を作った藤島だが、
 一発目はカウント2.9で返されたものの2発目のバックハンドショットで
 金森が藤島をマットに沈めた。

 ○渡辺 vs 小早川× 9分39秒 ジュリアロック
 衰えの目立つ小早川を渡辺が一蹴。

 ×榎本 vs フェアリー○ 11分57秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字
 パワーで圧倒したフェアリー。
 保科流天地返し2連発から飛びつき腕ひしぎ逆十字で圧勝。

 ○神田 vs 真鍋× 11分48秒 GHK→体固め
 スタミナの差が現れ始めると神田が圧倒。
 最後はGHKで真鍋をマットに沈めた。

準決勝

 ○金森 vs 渡辺× 8分16秒 メープルスープレックス
 前試合のダメージが残る金森、短期決戦を狙いいきなり必殺ジャンピングボレー。
 渡辺のストレッチプラムを耐え抜くと、フルスイングラケット2連発からバックハンドショット、
 最後はメープルスープレックスと怒涛の攻撃で3カウントを奪った。

 ×フェアリー vs 神田○ 30分46秒 ライトニングレザー→体固め
 神田のラッシュに全く手が出せないフェアリー。
 クレイジーハリケーンが直撃、万事休すかと思われたが、カウント2.9でフォールを返す。
 ここからフェアリーの逆襲。必殺天国超特急はロープに逃げられたものの、
 DDT、保科流天地返しと畳み掛けるが、
 最後は神田が必殺ライトニングレザーでフェアリーをKOした。

PoFG決勝戦 金森麗子vs神田幸子

 ミサイルキックで神田を吹き飛ばす金森。
 しかし神田、すぐさま体勢を立て直し、猛ダッシュで間合いを詰め必殺ライトニングレザー。
 大ダメージの金森、カミソリの切れ味に眉間が割れて大出血も、ダウンを堪えて必殺ジャンピングボレーでお返し。
 しかし神田カウント2.9でフォールを返す。
 だが最後は、金森素早くポストに駆け上がり奥の手ムーンサルトプレス。
 神田返せず、金森が連破を飾った。

 ○金森 vs 神田× 6分59秒 ムーンサルトプレス

 優勝 金森麗子(2)
〜〜〜

成瀬「今年も昨年と同じカードを制し、れーこが優勝や。
 さっちんのパンチで血だるまになった時はヒヤッとしたわ」
金森「瞳も智美も強くなってるし、危なかったぁ。
 でも社長、これで来月、私が挑戦者で構わないよね」
社長「もちろん。来月のWFGは金森君が挑戦だ」

☆今月の成長
 小早川↓2 藤島1 マイトス2 つばさ5
 金森……ボディスロー
 金井……ノーザンLスープレックス 7
 藤島……DDT 4
 フェアリー……掌底 4

金井「あ、唯せんぱ〜い。ねえねえ。コーチに言われて覚えたんだけど、
 ノーザンライトって、本当にこれでいいの?
 かすみちゃん、受身とってね」
 ズダンッ!
成瀬「へ〜、上手いもんやん。もう完全に身についたなあ。
 麗子のより切れ味ええんちゃう」
辻「だよね。ボクも早く覚えたいな。
 でも、こんなにキレイに決められるのに、美加がなんか納得いってないようなんだ」
金井「だって、あたしが昔テレビで見たのと全然違うんだもん。
 もっと頭からズドーンッって感じで、凄かったんだよ〜」
成瀬「なんやろ? まあプロレスて似たような技で色んな名前あるし、
 なんかと勘違いしとるんちゃうか」
金井「う〜ん、そうかな〜」

 7月

☆今月のイベント
・軽症……小早川、金井
・WFGヘビー……神田 vs 金森
・フリー契約……ウェイン・ミラー

成瀬「先月の約束どおり、今回はれーこが挑戦者や」
社長「昨年のPoFGの後のタイトルマッチでは惨敗しているだけに、
 今回はかなり気を引き締めているようだな」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 神田幸子 vs "リングのスウィーツ" 金森麗子

 神田得意のライトニングストレート〜クレイジーハリケーンのコンビネーションで
 追いつめられた金森、場外へエスケープ。
 神田もすぐに追いかけリングへ押し戻したが、神田がリングインした瞬間を狙いすまして
 金森必殺ジャンピングボレー。ぐらついた神田にタイガードライバー2連発。
 トドメを狙ったメープルスープレックスは前方回転エビ固めで切り返されたが、
 切り札ムーンサルトプレスでPoFGに続き神田を撃破、
 久々にベルトを腰に巻いた。

 ×神田 vs 金森○ 29分27秒 ムーンサルトプレス

 「金森麗子、第6代WFGヘビー王座戴冠」
〜〜〜

成瀬「およそ1年半ぶりにれーこがベルトを獲り返したで」
金森「やった、幸子に勝ってチャンピオンだよっ」
社長「あの劣勢からよく巻き返したな。素晴らしい試合だった。
 藤島君も成長したし来月は3年ぶりにDリーグを開催しようと思っているが、
 そちらも期待して良さそうだね」
金森「もっちろん。任せといてっ」

☆今月の成長
 小早川↓1 藤島2 マイトス1 つばさ3
 渡辺……ダンシングクイーンプレス(ムーンサルトプレス)8
 榎本……ボディスラム 2
 藤島……京都西陣の舞(ムーンサルトプレス) 7

成瀬「瞳のムーンサルトは、なんていうかこう、ゆったりしてるな」
社長「うむ。滞空時間も長く、舞っているようだろう。という事でこのネーミングだ」
成瀬「なんちゅうか、直球やな」
藤島「でも、西陣織の宣伝になるって事で好評なんですよ。
 私、西陣織の宣伝大使に任命されちゃった。
 おかげでスポンサーさんから一着プレゼントしてもらったの。ラッキー♪」
成瀬「今作は何かっていうと西陣織って言うもんな、瞳は」

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 8月

 早朝。フェアリーガーデン、道場。受身の練習をする小早川。
小早川「くっそー!」
 バンッ。
社長「朝から精が出るな、小早川君。だが、あまり無茶をするなよ。
 病み上がりなんだから」
小早川「あ、社長。あのさ……あたし、もうダメなのかな。
 体がついてこないんだよね。悔しいなぁ」

社長「引き際を決めるのは君自身だ。私には決められない。
 ただ、君はその小さい体で第一線に立ち続けて、2度もウチのベルトを巻いた。
 君がウチに残した、プロレスラーとしての立派な足跡だ。誇りに思っていい」
小早川「ちっちゃいってのは余計だよ」
社長「あ、スマン」
小早川「なんてね。う〜そ。
 小さいなんて言われ慣れてるもん。今さら気にしないよ。
 でも、あともう少し大きかったら、もう一年くらい続けられたのかな、なんて思う」

社長「小早川君……」
小早川「社長。一つ、お願いがあるんだけど」

☆今月のイベント
・引退……小早川志保
・完治……小早川、渡辺、金井
・軽症……マイトス、つばさ
・映画……マイトス
・写真集……マイトス
・ファンクラブ……マイトス
・Dリーグ……金森、神田、フェアリー、藤島

成瀬「なんや随分久しぶりな気がするなぁ、リプレイ」
社長「仕事やら軍団戦やら、色々立て込んでいたからな」
成瀬「軍団はウチらとちゃうけどな。まあええわ。
 立て込んでるといえば、今月は予定がやたらイベント多いなあ。
 まあ半分かすみんやけど」

社長「ケガをしたのでせっかくだからと写真集の依頼を受けたら、あれよあれよと立て込んできてな。
 まあ一月で映画と写真集のまとめ撮りが出来たのはこちらとしてはありがたいが」
成瀬「で、興行の目玉としては3年ぶりに復活のDリーグや」
社長「PoFGで金森君相手に善戦した藤島君が、どこまでやれるかが楽しみだな」
成瀬「後は、最終戦やけど。
 とうとうウチらの下の世代からも引退者が出てしもうたなぁ」

社長「引退試合は本人の希望により、金井君とのシングルだ。
 一時期兼任コーチとして面倒を見ていたし、思い入れがあるのだろう」

〜〜〜
『Dリーグ』

初日

 ○神田 vs 藤島× 20分28秒 クレイジーハリケーン→体固め
 神田と互角に渡り合ってみせた藤島だが、徐々に技術の差から神田の手数が上回り、
 クレイジーハリケーンで藤島をマットに沈めた。

 △金森 vs フェアリー△ 30分引き分け
 中盤ラッシュをかけた金森、しかしフェアリーこれを凌ぎきり、肘打ちを連発。
 両者これからという所で時間切れ。

2日目

 ○神田 vs フェアリー× 26分1秒 クレイジーハリケーン→体固め
 神田の拳で額を割られたフェアリー、必殺天国超特急もロープに逃げられ打つ手なし。
 神田、トドメのクレイジーハリケーン。しかしカウント2.9。
 驚きに一瞬動きが止まる神田、そこを逃さずフェアリーもう一度必殺天国超特急。
 しかしまたもニアロープ。
 最後は神田がもう一度クレイジーハリケーンを放ち、フェアリーをねじ伏せた。

 ○金森 vs 藤島× 24分11秒 バックハンドショット→体固め
 飛び技を駆使し健闘した藤島だったが、
 最後は金森がカッティングスウィーツからバックハンドショットで藤島をKOした。

 勝ち点……神田4、金森3、フェアリー1、藤島0

最終日

 △フェアリー vs 藤島△ 30分引き分け
 藤島が主導権を握りながらも、フェアリーも一方的な展開を許さず。
 両者決め手のないまま時間切れとなった。

 ×金森 vs 神田○ 11分16秒 クレイジーハリケーン→体固め
 引き分けでも優勝が決まる神田だが、そんな事はお構いなしとゴング直後からトップギア。
 GHKで叩きつけると、裏投げからさらにGHK。
 最後はクレイジーハリケーンで完勝、優勝を決めた。

Dリーグ勝ち点
金森(A)-×
神田(B)-
フェアリー(C)×-
藤島(D)××-

 優勝 神田幸子(2)

成瀬「さっちんの拳が唸りまくった大会やった」
社長「藤島君は惜しい所までいくんだが、やはり経験と持ち技か」

〜〜〜

「小早川志保 引退試合」

 ○小早川 vs 金井× 15分21秒 カーフブランディング→体固め

 師匠小早川を必殺ノーザンLスープレックスであと一歩まで追い込んだ金井だが、
 小早川カウント2.8で跳ね除けると、マタドールラナ、必殺カーフブランディングと得意のフルコース。
 しかし金井、泣きながらこれを2.9で返す。
 小早川、驚きつつも金井の成長に目を細めつつ、
 金井に刻み込むように再びカーフブランディング。
 最後まで金井の壁となり、試合を終えた。

金井「し、志保せんぱいぃ〜。うえぇ〜ん」
小早川「もう、泣かないの。あたしまで泣きたくなっちゃうじゃん」
金井「ヒック、でも、でもぉ」
小早川「そんな泣き虫じゃ、ベルト獲れないぞ。それでもいいの」
金井「そんなのやだぁ〜。あたしも志保せんぱいみたいに、ベルト巻くんだもん」
小早川「だったら泣かない。ほら、しゃっきりして」
金井「う、うん」
小早川「あたしがいなくても、しっかりするんだよ。つばさって後輩も出来たんだから」
金井「うんっ。あたし、頑張るっ」


小早川「グスッ……。
 今まで……応援、ありがとうございました!」

〜〜〜

☆今月の成長
 真鍋1 藤島2
 神田……キャプチュード7
 真鍋……裏投げ 6
 金井……ノーザンライトボンバー(裏投げ)8
 藤島……ハニースラッシュ(フライングニールキック)8
 フェアリー……保科流真空落とし(パワーボム)7

成瀬「今月は新技月間やったな。
 特に瞳と金井ちゃんは、必殺技になる技覚えたんはこれから大きいで」

藤島「結局美加が昔テレビで見たノーザンライトって、なんだったの?」
金井「えっとね〜。ノーザンライトボムって言うんだって。
 持ち上げて頭からドスンッて落とすの。
 結局あたしの技、両方混ざって変な形になっちゃった」

成瀬「ええんちゃう。結果的に威力増したんやし」
藤島「良くないですよ。受身取り辛くて危ないんだから」
金井「瞳せんぱいの技は社長が名前つけたんでしょ」
藤島「そう。リングネームにちなんだものを、だって。
 『アナタの運命、変わるわよん♪』」

金井「なぁにそれ?」
藤島「さあ。社長がどうしても言って欲しいって。
 今度コスチュームも持ってくるとか言ってたっけ」

成瀬「あのスケベ社長、またマニアックな事を」

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 9月

☆今月のイベント
・完治……マイトス、つばさ
・引退……C・M
・WFGヘビー……金森 vs 榎本

社長「これから半年のタイトルマッチは5年目組を中心に組もうと思う」
成瀬「あの3人の内誰か一人でもベルト獲ったら、面白い事になるなぁ」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "甘えん坊少女" 榎本綾

 金森の攻めに手も足も出ない榎本。このまま一方的に終わるかと思われたが、
 ノーザンライトを2.8、バックハンドショットを2.9で跳ね除けると、会場からは大榎本コール。
 これで復活した榎本、必殺あやすーぱーあたっくを決め、
 さらにジャンピングニー、チョークスリーパーで一気に金森を追い込む。
 しかし最後は、金森が切り札ムーンサルトプレスで3カウントを奪った。

 ○金森 vs 榎本× 25分40秒 ムーンサルトプレス

 「金森麗子、初防衛成功」
〜〜〜

成瀬「頑張ったなあ、あやっぺ」
社長「うむ。ここまでやってくれるとは思っていなかったよ。
 榎本君の必殺技には、流れを変える力があるな」

☆今月の成長
 金井1 マイトス1 つばさ2
 神田……ボディスロー
 渡辺……エルボー 2
 真鍋……ステップキック 3
 金井……ギロチンドロップ 2
 藤島……タイガードライバー 6

 10月

☆今月のイベント
・Eリーグ……渡辺、真鍋、榎本、金井

社長「今年のEリーグは、3人とも今が旬だからな。どうなるか楽しみだ」
成瀬「そんな中、成長途中の金井ちゃんがどこまでやれるかやな」
〜〜〜
『Eリーグ』

初日

 ○真鍋 vs 金井 19分58秒 バックドロップ→体固め
 序盤は優勢だった金井だが、バックドロップをことごとく切り返され、真鍋を追い込めず。
 もたついている内に真鍋の術中に嵌まり、リング中央でドラゴンスリーパーに捕らえられる。
 これは意地で耐え抜いたものの、最後は真鍋があえてバックドロップで金井を沈めて見せた。

 ○渡辺 vs 榎本× 27分17秒 サタデーナイトフィーバー
 手も足も出ず追いつめられた榎本だが、必殺あやすーぱーあたっくを決めると流れが一変。
 渡辺のキャノンボールバスターを2.8で返すと、ジャンピングニー、フライングピーチ2連発。
 渡辺のサタデーナイトフィーバーを数分に渡り耐え抜いて見せたが、
 ならばと渡辺一旦ロックを外し、さらにエグい角度で必殺サタデーナイトフィーバー。
 しかしこれも耐え抜いて見せた榎本、根負けしてロックが緩んだ渡辺の手の中から抜け出すと
 シャイニングウィザード一閃!
 が、渡辺これをカウント2.8でクリアし、3度目の正直、サタデーナイトフィーバー。
 先程のシャイニングウィザードで気力を使い果たしていた榎本、とうとうギブアップ。

2日目

 ×真鍋 vs 榎本○ 15分52秒 シャイニングウィザード→体固め
 どちらに転んでもおかしくない展開だったが、榎本のフライングピーチを堪えた真鍋、
 シークレットヘブンでマットに叩きつけ、起き上がり様にキス マイ アースでダメ押し。
 しかし榎本のこの大会での粘りは予想以上、カウント2.9で肩を上げると、
 驚愕の表情を浮かべた真鍋の顔面へシャイニングウィザード一閃。
 そのまま押さえ込み、優勝戦線に踏み止まった。

 ○渡辺 vs 金井× 9分49秒 ジュリアロック
 渡辺の肘で額が割れた金井、朦朧としたまま戦っていたが、
 ジュリアロックに捕らえられたまらずギブアップ。

 勝ち点 渡辺4 真鍋、榎本2 金井0

最終日

 ○榎本 vs 金井× 16分26秒 シャイニングウィザード→体固め
 飛び技で試合を支配する榎本。フィニッシュに得意のフライングピーチを決めるが、
 金井ダウンを堪えて組み付くと必殺ノーザンライトボンバー。
 金星なるかと思われたが、カウント2.9。
 思わず天を仰いだ金井の、その一瞬に榎本伝家の宝刀シャイニングウィザード。
 3カウントを奪い、優勝へ望みを繋いだ。

 ○渡辺 vs 真鍋× 13分11秒 ストレッチプラム
 スピードを活かし有利に展開していた真鍋だが、
 渡辺がリング中央で強引に捕まえるとストレッチプラムで絞り上げ、ギブアップを奪った。

Dリーグ勝ち点
渡辺(A)-
真鍋(B)×-×
榎本(C)×-
金井(D)×××-

 優勝 渡辺智美(2)

〜〜〜

成瀬「全勝でトモが2連覇したけど、ウチはあやっぺの頑張りが特に印象に残ったわ」
社長「ああ。3試合とも素晴らしく熱い展開だった。
 敗れたとはいえ、渡辺君との一戦での驚異的な粘りは賞賛に値する。
 前回のタイトルマッチといい、あの甘えん坊の女の子がここまでの試合を行えるようになるとは、
 感慨深いものがあるな」

☆今月の成長
 金井1 藤島2 つばさ5
 榎本……ドラゴンスクリュー 6
 金井……ミサイルキック 4
 フェアリー……裏拳 6

 11月

☆今月のイベント
・ファンクラブ……つばさ
・一日署長……渡辺
・提携……TWWA
・WFGヘビー……金森 vs 渡辺

成瀬「Eリーグの優勝で人気上昇、
 一日署長も務めたトモが、れーことのタイトルマッチや」

社長「まさか渡辺君に一日署長の依頼が来るとは思わなかったが」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "踊る女子プロレスラー" 渡辺智美

 試合序盤に流血した渡辺、ペースが上がらぬまま金森に攻め込まれる。
 それでもジュリアロックに捕らえるなど見せ場は作ったが、
 最後は金森がバックハンドショットで渡辺をマットに沈めた。
 ○金森 vs 渡辺× 22分43秒 バックハンドショット→体固め

 「金森麗子、2度目の防衛成功」
〜〜〜

成瀬「トモ、全然自分の動きが出来てへんかったわ」
社長「この結果では納得がいかないだろうし、もう一度挑戦権を与えてあげても良いかな。
 早くても年度明けになってはしまいそうだが」

☆今月の成長
 金井2 藤島1 つばさ1
 金森……スモールPホールド
 渡辺……ブレーンバスター 4
 金井……フライングボディプレス 6

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 12月

☆今月のイベント
・軽症……神田
・Exタッグ
  金森・神田組……優勝(7勝0敗)
・プロレス大賞MVP……金森麗子(3回目)

社長「2年ぶりに参加したExタッグだがなんと、とうとう全勝優勝を果たしたぞ」
成瀬「しかもあのカオスから3カウントや。ようやったな、二人共」
金森「へへ〜♪ 幸子とのコンビがバッチリはまったよね」
神田「信頼してるから。麗子の事」
社長「いつかはと思っていたが、本当に達成できるとはな。
 さらに金森君は3年連続のMVPだ。
 君たち二人は我が団体の歴史にまた1ページ歴史を刻んだな」

☆今月の成長
 金井3 マイトス1 つばさ1
 真鍋……フィッシャーマンバスター8

 1月

☆今月のイベント
・提携破棄……GWA
・軽症……金森
・重症……神田
・映画……神田
・提携……AAC

社長「新女にGWAとの提携を奪われてしまった。
 おまけにExに参加した二人はケガをしていた事がわかったし」
成瀬「なんや踏んだり蹴ったりやなぁ」
社長「とりあえず来月のベストスールコンテストに備えてタイトルマッチは延期だ。
 今月は二人には休養してもらい、若手中心で興行を行おう」

☆今月の成長
 金井1 藤島1 つばさ2
 榎本……ノーザンLスープレックス 4
 真鍋……ヘッドバット 2
 フェアリー……保科流膝車(ニーリフト)7

 2月

☆今月のイベント
・完治……金森
・フリー移籍……A・S
・FGベストスールコンテスト
  金森・金井組、神田・真鍋組、フェアリー・榎本組、渡辺・藤島組

社長「今年のベストスールコンテストは所属メンバーが減った事もあって
 4チームでのトーナメントとなった」
成瀬「なんやちょっと寂しい感じやね」
社長「かと言って外国人選手や若手を出場させて質を落とすのもなんだからな。
 出場チームを絞っただけに、中身の濃い試合を期待したい」

〜〜〜
『FGベストスールコンテスト』

予選

 ○金森、金井 vs 真鍋、神田× 16分54秒 メープルスープレックス
 総力戦となったが、金森が必殺ジャンピングボレーで神田の勢いを削ぎ、
 メープルスープレックスでトドメを刺した。

 ○フェアリー、榎本 vs 藤島、渡辺× 23分58秒 トペ・レベルサ→体固め
 フェアリーの畳み掛けるような攻撃に追いつめられた渡辺、
 反撃のヒップアタックを狙いロープに振るがフェアリーにカウンターを合わされ、
 藤島のカットも間に合わず、そのまま3カウント。

決勝戦 金森、金井組 vs フェアリー、榎本組

 フェアリーの保科流真空落とし、裏拳、必殺天国超特急のフルコースを耐え切った金井。
 金森も榎本の必殺あやすーぱーあたっくをロープに逃れて凌ぐなど、驚異的な粘りを見せる金森組。
 最後は金井が榎本をコーナーに押し込んでいる間に自陣側で金森がタイガードライバーを決め、
 フェアリーから3カウントを奪った。 

 ○金森、金井 vs 榎本、フェアリー× 12分11秒 タイガードライバー

 優勝 金森麗子、金井美加組
〜〜〜

成瀬「という訳で優勝は、かなかなコンビや」
金森「なんかカッコわるい〜。唯先輩超テキトー」
成瀬「なんや、贅沢やなぁ。別にロリロリコンビでもええねんでウチは」
社長「まあまあ。しかし予選は少し盛り上がりに欠けたが、決勝は素晴らしい試合だった。
 金井君も素晴らしい粘りだったぞ」
金井「えへへ〜。あたし、何かで優勝するのって初めて」
成瀬「良かったな、金井ちゃん。
 それにしても、やっとキレイな縦関係のチームが優勝した気がするわ」

☆今月の成長
 榎本1 金井1 つばさ5
 渡辺……ニーリフト 4
 マイトス……バックドロップ 4

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 3月

☆今月のイベント
・軽症……フェアリー、藤島、つばさ
・WFGヘビー……金森 vs 真鍋

社長「さて、今年最後のWFGヘビーは真鍋君が挑戦だ。
 本当は1月に組む予定だったんだが、金森君のケガもあって伸びてしまった」
成瀬「二人共、今がピークやろうね。
 ピークといえばさっちんもやけど、これでれーこが勝って、
 来月にベルトを賭けて最後の同期対決、となれば綺麗な流れやな」

社長「真鍋君には悪いが、今の金森君に死角は見当たらないからな。
 私もそういった流れになるんじゃないかと思っている」

金森「幸子。つかさに勝ったら、次の相手は幸子だから。
 最後に決着着けるからね」

神田「ああ。待ってる」

真鍋「む〜」
香澄「どうしたのさつかさ。なんか機嫌悪そうだけど」
真鍋「だぁって〜。なんかみんな、次はれーこ先輩が勝って当然〜、
 みたいな感じの雰囲気じゃない?
 ファンも他の子たちも、社長まで」

香澄「仕方ないよ。今のれーこと幸子、飛び抜けて強いもん」
真鍋「もう、かすみんまで。ぶ〜」
香澄「悔しかったらベルト獲ってみなよ。
 それでボクが挑戦するまで持ってて。
 つかさ相手なら簡単に取れそうだからさ、ハハッ」

真鍋「もう、かすみんがイジワル言う〜。
 でも、確かに簡単に勝たせちゃっても面白くないよね。
 よ〜し……」

〜〜〜
☆WFGヘビー級タイトルマッチ
"WFG世界王者" 金森麗子 vs "リングの小悪魔" サキュバス真鍋

 序盤は打撃戦となるが、打ち負けると見るや真鍋がスピードアップ。
 飛び技の連発でペースを掴むと、金森のエルボーで額を割られながらもシークレットヘブンでマットに叩きつける。
 カウント2.8で跳ね除けた金森、必殺ジャンピングボレーで勝負を賭けるが、
 ダウンを堪えた真鍋、金森に組み付いてここ一番のとっておき、フィッシャーマンバスター。
 金森返せず、大金星で真鍋がベルトを奪取した。

 ×金森 vs 真鍋○ 26分11秒 フィッシャーマンバスター

 「サキュバス真鍋、第7代WFGヘビー王座戴冠

真鍋「キ、キターッ(゚∀゚)!
 本当にベルト獲れちゃった。ついにアタシの時代がやってきたよーっ」

金森「そ、そんなぁ……」
〜〜〜

社長「……驚いた。まさか真鍋君がベルトを獲ってしまうとは」
成瀬「ウチも正直ビックリしたわ。つかさが今のれーこにシングルで勝つなんてなぁ」
真鍋「ふふ〜ん。まあ、これがあたしの、じ・つ・りょ・く。て感じかな〜」
社長「しかし、私の予想とは違ったが5年目組からタイトルホルダーが出るとは、嬉しい誤算だよ。
 おめでとう、真鍋君」
真鍋「ああ〜ん。社長、もっと褒めて〜」
社長「よしよし。それで、次の挑戦者なんだが、
 私としては神田君が妥当かと思っているんだが」
真鍋「……ヤダ」
社長「え?」
真鍋「ヤダって言ったのーっ。
 さっちー先輩とタイトルマッチなんかやったら、ボコボコにされた上でベルト獲られちゃうでしょ。
 そんなカッコ悪いのやだぶーっ」

社長「おいおい。とてもチャンピオンの発言とは思えないな」
真鍋「とにかくイヤなのーっ。
 あたしがチャンピオンなんだから、あたしに挑戦者を選ぶ権利があるはずでしょ。
 そうだ。リーグ戦やろ、リーグ戦。その結果を見て、あたしが挑戦者決めてあげる」

社長「う〜ん、まいったな」
成瀬「ええんやないの、社長。
 ウチも来年で丸10年やろ。パーッと総当りのリーグ戦でもやったらええやん。
 盛り上がる思うで」

社長「成瀬君……。
 わかった。ウチでは初めての試みだが、来月8人総当りのリーグ戦を行って、
 その結果で次のWFGヘビー挑戦者を決めよう。
 君にも出場してもらう事になるが、それでいいね。真鍋君」
真鍋「うんっ。ありがとー、だから社長大好き〜」
成瀬「やれやれや。けど、これはおもろい事になってきたで」

 こうしてワガママ王者の誕生により、
 フェアリーガーデンは大きな転機を迎えることになったのだった……。

☆今月の成長
 金井1 藤島1 つばさ1
 渡辺……ボディスロー
 真鍋……69ドライバー(パイルドライバー)4
 マイトス……裏投げ 6
 フェアリー……保科流真空落とし 8


 ※10年目総括

社長「今年は小早川君の引退やExタッグの制覇など色々あったが、
 最大の事件は真鍋君のベルト奪取だな」
成瀬「せやな。ホンマ驚いたわ。
 ただ、来年から4年目組、5年目組共に力が落ちてくるやろうし、
 来年一年もまた激動になるかもね」

社長「その方が活気づくだろうし、お客さんも喜んでくれるだろうからな。
 経営者としては嬉しい悲鳴だよ」

10年目成長 金森神田渡辺榎本 真鍋金井藤島マイトス つばさフェアリー
4月 --
5月 ↓1-- -- -
6月 --- -1/技
7月 -- --2/技 -
8月 --- 1/技2/技- -
9月 -- 1/技 -
10月 --- -1/技-
11月 -- -2/技- -
12月 ---- - -
1月 --- -
2月 -- -- -
3月 ---
合計 ↓1/技3技2技61/技4 1/技610/技610/技67/技2 28技6

10年目成長評価値(10年目4月)評価値(11年目4月)能力値上昇増加技数
金森11601180↓1
神田11401160-
フェアリー10601120-
渡辺10201080-
真鍋10001070
藤島890105010
榎本9701020
マイトス890980
金井75091010
つばさ57085028-

※選手最盛期

 金森麗子

評価値年齢HP
118021300
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1間合いを取る
フロントスープレックス 3DDT 3 エルボー 2ローリングソバット 3ボディスロー
ノーザンLスープレックス 5タイガードライバー 4 フルスイングラケット 4
(掌底)
ミサイルキック 4スモールPホールド
メープルスープレックス 7
(タイガースープレックス)
タイガードライバー 5 バックハンドショット 6
(裏拳)
カッティングスウィーツ 7
(フライングニールキック)
JOサイクロン 9 ジャンピングボレー 8
(延髄斬り)
ムーンサルトプレス 8

 神田幸子

評価値年齢HP
116021360
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
ボディスラム 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 ジャブ 1
(逆水平チョップ)
ドロップキック 1間合いを取る
フロントスープレックス 3ヘッドバット 3 エルボー 2ギロチンドロップ 3ボディスロー
裏投げ 5ハリケーンフック 5
(ラリアート)
ライトニングストレート 4
(掌底)
キャプチュード 6GHK 7
(STO)
クレイジーハリケーン 6
(裏拳)
キャプチュード 7ハリケーンフック 8 ライトニングレザー 7
(掌底)

 渡辺智美

評価値年齢HP
108020360
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ヘッドバット 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1リング中央へ
フロントスープレックス 2ジュリアロック 3
(コブラツイスト)
ラリアート 2 エルボー 2ヒップアタック 3ボディスロー
ブレーンバスター 4ストレッチプラム 4スクラップバスター 4 ニーリフト 4フライングボディプレス 5
ジュリアロック 6キャノンボールバスター 6
(パイルドライバー)
ダンシングクィーンプレス 7
(ムーンサルトプレス)
サタデーナイトフィーバー 8
(ドラゴンスリーパー)
ダンシングクィーンプレス 8

 サキュバス真鍋

評価値年齢HP
107020360
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1間合いを取る
フロントスープレックス 3片逆エビ固め 2ヘッドバット 2 ステップキック 3Jネックブリーカー 3
バックドロップ 4ストレッチプラム 469ドライバー 4
(パイルドライバー)
ヒップアタック 4
裏投げ 6ドラゴンスリーパー 6 シークレットヘブン 6
(フランケンシュタイナー)
フィッシャーマンバスター 8サキュバスネスト 7
(ドラゴンカベルナリア)
キス マイ アース
(フェイスクラッシャー)

 榎本綾

評価値年齢HP
102020290
攻撃
防御
投げ技関節技パワー技打撃技飛び技その他
アームホイップ 1スリーパーホールド 1ショルダータックル 1 逆水平チョップ 1ドロップキック 1間合いを取る
ボディスラム 2片逆エビ固め 2 エルボー 2ギロチンドロップ2
ノーザンLスープレックス 4スリーパーホールド 4 ジャンピングニーパット 4ミサイルキック 4
ドラゴンスクリュー 6 延髄斬り 6フライングピーチ 6
(ヒップアタック)
シャイニングウィザード 7あやすーぱーあたっく 9
(シューティングSプレス)

〜〜〜

社長「我が団体も来月で丸十年という事で、これまでの歴史をまとめてみた」
成瀬「ウチもなんとか名前載っとるな。
 タッグリーグで勝っといて良かったわ」

※フェアリーガーデン10年の軌跡

〜〜〜

11年目へ続くっ!


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